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第7章 新国テンプルム
第290話 ナンバー0
「みんなおはよう」
「ユーリおはよー!」
「おはようございますユーリ様」
「おっすヒロ!」
「ダーリンおはよー」
街の広場に行くと、メジェールたち5人とアニスさんたち4人、それとネネとアピもすでに来て待っていた。
今日は僕が一番最後か。
特に待ち合わせ時間に遅れたわけじゃないんだけど、みんな早いな。
今日はある場所に行くので、みんな気合いが入っているのかもしれないけど。
それにしても、王女様であるフィーリアが普通に街を出歩いちゃってるのは凄いよね。
本来は正規の護衛も付けずにこんな街中にくるなんてあり得ないんだけど、フィーリアを襲えるような人間がそうは居ない状態だからね。
フィーリアが強すぎるってことなんだけどさ。
まあ王宮からここまで来るのに、ソロルやフラウ、ネネも付き添ってるけど。
何せ魔王軍との戦い――カイダ王都の大悪魔バラムを始めとして、邪黒竜や悪魔軍団500体にヴァクラースとセクエストロも倒したので、僕とチームメンバーであるみんなにはとんでもない量の経験値が分配されていた。
全合計で、1人頭7000万経験値ほど入ったようだった。これはもちろん、ヨシュアさんやケットさん、ネネにもだ。
それで強化したみんなは、通常の人類規格で言うと最強クラスになっている。
ちょっといま強い人が多すぎるので、最強クラスという言葉の価値が低くなっちゃってるんだけどね。
異世界人も相当強いらしいし。
でも単純な戦闘力では、すでにリノたちは完全にシャルフ王よりも上なはず。
ただし、シャルフ王の戦闘センスは並じゃないので、実際に戦って勝てるかどうかは別の話だけど。
アニスさんやヨシュアさんも、ナンバーズに届くほどの力になっている。
そんな状態なので、フィーリアはお供を付けずに自由に行動している毎日だ。
そして、元々国民のアイドル的存在だったので、街中でしょっちゅう声を掛けられるけど、フィーリアはとてもにこやかに応対している。
……邪悪な一面をおくびにも出さずにね。
完全に隠しているので、国民の誰もフィーリアの本性には気付いていない状態だ。
それでいいんだけど、本当のフィーリアを知っている僕としては、なんとなく怖いモノを感じる……。
これは騙される……僕もずっと騙されてたしなあ。
女性は怖いね。
つい先日、僕は冒険者ギルドからナンバーズの幻のトップ『ナンバー0』になってほしいと頼まれて、ネネの勧めもあってそれを承諾した。
まあ就任したところで普段何をするというわけでもないんだけど、緊急時などに重要な情報を入手できるし、とにかく色んな権限を持っていて融通が利くので、『ナンバー0』になっておいて損はないと。
これによって、僕の冒険者カードは複雑に輝くレインボーカラーに変わった。
『ナンバー0』は本当に特別な存在で、過去に任命されたのは数人しか居ないとのこと。
僕の前に『ナンバー0』だった人は、20年前に冒険者をやめちゃって行方が分からないらしいけどね。
それと、僕が『ナンバー0』になったので、ネネもナンバーズに戻った。
やめたり戻ったりちょっと身勝手ではあるけど、ネネの実力は折り紙付きなので、冒険者ギルドとしても居てくれたほうが助かるらしい。
ただ、任務は大幅に減らしてもらうようだ。
因みに、ネネも『眷属守護天使』によって『眷女』になった。
その効果で、ネネには『闇皇女』という新たな称号も付き、そしてステータスも大幅に上がってカンストになった。
正直猛烈に強い。メジェール以外ではもうネネの相手にはならないだろう。
アニスさんたちは、自分が『眷女』になれないことを少し残念がってたけど、特に嫉みはしなかった。
苦しい戦いをともに乗り越えてきたし、『眷女』になれなくても僕たちの絆は消えない。そのことを充分理解してくれてるからだと思う。
ほか、リノたちやヨシュアさん、ケットさんは全員SSSランク冒険者に昇格した。
