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第6話 ジゼル VS ヴァレンティナ
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「と言うか、プリシェラ様から恩恵を受けるための神語に近かったのでそれ程苦労なく読めますよ?」
「「なんですと(ですって)!?」」
黙って聞いていたシュツルム先輩も同時に声をあげた。
「そんなに驚く事ではないですよ。殆どのプリーストなら読めると思いますし」
「……初対面でいきなり人の武器貸して見せてって言う痛い子と思って御免なさい」
「そんなこと思ってたんですか! あ、でもプリーストが読める文字って知らなかったんですよね。こちらこそ不躾で申し訳ありません」
「……ええ子や……」
「プリーストのゴッドグリフと言うのは、魔法を組めると言う事で間違いないだろうか?」
「え? 私達の奇跡は魔法とは違います。これで魔法を組めるとか神に対する冒涜です!」
「いや、すまない。興味がつい先行してしまった」
「いえ、こちらこそ熱くなって申し訳ありません。そのジゼルさん? ちょっと見せていただけませんか」
「あ、ハイ。じゃぁ、触れないでくださいね。使い手以外に触れられたくないみたいなので」
「触れるとどうなるのですか?」
鞘から完全に取り出す。ヴァレンティナさんから刀身に浮き出る文字を見易いに見せる。
「触って見たらきっとわかると思うっス」
表面の文字が書き換わった。
「あ、やっぱ触るのは遠慮し、て……」
「なんて書いてあるのですか?」
「『小娘、毛、未成長、近寄る、な、主人』」
シュツルム先輩が訳してくれた。いや、ちゃんとした文章に構成し直さなくて良い。と手で制止をジェスチャーする。ジゼルさんちょっとお口が悪くてよ。
「な、なな、な? こ、この剣は、ずずず、随分、アリュフさんをお気に召しているようですね」
ヴァレンティナさんは、赤面し平静を無理に保とうとしている。プライドか本当のことか。それはともかく。
「『毛?』ってもしかして」
カマをかけてみる。
「神に仕える私への冒涜ですか? アリュフさん」
ヴァレンティナさんが左手人差し指で俺の上唇を射抜く様に指して言う。直ぐ、両手の平を胸の前で見せて愛想笑いをした。青いなぁ。それじゃバレる。ま、おじちゃん嫌いじゃないぜなどと思いつつ両手を振る。
「ヴァレンティナさん、恋愛の神プリシェラは恋愛成就を支援する神であるならば、それらの魔法に想い人の心を知る奇跡をお持ちでは無いだろうか?」
「あら、シュツルムさんはこんな所で恋愛相談ですか? あ、……」
ヴァレンティナさんは何かを察した様に黙った。
「いや、違う。どうにも噛み合わなくなるのでな。我々のパーティは現時点で4人なのだ」
「なるほど、確かにジゼルの意思が疎通出来たら楽っスね」
「あら、残念です。そう言うことですか、……それなら短時間だけ出来ると思いますけど」
「今、やってみていただいても?」
「ええと、これから依頼をこなしに行くんですよね? 神力温存しなくても良いんですか?」
「事前にジゼルを理解しなければ、ジゼルを含んだチーム連携が出来ないのです」
「え? 武器なんですよね? 連携なんて出来るのですか?」
「それは、分かりませんが戦力の増強になるなら試しておくべきです」
「それなら、抜身でなくてもいいスかね?」
「待って、文字が変わってますね」
「『面白い、我と主人を使うか? やれるものならやってみろ。鎧の』だそうです」
「随分と上から目線なのですね。武器でいるのは窮屈ではないですか?」
「『主人に仕えるのが、我が幸福。主人が幸福になるなら協力してやろう』だそうです」
「なんと言う大上段」
「ま、まぁこれだと時間かかるから連携するならインスピレーションシェアリングで良いんじゃないスかね?」
「連携するタイミングも指揮する判断速度もソレ如何では生存率を左右する。我々はもっとお互いを知るべきなのだ。そして特にジゼルの未知数の知識は是非とも活かしたい」
「分かりました。ですが、過去の記憶は分かりませんが、大抵の気持ちが筒抜けになりますから、使う時はそこら辺の覚悟はしてくださいね」
「大抵の気持ち?どんなのスか?」
「好きとか嫌いとか恋愛に特化した気持ちが表層に出ると伝わります」
「私はアリュフを気に入っている。条件さえ揃えば嫁に行っても構わないから、問題ない」
それを聞いて、冷静を保てなくなった。と言うか突然の告白タイム。冷静で居られようか? いや、ない! 条件ってなんスか!?
「アリュフさんは、良いですか?」
「な、なななななにその重々しい感じ! 急にやめて!? 後いきなり告白タイムとか違うよね!? おかしな流れだよ!?」
「『怖気付いたか? 主人。そんな主人も悪くないが』ってジゼルさんも言ってます。貴方を好きと言う女性が二人も居るのに貴方は応えたくないんですね」
「待て、何故そこで責めに入るスか?」
「もし、世間様が知ればどう思われるかは変わりませんよ」
ぐぐぬ? なにこの子! ちょっと青いいい子と思ってたのに、だからリア充相談所嫌い!
「わーったスよ! お構いなくッス! どーぞお使いくださいッス。その心の中を覗ける奇跡とやらを!」
「規定に基づき、承諾いただきました~♪ 行きますね“以心伝心”」
ヴァレンティナさんはシュツルム先輩と俺の手を取って奇跡を唱えた。
「“汝ら、光の子よ、プリシェラ様曰く、心を込めて想いを伝えよ”」
魔法と発動形式が違う奇跡により飛び交う超古代文字。いや、ある法則性に則っている様でもあり、無軌道にも見える複雑な動きで流れている。基本的には1人ずつ球体に包んで表面を縦横無尽に時折円を描く様に流れ交わる点で隣の球体へ移る。一通り巡ると各人の表層意識が重なるように繋がった。
『なるほどのぉ。コレがプリシェラと名付けられた神の奇跡かや』
不意にこの場に居ない妙齢の女性の声が響く。
『だ、誰です!? プリシェラ様の奇跡を冒涜しようと言うのですか!?』
「ジゼルさんスか?」
慣れない思考会話に追い付けず、オレだけ声に出して会話する。
『神とは? 意図を持って作られたと言うのか?』
『余計な問答であった。貴殿らの概念では創造主は不可侵であったか。スマヌの。こちらも争うことが目的ではない。少し《奇跡》とやらに興味が湧いてな』
「ゴッドグリフと変わらない言語を使ってるのに実行体系が異なるのか?」
『主人様も異な事を言う。世界の根幹を司るシステム言語じゃ。ゴッドグリフなどではない。そこな娘が使う《奇跡》とやらと組んであるベースフォーマット自体も、の』
『何を言っているのか、さっぱりぷーなのですが』
『右に同じく』
「ジゼル分かるように説明してくれないか?」
『嫌じゃ。時間が勿体無いからの』
『なんか、凄くイヤな感じなんですけどー』
『別に小娘に嫌われようと主人様さえ居れば儂は一向に構わん。ホレ、時間のようじゃの』
「『『ちょっ待っ!』』」
次の瞬間には、2人と一本の剣の感情を感じる接続感覚がなくなる。
「戦闘の連携の事切り出し忘れましたね」
「あー、これ1分しか持続時間無いんですよ」
「そう言うことは先に言っといて下さいっスよ」
「しかし大分しっかりした意識の持ち主のようです。連携は可能と思います」
「その前に人格が問題よ。アリュフさんにはともかく、私達には協力してくれそうも無いわ」
「『"冒涜"に対して謝罪したにも関わらずぞんざいな扱い。身の程を知るが吉』」
「嫌われましたね」
「でも! 神様に対して、あの物語の登場人物扱いは! みたいな!」
「別に変わんないじゃないんスか? 好きな物語や伝説の英雄と神様に何の違いが?」
「あります! すごく違います! こんな剣こそ、プリシェラ様をぞんざいに扱ってます!!」
見やすいようにして居た剣をバレンティナさんが引っ掴んだ。瞬間、読めない文字が光り輝き、ヴァレンティナさんの手に雷が落ちた。
バチッ!
