222 / 258
第8章 英雄の育成
第389話 新進気鋭のSSSランク
しおりを挟む
最後のテストは、攻撃力を測定するものだった。
的に対して、どんな攻撃方法でもいいからダメージを与えれば、その威力を計ってくれるらしい。
さすがにこれなら問題ないと思うが……。
今までの結果が悪いだけに、それを挽回できるくらいの好成績を出したいところだ。
「おっと、落ちこぼれトリオがいるじゃないか。劣等組と一緒に試験を受けるなんて、気分が悪くなりそうだね」
測定の順番待ちをしていると、デミトフとゴライアスがやってきてサイファたちを冷やかした。
パートナーの冒険者も一緒に連れていて、その後ろにはアリーシアの姿もある。
「またお前らか! 気分が悪いのはこっちのほうだぜ!」
「おいランゼ、話は聞いてるぜ。そこの男は、あちこちの試験で失敗してるそうじゃないか。やっぱお前らの相手してくれるような冒険者はダメなヤツってことだな」
「失礼ね! ヒロくんだって頑張ってくれてるんだから! ダメな男なんかじゃないわ!」
「お嬢さん、どんなに頑張っても、結果が出せなければ冒険者としては失格だと思うよ。そこの君、そうは思わないかい?」
クリスティの反論に対し、突然僕に同意を求めてきたのはデミトフのパートナーである冒険者だ。
デミトフと同じような金髪のイケメンで、背は180㎝ほどある。
恐らく剣士で、解析したところベースレベルは107とかなり高い。多分SSSランクじゃないかな。
あ、もしかしてこの人……?
「ああ、自己紹介が遅れてすまないね。私はミーティス・アットーレ。名前くらいは聞いたことないか?」
やはり!
将来を有望視されている、新進気鋭の若手SSS冒険者だ。
ゾディーさんと会ってからは、優秀な冒険者などは気にかけるようにしてたので、名前だけは知っていた。
「もちろん、ご高名は存じております。しばらくお名前を耳にしないと思っていたのですが、ファーブラにいらっしゃったんですね」
「ここ1年ずっとデミトフの訓練に付き合っていたのでね。冒険者としての活動は、開店休業状態だったのさ」
なるほど、この人が付きっきりでパワーレベリングしてたのなら、デミトフがこれほど成長したのも納得できる。
「ミーティスを知ってるなら、俺様のことも分かるか? 俺様はゴライアスを鍛えているペガル・フティパオという」
「ワタシのことはどう? ワタシはキリエ・グラソン、アリーシア様のメンターパートナーを務めさせていただいてるわ」
ミーティスさんの言葉に合わせて、後ろに控えていた男性冒険者と女性冒険者が僕に自己紹介してきた。
ミーティスさんと分かったときにひょっとしてと思ったけど、やはりその勘は当たっていた。
この2人も、ミーティスさんと同じ期待の若手SSS冒険者だ。
赤い髪をしたペガルさんはレベル106の拳闘士で、身長は185㎝程度、体重は100㎏を超えそうな体格をしている。
キリエさんはレベル104の魔道士で、身長は168㎝ほど、黒髪ロングヘアーのミステリアスな美女という感じだ。
「お二人のことも、もちろん存じ上げております。僕はヒロ・ゼイン、エーアスト所属のSランク冒険者です」
3人から挨拶を受けて、僕も自己紹介する。
一時期彼らはその実力で話題になったらしいけど、最近噂を聞かないと思っていたら、ファーブラでパワーレベリングの手伝いをしていたということか。
デミトフたちは特待生で学院が支援してるって話だったけど、これほどの冒険者を専属で雇うからには、相当な報酬を払っているだろうな。
「エーアストからわざわざ来てその成績では、割に合わぬだろ? おぬし本当にSランクか?」
「一応は……恥ずかしながら、どうも調子が出せないのです」
「フン、言い訳だけは立派のようね。これ以上恥をかく前に、もう棄権したほうがいいのではなくて?」
