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7.呪われしアルストメリー
行かないでくれ……!
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これは、私の、言葉。
エディ王子が知っているカサブランカとしての言葉ではない。
だからこそ、私は、と強調させていた。
無意識だった。
でもそんなのは、決して意味はないのだと、すぐ分かってしまった。
エディ王子にとって、私は、カサブランカ。
彼が、ベッドの上で好きだと囁いた肉体。
だからだろう。
エディ王子が私を見つめている目を、私は見続けることが出来なかった。
まるで、目の前で大事なものを叩き壊された子供のような表情をぶつけてきたから。
「カシー……」
エディ王子の声は、震えている。
私の心は、罪悪感で少しずつ満ちていく。
「……嘘だよな……?」
「え……?」
エディ王子が、一歩ずつ近づいてくる。
「カサブランカ様!早くこっちに来て!」
子供たちが私を呼ぶ声が、耳に入る。
「俺の事嫌いって……」
私が嫌いと言った意味は、個人に対してではない。
行為に対しての嫌いのつもりだった。
私は。
でも、エディ王子のカサブランカに対するこれまでの行為は、前世基準で言えば、嫌われない方がおかしいと、私は思う。
改めて、こうして向き合ってみて思う。
カサブランカは、エディ王子をどう思っていたのだろう?
「カサブランカ様!早く!」
子供たちが、私の手を掴んで引っ張る。
私は、エディ王子から目を背け、子供たちの方に向かおうとした。
「待て!カシー!」
エディ王子が、私のもう片方の手を掴んできた。
その手は、汗ばんでいた。
「行かないでくれ……!」
「カサブランカ様!早く!」
どうしよう。
足が動かない。
私としては、何が正解なのだろう。
カサブランカとしては、何が正解なのだろう。
足を、動かさなくては……。
その時。
「その手でこれ以上……触らないで!!!」
プルメリアが、私からエディ王子を引き剥がして、突き飛ばした。
エディ王子は床に転がった。
それから……。
「ぷ……プル?どうしたの……?」
エディ王子を見下ろすプルメリアが、今までに見せたことのない憎悪に満ちた表情を浮かべていた。
エディ王子が知っているカサブランカとしての言葉ではない。
だからこそ、私は、と強調させていた。
無意識だった。
でもそんなのは、決して意味はないのだと、すぐ分かってしまった。
エディ王子にとって、私は、カサブランカ。
彼が、ベッドの上で好きだと囁いた肉体。
だからだろう。
エディ王子が私を見つめている目を、私は見続けることが出来なかった。
まるで、目の前で大事なものを叩き壊された子供のような表情をぶつけてきたから。
「カシー……」
エディ王子の声は、震えている。
私の心は、罪悪感で少しずつ満ちていく。
「……嘘だよな……?」
「え……?」
エディ王子が、一歩ずつ近づいてくる。
「カサブランカ様!早くこっちに来て!」
子供たちが私を呼ぶ声が、耳に入る。
「俺の事嫌いって……」
私が嫌いと言った意味は、個人に対してではない。
行為に対しての嫌いのつもりだった。
私は。
でも、エディ王子のカサブランカに対するこれまでの行為は、前世基準で言えば、嫌われない方がおかしいと、私は思う。
改めて、こうして向き合ってみて思う。
カサブランカは、エディ王子をどう思っていたのだろう?
「カサブランカ様!早く!」
子供たちが、私の手を掴んで引っ張る。
私は、エディ王子から目を背け、子供たちの方に向かおうとした。
「待て!カシー!」
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その手は、汗ばんでいた。
「行かないでくれ……!」
「カサブランカ様!早く!」
どうしよう。
足が動かない。
私としては、何が正解なのだろう。
カサブランカとしては、何が正解なのだろう。
足を、動かさなくては……。
その時。
「その手でこれ以上……触らないで!!!」
プルメリアが、私からエディ王子を引き剥がして、突き飛ばした。
エディ王子は床に転がった。
それから……。
「ぷ……プル?どうしたの……?」
エディ王子を見下ろすプルメリアが、今までに見せたことのない憎悪に満ちた表情を浮かべていた。
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