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第1章 ふーこ
第5話 兆し Ver.3.0
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ふーこを拾ってから一週間が過ぎた。
男ゾンビもあれから見かけることはなく、毎日、日の出の少し前に起きて、ふーこの全身を見て崩壊し始めていないことを確かめる。朝食を作って、1人と1匹で同じテーブルを囲って食べて、町を散策、夜になる前に帰って、夕食を食べてからふーこの身体を洗ってやり、ベッドで抱く。そんなルーチンを過ごしていた。
夜は、命令が通ることもあって、フェラ、正常位、後背位、側位、などなど様々な今まではできなかった色々なセックスを楽しんだ。
もはや、俺の生活に欠かせないかけがえのないレアアイテムである。
ただ、そんな素晴らしいゾンビを所有していても、男というのは、他の美女も味わってみたくなってしまう愚かな生き物だ。
その日、今日は他の可愛いゾンビを見つけてコレクションしようと決めて、しっかりと玄関や窓を施錠して拠点をあとにする。
わざと、ゾンビの多い場所に向かって、損傷が少なく、かつ手ごろに弱っていて、なにより自分の好みの可愛いゾンビはいないかと、歩きながら、戦いながら、視線をあらゆるところを巡らせる。
朝から出発して、太陽が空高く座した頃、ある高級ブランドの店先に佇むソレを見つけた。
薄いクリーム色の長い髪、ここの店員だったのか、ボロボロになったいかにもブランド店の店員といったスーツを身に包んで、弱り切っているのか動く気配を見せず、ただただぼーっと荒れた店内を眺めていた。
自分がニヤリと邪悪な笑いをするのがわかる。
俺がいくらか近づくと、ソレはゆっくりと振り返る。
モデルのように整った綺麗な美人系の顔、それでいて目は少し垂れ目で、なんだかほっと安心する顔立ち。胸は、ふーこよりずっと大きくて、ボロボロに胸元が開いたスーツからI字の谷間を魅せてくる。
スレンダーな印象ながら、程よい肉付きの身体は、きっと抱き心地が良いのだろうと、押し倒して楽しみ尽くした後の光景を妄想する。
しかし、その妄想は現実にならなかった。
ふっと、視界の端から黒い影が物凄い速度で動いたかと思うと、目の前の目星をつけた女ゾンビに飛び掛かる。
その何かは、そのまま女ゾンビを地面に押し倒して首に噛みつく。
その何か――
風に吹かれて気持ちよさそうになびく、栗毛色のウェーブがかった長い髪。
今朝、着せたばかりの白いワンピース。
見間違うわけがない。
ふーこだ。
ベきべき
バキバキ
人間では想像できない力で首を折っていく音がする。
ゴキンッ
鈍い音が俺の耳にも届いて、女ゾンビの首はだらんと身体から垂れさがって、それでもなお、ふーこは止まらない。
首の肉を噛みちぎって、力任せに左腕をもぎとってその辺にぽいっと放り捨てる。
見惚れた大きな胸は、無残にもぎりとられて、ふーこの口に運ばれる。
その度に、噴き出す真っ赤な血の噴水、そして生まれる床の池。
汚れも無かった真っ白だったワンピースが、どんどんと鮮血で真っ赤に染まっていく。
ゾンビ——
普通のゾンビではないと、普通のゾンビよりは少しだけ人間に近いと勝手に思っていた俺は、その光景を見て、ふーこは正しくもゾンビであることを痛感させられる。
しかし、それより気になったのは……。
「鍵は確かに閉めてきたはずだ……! 自分で開けたというのか……?」
いるはずのないふーこが、目の前にいて、そして、俺が手を出そうとしたゾンビを貪り喰っている。
「足りなかったのか……? 食料が?」
ふーこの華奢な体格からは想像もつかない……両手を女ゾンビの腹にずぶずぶと突き刺していくと、ぐしゃっと腹を引き裂いて、腸を引きずり出し、それを口にくわえる。
元々弱っていたせいか、女ゾンビは大した抵抗はなく、とはいえそれでもわずかにジタバタと動かす両足を、ふーこは容赦なくへし折り、ちぎると、太ももを無表情のまま喰らいつくす。
「ふーこ?」
俺が恐る恐る名前を呼ぶと、ふーこは食事をやめて、口にくわえたり、手に持っていたりしていたソレのパーツをぽとっと地面に落としてから、すくっと立ち上がって俺の方へ振り返った。
顔も服も血に染まったふーこ。
いつもの無表情のままながら、その赤い瞳には何かしらの感情が宿っているように見えた。
「ふーこ? 俺も襲うのか?」
俺の問いかけには答えず、ゆっくりゆっくりと歩み寄る。
日の光が、ふーこをきらきらと照らし、血まみれだというのになんだか美しさを感じさせる。
襲ってくるのか……。一歩、また一歩と近づくふーこ。
右手にククリナイフを握って、警戒する俺に、ふーこは構わず無遠慮に歩み寄ると……。
何もしなかった。
ただ、いつものように俺をじっと見つめているだけだ。
「はは。ふーこ? あげてる食料じゃ足りなかったのかな?」
心臓がバクバクと脈打つが、何でもないことのように振る舞って、ふーこの手を取って拠点に帰り、浴室へ連れ込む。
血まみれのワンピースを脱がせて、シャワーでお湯を頭からぶっかけようとしたとき……。
「え?」
思わず声を漏らさずにはいられなかった。
ふーこが左手で髪の毛をかき上げながら、笑ったのだ。
それも、とても冷酷にそれでいて満足げに……どこか、目の前の憐れむような、それでいて勝ち誇ったような……嘲笑う……といった表情がふさわしいような何とも言えない表情だった。