Sランクでありながら不甲斐ない僕を、ペガルさんとキリエさんが続けざまに責め立てる。
僕としては彼らと対立したくなく、どう言葉を返そうか悩んでいたところ、助け船を出してくれた人が。
「キリエさん、あまり失礼なことを言ってはいけませんわ。誰でも調子の悪い日というのはあるものですから」
アリーシアだ。
その言葉を聞いてキリエさんはおろか、ペガルさんやミーティスさん、果てはデミトフたちまで全員萎縮してしまった。
さすが人気アイドル、凄い貫禄だ。
「ヒロ様と仰いましたか、お互い最後の試験を頑張りましょう」
「ありがとうアリーシア、そちらの幸運も祈るよ」
「それではごきげんよう」
アリーシアに促されて、デミトフたちはそれぞれ待機列に並んでいった。
やっぱりいい子じゃないか。助かったよ。
サイファも騒ぎが大きくならなくてホッとしているようだ。
「それにしてもヒロ、お前アリーシアを相手にしても全然動じないな。そんなヤツ初めて見たぜ」
「まあヒロくんが朴念仁ってことなのかもしれないけど」
ああ……うん、なんだろ、うちの子たちを見てたら、そういう感情は薄くなってきちゃったよなあ。
フィーリアと出会った頃は、僕もテンション上がったものだけど。
彼女たちについては、ドキドキするとかいうよりも、そばにいてくれるとホッとするって感じかな。
それと比べたら、アリーシアが人気アイドルといっても特別な感情は湧いてこない。
それがいいことなのかどうかは分からないけど。
そうこうしているうちに、僕の番が回ってきた。
試験場所は外で、前方10m先に直径1mほどの的が置いてある。
この標的に対し、武器でも魔法でもいいから衝撃を与えれば、その威力を測定してくれるらしい。
僕は『剣士』としてテストを受けているので、剣で攻撃することにした。
1000ポイント以上のダメージを与えれば合格とのこと。
そして今回は一発勝負じゃなく、3回チャンスがある。
ただチャンスが多い分、クリア基準は少し高めに設定されているようだが。
とにかく威力が大きければ大きいほど高得点らしいので、僕の一番得意なジャンルだろう。
まず失敗などしないはず。
「ヒロさん頑張ってください!」
「ヒロくん落ち着いて攻撃するのよ!」
「ヒロ、思いっきりぶちかませっ!」
サイファたちの応援を背に聞きながら一気に駆け寄り、『竜牙の剣』で的に一撃を喰らわせる。
それなりに力を入れて斬ったので、いい数値が出るはずだ。
測定結果をじっと待つ。
「ダメージポイントは5」
5だって!? そんなバカなっ!
手加減して斬ったとはいえ、今のは大型魔獣を軽く両断するほどの威力はあったはずだ。
どうなってるんだ!?
「ぷっ、クスクス……」
「おいおい、子供だってもう少しマシな数値出すぜ」
周りで見ていた人たちから、嘲笑の声が漏れる。
おかしい……ひょっとして僕の攻撃が鋭すぎて、正確に計測できてないとか……?
ダメージの測定方法がどうなってるのかよく分からないし、あらゆる攻撃にちゃんと対応できてるのか疑問だ。
もしくは、剣の相性が悪いとか?
僕の『竜牙の剣』は、迷宮最下層クラスの逸品だ。
剣の持つ能力が凄すぎて、計器が対応できないなんて可能性も?
『冥霊剣』ならどうか試してみたくもあるが、こんなところでおいそれと見せたくないし……。
さて、どうしよう。
「早くどいてくれ、あとが詰まってるんだ!」
僕が動揺してるうちに、次の人の番になっていた。
テストは1回ごとに交替するので、終わった人はまた最後尾に並び直さなくてはならない。
何か納得いかないが、仕方なく僕はそこを離れる。
あと2回チャンスはある。ほかの人の攻撃を見て、僕の何が原因なのか考えてみよう。
◇◇◇
ほかの人を観察してみたが、やはり僕との違いがあるようには見えない。
いっそ魔法で攻撃してみるか?
