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外伝 レオンハルト編
魔獣の襲撃4
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「隣国について知りたい」
ようやく剣に魔力を込める作業が終わった夜半、俺は隊長を訪ねた。
皆、フローラや俺の前では憚って言う事はないが、この魔獣の襲撃は隣国の仕業、つまり、フローラの父親が関与しているに違いないと裏では話しているのだ。
フローラもそうではないかと疑って、皆の前では平静を装っているものの、内心では怒りと不安に押しつぶされそうになっている。
「俺も詳しくは知らないんだ。先の戦争の折りには俺は南部にいて、実際に戦っていないしな。とにかく被害の割にはあっという間の出来事だったみたいだ。聞いた話によると、北から飛んで来た数人の魔法使い達によって、北部から王都にかけて一方的に殺戮行為を受けたのだが、その魔法使いの中にフローラの父親がいたらしいんだ。結局、相手側に内部分裂か何かが起こって、数日で撤退していったようなのだが、ポルトの民は凄まじい魔法の威力に戦慄したという」
まぁ、普段から魔法にあまり馴染みがない国だけに、力の強い魔法使いにいきなり攻め込まれては、対処も満足に出来ず、ただ驚き慌てふためいていただけだろう。それは、想像に難くない。
「お前達のいう隣国とは、北の砂漠を隔てた向こう側にある国の事か? 国の名は?」
知りたい事を単刀直入に訊ねる。
戦う相手を知る事は重要だ。相手の情報が多ければ多いほど、戦いを有利に運べる。
基本的に俺達竜王国の者は、他国の内政に干渉してはならない。
理由は二つ。
一つには、竜族の力は強大だから、人間社会に深く係わると何らかの影響を及ぼしてしまう。
二つには、人間に利用されないためだ。
過去には、番いを人質にとられ、仕方なく竜族同士が戦うような、そんな憂き目にも遭ってきた。
つまり、どこの国同士が戦争をしようと、構ってはならんということなのだが、例外がある。
それは、今回のように魔族の関与が疑われる場合だ。
「よく分からん。元より国交はないし、北には広大な砂漠が広がっているから、調べに行きたくても物理的に行けない」
ところが、返って来た答えは呆れたものだった。
「よく分からん? はぁ?! 堂々と何を言ってるのだ! 砂漠は無理だとしても、海からでも迂回して東側からでも、いくらでも調べられるだろう? お前達は侵略してきた相手が何者かも分からないまま、放置しているのか。呆れた奴らだな」
隊長は口を一文字に結び、黙り込んでしまった。
「異国出身のハルには理解出来ないだろうが、この国には守らねばならん古い言い伝えがあるのだ」
古い言い伝え?
「ほう、その言い伝えとは?」
本当は声に出すのも良くないのだが、とかなんとか、もごもご言いながら、隊長は声をひそめて言った。
「北には魔・・・が眠っているから、決して起こしてはならんというものだ」
「魔・・・何だって? よく聞こえなかった」
「ハル、声が大きい! もっと声をひそめて話せ!」
すごい剣幕で怒られる。
「分かった。だが、お前がボソボソと小さな声でしか言わないから、聞こえなかったのだ。もう一度言ってくれ」
「だから、魔物の神だ」
隊長はより一層声をひそめて、内緒話をするかのように耳元で囁いた。
「魔物の神?」
「だから、声に出して言うな! 起きたらどうするのだ!」
隊長の内緒話によると、北の方には魔物の神が眠っていて、起こすと災いが降りかかるから、決して起こしてはならないということだった。
皆、半信半疑ではあるものの、触らぬ神に祟りなし、万が一を考えてとにかく昔の人の言い付けを守っているらしい。
そして、問題の隣国はその魔物の神を崇拝する者達が住む国と云われているために、手が出せないのだとか。
「真実かどうかも分からない言い伝えに縛られて、何も出来ない俺達を臆病者と笑うか?」
「いや、よく分かった」
ビンゴだ。
魔物の神とは魔族に違いない。
