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第14章 二年次・12月(8)
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翌週金曜日のぷよぷよ会でまた自分に対してのリア充認定発言が出た時、高志は彼女と別れたことを正直に伝えた。しかし何故か高志のリア充認定は覆らなかった。伊藤曰く『リア充が彼女と別れただけ』らしかった。
伊藤の言うリア充の定義もよく分からない、などと考えていると、水谷が『ちょうど今度合コンをやるから来い』と誘ってきた。高志は、自分は多分合コンに向いていないと答えたのだが、行くべきだと他のメンバーからも強く推され、結局押し切られる形で参加することになった。
高校時代から遥香と付き合っていたため、高志は合コンと言われるものに参加したことがなかった。そろそろ年末も近付いてくる頃にその合コンは開催されたが、案の定、全く楽しめず、何の成果もないままに終わってしまった。もともと初対面の人間と話すのが得意ではないうえに、男性陣にも水谷以外の知り合いはおらず、何が共通の話題なのか全く分からなかったし、気を遣って話し掛けてくれる女子がいても、そこから上手く話を膨らませることもできなかった。
早々に意欲喪失し、よく分からない大笑いに全くついていけないまま周りの光景を眺めながら、もしここに茂がいれば誰にでも楽しい会話を提供するのだろうな、とぼんやりと考えた。その場を盛り上げるだけでなく、茂なら、もし気になる女子がいればその子と仲良くなって付き合うことだって簡単にできるのだろう。ずっと横で見ていたはずなのに、結局自分は何も学べていないんだな、と思った。
翌日の授業前に、にやにや笑いの茂から昨日はどうだったかと聞かれ、高志は全然駄目だったし、もう合コンには行かないと答えた。
年末年始休暇に入り、高志は空いている日をアルバイトで埋めた。休暇中はほぼ毎日働いたし、今後は日曜日にもバイトを入れるつもりだった。
1月の授業が始まり、あっという間に後期試験も終わって長い春季休暇に入ると、予定どおり空いている日に全てシフト希望を出し、集中的に働いた。休暇中の高志の生活は柔道部とアルバイトで埋め尽くされた。
それでもまだ時間が空くことも多かったため、自動車教習所にも通い始めた。
伊藤の言うリア充の定義もよく分からない、などと考えていると、水谷が『ちょうど今度合コンをやるから来い』と誘ってきた。高志は、自分は多分合コンに向いていないと答えたのだが、行くべきだと他のメンバーからも強く推され、結局押し切られる形で参加することになった。
高校時代から遥香と付き合っていたため、高志は合コンと言われるものに参加したことがなかった。そろそろ年末も近付いてくる頃にその合コンは開催されたが、案の定、全く楽しめず、何の成果もないままに終わってしまった。もともと初対面の人間と話すのが得意ではないうえに、男性陣にも水谷以外の知り合いはおらず、何が共通の話題なのか全く分からなかったし、気を遣って話し掛けてくれる女子がいても、そこから上手く話を膨らませることもできなかった。
早々に意欲喪失し、よく分からない大笑いに全くついていけないまま周りの光景を眺めながら、もしここに茂がいれば誰にでも楽しい会話を提供するのだろうな、とぼんやりと考えた。その場を盛り上げるだけでなく、茂なら、もし気になる女子がいればその子と仲良くなって付き合うことだって簡単にできるのだろう。ずっと横で見ていたはずなのに、結局自分は何も学べていないんだな、と思った。
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年末年始休暇に入り、高志は空いている日をアルバイトで埋めた。休暇中はほぼ毎日働いたし、今後は日曜日にもバイトを入れるつもりだった。
1月の授業が始まり、あっという間に後期試験も終わって長い春季休暇に入ると、予定どおり空いている日に全てシフト希望を出し、集中的に働いた。休暇中の高志の生活は柔道部とアルバイトで埋め尽くされた。
それでもまだ時間が空くことも多かったため、自動車教習所にも通い始めた。
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