みんなナンバーズになれるほどの実力もあるんだけど、自由度を重視してナンバーズ入りは見送ったようだ。
僕は王国の剣術教官も頼まれたんだけど、それはイザヤにお願いしてもらった。
いやそれだけじゃなくて、そりゃあもう色々とお願いごとをされたんだけど、申し訳ないけど全部断らせてもらったよ。
本当はもっと僕が協力すべきなんだろうけど、背負いすぎるとプレッシャーに負けそうで……。
とりあえず、今はこのメンバー中心で動きたいと思ってる。
「なあヒロ、お前またパワーアップしてないか? 今たまたまオイラの『測定者』で見てみたけど、ヒロの戦闘力が測定不能になっちまったぞ?」
「ほんとかケット!?」
「ああ、以前見たときの9360億でもケタ外れの数値だが、それが見えなくなっちまってる。もうオイラの『測定者』でも測れないほど強くなっちまったってことだよな?」
「ってことは、ヒロの戦闘力は1兆超えたってことか……!」
ヨシュアさんの言う通り、多分1兆超えちゃったのかもしれない。
何せ、『次元斬』や『界域魔法』のレベルは上げたし、今朝習得した『空間魔法』もレベル6にしたし。
数値で分かるのは結構便利だったんだけど、そうか……今後はケットさんでも分からなくなっちゃったか。
まあそれくらい強いということで、喜ばしいことではあるんだろうけどね。
「1兆ねえ……ちょっと魔王が可哀想になってくるわね」
「いやいやメジェール、油断禁物だって!」
「ふーむ、慢心せぬよう、ワタシからも何か助言したいところだが、弱点などまるで見当たらぬからなあ。ヒロには助言のしようがない」
「確かに、ダーリンはどうしようもなく強すぎて、ネネからも言うことがないぞ」
まぁ……ねえ。僕も自分で自分の弱点が分からないんだよねえ。
だからどのスキルを強化していけばいいか悩んでるし……。
これも贅沢すぎる悩みか。
「さて、前にも言った通り、今日はちょっと遠出するよ」
そう、今から行くのは……シャルフ王のフリーデン国だ。
「ユーリおはよー!」
「おはようございますユーリ様」
「おっすヒロ!」
「ダーリンおはよー」
街の広場に行くと、メジェールたち5人とアニスさんたち4人、それとネネとアピもすでに来て待っていた。
今日は僕が一番最後か。
特に待ち合わせ時間に遅れたわけじゃないんだけど、みんな早いな。
今日はある場所に行くので、みんな気合いが入っているのかもしれないけど。
それにしても、王女様であるフィーリアが普通に街を出歩いちゃってるのは凄いよね。
本来は正規の護衛も付けずにこんな街中にくるなんてあり得ないんだけど、フィーリアを襲えるような人間がそうは居ない状態だからね。
フィーリアが強すぎるってことなんだけどさ。
まあ王宮からここまで来るのに、ソロルやフラウ、ネネも付き添ってるけど。
何せ魔王軍との戦い――カイダ王都の大悪魔バラムを始めとして、邪黒竜や悪魔軍団500体にヴァクラースとセクエストロも倒したので、僕とチームメンバーであるみんなにはとんでもない量の経験値が分配されていた。
全合計で、1人頭7000万経験値ほど入ったようだった。これはもちろん、ヨシュアさんやケットさん、ネネにもだ。
それで強化したみんなは、通常の人類規格で言うと最強クラスになっている。
ちょっといま強い人が多すぎるので、最強クラスという言葉の価値が低くなっちゃってるんだけどね。
異世界人も相当強いらしいし。
でも単純な戦闘力では、すでにリノたちは完全にシャルフ王よりも上なはず。
ただし、シャルフ王の戦闘センスは並じゃないので、実際に戦って勝てるかどうかは別の話だけど。
アニスさんやヨシュアさんも、ナンバーズに届くほどの力になっている。
そんな状態なので、フィーリアはお供を付けずに自由に行動している毎日だ。
そして、元々国民のアイドル的存在だったので、街中でしょっちゅう声を掛けられるけど、フィーリアはとてもにこやかに応対している。
……邪悪な一面をおくびにも出さずにね。
完全に隠しているので、国民の誰もフィーリアの本性には気付いていない状態だ。
それでいいんだけど、本当のフィーリアを知っている僕としては、なんとなく怖いモノを感じる……。
これは騙される……僕もずっと騙されてたしなあ。
女性は怖いね。
つい先日、僕は冒険者ギルドからナンバーズの幻のトップ『ナンバー0』になってほしいと頼まれて、ネネの勧めもあってそれを承諾した。
まあ就任したところで普段何をするというわけでもないんだけど、緊急時などに重要な情報を入手できるし、とにかく色んな権限を持っていて融通が利くので、『ナンバー0』になっておいて損はないと。
これによって、僕の冒険者カードは複雑に輝くレインボーカラーに変わった。
『ナンバー0』は本当に特別な存在で、過去に任命されたのは数人しか居ないとのこと。
僕の前に『ナンバー0』だった人は、20年前に冒険者をやめちゃって行方が分からないらしいけどね。
それと、僕が『ナンバー0』になったので、ネネもナンバーズに戻った。
やめたり戻ったりちょっと身勝手ではあるけど、ネネの実力は折り紙付きなので、冒険者ギルドとしても居てくれたほうが助かるらしい。
ただ、任務は大幅に減らしてもらうようだ。
因みに、ネネも『眷属守護天使』によって『眷女』になった。
その効果で、ネネには『闇皇女』という新たな称号も付き、そしてステータスも大幅に上がってカンストになった。
正直猛烈に強い。メジェール以外ではもうネネの相手にはならないだろう。
アニスさんたちは、自分が『眷女』になれないことを少し残念がってたけど、特に嫉みはしなかった。
苦しい戦いをともに乗り越えてきたし、『眷女』になれなくても僕たちの絆は消えない。そのことを充分理解してくれてるからだと思う。
ほか、リノたちやヨシュアさん、ケットさんは全員SSSランク冒険者に昇格した。
みんなナンバーズになれるほどの実力もあるんだけど、自由度を重視してナンバーズ入りは見送ったようだ。
僕は王国の剣術教官も頼まれたんだけど、それはイザヤにお願いしてもらった。
いやそれだけじゃなくて、そりゃあもう色々とお願いごとをされたんだけど、申し訳ないけど全部断らせてもらったよ。
本当はもっと僕が協力すべきなんだろうけど、背負いすぎるとプレッシャーに負けそうで……。
とりあえず、今はこのメンバー中心で動きたいと思ってる。
「なあヒロ、お前またパワーアップしてないか? 今たまたまオイラの『測定者』で見てみたけど、ヒロの戦闘力が測定不能になっちまったぞ?」
「ほんとかケット!?」
「ああ、以前見たときの9360億でもケタ外れの数値だが、それが見えなくなっちまってる。もうオイラの『測定者』でも測れないほど強くなっちまったってことだよな?」
「ってことは、ヒロの戦闘力は1兆超えたってことか……!」
ヨシュアさんの言う通り、多分1兆超えちゃったのかもしれない。
何せ、『次元斬』や『界域魔法』のレベルは上げたし、今朝習得した『空間魔法』もレベル6にしたし。
数値で分かるのは結構便利だったんだけど、そうか……今後はケットさんでも分からなくなっちゃったか。
まあそれくらい強いということで、喜ばしいことではあるんだろうけどね。
「1兆ねえ……ちょっと魔王が可哀想になってくるわね」
「いやいやメジェール、油断禁物だって!」
「ふーむ、慢心せぬよう、ワタシからも何か助言したいところだが、弱点などまるで見当たらぬからなあ。ヒロには助言のしようがない」
「確かに、ダーリンはどうしようもなく強すぎて、ネネからも言うことがないぞ」
まぁ……ねえ。僕も自分で自分の弱点が分からないんだよねえ。
だからどのスキルを強化していけばいいか悩んでるし……。
これも贅沢すぎる悩みか。
「さて、前にも言った通り、今日はちょっと遠出するよ」
そう、今から行くのは……シャルフ王のフリーデン国だ。
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現在、第五章リード王国編