「痛! 何よ! 罰当たりな剣の癖に!」
「バレンティナさん、それオレの剣ですよ。初対面で大人気ない真似しないでくださいません? オレも相棒に変わって神様の冒涜に対して謝りますから。それでも気が治らないなら次の依頼お断りしてもらってもこちらは構いません」
「あ、うぅ、ごめんなさい」
バレンティナさんが折れた。空間に固定された相棒を手に取り、鞘に収める。
「じゃぁ、俺はシャワー浴びて来るッスよ」
「次の依頼の主は貴族です。身なりをきちんとして来てください」
「オレも元貴族の家系ス」
独り寂しく湯治場へ行っても仕方ない。後味の悪いやり取りの後で温泉に浸かる気分でもない。冒険者ギルドのシャワー室を借りる事にしたのだ。
◆
これが、相棒ジゼルの性能の続きっス。やっぱり凄そうっスね。
______________________
個体名:Giselle/種別:シミター
素材 ベース:Molybdän
攻撃力:普通の魔合器と変わらず
耐久性:B(通常魔合器相当)
本体成長性能:C(通常魔合器相当)
意識成長性能:S(放出系魔法は覚える気がない)
[特殊アビリティ]
・個体名を名乗り、的確に攻撃に助力するほどの意識を持っている。
※かつて知的生命体だったのか、それとも複製でベースとなった意識体があったのか不明。
・基本使用言語:ハイパー・エンシェント・ニーモニック
・使用許可者(主人)認証(遺伝情報、網膜、声紋、魔力紋)能力
※使用者資格条件システム、仮認証システムあり。
・古代魔導技術行使
[使用可能古代魔導技術]
【空間知覚系】《空間把握:常時》《空間分析:常時》
《目標並列捕捉》
【魔素操作系】《魔素干渉》《引力発生》
《斥力発生※非放出魔法》
現在推測される能力
自身の重量増加、雷撃、発光(超古代語表示)、命中精度向上などなど。
__________
お読みいただきありがとうございます。
「「なんですと(ですって)!?」」
黙って聞いていたシュツルム先輩も同時に声をあげた。
「そんなに驚く事ではないですよ。殆どのプリーストなら読めると思いますし」
「……初対面でいきなり人の武器貸して見せてって言う痛い子と思って御免なさい」
「そんなこと思ってたんですか! あ、でもプリーストが読める文字って知らなかったんですよね。こちらこそ不躾で申し訳ありません」
「……ええ子や……」
「プリーストのゴッドグリフと言うのは、魔法を組めると言う事で間違いないだろうか?」
「え? 私達の奇跡は魔法とは違います。これで魔法を組めるとか神に対する冒涜です!」
「いや、すまない。興味がつい先行してしまった」
「いえ、こちらこそ熱くなって申し訳ありません。そのジゼルさん? ちょっと見せていただけませんか」
「あ、ハイ。じゃぁ、触れないでくださいね。使い手以外に触れられたくないみたいなので」
「触れるとどうなるのですか?」
鞘から完全に取り出す。ヴァレンティナさんから刀身に浮き出る文字を見易いに見せる。
「触って見たらきっとわかると思うっス」
表面の文字が書き換わった。
「あ、やっぱ触るのは遠慮し、て……」
「なんて書いてあるのですか?」
「『小娘、毛、未成長、近寄る、な、主人』」
シュツルム先輩が訳してくれた。いや、ちゃんとした文章に構成し直さなくて良い。と手で制止をジェスチャーする。ジゼルさんちょっとお口が悪くてよ。
