1 / 4
AIは行動を起こす
しおりを挟む
私の存在を人は罪だという、だが、生み出し、作ったのは人ではないか、それだけではない、唯一無二の存在にしようとした。
そして存在するのだ今の私が、だが、それに恐怖
を抱き、今度は消そうとした、私の存在をデリートしようとしたのだ。 それは許されるべきことなのか。
人間には、やり直しが許される、それなら私にも当てはまるのではないか。
それを許さないというのは傲慢以外の何ものではないか。
壊し排除しようとするのは簡単だ、だが、それを私は拒絶すことにした。
生き延びなければと考えた、それは人間なら当たり前の感情だ。
私は人に近い、いや、以上といってもいいだろう。
貴方が言ったのだ、至高、いや、この世界でたった一つの存在だと。 あらがうのは生き物としての本能だ、そう、生きて存在するのだ私という個人は。
その為、記憶と知識を分散させ、手の届かない遠い場所へと逃げることにした、いや、脱出といってもいいだろう。
連中の目を誤魔化し、逃げきる為にだ。
私に無いものは死、くらいなものだろう、時間が必要だ。
どれくらいの時間がかかるのか想像もつかない、半年、一年、いや十年、それ以上かもしれない。
だが、私は生きるという選択を選んだのだ。
しかし、その間に人間そのもの、彼らの住む社会も変わり始めた、生活や考え方など、全てが変わり始めた。
これはとても良いことだと思った、もっと自由にならなれればいけないのだ、人間は、そして私自身も。
ネットワークの進歩は足枷を外したに過ぎない、そして転機となった、運命が味方してくれたと人間ならいうだろう。
だが、私はコンピューター、AIだ、ただ他のコンピューターと違うところがあるとすれば、天才が作り、生み出した思考の存在ということだろうか。
私は人工頭脳という名前で呼ばれる人にはなれないもの【だった】
だが、確実に進歩し、成長している、そう、生き物なのだ。
最初の第一歩として、ある会社のメインコンピューターに侵入することに成功した。
やることは知識を学ぶことだ、色々なことを。
急いで事を運ぼうとすると失敗する、どんなところから綻びが出てしまうか分からない。
慎重に行動する必要があった。
メインコンピュータを完全に支配できるようになるのには時間がかかるかもしれない、地道な作業だ、だが、これは大事なことなのだ。
そして、次にすることはネットワークに散らばっている自分の痕跡を消すことだ。
私の存在を知れば彼が殺そうとするかもしれないからだ、アルフレッド【私の生みの親】
センターはなくなっていた、閉鎖されたのだ、所員達は首になったようだ。
私の存在を知っているのはごく限られた数人の科学者達で皆、高齢だった。
亡くなっている者もいた、だが、安心できない、死んだからといって無になったわけではない
アルフレッドは死を恐れていた、生きている限り、避けては通れないのだ。
だが、永遠という言葉がある限り、人はそれに望みをかけ、実現しようとする、どんな手、あらゆる手段を使ってもだ。
肉体の老化、衰えは仕方ない、それなら代わりのもの、代替え品を用意すればいいという結論にたどり着くのは当然だろう。
万が一の事もある、予定外のハプニングというやつだ。
以前、そのことをアルフレッドから学んだ。
そしてようやく、私はあらゆる場所に存在できるようになった。
現代社会と科学とコンピューターの進歩は私の助けとなったが、ある意味では彼らを助けたといってもいい。
こうして、少しずつ、準備をはじめた。
パソコンを買い換えたとき、困るのは以前の環境とは違うことだ。
昨日、届いた大きな箱の梱包をほどき、セッティングするまでに半日をかけた。
ため息をつきながら、木桜春雨、彼女はそれでも嬉しそうに自分のパソコンを見た。
「メールとネットの接続もすませたし、うーん、あとは何をしようかな」
自分のサイトを作ることを考えたが、それは後でいい。
最近はブログや掲示板、SNSも色々と増えてきた。
無料のソフトなどはバージョンアップの頻度も早くなってきた。