ただ、魔法は派手になりそうだから、できれば使いたくないところだ。
僕が考え込む様子を見て、サイファたちもかなり不安になっている。
2回目でいい数値を出して、なんとかみんなを安心させてあげたい……。
「聞いたぜ、ポイント5しか出せなかったってな。あちこちで噂になってるぜ」
またしてもデミトフたちが現れ、ゴライアスが笑いを堪えきれないといった表情で話しかけてきた。
どうやら僕の結果は話題になってるようだ。
「うるせーな、お前たちもまだ試験中だろ、こんなところに来てていいのかよっ!」
「僕たちは一発クリアで終わったよ。ミーティスさんは軽くやって11000ポイントを超えたからね」
「オレのペガルさんも本気出さずに10000超えだ。キリエさんなんて13000を出したんだぜ」
さすがSSSランク、なかなかの数字だなあ。
まあ10000とかの数値がどれほどの威力なのか分からないんだけどね。
ただ僕が見ていた限りでは、ほかの冒険者ではせいぜい3000程度しか出てなかったので、かなりハイレベルな数値といえる。
「というわけで試験も全部終わったから、ヒマ潰しに噂の攻撃力を見に来ただけさ。気にしないでくれたまえ」
「ちっくしょう、バカにしやがって……! ヒロ、次こそ凄い数値出して、コイツらに目にもの見せてやれよ!」
言われなくても、今度はもっと本気でやるよ。
僕の番になったので、さっきとは比べ物にならないほど力を入れて斬り付ける!
あまり実力を見せたくなかったが、魔法と違って剣ならそれほど派手にはならないはず。
「おお~っ!」
「こりゃあなかなかの攻撃だ」
思っていたよりは威力が出てしまい、空気が唸り斬撃の衝撃波まで発生したので、見物してた人たちから驚愕の声が上がった。
これならどうだ!
「ダメージポイントは141」
うそ……だろ!?
今のは軽くドラゴン、いや邪黒竜すら殺せる一撃だったはずだ。
あまりに強すぎて、逆にエラーが出ちゃったのか?
「ギャハハハ、派手なだけで全然威力ないんだな」
周りからドッと爆笑が湧き起こる。
デミトフやゴライアスどころか、ミーティスさんやキリエさんまで堪えきれないといった感じで口を押さえている。
そしてランゼたちは、唇を噛みしめてこの悔しさに耐えているようだ。
どうしても結果に納得できないが、みんなは正常に計測できてる以上、僕だけ文句を言うわけにもいかない。
しかし、確実に数値は上がっている。何かの相性が悪いにしても、僕の本気度には一応比例しているみたいだ。
あまり手加減せずにやれば、1000は超えられるはず。
最後の1回、本気でやってみるか!
***********************************
本日、『無限のスキルゲッター』コミカライズ第2話が更新されました。
今回は勇者メジェールが登場します。
女神フォルティーナのご尊顔も初披露されますので、その美しい姿を是非ご覧くださいませ☆
的に対して、どんな攻撃方法でもいいからダメージを与えれば、その威力を計ってくれるらしい。
さすがにこれなら問題ないと思うが……。
今までの結果が悪いだけに、それを挽回できるくらいの好成績を出したいところだ。
「おっと、落ちこぼれトリオがいるじゃないか。劣等組と一緒に試験を受けるなんて、気分が悪くなりそうだね」
測定の順番待ちをしていると、デミトフとゴライアスがやってきてサイファたちを冷やかした。
パートナーの冒険者も一緒に連れていて、その後ろにはアリーシアの姿もある。
「またお前らか! 気分が悪いのはこっちのほうだぜ!」
「おいランゼ、話は聞いてるぜ。そこの男は、あちこちの試験で失敗してるそうじゃないか。やっぱお前らの相手してくれるような冒険者はダメなヤツってことだな」
「失礼ね! ヒロくんだって頑張ってくれてるんだから! ダメな男なんかじゃないわ!」
「お嬢さん、どんなに頑張っても、結果が出せなければ冒険者としては失格だと思うよ。そこの君、そうは思わないかい?」
クリスティの反論に対し、突然僕に同意を求めてきたのはデミトフのパートナーである冒険者だ。
デミトフと同じような金髪のイケメンで、背は180㎝ほどある。
恐らく剣士で、解析したところベースレベルは107とかなり高い。多分SSSランクじゃないかな。
あ、もしかしてこの人……?
「ああ、自己紹介が遅れてすまないね。私はミーティス・アットーレ。名前くらいは聞いたことないか?」
やはり!
