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4.王子の葛藤
代理の王
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それからすぐ。
父親は、俺に王女との婚約の話をしたあの日以来、体調を崩したとのことで寝所から一切表に出られなくなった。
原因は、不明。
起き上がることができないほど、衰弱しているとのこと。
正妃はといえば……地方の領土に療養に出かけたらしい。
その場所は、かの国に最も近しい場所。
美しさも穏やかさもなく、療養とは程遠いはずの場所。
戦火の火種すら、ぽつりぽつりとあると聞く場所。
そのため、俺が実質の王として……雑務からではあるが……王としての役割を、果たさなくてはいけなくなった。
どちらも、本当に急な動きだった。
城中の誰もが、予測していなかった出来事。
(これが………ノアの言うゲーム……なのか?)
考えてみれば……具体的にゲームとは何をするのかを聞き忘れた。
シンプルに、相手を殺せば勝ち……というようなものは、ないのかもしれないが、せめてもう少し情報を聞き出すべきだった。
後々後悔しても遅い。
あれから俺は、王の執務室で慣れない業務の数々に忙殺される日々となった。
ノアを問いただそうと、ゴードンにノアを呼び出すように言うと
「しばらく、ノア様は城に戻りません」
「何故だ!?」
「カサブランカ様のご自宅へ………参られました」
「何だと!?ゴードン、それはどう言うことだ!?」
「……それ……は……」
ゴードンは、とても言いづらいのか、モゴモゴと口を動かすだけ。
「おい、ゴードン!!!」
そうして、16歳から始まる伽の儀式のことを、正式に聞いた。
伽の儀式の初日に、カシーを正式に城に迎え入れることになるため、滞りなくカシーが城に入ることができる「準備」を、1年かけてしなければいけない決まりになっている……ということらしい。
その準備を行うために、わざわざ……王位継承権はないとはいえ、ノアが行った……ということらしいが……。
「準備とは……何だ!!今すぐノアを連れ戻せ!!」
ノアは、俺に対してゲームを持ちかけた。
カシーが欲しい、と、宣言をして。
そんな奴が、今このタイミングでカシーの元に行ったという事実に体が震えた。
「……なりません……」
「何故!?俺は、この国の王子だ!お前は王子の命令が聞けぬのか!!」
「……この国の……ためでございます……」
それだけを言うと、ゴードンはさらに、俺に大量の業務を残して去っていった。
あんな奴が今、カシーの近くにいる?
どうして誰も止めない!?
どうして、どうしてどうしてどうして!!
父親は、俺に王女との婚約の話をしたあの日以来、体調を崩したとのことで寝所から一切表に出られなくなった。
原因は、不明。
起き上がることができないほど、衰弱しているとのこと。
正妃はといえば……地方の領土に療養に出かけたらしい。
その場所は、かの国に最も近しい場所。
美しさも穏やかさもなく、療養とは程遠いはずの場所。
戦火の火種すら、ぽつりぽつりとあると聞く場所。
そのため、俺が実質の王として……雑務からではあるが……王としての役割を、果たさなくてはいけなくなった。
どちらも、本当に急な動きだった。
城中の誰もが、予測していなかった出来事。
(これが………ノアの言うゲーム……なのか?)
考えてみれば……具体的にゲームとは何をするのかを聞き忘れた。
シンプルに、相手を殺せば勝ち……というようなものは、ないのかもしれないが、せめてもう少し情報を聞き出すべきだった。
後々後悔しても遅い。
あれから俺は、王の執務室で慣れない業務の数々に忙殺される日々となった。
ノアを問いただそうと、ゴードンにノアを呼び出すように言うと
「しばらく、ノア様は城に戻りません」
「何故だ!?」
「カサブランカ様のご自宅へ………参られました」
「何だと!?ゴードン、それはどう言うことだ!?」
「……それ……は……」
ゴードンは、とても言いづらいのか、モゴモゴと口を動かすだけ。
「おい、ゴードン!!!」
そうして、16歳から始まる伽の儀式のことを、正式に聞いた。
伽の儀式の初日に、カシーを正式に城に迎え入れることになるため、滞りなくカシーが城に入ることができる「準備」を、1年かけてしなければいけない決まりになっている……ということらしい。
その準備を行うために、わざわざ……王位継承権はないとはいえ、ノアが行った……ということらしいが……。
「準備とは……何だ!!今すぐノアを連れ戻せ!!」
ノアは、俺に対してゲームを持ちかけた。
カシーが欲しい、と、宣言をして。
そんな奴が、今このタイミングでカシーの元に行ったという事実に体が震えた。
「……なりません……」
「何故!?俺は、この国の王子だ!お前は王子の命令が聞けぬのか!!」
「……この国の……ためでございます……」
それだけを言うと、ゴードンはさらに、俺に大量の業務を残して去っていった。
あんな奴が今、カシーの近くにいる?
どうして誰も止めない!?
どうして、どうしてどうしてどうして!!
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