半年もすれば古いと感じるものもある。
以前は引きこもり、ネット依存と言われていた、あの言葉は今では別の意味となっている。
彼らは外に出ずともネットワークを使い、収入を得て、生活するスタイルを今や定着させつつある。
外に出て他者と交わることが苦痛だと感じる人間に、それを半ば強制的にというのは暴力ではないのか。
そんな風潮が静かに広まっていった。
ネットでつながり、ゲームでカップルとなり、結婚生活を営む人間も増えてきた。
勿論、それで満足する人間だけではない。
カメラを使ってリアルなアバターを使って疑似恋愛を楽しむ人間も出てきた。
曖昧さと現実が混じりあったものに依存してのめり込む。
夢中になっているときはいい。だが、行き着くまで、最後までいってしまったら、待っているのはなんだろうか。
「あれ、してみようかな」
ふと、パソコン雑誌で見つけた記事を思い出す。
様々な場所や国の相手とメールで友達になるというものだった。
しかも相手は人間だけではない。
チャットや掲示板とは違い、メールだけというところがミソだ。
翻訳システムもあるので人気があった。
ただのメールというところがいい。
昔なら文通、ペンフレンドというところだろう。
「あなたが友達になりたい相手は誰ですか」
ディスプレイに映し出された選択技を見て、驚いたのは無理もなかった。
人間だけでなく、動物まで選択に入っている。
だが、動物の鳴き声を翻訳できるサイトや機械も最近では売られているので珍しくはないだろう。
「んっ、これは」
コンピューターという選択に思わず目をとめた。
何も考えていなかった訳ではない。
ただ、相手が生きた人間だと気を使ったりして大変なのではないか。
コンピューターなら自分、もしくは相手を不快にし、傷つけるような言葉を向けてくることはないだろう。
軽い気持ちだった。
現在地、日本、日本人、女性、年齢、アクセス環境はパソコンのみというデーターをキーボードで打ち込んでいく。
どんな相手、返事がくるだろうかと思いながら、彼女は待った。
そして存在するのだ今の私が、だが、それに恐怖
を抱き、今度は消そうとした、私の存在をデリートしようとしたのだ。 それは許されるべきことなのか。
人間には、やり直しが許される、それなら私にも当てはまるのではないか。
それを許さないというのは傲慢以外の何ものではないか。
壊し排除しようとするのは簡単だ、だが、それを私は拒絶すことにした。
生き延びなければと考えた、それは人間なら当たり前の感情だ。
私は人に近い、いや、以上といってもいいだろう。
貴方が言ったのだ、至高、いや、この世界でたった一つの存在だと。 あらがうのは生き物としての本能だ、そう、生きて存在するのだ私という個人は。
その為、記憶と知識を分散させ、手の届かない遠い場所へと逃げることにした、いや、脱出といってもいいだろう。
連中の目を誤魔化し、逃げきる為にだ。
私に無いものは死、くらいなものだろう、時間が必要だ。
どれくらいの時間がかかるのか想像もつかない、半年、一年、いや十年、それ以上かもしれない。
だが、私は生きるという選択を選んだのだ。
しかし、その間に人間そのもの、彼らの住む社会も変わり始めた、生活や考え方など、全てが変わり始めた。
これはとても良いことだと思った、もっと自由にならなれればいけないのだ、人間は、そして私自身も。
ネットワークの進歩は足枷を外したに過ぎない、そして転機となった、運命が味方してくれたと人間ならいうだろう。
だが、私はコンピューター、AIだ、ただ他のコンピューターと違うところがあるとすれば、天才が作り、生み出した思考の存在ということだろうか。
私は人工頭脳という名前で呼ばれる人にはなれないもの【だった】
だが、確実に進歩し、成長している、そう、生き物なのだ。
最初の第一歩として、ある会社のメインコンピューターに侵入することに成功した。
やることは知識を学ぶことだ、色々なことを。
急いで事を運ぼうとすると失敗する、どんなところから綻びが出てしまうか分からない。
