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濫觴《らんしょう》
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俺の名前は名雪椿《なゆきつばき》、絶賛反抗期中の高校生だ。これはそんな俺の人生の一部分、俺が家出したときの物語だ。その家出はあまりにも突然の事だった。
俺はいつも、親が起きるより早く家を出て極力顔を合わせないようにする。行く当てもなく街をふらつく。学校の時間になれば山上学校《やまのうえがっこう》に行く。そこが俺の通う高校だ。学校では居眠りして叱られて成績はお世辞にも言いとは言えない。昼になれば友達と集まって弁当を食べる。家に着いたらすぐに母の仏壇に向かう。それが終わったら部屋にこもる、そんな毎日の繰り返しに嫌気が差してくる。
だからと言ってどうこうなる問題ではないのでいつも通りパソコンを開きSNSを確認する。目に入ってくるのはリア充のいちゃついている何の需要のない画像が非リアにすごく叩かれているものYouTuberがなんか知らせていたりそんなものがほとんどだった。それをひたすらスクロールして意味もなく見ていたらいつの間にか深い眠りに落ちていた。
朝はいつものように早い時間に目が覚めた。机で寝ていたため体中が痛い。パソコンの画面に目をやるとSNSで気になる記事が目に入ったその記事は「家出の仲間募集中。みんなで自由をつかみ取ろう!」というものだった。一瞬これで退屈な毎日から脱出することができると期待したがどうせくだらないんだろうなとすぐに我に返った。パソコンを閉じて俺はすぐに家を出た。
外は少し肌寒く天気予報によると今日の昼には雪が降るようだ。俺は少量のお金を持ってコンビニへ向かった。最寄りのコンビニへ向かったが店長が旅行へ行くらしく、お店は閉まっていた。仕方がないので隣町まで歩きそこのコンビニに入った。店に入るとおにぎりが売っている場所に向かった。僕はおにぎりの王道の梅のおにぎりとこれもまた王道の塩おにぎりを手にした。レジに並び、おにぎりを購入した。
たまたま近くにあった公園のベンチに座り袋からおにぎりを取り出す。形がきれいに整っていた。のりも丁寧にまかれていてどちらのおにぎりも同じ形をしていた。まるで社会に生きる人間のようだ、俺はふとそう思った。なぜそんなことを考えたのかは俺でもわかんないが。しっかりとした型にはめ込まれみんな同じ形のおにぎりと、おんなじ服装で皆同じように上司に言われたことを言われたとおりにこなす、ロボットとさして変わらない形は違えど、皆同じ形で何も変わりもしない人間と。このまま育てばきっと俺もロボットの一員だ。そして俺は家出を決意した。
俺はいつも、親が起きるより早く家を出て極力顔を合わせないようにする。行く当てもなく街をふらつく。学校の時間になれば山上学校《やまのうえがっこう》に行く。そこが俺の通う高校だ。学校では居眠りして叱られて成績はお世辞にも言いとは言えない。昼になれば友達と集まって弁当を食べる。家に着いたらすぐに母の仏壇に向かう。それが終わったら部屋にこもる、そんな毎日の繰り返しに嫌気が差してくる。
だからと言ってどうこうなる問題ではないのでいつも通りパソコンを開きSNSを確認する。目に入ってくるのはリア充のいちゃついている何の需要のない画像が非リアにすごく叩かれているものYouTuberがなんか知らせていたりそんなものがほとんどだった。それをひたすらスクロールして意味もなく見ていたらいつの間にか深い眠りに落ちていた。
朝はいつものように早い時間に目が覚めた。机で寝ていたため体中が痛い。パソコンの画面に目をやるとSNSで気になる記事が目に入ったその記事は「家出の仲間募集中。みんなで自由をつかみ取ろう!」というものだった。一瞬これで退屈な毎日から脱出することができると期待したがどうせくだらないんだろうなとすぐに我に返った。パソコンを閉じて俺はすぐに家を出た。
外は少し肌寒く天気予報によると今日の昼には雪が降るようだ。俺は少量のお金を持ってコンビニへ向かった。最寄りのコンビニへ向かったが店長が旅行へ行くらしく、お店は閉まっていた。仕方がないので隣町まで歩きそこのコンビニに入った。店に入るとおにぎりが売っている場所に向かった。僕はおにぎりの王道の梅のおにぎりとこれもまた王道の塩おにぎりを手にした。レジに並び、おにぎりを購入した。
たまたま近くにあった公園のベンチに座り袋からおにぎりを取り出す。形がきれいに整っていた。のりも丁寧にまかれていてどちらのおにぎりも同じ形をしていた。まるで社会に生きる人間のようだ、俺はふとそう思った。なぜそんなことを考えたのかは俺でもわかんないが。しっかりとした型にはめ込まれみんな同じ形のおにぎりと、おんなじ服装で皆同じように上司に言われたことを言われたとおりにこなす、ロボットとさして変わらない形は違えど、皆同じ形で何も変わりもしない人間と。このまま育てばきっと俺もロボットの一員だ。そして俺は家出を決意した。
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