18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした

田中又雄

文字の大きさ
11 / 36

第10話 アインちゃんとベッドイン

しおりを挟む
「...それで今日はどんなことしてたんですか?」

「どんなことって...大したことじゃないよ?普通に話し合いして...ご飯食べてみたいな?」

「ダンス踊ったりとか...そういう...触れ合いみたいなのはなかったですか?」

「ないない。俺踊れないし...」


 いつも通りベッドに入っている俺と、そばの椅子に座るアインちゃん。


「けど、やっぱ慣れないな。ああいう場は。自分が浮いてるなーっていうのがよくわかるというか...うん」

「次は...第二妃である私を連れて行ってほしいです」

「え?第二妃?」

「...はい。リベルちゃんと話し合って...その...私が第二妃になることになりました」

「...そっか。アインちゃんが連れて行ってほしいなら全然いいけど...そんな楽しいものではないよ?」

「...いいんです。それでも...」

「そっか...。あぁ、そうだ。本読んだよ。お勧めしてくれてたやつ。すごく面白かったよ...けど」

「けど...なんですか?」

「あぁ、いやなんでもない」


 言いかけたのは...その...あの小説では濡れ場がかなりしっかり描かれており...その...うん。やっぱり何でもない。
あー、やばい...。眠くなってきた...。


「...ごめん...だいぶ限界っぽい。話している最中に寝落ちしちゃったらごめん。」

「...わかりました」と、もぞもぞとベッドに入り込むアインちゃん。





「ちょい!!何してんの!?」

「...あの小説でも...こういうシチュエーションありましたよね?」

「...いや...大分シチュは違った気が...」

「細かいことはいいじゃないですか...。その...したことありますか?ラン様は」

「...いや...ないっす...。(前世含めて)」

「...私もないです...。なので、うまくできるかわからないですけど...「何してるの?」


 その声に二人ともびっくりして飛び上がる。

 急いで電気をつけるとそこに立っていたのは...何とも純粋な目をした女の子...。

 確か...リベルの妹の...下の妹ちゃんのほうか...。


「あ、えっと...リュカちゃん?」

「そうだよ!何してるの?リュカも混ぜて混ぜて!」と、ベッドに入り込んでくる。





「ちょいちょい!」

「あはははは!」と、俺の懐に入り込んでまるで胎児のように丸まる。

「ちょい...リュカちゃん...」


 後ろからすごい殺気を感じるんだが...。


「...そうですか。...あなたもライバルになるんですね」と、そのまま背中に抱き着かれる。

「ちょい!!アインちゃん!?」

「...負ける気ないですから...私...」

「あはあは!」と楽しそうなリュカちゃん...。


 勘弁してくれよー...。

 そうしていつの間にか眠ってしまう俺であった...。


 ◇


 バチン!!と、頬を強く叩かれて目を覚ます。


「いった!!」

「...痛った...じゃないわよ。あんな何してんの?」

「...へ?な、なにが?」


 俺の上にまたがり激怒していたのはリベルだった。


「...何がじゃないでしょ。リュカと...一夜に共にしたの?てか、アインも寝てるし...何考えてるの?妹に手を出したら殺すわよ?」

「いやいや!!誤解だ誤解だ!!」と、事情を説明しようとしているとリュカちゃんが目を覚ます。

「あ...お姉ちゃんだー。おはよー」

「...リュカ、こいつに何もされなかった?大丈夫?」

「んー?うーん...気持ちいいことしてもらった!!」


 はいアウトー。ねぇ、これわざと言ってるよね?だよね?と、天真爛漫な笑顔を浮かべているリュカちゃん...。


「そ、それって...//はい、殺す。殺すしかないよね」

「いやいや!気持ちいことってあれでしょ!マッサージ!ね?リュカちゃん!」

「うん!マッサージ!」

「言い訳は問答無用...くらえ!!」と、重い一撃をお腹に受けるのだった。


 ◇


「はぁ...朝からひどい目にあった...」

「そ、そう...ですね...」と、優しく笑うアインちゃん。

「アインちゃん。...アインちゃんは家族と会いたいとかはない?」

「...ないですね。私は両親とあまり仲良くなかったですから」


 そう。なぜ俺がアインとナーベの家族はここに連れてこなかったのか。
それは二人とも問題を抱えているからだった。
しかし、その事情を知っているのはあくまで俺があのゲームをやっていたから...なわけで、内心では家族には会いたいとかあるのか、またリベルだけ特別扱いしていると思っていないかが少しだけ不安だった。


「...そっか。じゃあさ、代わりに俺にしてほしいこととかない?」

「...そばにいてくれれば...それだけでいいんです」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

主人公に殺されるゲームの中ボスに転生した僕は主人公とは関わらず、自身の闇落ちフラグは叩き折って平穏に勝ち組貴族ライフを満喫したいと思います

リヒト
ファンタジー
 不幸な事故の結果、死んでしまった少年、秋谷和人が転生したのは闇落ちし、ゲームの中ボスとして主人公の前に立ちふさがる貴族の子であるアレス・フォーエンス!?   「いや、本来あるべき未来のために死ぬとかごめんだから」  ゲームの中ボスであり、最終的には主人公によって殺されてしまうキャラに生まれ変わった彼であるが、ゲームのストーリーにおける闇落ちの運命を受け入れず、たとえ本来あるべき未来を捻じ曲げてても自身の未来を変えることを決意する。    何の対策もしなければ闇落ちし、主人公に殺されるという未来が待ち受けているようなキャラではあるが、それさえなければ生まれながらの勝ち組たる権力者にして金持ちたる貴族の子である。  生まれながらにして自分の人生が苦労なく楽しく暮らせることが確定している転生先である。なんとしてでも自身の闇落ちをフラグを折るしかないだろう。  果たしてアレスは自身の闇落ちフラグを折り、自身の未来を変えることが出来るのか!? 「欲張らず、謙虚に……だが、平穏で楽しい最高の暮らしを!」  そして、アレスは自身の望む平穏ライフを手にすることが出来るのか!?    自身の未来を変えようと奮起する少年の異世界転生譚が今始まる!

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...