「な、なな、な? こ、この剣は、ずずず、随分、アリュフさんをお気に召しているようですね」
ヴァレンティナさんは、赤面し平静を無理に保とうとしている。プライドか本当のことか。それはともかく。
「『毛?』ってもしかして」
カマをかけてみる。
「神に仕える私への冒涜ですか? アリュフさん」
ヴァレンティナさんが左手人差し指で俺の上唇を射抜く様に指して言う。直ぐ、両手の平を胸の前で見せて愛想笑いをした。青いなぁ。それじゃバレる。ま、おじちゃん嫌いじゃないぜなどと思いつつ両手を振る。
「ヴァレンティナさん、恋愛の神プリシェラは恋愛成就を支援する神であるならば、それらの魔法に想い人の心を知る奇跡をお持ちでは無いだろうか?」
「あら、シュツルムさんはこんな所で恋愛相談ですか? あ、……」
ヴァレンティナさんは何かを察した様に黙った。
「いや、違う。どうにも噛み合わなくなるのでな。我々のパーティは現時点で4人なのだ」
「なるほど、確かにジゼルの意思が疎通出来たら楽っスね」
「あら、残念です。そう言うことですか、……それなら短時間だけ出来ると思いますけど」
「今、やってみていただいても?」
「ええと、これから依頼をこなしに行くんですよね? 神力温存しなくても良いんですか?」
「事前にジゼルを理解しなければ、ジゼルを含んだチーム連携が出来ないのです」
「え? 武器なんですよね? 連携なんて出来るのですか?」
「それは、分かりませんが戦力の増強になるなら試しておくべきです」
「それなら、抜身でなくてもいいスかね?」
「待って、文字が変わってますね」
「『面白い、我と主人を使うか? やれるものならやってみろ。鎧の』だそうです」
「随分と上から目線なのですね。武器でいるのは窮屈ではないですか?」
「『主人に仕えるのが、我が幸福。主人が幸福になるなら協力してやろう』だそうです」
「なんと言う大上段」
「ま、まぁこれだと時間かかるから連携するならインスピレーションシェアリングで良いんじゃないスかね?」
「連携するタイミングも指揮する判断速度もソレ如何では生存率を左右する。我々はもっとお互いを知るべきなのだ。そして特にジゼルの未知数の知識は是非とも活かしたい」
「分かりました。ですが、過去の記憶は分かりませんが、大抵の気持ちが筒抜けになりますから、使う時はそこら辺の覚悟はしてくださいね」
「大抵の気持ち?どんなのスか?」
「好きとか嫌いとか恋愛に特化した気持ちが表層に出ると伝わります」
「私はアリュフを気に入っている。条件さえ揃えば嫁に行っても構わないから、問題ない」
それを聞いて、冷静を保てなくなった。と言うか突然の告白タイム。冷静で居られようか? いや、ない! 条件ってなんスか!?
「アリュフさんは、良いですか?」
「な、なななななにその重々しい感じ! 急にやめて!? 後いきなり告白タイムとか違うよね!? おかしな流れだよ!?」
「『怖気付いたか? 主人。そんな主人も悪くないが』ってジゼルさんも言ってます。貴方を好きと言う女性が二人も居るのに貴方は応えたくないんですね」
「待て、何故そこで責めに入るスか?」
「もし、世間様が知ればどう思われるかは変わりませんよ」
ぐぐぬ? なにこの子! ちょっと青いいい子と思ってたのに、だからリア充相談所嫌い!
