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終編
魔法使い物語の真実
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「これはまた元通り封印してくれ。そして、ここで見たものは口外無用だ。いいな」
「はい。承知しました」
魔法使い物語は、レノルドの子供達にとっては、実在の人物をモデルにした英雄譚として馴染みの深い物語だ。
この物語の主人公は、今から数百年前王族でありながら魔法使いとして生き、そして最後はこのレノルドの国を救うために、悪い魔女を道連れにしてこの世を去った英雄である。
物語のあらすじは、戦国の世、シリウスを中心とした魔法使いの活躍で、小国レノルドは大国へとのし上がったが、魔法使いの仲間に入り込んでいた魔女によって、再び戦火がレノルド国を襲う。
他の仲間の魔法使いも魔女によって殺され、シリウスは窮地に立たされる。
シリウスと魔女は幾度となく対峙するも、魔女は不老不死で、殺す事も出来なかった。
そこでシリウスは自分の魂と魔女の魂を括ってやれば、自分が死ぬ事で魔女も道連れに葬れるのではないかと考え、実行する。
魔法は成功し、魔女はレノルド国からいなくなった。
シリウスに勇気を貰った国民は一致団結してレノルドの国を守り、再び平和が戻ったというものである。
シリウスの遺した箱の中には、魔法の構築式が記入された羊皮紙数枚と日記とおぼしきものが入っていた。
わたしはすぐに羊皮紙を取り出し、目当ての構築式を探す。
「あった! これだわ! 間違いない!」
わたしが探し求めていた魔法は、まさしくシリウスが魔女に使った、魂と魂を括る魔法、つまり死んでも解けない隷属魔法だった。
魔法使い物語にヒントを得たわたしは、魂と魂を括る魔法を、おそらく見つかる事はないだろうなと思いながらも、まずは学校や王宮の図書館で探した。
やっぱり、見当たらなかった。
それはそうだろう。
これは、多分、わたしの予想では、闇の魔法に属する隷属魔法の一種だ。
隷属魔法と言えば、嫌な記憶が頭をよぎる。
わたしの人生は、闇の魔法に汚染された魔法使い達によって、めちゃくちゃにされた。
アルと出会わなかったらと思うとぞっとする。
わたしはアルに救われた。だから今度は、わたしがアルを救う。
闇の魔法は用いた者の心を蝕むと云われている怖ろしい魔法である。
だから、レノルド国では邪悪な魔法として、闇の魔法に関する物は全て禁書庫で厳重に管理されており、普段わたし達が目にする事はない。
でも、国によっては野放し状態だったり、逆に闇の魔法を使ってお金を稼いでいるところもあるらしい。
それで、わたし達が触れる機会も無いとは言い切れず、興味本位で闇の魔法に手を出したりしないよう、正しい知識を持つよう、レノルド国では学校において教育しているのだ。
しかし、魔法自体が邪悪なわけではない。
そもそも、魔法に良いも悪いもないのだから。これは魔法学者であるお父様の持論だ。
魔法を扱う側の問題なのだとお父様は断言する。
お父様によると、人間は様々な欲を持っており、闇の魔法はその中の支配欲を大いに刺激するのだとか。
使用すれば、自分が神にでもなったかのような万能感に高揚し、魔法使いとして最高の気分を味わえるらしい。
そして、一度でも使用してしまえば、その高揚感が忘れられず何度も使用する事になり、最後には狂って自死するか、狂人として牢屋に入れられるか、罪を犯して死刑になるとのこと。
だから正直に言えば、そんな魔法を使いたくはないのだけれど、背に腹は代えられないってやつ?
それに、まあ、アルなんて隷属魔法をかけようがかけまいがわたしの言いなりなんだから、わたしの支配欲がこれ以上どうにかなるとも思えないしね。
今だって世界征服しようと思えば、出来るんじゃないかしら?
ところが思惑は大外れ、魔法学者のお父様に頼み込んで禁書庫における闇の魔法を調べ尽くしたものの、通常の隷属魔法はあったけど、お目当ての魔法は見当たらなかった。
通常の隷属魔法は、かけた本人が死亡すればその時点で魔法が解けてしまうし、ただ自分に服従させて思い通りにするだけの魔法だから、わたしには全く意味が無い。
でも、いろいろ調べている最中に、意味の分からない暗号のようなものが目に付いて、それをメモしておいたのだけど、結果的にこれが箱の鍵の役割を果たすことになった。
わたしが目当ての魔法式を手に入れた喜びに浸っていると、シリウスの日記を手にしていた王子が唸り声を上げた。
「いかがなされましたか?」
「これを読んでみろ。なるほど、シリウスが誰にも見られぬよう封印した理由が分かる」
驚いた。
それには告白とも、懺悔ともとれる内容の、魔法使い物語の真実が書かれていた。
シリウスは幼い頃より魔力も高く聡明で、魔法使いの資質が十二分に備わっていた。
戦国の時代、国のためその能力を開花させるべく、早くから偉い魔法使いに弟子入りし、魔法の研鑽に励んでいた。
そこで、同じ魔法使い見習いである女の子、後の魔女と出会う。
二人は成長すると、共に王宮に仕え、他国の攻略に全力で取りかかる。
その折にシリウスは、女の子が他人の意思を操ったり、記憶を操作したりする魔法を使っている事に気付き、その魔法を他の魔法使いが使用出来るよう構築式を作り上げた。
この魔法を用い、シリウスと魔法使い達はレノルドの周囲の国々を次々に取り込んでいく。
戦国の世も終り、大国レノルドに平和が訪れるが、しばらくすると協定を結んでいたはずの東の隣国と西の隣国が、突然同時に攻め込んで来た。
慌てて王宮は前の戦の功労者である魔法使い達を招集したが、崇高な志を持っていた仲間達は私利私欲に溺れた堕落者になり果てていた。
敵国に寝返ろうとする魔法使いは、シリウスが自らの手で殺したと書いてあった。
そして、仲間の裏切りに悩むシリウスに、その女の子はかつての仲間達を全員殺してみせる。
その尋常でない行為に驚いたシリウスは、女の子の正体が魔女、つまり魔族であることを、そこで初めて知ることになる。
また同時に、魔女自身の告白により、この降って湧いたような戦争が魔女の仕業である事を知るのだった。
不老不死の魔女にとって人間は、放っておけば知らぬ間に湧いて増える遊び道具のようなものだった。
これ以上魔女が自分を楽しませるためだけに、人間の生死を弄ぶような真似をさせてはならないとシリウスは決意する。
その後の日付のものには、不老不死の魔女を退治するための魔法を試行錯誤するシリウスの様子が見て取れる。
そしてその結果が、つまり魔族の性質や扱う魔法の詳細、完成した隷属魔法を含む対魔族用の魔法の構築式が、日記と共に入っていた羊皮紙数枚にまとめられているようだった。
シリウスは日記の最後に、自分が人間にとって邪悪な魔族の魔法を人間界に持ち込んでしまった後悔や懺悔の気持ちを綴り、この日記を読むであろう魔法使いに向けて道標を遺していった。
「はい。承知しました」
魔法使い物語は、レノルドの子供達にとっては、実在の人物をモデルにした英雄譚として馴染みの深い物語だ。
この物語の主人公は、今から数百年前王族でありながら魔法使いとして生き、そして最後はこのレノルドの国を救うために、悪い魔女を道連れにしてこの世を去った英雄である。
物語のあらすじは、戦国の世、シリウスを中心とした魔法使いの活躍で、小国レノルドは大国へとのし上がったが、魔法使いの仲間に入り込んでいた魔女によって、再び戦火がレノルド国を襲う。
他の仲間の魔法使いも魔女によって殺され、シリウスは窮地に立たされる。
シリウスと魔女は幾度となく対峙するも、魔女は不老不死で、殺す事も出来なかった。
そこでシリウスは自分の魂と魔女の魂を括ってやれば、自分が死ぬ事で魔女も道連れに葬れるのではないかと考え、実行する。
魔法は成功し、魔女はレノルド国からいなくなった。
シリウスに勇気を貰った国民は一致団結してレノルドの国を守り、再び平和が戻ったというものである。
シリウスの遺した箱の中には、魔法の構築式が記入された羊皮紙数枚と日記とおぼしきものが入っていた。
わたしはすぐに羊皮紙を取り出し、目当ての構築式を探す。
「あった! これだわ! 間違いない!」
わたしが探し求めていた魔法は、まさしくシリウスが魔女に使った、魂と魂を括る魔法、つまり死んでも解けない隷属魔法だった。
魔法使い物語にヒントを得たわたしは、魂と魂を括る魔法を、おそらく見つかる事はないだろうなと思いながらも、まずは学校や王宮の図書館で探した。
やっぱり、見当たらなかった。
それはそうだろう。
これは、多分、わたしの予想では、闇の魔法に属する隷属魔法の一種だ。
隷属魔法と言えば、嫌な記憶が頭をよぎる。
わたしの人生は、闇の魔法に汚染された魔法使い達によって、めちゃくちゃにされた。
アルと出会わなかったらと思うとぞっとする。
わたしはアルに救われた。だから今度は、わたしがアルを救う。
闇の魔法は用いた者の心を蝕むと云われている怖ろしい魔法である。
だから、レノルド国では邪悪な魔法として、闇の魔法に関する物は全て禁書庫で厳重に管理されており、普段わたし達が目にする事はない。
でも、国によっては野放し状態だったり、逆に闇の魔法を使ってお金を稼いでいるところもあるらしい。
それで、わたし達が触れる機会も無いとは言い切れず、興味本位で闇の魔法に手を出したりしないよう、正しい知識を持つよう、レノルド国では学校において教育しているのだ。
しかし、魔法自体が邪悪なわけではない。
そもそも、魔法に良いも悪いもないのだから。これは魔法学者であるお父様の持論だ。
魔法を扱う側の問題なのだとお父様は断言する。
お父様によると、人間は様々な欲を持っており、闇の魔法はその中の支配欲を大いに刺激するのだとか。
使用すれば、自分が神にでもなったかのような万能感に高揚し、魔法使いとして最高の気分を味わえるらしい。
そして、一度でも使用してしまえば、その高揚感が忘れられず何度も使用する事になり、最後には狂って自死するか、狂人として牢屋に入れられるか、罪を犯して死刑になるとのこと。
だから正直に言えば、そんな魔法を使いたくはないのだけれど、背に腹は代えられないってやつ?
