109 / 144
外伝 レオンハルト編
隊長専属魔法使いハル
しおりを挟む
うん、まずまずの手応えだった。
フローラと俺の絆は、やはり深まりつつあるみたいだ。
先ほどからフローラは、カメレオンの俺に果物を与えながら、食堂で会った人間の俺について一生懸命話してくれている。
興味のない人間の事なんて、わざわざ話さないよな!
おまけにその前は、人間の俺にカメレオンの俺の話をしていたのだ。
むふふふ、フローラの頭の中は、今や俺でいっぱいだと思うと、自然と顔が緩んでしまう。
「何? ニヤついたりして、いやねぇ」
おっと、まずい。
フローラには俺の表情がダダ漏れみたいだから、気をつけないと。
今はまだ、バレるわけにはいかない。
正体をばらすのは、フローラが俺に惚れて、ちょっとばかしの嘘くらい全然許せちゃうくらいまで親密になってからだな。
俺は誤魔化すように、フローラの手にすり寄って甘えた。
フローラ、俺も好きだよ! 好きだ! 好きだ! 好きだ! 好きだ!
俺の頭の中はフローラでいっぱいだ!
ああ、もう、ちくしょー、早く相思相愛になって、いちゃいちゃしてぇー!! エロい事もやりてぇー!! 絶対やる! 俺はやるぞ!
フローラへの愛が高まり過ぎて、興奮のあまりごろごろ転がってしまう。
あ・・・やべ・・・
だけでなく、妄想が膨らんでヤバいものまで膨らんでしまった。
俺はフローラに気付かれないように、普段は入りもしないケージにさっと転移して、例のものがおさまるのをじっとして待つのだった。
翌朝、食堂に行くと、グレンが声を掛けて来た。
「ぼうず、ちょっと来てくれないか」
俺は再び例の応接室に連れて行かれて、またしても図体ばかりでかくてウザい隊長を前に、尋問を受ける羽目に陥った。
「昨日、魔法使いを連れて例の鹿の後始末に行ったんだが、残っている死骸は普通の鹿だった。お前が首を落としたとかいう魔獣は消滅したんだよな? これは隊員が実際に見ているから、真実なのだと思う。それで、聞きたいのは、その魔獣が消滅した後に魔石が残っていなかったか? 魔法使いが、魔獣は消滅すると魔石になるはずだから、無いのはおかしいと言うのだ。辺りを隈なく探したのだが見付からなくてだな、その、言いにくいのだが、魔法使いがお前が盗ったに違いないというのだ」
訊かれるとは思っていたが、盗ったと言われるとは、俺も舐められたもんだな。
「さあ、知らんな。魔獣といっても、いろいろだからな。それに、盗ったというのは、正しくないぞ。たとえ、俺がその魔石を懐に入れたとしてもだ。魔石を手に入れる資格があるのは、魔獣を狩った者だけだ。でなければ、ハンターという職業は成り立つまい?」
「・・・・・・」
どうせ魔法使いに責められて、せっつかれたのだろう、痛いところをつかれて苦虫を噛み潰したような表情になった。
「まぁ、魔法使いの気持ちは分からんでもない。ポルトは魔素が少ないからな。喉から手が出るほど欲しい高価な魔石がただで手に入ったものを、横取りされたようで惜しいのだろう。とは言え、あの魔獣をお前達だけで始末出来たとは、到底思えんがな」
「済まなかった。お前が年若いものだから。つい、な。助けてもらっておいて、酷い言いがかりだった。済まん、この通りだ、許してくれ」
隊長はテーブルに頭を付けて謝った。
こいつはウザいが、素直なところは悪くない。
フローラにも公平な態度をとっているしな。
「いいだろう、許してやる。俺はな、魔法使いとしてお前達に協力してやってもいいと思っている。その代りと言っては何だが、ここに自由に出入り出来るように取り計らって欲しい。フローラには会いに来る許可をもらったが、部外者の俺がしょっちゅう会いに来てはフローラも困るだろう。隊長のお墨付きが欲しいんだ」
隊長はしばらく考え込んでいたが、了承の返事を返してくる。
「分かった。いいだろう。お前は俺専属の魔法使いという事にする。皆にもそう周知しておこう。それで、どうだ」
「ああ、それでいい」