将来を有望視されている、新進気鋭の若手SSS冒険者だ。
ゾディーさんと会ってからは、優秀な冒険者などは気にかけるようにしてたので、名前だけは知っていた。
「もちろん、ご高名は存じております。しばらくお名前を耳にしないと思っていたのですが、ファーブラにいらっしゃったんですね」
「ここ1年ずっとデミトフの訓練に付き合っていたのでね。冒険者としての活動は、開店休業状態だったのさ」
なるほど、この人が付きっきりでパワーレベリングしてたのなら、デミトフがこれほど成長したのも納得できる。
「ミーティスを知ってるなら、俺様のことも分かるか? 俺様はゴライアスを鍛えているペガル・フティパオという」
「ワタシのことはどう? ワタシはキリエ・グラソン、アリーシア様のメンターパートナーを務めさせていただいてるわ」
ミーティスさんの言葉に合わせて、後ろに控えていた男性冒険者と女性冒険者が僕に自己紹介してきた。
ミーティスさんと分かったときにひょっとしてと思ったけど、やはりその勘は当たっていた。
この2人も、ミーティスさんと同じ期待の若手SSS冒険者だ。
赤い髪をしたペガルさんはレベル106の拳闘士で、身長は185㎝程度、体重は100㎏を超えそうな体格をしている。
キリエさんはレベル104の魔道士で、身長は168㎝ほど、黒髪ロングヘアーのミステリアスな美女という感じだ。
「お二人のことも、もちろん存じ上げております。僕はヒロ・ゼイン、エーアスト所属のSランク冒険者です」
3人から挨拶を受けて、僕も自己紹介する。
一時期彼らはその実力で話題になったらしいけど、最近噂を聞かないと思っていたら、ファーブラでパワーレベリングの手伝いをしていたということか。
デミトフたちは特待生で学院が支援してるって話だったけど、これほどの冒険者を専属で雇うからには、相当な報酬を払っているだろうな。
「エーアストからわざわざ来てその成績では、割に合わぬだろ? おぬし本当にSランクか?」
「一応は……恥ずかしながら、どうも調子が出せないのです」
「フン、言い訳だけは立派のようね。これ以上恥をかく前に、もう棄権したほうがいいのではなくて?」
Sランクでありながら不甲斐ない僕を、ペガルさんとキリエさんが続けざまに責め立てる。
僕としては彼らと対立したくなく、どう言葉を返そうか悩んでいたところ、助け船を出してくれた人が。
「キリエさん、あまり失礼なことを言ってはいけませんわ。誰でも調子の悪い日というのはあるものですから」
アリーシアだ。
その言葉を聞いてキリエさんはおろか、ペガルさんやミーティスさん、果てはデミトフたちまで全員萎縮してしまった。
さすが人気アイドル、凄い貫禄だ。
「ヒロ様と仰いましたか、お互い最後の試験を頑張りましょう」
「ありがとうアリーシア、そちらの幸運も祈るよ」
「それではごきげんよう」
アリーシアに促されて、デミトフたちはそれぞれ待機列に並んでいった。
やっぱりいい子じゃないか。助かったよ。
サイファも騒ぎが大きくならなくてホッとしているようだ。
「それにしてもヒロ、お前アリーシアを相手にしても全然動じないな。そんなヤツ初めて見たぜ」
「まあヒロくんが朴念仁ってことなのかもしれないけど」
ああ……うん、なんだろ、うちの子たちを見てたら、そういう感情は薄くなってきちゃったよなあ。
フィーリアと出会った頃は、僕もテンション上がったものだけど。
彼女たちについては、ドキドキするとかいうよりも、そばにいてくれるとホッとするって感じかな。
それと比べたら、アリーシアが人気アイドルといっても特別な感情は湧いてこない。
それがいいことなのかどうかは分からないけど。
そうこうしているうちに、僕の番が回ってきた。
試験場所は外で、前方10m先に直径1mほどの的が置いてある。
この標的に対し、武器でも魔法でもいいから衝撃を与えれば、その威力を測定してくれるらしい。
僕は『剣士』としてテストを受けているので、剣で攻撃することにした。
1000ポイント以上のダメージを与えれば合格とのこと。
そして今回は一発勝負じゃなく、3回チャンスがある。
ただチャンスが多い分、クリア基準は少し高めに設定されているようだが。
とにかく威力が大きければ大きいほど高得点らしいので、僕の一番得意なジャンルだろう。
まず失敗などしないはず。
「ヒロさん頑張ってください!」
「ヒロくん落ち着いて攻撃するのよ!」
「ヒロ、思いっきりぶちかませっ!」
サイファたちの応援を背に聞きながら一気に駆け寄り、『竜牙の剣』で的に一撃を喰らわせる。
それなりに力を入れて斬ったので、いい数値が出るはずだ。
測定結果をじっと待つ。
「ダメージポイントは5」
5だって!? そんなバカなっ!
手加減して斬ったとはいえ、今のは大型魔獣を軽く両断するほどの威力はあったはずだ。
どうなってるんだ!?
「ぷっ、クスクス……」
「おいおい、子供だってもう少しマシな数値出すぜ」
周りで見ていた人たちから、嘲笑の声が漏れる。
おかしい……ひょっとして僕の攻撃が鋭すぎて、正確に計測できてないとか……?
ダメージの測定方法がどうなってるのかよく分からないし、あらゆる攻撃にちゃんと対応できてるのか疑問だ。
もしくは、剣の相性が悪いとか?
僕の『竜牙の剣』は、迷宮最下層クラスの逸品だ。
剣の持つ能力が凄すぎて、計器が対応できないなんて可能性も?
『冥霊剣』ならどうか試してみたくもあるが、こんなところでおいそれと見せたくないし……。
さて、どうしよう。
「早くどいてくれ、あとが詰まってるんだ!」
僕が動揺してるうちに、次の人の番になっていた。
テストは1回ごとに交替するので、終わった人はまた最後尾に並び直さなくてはならない。
何か納得いかないが、仕方なく僕はそこを離れる。
あと2回チャンスはある。ほかの人の攻撃を見て、僕の何が原因なのか考えてみよう。
◇◇◇
ほかの人を観察してみたが、やはり僕との違いがあるようには見えない。
いっそ魔法で攻撃してみるか?
ただ、魔法は派手になりそうだから、できれば使いたくないところだ。
僕が考え込む様子を見て、サイファたちもかなり不安になっている。
2回目でいい数値を出して、なんとかみんなを安心させてあげたい……。
「聞いたぜ、ポイント5しか出せなかったってな。あちこちで噂になってるぜ」
またしてもデミトフたちが現れ、ゴライアスが笑いを堪えきれないといった表情で話しかけてきた。
どうやら僕の結果は話題になってるようだ。
「うるせーな、お前たちもまだ試験中だろ、こんなところに来てていいのかよっ!」
「僕たちは一発クリアで終わったよ。ミーティスさんは軽くやって11000ポイントを超えたからね」
「オレのペガルさんも本気出さずに10000超えだ。キリエさんなんて13000を出したんだぜ」
さすがSSSランク、なかなかの数字だなあ。
まあ10000とかの数値がどれほどの威力なのか分からないんだけどね。
ただ僕が見ていた限りでは、ほかの冒険者ではせいぜい3000程度しか出てなかったので、かなりハイレベルな数値といえる。
「というわけで試験も全部終わったから、ヒマ潰しに噂の攻撃力を見に来ただけさ。気にしないでくれたまえ」
「ちっくしょう、バカにしやがって……! ヒロ、次こそ凄い数値出して、コイツらに目にもの見せてやれよ!」
言われなくても、今度はもっと本気でやるよ。
僕の番になったので、さっきとは比べ物にならないほど力を入れて斬り付ける!
あまり実力を見せたくなかったが、魔法と違って剣ならそれほど派手にはならないはず。
「おお~っ!」
「こりゃあなかなかの攻撃だ」
思っていたよりは威力が出てしまい、空気が唸り斬撃の衝撃波まで発生したので、見物してた人たちから驚愕の声が上がった。
これならどうだ!
「ダメージポイントは141」
うそ……だろ!?
今のは軽くドラゴン、いや邪黒竜すら殺せる一撃だったはずだ。
あまりに強すぎて、逆にエラーが出ちゃったのか?
「ギャハハハ、派手なだけで全然威力ないんだな」
周りからドッと爆笑が湧き起こる。
デミトフやゴライアスどころか、ミーティスさんやキリエさんまで堪えきれないといった感じで口を押さえている。
そしてランゼたちは、唇を噛みしめてこの悔しさに耐えているようだ。
どうしても結果に納得できないが、みんなは正常に計測できてる以上、僕だけ文句を言うわけにもいかない。
しかし、確実に数値は上がっている。何かの相性が悪いにしても、僕の本気度には一応比例しているみたいだ。
あまり手加減せずにやれば、1000は超えられるはず。
最後の1回、本気でやってみるか!
***********************************
本日、『無限のスキルゲッター』コミカライズ第2話が更新されました。
今回は勇者メジェールが登場します。
女神フォルティーナのご尊顔も初披露されますので、その美しい姿を是非ご覧くださいませ☆
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。