それに、まあ、アルなんて隷属魔法をかけようがかけまいがわたしの言いなりなんだから、わたしの支配欲がこれ以上どうにかなるとも思えないしね。
今だって世界征服しようと思えば、出来るんじゃないかしら?
ところが思惑は大外れ、魔法学者のお父様に頼み込んで禁書庫における闇の魔法を調べ尽くしたものの、通常の隷属魔法はあったけど、お目当ての魔法は見当たらなかった。
通常の隷属魔法は、かけた本人が死亡すればその時点で魔法が解けてしまうし、ただ自分に服従させて思い通りにするだけの魔法だから、わたしには全く意味が無い。
でも、いろいろ調べている最中に、意味の分からない暗号のようなものが目に付いて、それをメモしておいたのだけど、結果的にこれが箱の鍵の役割を果たすことになった。
わたしが目当ての魔法式を手に入れた喜びに浸っていると、シリウスの日記を手にしていた王子が唸り声を上げた。
「いかがなされましたか?」
「これを読んでみろ。なるほど、シリウスが誰にも見られぬよう封印した理由が分かる」
驚いた。
それには告白とも、懺悔ともとれる内容の、魔法使い物語の真実が書かれていた。
シリウスは幼い頃より魔力も高く聡明で、魔法使いの資質が十二分に備わっていた。
戦国の時代、国のためその能力を開花させるべく、早くから偉い魔法使いに弟子入りし、魔法の研鑽に励んでいた。
そこで、同じ魔法使い見習いである女の子、後の魔女と出会う。
二人は成長すると、共に王宮に仕え、他国の攻略に全力で取りかかる。
その折にシリウスは、女の子が他人の意思を操ったり、記憶を操作したりする魔法を使っている事に気付き、その魔法を他の魔法使いが使用出来るよう構築式を作り上げた。
この魔法を用い、シリウスと魔法使い達はレノルドの周囲の国々を次々に取り込んでいく。
戦国の世も終り、大国レノルドに平和が訪れるが、しばらくすると協定を結んでいたはずの東の隣国と西の隣国が、突然同時に攻め込んで来た。
慌てて王宮は前の戦の功労者である魔法使い達を招集したが、崇高な志を持っていた仲間達は私利私欲に溺れた堕落者になり果てていた。
敵国に寝返ろうとする魔法使いは、シリウスが自らの手で殺したと書いてあった。
そして、仲間の裏切りに悩むシリウスに、その女の子はかつての仲間達を全員殺してみせる。
その尋常でない行為に驚いたシリウスは、女の子の正体が魔女、つまり魔族であることを、そこで初めて知ることになる。
また同時に、魔女自身の告白により、この降って湧いたような戦争が魔女の仕業である事を知るのだった。
不老不死の魔女にとって人間は、放っておけば知らぬ間に湧いて増える遊び道具のようなものだった。
これ以上魔女が自分を楽しませるためだけに、人間の生死を弄ぶような真似をさせてはならないとシリウスは決意する。
その後の日付のものには、不老不死の魔女を退治するための魔法を試行錯誤するシリウスの様子が見て取れる。
そしてその結果が、つまり魔族の性質や扱う魔法の詳細、完成した隷属魔法を含む対魔族用の魔法の構築式が、日記と共に入っていた羊皮紙数枚にまとめられているようだった。
シリウスは日記の最後に、自分が人間にとって邪悪な魔族の魔法を人間界に持ち込んでしまった後悔や懺悔の気持ちを綴り、この日記を読むであろう魔法使いに向けて道標を遺していった。
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