専属の魔法使いなのにぼうずはおかしいということで、俺はハルと呼ばれる事になった。
レオンハルトは長くて呼びづらいし、レオンはフローラのカメレオンの名前だから、レオンハルトのハルトの部分から二文字をとってハルになったのだ。
俺にとっては、どうでもいい話だが。
俺は隊長との話を早く終わらせて、フローラのところに行きたいのに、グレンがいらぬことを聞いてくる。
「なぁ、ハル、ちょっと教えてくれ。なんで普通の鹿が、あんなに手強かったんだ?」
昨日、フローラは休みをもらったが、グレン達は魔法使いに同行して現場検証に行った。
まぁ、戦った本人達にしてみれば、腑に落ちないも無理はない。
「あれは普通の鹿だが、普通の鹿じゃない」
「はぁ? 何だソレ」
「おそらく、俺が倒した魔獣の影響を受けて、普通の鹿が魔獣化していたと思われる」
「そうなんだよ。それで、魔法使いがそんな強い影響力を持つ魔獣なら、きっと大きな魔石になったはずだと言い張るんだ」
すると、俺達の会話を聞いていた隊長が、また魔石の話を蒸し返し始めた。
「ま、そうだろうな」
「魔法使いが他にもいるかも知れないと言って、昨日は森を大捜索してみたが、成果は得られなかった」
だろうな。
俺は、あの日の夜、獲物を狩りに行くついでに、森を偵察しておいた。
あんな物騒なものにフローラの近くをウロウロされては堪らん。
いれば早々に俺が始末しておくつもりだったのだ。
「いなくて良かったな。いたら大惨事だ」
「なんだと?!」「なんでだ!?」
「この国の魔法使いなど、ものの役にも立たんぞ? 大物の魔獣の首はお前達の普通の剣ではまず落とせない。落とせないのに人数を頼りに傷をつけてみろ、手負いになった魔獣に暴れ回られて、被害は甚大だっただろう。魔獣の首はな、魔力を込めて、一気に落とすのがコツだ」
「そんな・・・なら、この先、また今回のような魔獣が出たらどうすれば良いのだ」
魔獣とは縁のないポルトでは仕方がないのかも知れないが、確かに今のままじゃあこいつらだけでは打つ手がない。
「さぁな。だが、それほど悲観する事はない。通常、魔力を持つ魔獣は魔素の少ない所には来たがらないものだ。魔法使いと同じだよ」
「だが、実際にいたじゃないか!」
「だから、通常と言っただろう。あの魔獣が何故こんな所に現れたのかは、俺にも分からん。いいか、魔素の多いレノルドでも、魔獣は街中には現れない。理由は同じだ。人間の住む街中は魔素が少ないからだ。もっと言えば、魔素の少ない場所に人間が街を作る。お前達と同じ、レノルドでも人間にとって魔獣は脅威だからな。つまりだ、人間が住みやすい場所は魔獣にとっては住みにくい、これは明確な事実だ」
と、隊長やグレンには、あまり怯えさせてもいけないと思って誤魔化したものの、あの魔石といい、明らかに異常だ。
兄上がこちらに来た理由と何か関係があるのかも知れない。
フローラと俺の絆は、やはり深まりつつあるみたいだ。
先ほどからフローラは、カメレオンの俺に果物を与えながら、食堂で会った人間の俺について一生懸命話してくれている。
興味のない人間の事なんて、わざわざ話さないよな!
おまけにその前は、人間の俺にカメレオンの俺の話をしていたのだ。
むふふふ、フローラの頭の中は、今や俺でいっぱいだと思うと、自然と顔が緩んでしまう。
「何? ニヤついたりして、いやねぇ」
おっと、まずい。
フローラには俺の表情がダダ漏れみたいだから、気をつけないと。
今はまだ、バレるわけにはいかない。
正体をばらすのは、フローラが俺に惚れて、ちょっとばかしの嘘くらい全然許せちゃうくらいまで親密になってからだな。
俺は誤魔化すように、フローラの手にすり寄って甘えた。
フローラ、俺も好きだよ! 好きだ! 好きだ! 好きだ! 好きだ!
俺の頭の中はフローラでいっぱいだ!
ああ、もう、ちくしょー、早く相思相愛になって、いちゃいちゃしてぇー!! エロい事もやりてぇー!! 絶対やる! 俺はやるぞ!