この時のふーこの表情を俺は生涯忘れないだろう。
男ゾンビもあれから見かけることはなく、毎日、日の出の少し前に起きて、ふーこの全身を見て崩壊し始めていないことを確かめる。朝食を作って、1人と1匹で同じテーブルを囲って食べて、町を散策、夜になる前に帰って、夕食を食べてからふーこの身体を洗ってやり、ベッドで抱く。そんなルーチンを過ごしていた。
夜は、命令が通ることもあって、フェラ、正常位、後背位、側位、などなど様々な今まではできなかった色々なセックスを楽しんだ。
もはや、俺の生活に欠かせないかけがえのないレアアイテムである。
ただ、そんな素晴らしいゾンビを所有していても、男というのは、他の美女も味わってみたくなってしまう愚かな生き物だ。
その日、今日は他の可愛いゾンビを見つけてコレクションしようと決めて、しっかりと玄関や窓を施錠して拠点をあとにする。
わざと、ゾンビの多い場所に向かって、損傷が少なく、かつ手ごろに弱っていて、なにより自分の好みの可愛いゾンビはいないかと、歩きながら、戦いながら、視線をあらゆるところを巡らせる。
朝から出発して、太陽が空高く座した頃、ある高級ブランドの店先に佇むソレを見つけた。
薄いクリーム色の長い髪、ここの店員だったのか、ボロボロになったいかにもブランド店の店員といったスーツを身に包んで、弱り切っているのか動く気配を見せず、ただただぼーっと荒れた店内を眺めていた。
自分がニヤリと邪悪な笑いをするのがわかる。
俺がいくらか近づくと、ソレはゆっくりと振り返る。
モデルのように整った綺麗な美人系の顔、それでいて目は少し垂れ目で、なんだかほっと安心する顔立ち。胸は、ふーこよりずっと大きくて、ボロボロに胸元が開いたスーツからI字の谷間を魅せてくる。
スレンダーな印象ながら、程よい肉付きの身体は、きっと抱き心地が良いのだろうと、押し倒して楽しみ尽くした後の光景を妄想する。
しかし、その妄想は現実にならなかった。
ふっと、視界の端から黒い影が物凄い速度で動いたかと思うと、目の前の目星をつけた女ゾンビに飛び掛かる。
その何かは、そのまま女ゾンビを地面に押し倒して首に噛みつく。
その何か――
風に吹かれて気持ちよさそうになびく、栗毛色のウェーブがかった長い髪。
今朝、着せたばかりの白いワンピース。
見間違うわけがない。
ふーこだ。
ベきべき
バキバキ
人間では想像できない力で首を折っていく音がする。
ゴキンッ
鈍い音が俺の耳にも届いて、女ゾンビの首はだらんと身体から垂れさがって、それでもなお、ふーこは止まらない。
首の肉を噛みちぎって、力任せに左腕をもぎとってその辺にぽいっと放り捨てる。
見惚れた大きな胸は、無残にもぎりとられて、ふーこの口に運ばれる。
その度に、噴き出す真っ赤な血の噴水、そして生まれる床の池。
汚れも無かった真っ白だったワンピースが、どんどんと鮮血で真っ赤に染まっていく。
ゾンビ——
普通のゾンビではないと、普通のゾンビよりは少しだけ人間に近いと勝手に思っていた俺は、その光景を見て、ふーこは正しくもゾンビであることを痛感させられる。
しかし、それより気になったのは……。
「鍵は確かに閉めてきたはずだ……! 自分で開けたというのか……?」
いるはずのないふーこが、目の前にいて、そして、俺が手を出そうとしたゾンビを貪り喰っている。
「足りなかったのか……? 食料が?」
ふーこの華奢な体格からは想像もつかない……両手を女ゾンビの腹にずぶずぶと突き刺していくと、ぐしゃっと腹を引き裂いて、腸を引きずり出し、それを口にくわえる。
元々弱っていたせいか、女ゾンビは大した抵抗はなく、とはいえそれでもわずかにジタバタと動かす両足を、ふーこは容赦なくへし折り、ちぎると、太ももを無表情のまま喰らいつくす。
「ふーこ?」
俺が恐る恐る名前を呼ぶと、ふーこは食事をやめて、口にくわえたり、手に持っていたりしていたソレのパーツをぽとっと地面に落としてから、すくっと立ち上がって俺の方へ振り返った。
顔も服も血に染まったふーこ。
いつもの無表情のままながら、その赤い瞳には何かしらの感情が宿っているように見えた。
「ふーこ? 俺も襲うのか?」
俺の問いかけには答えず、ゆっくりゆっくりと歩み寄る。
日の光が、ふーこをきらきらと照らし、血まみれだというのになんだか美しさを感じさせる。
襲ってくるのか……。一歩、また一歩と近づくふーこ。
右手にククリナイフを握って、警戒する俺に、ふーこは構わず無遠慮に歩み寄ると……。
何もしなかった。
ただ、いつものように俺をじっと見つめているだけだ。
「はは。ふーこ? あげてる食料じゃ足りなかったのかな?」
心臓がバクバクと脈打つが、何でもないことのように振る舞って、ふーこの手を取って拠点に帰り、浴室へ連れ込む。
血まみれのワンピースを脱がせて、シャワーでお湯を頭からぶっかけようとしたとき……。
「え?」
思わず声を漏らさずにはいられなかった。
ふーこが左手で髪の毛をかき上げながら、笑ったのだ。
それも、とても冷酷にそれでいて満足げに……どこか、目の前の憐れむような、それでいて勝ち誇ったような……嘲笑う……といった表情がふさわしいような何とも言えない表情だった。
この時のふーこの表情を俺は生涯忘れないだろう。
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