「だが、言い伝えを守りながらも、そんなものはデタラメに違いない、昔の大人が危険な砂漠に踏み入らないように子供に言い聞かせた虚言だと信じたい気持ちもあるんだ。だから、隣国に寝返った裏切り者であるフローラの父親の企みであって欲しいと思ってる。憎悪を向けるにも都合がいい。相手が得体の知れないものより、知っている人間の方がずっと怖くないだろう?」
俺は今、カメレオンの姿でフローラの豊満な胸の狭間に押し込まれている。
昨日はずっと人間の姿で役立たずどもの剣に魔力を込めるので忙しかったから、カメレオンに戻る暇がなくて、やっとフローラのところに帰れたのは朝方だった。
俺を見付けるとわんわん泣いて、もうどこにも行かないでと俺を胸に抱き寄せた。
そして、閃いたとばかりにそのまま胸の隙間に俺を押し込んだのだ。
フローラは素肌にいつも俺の存在が感じられて、これで安心とご満悦な様子だ。
俺は俺で愛しい番いを酷く淋しがらせてしまった責任をものすごく感じているから、大人しくじっと挟まって反省することにした。
本当なら今日は人間の姿で皆の様子を見て回るつもりだったのだが、なんたって、愛しい番いの望みだからな、俺はここを離れるわけにはいかない。
先ほどから隊長が俺を呼ぶ声も聞こえるけど、俺は罪を償っている最中だから呼び出しには応えられん。
番いの雌を不安にさせてしまうようでは、竜族の雄としては失格なのだ、悪いな、隊長。
フローラが動く度に、むぎゅむぎゅと柔らかいおっぱいに左右から押し潰される。
うぐぅー!! おぉー!! くぅー!! あーっ!!
た、たまらんっ!!
ぷはー! 窒息するかと思った!
息苦しくなって、もがいて谷間から顔を出した。
ムフフフ、右を向いてもおっぱい、左を向いてもおっぱい!
これぞ男のロマンだああああああああ!!
ようやく剣に魔力を込める作業が終わった夜半、俺は隊長を訪ねた。
皆、フローラや俺の前では憚って言う事はないが、この魔獣の襲撃は隣国の仕業、つまり、フローラの父親が関与しているに違いないと裏では話しているのだ。
フローラもそうではないかと疑って、皆の前では平静を装っているものの、内心では怒りと不安に押しつぶされそうになっている。
「俺も詳しくは知らないんだ。先の戦争の折りには俺は南部にいて、実際に戦っていないしな。とにかく被害の割にはあっという間の出来事だったみたいだ。聞いた話によると、北から飛んで来た数人の魔法使い達によって、北部から王都にかけて一方的に殺戮行為を受けたのだが、その魔法使いの中にフローラの父親がいたらしいんだ。結局、相手側に内部分裂か何かが起こって、数日で撤退していったようなのだが、ポルトの民は凄まじい魔法の威力に戦慄したという」
まぁ、普段から魔法にあまり馴染みがない国だけに、力の強い魔法使いにいきなり攻め込まれては、対処も満足に出来ず、ただ驚き慌てふためいていただけだろう。それは、想像に難くない。
「お前達のいう隣国とは、北の砂漠を隔てた向こう側にある国の事か? 国の名は?」
知りたい事を単刀直入に訊ねる。
戦う相手を知る事は重要だ。相手の情報が多ければ多いほど、戦いを有利に運べる。
基本的に俺達竜王国の者は、他国の内政に干渉してはならない。
理由は二つ。
一つには、竜族の力は強大だから、人間社会に深く係わると何らかの影響を及ぼしてしまう。
二つには、人間に利用されないためだ。
過去には、番いを人質にとられ、仕方なく竜族同士が戦うような、そんな憂き目にも遭ってきた。
つまり、どこの国同士が戦争をしようと、構ってはならんということなのだが、例外がある。
それは、今回のように魔族の関与が疑われる場合だ。
「よく分からん。元より国交はないし、北には広大な砂漠が広がっているから、調べに行きたくても物理的に行けない」
ところが、返って来た答えは呆れたものだった。
「よく分からん? はぁ?! 堂々と何を言ってるのだ! 砂漠は無理だとしても、海からでも迂回して東側からでも、いくらでも調べられるだろう? お前達は侵略してきた相手が何者かも分からないまま、放置しているのか。呆れた奴らだな」
隊長は口を一文字に結び、黙り込んでしまった。
「異国出身のハルには理解出来ないだろうが、この国には守らねばならん古い言い伝えがあるのだ」
古い言い伝え?
「ほう、その言い伝えとは?」
本当は声に出すのも良くないのだが、とかなんとか、もごもご言いながら、隊長は声をひそめて言った。
「北には魔・・・が眠っているから、決して起こしてはならんというものだ」
「魔・・・何だって? よく聞こえなかった」
「ハル、声が大きい! もっと声をひそめて話せ!」
すごい剣幕で怒られる。
「分かった。だが、お前がボソボソと小さな声でしか言わないから、聞こえなかったのだ。もう一度言ってくれ」
「だから、魔物の神だ」
隊長はより一層声をひそめて、内緒話をするかのように耳元で囁いた。
「魔物の神?」
「だから、声に出して言うな! 起きたらどうするのだ!」
隊長の内緒話によると、北の方には魔物の神が眠っていて、起こすと災いが降りかかるから、決して起こしてはならないということだった。
皆、半信半疑ではあるものの、触らぬ神に祟りなし、万が一を考えてとにかく昔の人の言い付けを守っているらしい。
そして、問題の隣国はその魔物の神を崇拝する者達が住む国と云われているために、手が出せないのだとか。
「真実かどうかも分からない言い伝えに縛られて、何も出来ない俺達を臆病者と笑うか?」
「いや、よく分かった」
ビンゴだ。
魔物の神とは魔族に違いない。
「だが、言い伝えを守りながらも、そんなものはデタラメに違いない、昔の大人が危険な砂漠に踏み入らないように子供に言い聞かせた虚言だと信じたい気持ちもあるんだ。だから、隣国に寝返った裏切り者であるフローラの父親の企みであって欲しいと思ってる。憎悪を向けるにも都合がいい。相手が得体の知れないものより、知っている人間の方がずっと怖くないだろう?」
俺は今、カメレオンの姿でフローラの豊満な胸の狭間に押し込まれている。
昨日はずっと人間の姿で役立たずどもの剣に魔力を込めるので忙しかったから、カメレオンに戻る暇がなくて、やっとフローラのところに帰れたのは朝方だった。
俺を見付けるとわんわん泣いて、もうどこにも行かないでと俺を胸に抱き寄せた。
そして、閃いたとばかりにそのまま胸の隙間に俺を押し込んだのだ。
フローラは素肌にいつも俺の存在が感じられて、これで安心とご満悦な様子だ。
俺は俺で愛しい番いを酷く淋しがらせてしまった責任をものすごく感じているから、大人しくじっと挟まって反省することにした。
本当なら今日は人間の姿で皆の様子を見て回るつもりだったのだが、なんたって、愛しい番いの望みだからな、俺はここを離れるわけにはいかない。
先ほどから隊長が俺を呼ぶ声も聞こえるけど、俺は罪を償っている最中だから呼び出しには応えられん。
番いの雌を不安にさせてしまうようでは、竜族の雄としては失格なのだ、悪いな、隊長。
フローラが動く度に、むぎゅむぎゅと柔らかいおっぱいに左右から押し潰される。
うぐぅー!! おぉー!! くぅー!! あーっ!!
た、たまらんっ!!
ぷはー! 窒息するかと思った!
息苦しくなって、もがいて谷間から顔を出した。
ムフフフ、右を向いてもおっぱい、左を向いてもおっぱい!
これぞ男のロマンだああああああああ!!
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