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書籍未収録④ 魔王ガールズvsクラスメイト編
1.戦闘開始
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書籍5巻ではカットとなりましたが、メジェールたちの戦闘の詳細です。
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メジェールたち5人とジュードたち5人は、お互い戦う相手を見つけて、自然に5対5の個人戦となった。
バラバラに入り乱れて戦うよりは、こちらの形のほうがきっと負傷者は減るだろう。
「ところでユーリは来てないのか? アイツをぶっ殺してやりたいんだがな」
「ユーリならそこ……じゃなくてここには来てないわよ。ユーリと戦いたければ、アタシたちに勝つことね」
「お、おい、ホントに魔王軍同士で戦うみたいだぜ!? 仲間割れだとしたら、願ってもないこった!」
「ひょっとして、魔王軍内で勢力争いでもあるのか? そして、また『ユーリ』の名前が出てきたぞ」
「今の会話からは、『ユーリ』なる人物は魔王軍ではなく、魔王ガールズのところに居るようですが……」
「『魔王ユーリ』は魔王軍に存在し、『ユーリ』という男は魔王ガールズの元に居ると……? いや、『魔王ユーリ』は存在しないという話だったか。やはり状況が分からぬな」
まだ混乱状態だけど、『ユーリ』が魔王軍じゃなく魔王ガールズの仲間と認識されるのはいいことだ。
メジェールたちが来た時はどうなることかと思ったけど、ゼルドナもエーアストもすべて『ユーリ』の仕業と思われていたのが、実はそうじゃないと分かってもらえるだけでも大きな前進になる。
エーアストの侵攻については、『ユーリ』は一切関わってないのだから。
メジェールたち、ひょっとして良いタイミングで現れてくれたかも知れない。
ちょっと邪魔者扱いしちゃったことをあとで謝ろう。
「準備は整ったようね。なら遠慮なく仕掛けさせてもらうわよ。念動力!」
まずは予想通り、マズリィンの攻撃で戦いの火蓋が切られた。
マズリィンのスキルはSSランクの『超能力』というモノで、何やら色んな能力があるらしい。
『千里眼』ほどではないけど遠方を見ることができたり、言葉にしなくても考えたことを伝える『念話』が使えたり、短距離ではあるが空間自体を跳び越えて移動する『瞬間移動』という術も存在する。
もちろん、『超能力』のスキルレベルによって能力も上がる。
因みに、瞬間移動は『空間魔法』にある技らしく、マズリィンは短距離しか移動できないが、『空間魔法』なら長距離の移動も可能だということ。
ウソかホントか、国家間ほど離れた場所への転移すら可能と聞くけど、伝説で残ってる程度の話なんで真実は分からない。
そしていまマズリィンが使った『念動力』というのは、手も使わずに物体を動かす力だ。
マズリィンはナイフを数十本取り出し、それを『念動力』によって空中に浮遊させ、フラウに向かって飛ばしてきた。
弓矢ほどのスピードはないが、なにせ上下左右あらゆる角度から攻撃してくるので、コレを避け続けるのはかなり難しい。
一度躱しても、そのまま方向を変えてもう一度襲ってくるので、永遠に攻撃は終わらない感じだ。
『玩具屋』が使ってきた技に似てるが、マズリィンは自分の意志で飛ばせる分、自由度が高い。
しかし、この変則的な攻撃を、フラウはとんでもない方法で防いだ。
「『精密射撃高速一斉砲火』~っ!」
うん、そんな技はない。
弓術の技『精密射撃』を、上位スキル『閃鬼』の技術で高速連射しただけだ。
ただし、1射ごとの威力を絞って、正確さと連射能力を向上させている。
なかなか考えたな。
コレはスキル技や、僕の渡した弓『月神を喰らう弓』の性能だけに頼らず、フラウが独自に練習してあみ出した立派な必殺技だ。
今までは、ちょっと狙えばスキルや弓の補正で簡単に当てられたので、フラウはそれに慢心して練習なんかしてなかったけど、それだけじゃダメだと思ったんだろう。
