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6.想定外だった彼の想い
愛しています
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(どう返すのが、正しい……?)
私、としてエディ王子を好きかと聞かれると……推しカップルの内の一人だった。
彼は小説の中では、プルメリアに一途。
プルメリアのために、王国のあり方を変えるほど。
そんな行動力は、すごいなと思った。
そして、そんな風に男を変えたプルメリアというキャラが、女として羨ましいと思った。
そんな風に……運命的な恋愛というものをしてみたい、と思った。
私にとって、エディ王子は物語の中の人。
憧れを投影してしまう人。
物語の中の人らしく、物語の中のヒロインとして結ばれて欲しい。
幸せになって欲しい。
それを、柱の陰からそっと見守って応援したい。
それが私にとっての、推す、ということだ。
今、私が推したいのは、エディ王子とカサブランカの恋愛。
小説を読んでいる時には見えなかった、カサブランカというキャラクターの本質、悲しい運命。
それからエディ王子のカサブランカへの強すぎる熱。
小説だから。
創作だから。
そんな言葉で片付けられない程、私はこの世界を知った。
人間をしった。
人間として、体感した。
リアルを見た。
だから……。
「エディ王子……私は……」
「ん?何……?」
甘い。
声も、眼差しも。
今カサブランカとして受けている、エディ王子の何もかもが。
錯覚してしまいそう。
私に、向けられているものではないかと。
私を、好きになってくれているのではないかと。
でも、違う。
さえない現世の私をエディ王子が好きではない。
幼少の頃に出会い、辛い記憶を共有しているカサブランカという存在を、エディ王子は好きなのだ。
私じゃない。
だから……。
「エディ王子……」
私は、そっとエディ王子に口付けをした。
触れるだけのキス。
カサブランカとしてのキスではなく、私としてのキス。
祈りのためのキス。
「……愛しています」
カサブランカとエディ王子が上手くいくように。
だけど、この言葉がまさか……トリガーだったなんて。
知った時にはもう、遅かった。
私、としてエディ王子を好きかと聞かれると……推しカップルの内の一人だった。
彼は小説の中では、プルメリアに一途。
プルメリアのために、王国のあり方を変えるほど。
そんな行動力は、すごいなと思った。
そして、そんな風に男を変えたプルメリアというキャラが、女として羨ましいと思った。
そんな風に……運命的な恋愛というものをしてみたい、と思った。
私にとって、エディ王子は物語の中の人。
憧れを投影してしまう人。
物語の中の人らしく、物語の中のヒロインとして結ばれて欲しい。
幸せになって欲しい。
それを、柱の陰からそっと見守って応援したい。
それが私にとっての、推す、ということだ。
今、私が推したいのは、エディ王子とカサブランカの恋愛。
小説を読んでいる時には見えなかった、カサブランカというキャラクターの本質、悲しい運命。
それからエディ王子のカサブランカへの強すぎる熱。
小説だから。
創作だから。
そんな言葉で片付けられない程、私はこの世界を知った。
人間をしった。
人間として、体感した。
リアルを見た。
だから……。
「エディ王子……私は……」
「ん?何……?」
甘い。
声も、眼差しも。
今カサブランカとして受けている、エディ王子の何もかもが。
錯覚してしまいそう。
私に、向けられているものではないかと。
私を、好きになってくれているのではないかと。
でも、違う。
さえない現世の私をエディ王子が好きではない。
幼少の頃に出会い、辛い記憶を共有しているカサブランカという存在を、エディ王子は好きなのだ。
私じゃない。
だから……。
「エディ王子……」
私は、そっとエディ王子に口付けをした。
触れるだけのキス。
カサブランカとしてのキスではなく、私としてのキス。
祈りのためのキス。
「……愛しています」
カサブランカとエディ王子が上手くいくように。
だけど、この言葉がまさか……トリガーだったなんて。
知った時にはもう、遅かった。
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