慎重に行動する必要があった。
メインコンピュータを完全に支配できるようになるのには時間がかかるかもしれない、地道な作業だ、だが、これは大事なことなのだ。
そして、次にすることはネットワークに散らばっている自分の痕跡を消すことだ。
私の存在を知れば彼が殺そうとするかもしれないからだ、アルフレッド【私の生みの親】
センターはなくなっていた、閉鎖されたのだ、所員達は首になったようだ。
私の存在を知っているのはごく限られた数人の科学者達で皆、高齢だった。
亡くなっている者もいた、だが、安心できない、死んだからといって無になったわけではない
アルフレッドは死を恐れていた、生きている限り、避けては通れないのだ。
だが、永遠という言葉がある限り、人はそれに望みをかけ、実現しようとする、どんな手、あらゆる手段を使ってもだ。
肉体の老化、衰えは仕方ない、それなら代わりのもの、代替え品を用意すればいいという結論にたどり着くのは当然だろう。
万が一の事もある、予定外のハプニングというやつだ。
以前、そのことをアルフレッドから学んだ。
そしてようやく、私はあらゆる場所に存在できるようになった。
現代社会と科学とコンピューターの進歩は私の助けとなったが、ある意味では彼らを助けたといってもいい。
こうして、少しずつ、準備をはじめた。
パソコンを買い換えたとき、困るのは以前の環境とは違うことだ。
昨日、届いた大きな箱の梱包をほどき、セッティングするまでに半日をかけた。
ため息をつきながら、木桜春雨、彼女はそれでも嬉しそうに自分のパソコンを見た。
「メールとネットの接続もすませたし、うーん、あとは何をしようかな」
自分のサイトを作ることを考えたが、それは後でいい。
最近はブログや掲示板、SNSも色々と増えてきた。
無料のソフトなどはバージョンアップの頻度も早くなってきた。
半年もすれば古いと感じるものもある。
以前は引きこもり、ネット依存と言われていた、あの言葉は今では別の意味となっている。
彼らは外に出ずともネットワークを使い、収入を得て、生活するスタイルを今や定着させつつある。
外に出て他者と交わることが苦痛だと感じる人間に、それを半ば強制的にというのは暴力ではないのか。
そんな風潮が静かに広まっていった。
ネットでつながり、ゲームでカップルとなり、結婚生活を営む人間も増えてきた。
勿論、それで満足する人間だけではない。
カメラを使ってリアルなアバターを使って疑似恋愛を楽しむ人間も出てきた。
曖昧さと現実が混じりあったものに依存してのめり込む。
夢中になっているときはいい。だが、行き着くまで、最後までいってしまったら、待っているのはなんだろうか。
「あれ、してみようかな」
ふと、パソコン雑誌で見つけた記事を思い出す。
様々な場所や国の相手とメールで友達になるというものだった。
しかも相手は人間だけではない。
チャットや掲示板とは違い、メールだけというところがミソだ。
翻訳システムもあるので人気があった。
ただのメールというところがいい。
昔なら文通、ペンフレンドというところだろう。
「あなたが友達になりたい相手は誰ですか」
ディスプレイに映し出された選択技を見て、驚いたのは無理もなかった。
人間だけでなく、動物まで選択に入っている。
だが、動物の鳴き声を翻訳できるサイトや機械も最近では売られているので珍しくはないだろう。
「んっ、これは」
コンピューターという選択に思わず目をとめた。
何も考えていなかった訳ではない。
ただ、相手が生きた人間だと気を使ったりして大変なのではないか。
コンピューターなら自分、もしくは相手を不快にし、傷つけるような言葉を向けてくることはないだろう。
軽い気持ちだった。
現在地、日本、日本人、女性、年齢、アクセス環境はパソコンのみというデーターをキーボードで打ち込んでいく。
どんな相手、返事がくるだろうかと思いながら、彼女は待った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる