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3.聖女に会おう、まずはそれから
カサブランカという肉体
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(この世界にもあるんだ……矯正下着……)
これも、現世でのこと。
スタイルが良い友達に秘密を聞いた時、連れて行かれたのが矯正下着の店。
私が知ってるブラジャーやパンツは、恥ずかしいところを隠したり、支えたり、温めたりするものだ。
だけど、これは全く違う。
肉体を美しく築くための骨組みと柱。
試着させてもらって驚いた。
贅肉だらけの寸胴体型の私が、あっという間にぼんきゅっぼんのスタイルになったものだから。
こんなに便利なものがあっていいのか、と、その場で人目も気にせず泣き叫ぶほどには、感動した。
だが、そういうものはやはり、それなりの対価が必要なのだろう。見積もり金額を見たときに、目が吹っ飛びそうになった。
それから、友人対しては
(スタイル保つために、めちゃくちゃ苦労してんだな……すげえ……)
と尊敬しっぱなしだった。
私には、無理だから。
同じお金を貢ぐなら、漫画とかゲーム……推しに課金するわ、と開き直って、寸胴生活をあえて楽しむことにしていたのだ。
そんな矯正下着を、今メイドによって着せられている。
胸は背中やお腹の肉を集めて作り、ウエスト部分はこれでもかと絞った。
ただでさえ魅惑的な体にも関わらず、こんなものまでつけているのか……。
近くに大きな姿見があったので、ゆっくりと全身を眺めてみた。
腰まである、艶やかな金髪ウェーブ髪。
顔はまさに絶世の美女。真っ赤な口紅が似合うほどの、はっきりした顔立ちに、マスカラがいらないほどバサバサのまつ毛。
肌はミルク色。ほっそりした首に、華奢な肩幅。
それなのに胸はメロン級で、乳首は薄いピンク色。
エディ王子を、いかに興奮させるか。
それが、この国の命運を決めると言っても過言ではない。
それだけのために作り上げられた、芸術品、
それが、今の私……カサブランカという肉体。
……この体で現世を生きていたら、思いっきり露出が激しいコスプレを楽しめるかもしれない……が……。
(うーん……)
感じたを、頭の中でうまく言語化できないでいると……。
「カサブランカ様」
「ふぁい!?」
考え事をぶった斬るようにメイドに話しかけられたせいで、私はまた変な声を出してしまった。
「お支度、終わりました」
「あっ、ありがとうございます!」
いつの間にか、この芸術的な体をすっぽり覆うようなロングワンピースを着せられていた。
肌触りから考えるに、これはシルクだろう。
「……今日は……お疲れですか……?」
「なっ……ななな何で!?」
「……いつものカサブランカ様と、少し違うように思えましたので……」
「…………」
もう1回、記憶を辿ってみる。
確かにカサブランカは、私が今話しているようなフランクな話し方はしていない。
典型的なお嬢様言葉を使っている。
「ほほほほ。何でもないことでございますことよ」
「…………はぁ…………」
記憶を掘り起こし、自分なりにカサブランカの言葉を表現しようと思ったが……予想以上に滑った。
メイドはそんな私に対してどう思ったかはわからない。
が、スルースキルを発揮したのか
「そうしたら、お時間まで、ご自身の部屋でおやすみください」
とだけメイドが言うと、扉が開き、別のメイドが現れた。
それは、金色の目をした幼い少女。
そばかす1つない、ミルク色の肌の少女。
……あのアザレアだった。
これも、現世でのこと。
スタイルが良い友達に秘密を聞いた時、連れて行かれたのが矯正下着の店。
私が知ってるブラジャーやパンツは、恥ずかしいところを隠したり、支えたり、温めたりするものだ。
だけど、これは全く違う。
肉体を美しく築くための骨組みと柱。
試着させてもらって驚いた。
贅肉だらけの寸胴体型の私が、あっという間にぼんきゅっぼんのスタイルになったものだから。
こんなに便利なものがあっていいのか、と、その場で人目も気にせず泣き叫ぶほどには、感動した。
だが、そういうものはやはり、それなりの対価が必要なのだろう。見積もり金額を見たときに、目が吹っ飛びそうになった。
それから、友人対しては
(スタイル保つために、めちゃくちゃ苦労してんだな……すげえ……)
と尊敬しっぱなしだった。
私には、無理だから。
同じお金を貢ぐなら、漫画とかゲーム……推しに課金するわ、と開き直って、寸胴生活をあえて楽しむことにしていたのだ。
そんな矯正下着を、今メイドによって着せられている。
胸は背中やお腹の肉を集めて作り、ウエスト部分はこれでもかと絞った。
ただでさえ魅惑的な体にも関わらず、こんなものまでつけているのか……。
近くに大きな姿見があったので、ゆっくりと全身を眺めてみた。
腰まである、艶やかな金髪ウェーブ髪。
顔はまさに絶世の美女。真っ赤な口紅が似合うほどの、はっきりした顔立ちに、マスカラがいらないほどバサバサのまつ毛。
肌はミルク色。ほっそりした首に、華奢な肩幅。
それなのに胸はメロン級で、乳首は薄いピンク色。
エディ王子を、いかに興奮させるか。
それが、この国の命運を決めると言っても過言ではない。
それだけのために作り上げられた、芸術品、
それが、今の私……カサブランカという肉体。
……この体で現世を生きていたら、思いっきり露出が激しいコスプレを楽しめるかもしれない……が……。
(うーん……)
感じたを、頭の中でうまく言語化できないでいると……。
「カサブランカ様」
「ふぁい!?」
考え事をぶった斬るようにメイドに話しかけられたせいで、私はまた変な声を出してしまった。
「お支度、終わりました」
「あっ、ありがとうございます!」
いつの間にか、この芸術的な体をすっぽり覆うようなロングワンピースを着せられていた。
肌触りから考えるに、これはシルクだろう。
「……今日は……お疲れですか……?」
「なっ……ななな何で!?」
「……いつものカサブランカ様と、少し違うように思えましたので……」
「…………」
もう1回、記憶を辿ってみる。
確かにカサブランカは、私が今話しているようなフランクな話し方はしていない。
典型的なお嬢様言葉を使っている。
「ほほほほ。何でもないことでございますことよ」
「…………はぁ…………」
記憶を掘り起こし、自分なりにカサブランカの言葉を表現しようと思ったが……予想以上に滑った。
メイドはそんな私に対してどう思ったかはわからない。
が、スルースキルを発揮したのか
「そうしたら、お時間まで、ご自身の部屋でおやすみください」
とだけメイドが言うと、扉が開き、別のメイドが現れた。
それは、金色の目をした幼い少女。
そばかす1つない、ミルク色の肌の少女。
……あのアザレアだった。
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