「わーったスよ! お構いなくッス! どーぞお使いくださいッス。その心の中を覗ける奇跡とやらを!」
「規定に基づき、承諾いただきました~♪ 行きますね“以心伝心”」
ヴァレンティナさんはシュツルム先輩と俺の手を取って奇跡を唱えた。
「“汝ら、光の子よ、プリシェラ様曰く、心を込めて想いを伝えよ”」
魔法と発動形式が違う奇跡により飛び交う超古代文字。いや、ある法則性に則っている様でもあり、無軌道にも見える複雑な動きで流れている。基本的には1人ずつ球体に包んで表面を縦横無尽に時折円を描く様に流れ交わる点で隣の球体へ移る。一通り巡ると各人の表層意識が重なるように繋がった。
『なるほどのぉ。コレがプリシェラと名付けられた神の奇跡かや』
不意にこの場に居ない妙齢の女性の声が響く。
『だ、誰です!? プリシェラ様の奇跡を冒涜しようと言うのですか!?』
「ジゼルさんスか?」
慣れない思考会話に追い付けず、オレだけ声に出して会話する。
『神とは? 意図を持って作られたと言うのか?』
『余計な問答であった。貴殿らの概念では創造主は不可侵であったか。スマヌの。こちらも争うことが目的ではない。少し《奇跡》とやらに興味が湧いてな』
「ゴッドグリフと変わらない言語を使ってるのに実行体系が異なるのか?」
『主人様も異な事を言う。世界の根幹を司るシステム言語じゃ。ゴッドグリフなどではない。そこな娘が使う《奇跡》とやらと組んであるベースフォーマット自体も、の』
『何を言っているのか、さっぱりぷーなのですが』
『右に同じく』
「ジゼル分かるように説明してくれないか?」
『嫌じゃ。時間が勿体無いからの』
『なんか、凄くイヤな感じなんですけどー』
『別に小娘に嫌われようと主人様さえ居れば儂は一向に構わん。ホレ、時間のようじゃの』
「『『ちょっ待っ!』』」
次の瞬間には、2人と一本の剣の感情を感じる接続感覚がなくなる。
「戦闘の連携の事切り出し忘れましたね」
「あー、これ1分しか持続時間無いんですよ」
「そう言うことは先に言っといて下さいっスよ」
「しかし大分しっかりした意識の持ち主のようです。連携は可能と思います」
「その前に人格が問題よ。アリュフさんにはともかく、私達には協力してくれそうも無いわ」
「『"冒涜"に対して謝罪したにも関わらずぞんざいな扱い。身の程を知るが吉』」
「嫌われましたね」
「でも! 神様に対して、あの物語の登場人物扱いは! みたいな!」
「別に変わんないじゃないんスか? 好きな物語や伝説の英雄と神様に何の違いが?」
「あります! すごく違います! こんな剣こそ、プリシェラ様をぞんざいに扱ってます!!」
見やすいようにして居た剣をバレンティナさんが引っ掴んだ。瞬間、読めない文字が光り輝き、ヴァレンティナさんの手に雷が落ちた。
バチッ!
「痛! 何よ! 罰当たりな剣の癖に!」
「バレンティナさん、それオレの剣ですよ。初対面で大人気ない真似しないでくださいません? オレも相棒に変わって神様の冒涜に対して謝りますから。それでも気が治らないなら次の依頼お断りしてもらってもこちらは構いません」
「あ、うぅ、ごめんなさい」
バレンティナさんが折れた。空間に固定された相棒を手に取り、鞘に収める。
「じゃぁ、俺はシャワー浴びて来るッスよ」
「次の依頼の主は貴族です。身なりをきちんとして来てください」
「オレも元貴族の家系ス」
独り寂しく湯治場へ行っても仕方ない。後味の悪いやり取りの後で温泉に浸かる気分でもない。冒険者ギルドのシャワー室を借りる事にしたのだ。
◆
これが、相棒ジゼルの性能の続きっス。やっぱり凄そうっスね。
______________________
個体名:Giselle/種別:シミター
素材 ベース:Molybdän
攻撃力:普通の魔合器と変わらず
耐久性:B(通常魔合器相当)
本体成長性能:C(通常魔合器相当)
意識成長性能:S(放出系魔法は覚える気がない)
[特殊アビリティ]
・個体名を名乗り、的確に攻撃に助力するほどの意識を持っている。
※かつて知的生命体だったのか、それとも複製でベースとなった意識体があったのか不明。
・基本使用言語:ハイパー・エンシェント・ニーモニック
・使用許可者(主人)認証(遺伝情報、網膜、声紋、魔力紋)能力
※使用者資格条件システム、仮認証システムあり。
・古代魔導技術行使
[使用可能古代魔導技術]
【空間知覚系】《空間把握:常時》《空間分析:常時》
《目標並列捕捉》
【魔素操作系】《魔素干渉》《引力発生》
《斥力発生※非放出魔法》
現在推測される能力
自身の重量増加、雷撃、発光(超古代語表示)、命中精度向上などなど。
__________
お読みいただきありがとうございます。
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