フローラへの愛が高まり過ぎて、興奮のあまりごろごろ転がってしまう。
あ・・・やべ・・・
だけでなく、妄想が膨らんでヤバいものまで膨らんでしまった。
俺はフローラに気付かれないように、普段は入りもしないケージにさっと転移して、例のものがおさまるのをじっとして待つのだった。
翌朝、食堂に行くと、グレンが声を掛けて来た。
「ぼうず、ちょっと来てくれないか」
俺は再び例の応接室に連れて行かれて、またしても図体ばかりでかくてウザい隊長を前に、尋問を受ける羽目に陥った。
「昨日、魔法使いを連れて例の鹿の後始末に行ったんだが、残っている死骸は普通の鹿だった。お前が首を落としたとかいう魔獣は消滅したんだよな? これは隊員が実際に見ているから、真実なのだと思う。それで、聞きたいのは、その魔獣が消滅した後に魔石が残っていなかったか? 魔法使いが、魔獣は消滅すると魔石になるはずだから、無いのはおかしいと言うのだ。辺りを隈なく探したのだが見付からなくてだな、その、言いにくいのだが、魔法使いがお前が盗ったに違いないというのだ」
訊かれるとは思っていたが、盗ったと言われるとは、俺も舐められたもんだな。
「さあ、知らんな。魔獣といっても、いろいろだからな。それに、盗ったというのは、正しくないぞ。たとえ、俺がその魔石を懐に入れたとしてもだ。魔石を手に入れる資格があるのは、魔獣を狩った者だけだ。でなければ、ハンターという職業は成り立つまい?」
「・・・・・・」
どうせ魔法使いに責められて、せっつかれたのだろう、痛いところをつかれて苦虫を噛み潰したような表情になった。
「まぁ、魔法使いの気持ちは分からんでもない。ポルトは魔素が少ないからな。喉から手が出るほど欲しい高価な魔石がただで手に入ったものを、横取りされたようで惜しいのだろう。とは言え、あの魔獣をお前達だけで始末出来たとは、到底思えんがな」
「済まなかった。お前が年若いものだから。つい、な。助けてもらっておいて、酷い言いがかりだった。済まん、この通りだ、許してくれ」
隊長はテーブルに頭を付けて謝った。
こいつはウザいが、素直なところは悪くない。
フローラにも公平な態度をとっているしな。
「いいだろう、許してやる。俺はな、魔法使いとしてお前達に協力してやってもいいと思っている。その代りと言っては何だが、ここに自由に出入り出来るように取り計らって欲しい。フローラには会いに来る許可をもらったが、部外者の俺がしょっちゅう会いに来てはフローラも困るだろう。隊長のお墨付きが欲しいんだ」
隊長はしばらく考え込んでいたが、了承の返事を返してくる。
「分かった。いいだろう。お前は俺専属の魔法使いという事にする。皆にもそう周知しておこう。それで、どうだ」
「ああ、それでいい」
専属の魔法使いなのにぼうずはおかしいということで、俺はハルと呼ばれる事になった。
レオンハルトは長くて呼びづらいし、レオンはフローラのカメレオンの名前だから、レオンハルトのハルトの部分から二文字をとってハルになったのだ。
俺にとっては、どうでもいい話だが。
俺は隊長との話を早く終わらせて、フローラのところに行きたいのに、グレンがいらぬことを聞いてくる。
「なぁ、ハル、ちょっと教えてくれ。なんで普通の鹿が、あんなに手強かったんだ?」
昨日、フローラは休みをもらったが、グレン達は魔法使いに同行して現場検証に行った。
まぁ、戦った本人達にしてみれば、腑に落ちないも無理はない。
「あれは普通の鹿だが、普通の鹿じゃない」
「はぁ? 何だソレ」
「おそらく、俺が倒した魔獣の影響を受けて、普通の鹿が魔獣化していたと思われる」
「そうなんだよ。それで、魔法使いがそんな強い影響力を持つ魔獣なら、きっと大きな魔石になったはずだと言い張るんだ」
すると、俺達の会話を聞いていた隊長が、また魔石の話を蒸し返し始めた。
「ま、そうだろうな」
「魔法使いが他にもいるかも知れないと言って、昨日は森を大捜索してみたが、成果は得られなかった」
だろうな。
俺は、あの日の夜、獲物を狩りに行くついでに、森を偵察しておいた。
あんな物騒なものにフローラの近くをウロウロされては堪らん。
いれば早々に俺が始末しておくつもりだったのだ。
「いなくて良かったな。いたら大惨事だ」
「なんだと?!」「なんでだ!?」
「この国の魔法使いなど、ものの役にも立たんぞ? 大物の魔獣の首はお前達の普通の剣ではまず落とせない。落とせないのに人数を頼りに傷をつけてみろ、手負いになった魔獣に暴れ回られて、被害は甚大だっただろう。魔獣の首はな、魔力を込めて、一気に落とすのがコツだ」
「そんな・・・なら、この先、また今回のような魔獣が出たらどうすれば良いのだ」
魔獣とは縁のないポルトでは仕方がないのかも知れないが、確かに今のままじゃあこいつらだけでは打つ手がない。
「さぁな。だが、それほど悲観する事はない。通常、魔力を持つ魔獣は魔素の少ない所には来たがらないものだ。魔法使いと同じだよ」
「だが、実際にいたじゃないか!」
「だから、通常と言っただろう。あの魔獣が何故こんな所に現れたのかは、俺にも分からん。いいか、魔素の多いレノルドでも、魔獣は街中には現れない。理由は同じだ。人間の住む街中は魔素が少ないからだ。もっと言えば、魔素の少ない場所に人間が街を作る。お前達と同じ、レノルドでも人間にとって魔獣は脅威だからな。つまりだ、人間が住みやすい場所は魔獣にとっては住みにくい、これは明確な事実だ」
と、隊長やグレンには、あまり怯えさせてもいけないと思って誤魔化したものの、あの魔石といい、明らかに異常だ。
兄上がこちらに来た理由と何か関係があるのかも知れない。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる