【R18】あなたに抱かれたい、もう1度だけでいいから 〜永遠を生きさせられた魔女が愛する人ともう一度結ばれるまで〜

桜葉詩織

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16.私が魔女と呼ばれた日

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生まれたのは、オリバーによく似た、かわいい女の子。
名前は、シャリーと名付けることにしました。
私とオリバーの名前を融合させた名前でした。
きっとオリバーも、賛成してくれたことでしょう。

初めての子育ては、大変なことばかりでした。
ですが、私には助けてくれる人たちがいました。
私の父母。
オリバーの父母。
そして医者や村の人たち。

この場にオリバーがいてくれればと、何度思ったかは分かりません。
それでも、私は、オリバーとの間に生まれたシャリーを育てることが、何よりも人生の喜びとなっていました。

シャリーは、すくすくと育ち、あっという間に17歳という年齢になりました。
村一番のイケメンと言われたオリバーの面影を受け継ぐこともあり、すっかり村一番の美人への成長していました。

この頃でした。
私の体の異変に、村人たちが気づき始めたのは。


「何故、あなたは年を取らない?」


私がシャリーを産んだのは21歳の時。
シャリーは今、17歳ですから、私の実年齢は38歳となっていました。
それなのに、シャリーと私は、並んで立ちますと双子の姉妹のようだと言われるのです。
姉妹のような母娘は、村の中にも数組おりました。
ですが、それとは違うのです。
肌も、髪も、姿形も、私は21……いえ……違います。
あの10月31日の日からピタリと変わらなくなってしまったのです。

それだけなら、まだ

「若く見える」

で済んだかもしれません。
ですが、村の人たちは知っていました。
私のかつての体のこと。

余命いくばくもない人間が、夫の代わりに子供と命を手に入れたということを。

それから間も無くです。
私が村の人達から魔女と呼ばれるようになり、お菓子屋であり我が家でもある建物に火を放たれたのは。
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