頑張ったじゃないか、フラウ。
元々フラウは冒険者に憧れていただけに、自分の力で技を磨けたのは良い自信に繋がった気がする。
「なっ、何よそれえっ!?」
「おほーっ、こんなに上手く当たるとは!? ワタシもなかなかやりますねえ!」
宙を飛び交う小さなナイフを矢の連射ですべて撃ち落とされ、マズリィンは愕然とする。
まさに神技。コレができるのは、世界でもフラウと僕くらいだろう。
もちろん、『月神を喰らう弓』の追尾機能効果も大きかっただろうが。
因みに、フラウの様子から見ると、どうやら自分が考えていた以上に上手くいったらしい。
なので、先ほど『眷女』たちのステータスがMAXまで上がった恩恵もあるようだ。
「す、すげえええっ、ヒロの弓術に勝るとも劣らない技だぜ! しかも『測定者』で見たら、戦闘力11000だ!」
お、フラウの戦闘力は10000を超えたか。
これはでも、僕の強力な魔装備込みの数値だから、通常の装備だともう少し落ちるだろうな。
あ、それと、メジェールが持つスキル『軍神の加護』の効果も入ってるのか。
『軍神の加護』というスキルは、メジェールと一緒に戦うとパーティーメンバーの能力も上がるというモノで、その効果でフラウやリノたちはみんな地力が底上げされている。
まあ色々強化された結果での戦闘力11000だけど、でも立派な数値だ。
「今度はワタシから攻撃しますよ~、それっ!」
「ふん、あたしに攻撃を当てるのは不可能よ!」
シュンッ!
「うわあああ、き、消えた~!?」
フラウの矢が当たる瞬間、マズリィンの姿がフッと掻き消えた。そして少し離れた位置に突然現れる。
『瞬間移動』だ!
以前見た時は1mくらいしか移動できなかったけど、いまは数mほど移動できるようだ。
これは一瞬とはいえ、この世界の空間から消えてしまうため、どんな攻撃も当たらない。
まさに無敵の防御技ではあるが、ただし連続では使えなかったはずだ。
「さすがになかなか手強いデスね」
「まだまだこんなものじゃないわよ!」
「それはこちらも同じデス!」
うん、いい勝負になりそうだ。
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メジェールたち5人とジュードたち5人は、お互い戦う相手を見つけて、自然に5対5の個人戦となった。
バラバラに入り乱れて戦うよりは、こちらの形のほうがきっと負傷者は減るだろう。
「ところでユーリは来てないのか? アイツをぶっ殺してやりたいんだがな」
「ユーリならそこ……じゃなくてここには来てないわよ。ユーリと戦いたければ、アタシたちに勝つことね」
「お、おい、ホントに魔王軍同士で戦うみたいだぜ!? 仲間割れだとしたら、願ってもないこった!」
「ひょっとして、魔王軍内で勢力争いでもあるのか? そして、また『ユーリ』の名前が出てきたぞ」
「今の会話からは、『ユーリ』なる人物は魔王軍ではなく、魔王ガールズのところに居るようですが……」
「『魔王ユーリ』は魔王軍に存在し、『ユーリ』という男は魔王ガールズの元に居ると……? いや、『魔王ユーリ』は存在しないという話だったか。やはり状況が分からぬな」
まだ混乱状態だけど、『ユーリ』が魔王軍じゃなく魔王ガールズの仲間と認識されるのはいいことだ。
メジェールたちが来た時はどうなることかと思ったけど、ゼルドナもエーアストもすべて『ユーリ』の仕業と思われていたのが、実はそうじゃないと分かってもらえるだけでも大きな前進になる。
エーアストの侵攻については、『ユーリ』は一切関わってないのだから。
メジェールたち、ひょっとして良いタイミングで現れてくれたかも知れない。
ちょっと邪魔者扱いしちゃったことをあとで謝ろう。
「準備は整ったようね。なら遠慮なく仕掛けさせてもらうわよ。念動力!」
まずは予想通り、マズリィンの攻撃で戦いの火蓋が切られた。
マズリィンのスキルはSSランクの『超能力』というモノで、何やら色んな能力があるらしい。
『千里眼』ほどではないけど遠方を見ることができたり、言葉にしなくても考えたことを伝える『念話』が使えたり、短距離ではあるが空間自体を跳び越えて移動する『瞬間移動』という術も存在する。
もちろん、『超能力』のスキルレベルによって能力も上がる。
因みに、瞬間移動は『空間魔法』にある技らしく、マズリィンは短距離しか移動できないが、『空間魔法』なら長距離の移動も可能だということ。
ウソかホントか、国家間ほど離れた場所への転移すら可能と聞くけど、伝説で残ってる程度の話なんで真実は分からない。
そしていまマズリィンが使った『念動力』というのは、手も使わずに物体を動かす力だ。
マズリィンはナイフを数十本取り出し、それを『念動力』によって空中に浮遊させ、フラウに向かって飛ばしてきた。
弓矢ほどのスピードはないが、なにせ上下左右あらゆる角度から攻撃してくるので、コレを避け続けるのはかなり難しい。
一度躱しても、そのまま方向を変えてもう一度襲ってくるので、永遠に攻撃は終わらない感じだ。
『玩具屋』が使ってきた技に似てるが、マズリィンは自分の意志で飛ばせる分、自由度が高い。
しかし、この変則的な攻撃を、フラウはとんでもない方法で防いだ。
「『精密射撃高速一斉砲火』~っ!」
うん、そんな技はない。
弓術の技『精密射撃』を、上位スキル『閃鬼』の技術で高速連射しただけだ。
ただし、1射ごとの威力を絞って、正確さと連射能力を向上させている。
なかなか考えたな。
コレはスキル技や、僕の渡した弓『月神を喰らう弓』の性能だけに頼らず、フラウが独自に練習してあみ出した立派な必殺技だ。
今までは、ちょっと狙えばスキルや弓の補正で簡単に当てられたので、フラウはそれに慢心して練習なんかしてなかったけど、それだけじゃダメだと思ったんだろう。
頑張ったじゃないか、フラウ。
元々フラウは冒険者に憧れていただけに、自分の力で技を磨けたのは良い自信に繋がった気がする。
「なっ、何よそれえっ!?」
「おほーっ、こんなに上手く当たるとは!? ワタシもなかなかやりますねえ!」
宙を飛び交う小さなナイフを矢の連射ですべて撃ち落とされ、マズリィンは愕然とする。
まさに神技。コレができるのは、世界でもフラウと僕くらいだろう。
もちろん、『月神を喰らう弓』の追尾機能効果も大きかっただろうが。
因みに、フラウの様子から見ると、どうやら自分が考えていた以上に上手くいったらしい。
なので、先ほど『眷女』たちのステータスがMAXまで上がった恩恵もあるようだ。
「す、すげえええっ、ヒロの弓術に勝るとも劣らない技だぜ! しかも『測定者』で見たら、戦闘力11000だ!」
お、フラウの戦闘力は10000を超えたか。
これはでも、僕の強力な魔装備込みの数値だから、通常の装備だともう少し落ちるだろうな。
あ、それと、メジェールが持つスキル『軍神の加護』の効果も入ってるのか。
『軍神の加護』というスキルは、メジェールと一緒に戦うとパーティーメンバーの能力も上がるというモノで、その効果でフラウやリノたちはみんな地力が底上げされている。
まあ色々強化された結果での戦闘力11000だけど、でも立派な数値だ。
「今度はワタシから攻撃しますよ~、それっ!」
「ふん、あたしに攻撃を当てるのは不可能よ!」
シュンッ!
「うわあああ、き、消えた~!?」
フラウの矢が当たる瞬間、マズリィンの姿がフッと掻き消えた。そして少し離れた位置に突然現れる。
『瞬間移動』だ!
以前見た時は1mくらいしか移動できなかったけど、いまは数mほど移動できるようだ。
これは一瞬とはいえ、この世界の空間から消えてしまうため、どんな攻撃も当たらない。
まさに無敵の防御技ではあるが、ただし連続では使えなかったはずだ。
「さすがになかなか手強いデスね」
「まだまだこんなものじゃないわよ!」
「それはこちらも同じデス!」
うん、いい勝負になりそうだ。
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