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7.呪われしアルストメリー
やはり、あなたはとても面白いですね
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「……私は……」
ちらと、苦しそうな表情を浮かべているアザレアを見た。
アルフィー達が入り込んでいるからなのだろうか。
アザレアの華奢な体で戦わせていることが、申し訳なかった。
なので、攻めるなら、まずはここから。
「アルフィーと、ちゃんと話がしたい」
「何ですって?」
ノアにとって、私の言動はさぞ想定外なのだろう。
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。
こんな緊迫した場面でなければ、ちょっと可愛いかも……などと呑気なことを考えたかもしれない。
「……その意図を、お聞きしても?」
ノアが、確認してくる。
私は、言葉を必死で選ぶ。
「まだ、アルフィーから過去の話を聞いていません。だけど……」
私は意識を失っているエディ王子に視線をやりながら
「エディ王子の存在をアルフィーが察知してしまえば、アルフィーは必ずエディ王子に恨みをぶつけるのではないでしょうか」
ステラは言っていた。
エディ王子は、メルキオールと魂の核が同じであると。
私がさっき見たあのビジョンが、もしも本当にアルフィーだとしたら、メルキオールはアルフィーに恨まれても仕方がないことをしていることになる。
アルフィーが、ルカという少女を好きになり、そのルカをメルキオールが何らかの理由で、彼女の体を犯したとしたら。
そして、それが理由でアルフィーがメルキオールの魂の核に恨みを持っているのだとしたら……。
いや、まだだ。
まだ分からない。
その後の仮説の結論が、何一つ導き出せていない。
兎にも角にも、まずは事実確認が必要。
私が見た記憶のビジョンが正しいのか。
それが理由でエディ王子や王族に恨みを持っているのか。
もしくはそれ以外でも何かあるのか。
そのためには、冷静になったアルフィーから、仮説と仮説を結びつけるための事実をしっかりと聞かなくてはいけないのだろう。
私は、しっかりとノアの目を見ながら、自分を鼓舞するように言った。
「アルフィーが、いちいちエディ王子に反応しないようにすること……あなたにはそれはできますか?」
それは、私からノアへの挑戦状。
この言葉で、ノアは私が正確にノアの力を理解していると捉えるかもしれないし、全く違う仮説を立てるかもしれない。
どちらにしても、彼にとって今の私の選択はやはり想定外なのだろう。
「くくく」
と喉を鳴らすように笑った後
「やはり、あなたはとても面白いですね」
などと、嬉しくもない賛辞を私に贈った。
それからノアは、さっと真顔になると、アザレアの方に手を伸ばした。
「何を……!!」
「こうするのが、あなたのお望みだったのでしょう」
ノアはそういうと、アザレアの頭を両手で掴んだ。
その瞬間、オーラのような光が、ノアの手からアザレアの頭の中に入っていった。
ちらと、苦しそうな表情を浮かべているアザレアを見た。
アルフィー達が入り込んでいるからなのだろうか。
アザレアの華奢な体で戦わせていることが、申し訳なかった。
なので、攻めるなら、まずはここから。
「アルフィーと、ちゃんと話がしたい」
「何ですって?」
ノアにとって、私の言動はさぞ想定外なのだろう。
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。
こんな緊迫した場面でなければ、ちょっと可愛いかも……などと呑気なことを考えたかもしれない。
「……その意図を、お聞きしても?」
ノアが、確認してくる。
私は、言葉を必死で選ぶ。
「まだ、アルフィーから過去の話を聞いていません。だけど……」
私は意識を失っているエディ王子に視線をやりながら
「エディ王子の存在をアルフィーが察知してしまえば、アルフィーは必ずエディ王子に恨みをぶつけるのではないでしょうか」
ステラは言っていた。
エディ王子は、メルキオールと魂の核が同じであると。
私がさっき見たあのビジョンが、もしも本当にアルフィーだとしたら、メルキオールはアルフィーに恨まれても仕方がないことをしていることになる。
アルフィーが、ルカという少女を好きになり、そのルカをメルキオールが何らかの理由で、彼女の体を犯したとしたら。
そして、それが理由でアルフィーがメルキオールの魂の核に恨みを持っているのだとしたら……。
いや、まだだ。
まだ分からない。
その後の仮説の結論が、何一つ導き出せていない。
兎にも角にも、まずは事実確認が必要。
私が見た記憶のビジョンが正しいのか。
それが理由でエディ王子や王族に恨みを持っているのか。
もしくはそれ以外でも何かあるのか。
そのためには、冷静になったアルフィーから、仮説と仮説を結びつけるための事実をしっかりと聞かなくてはいけないのだろう。
私は、しっかりとノアの目を見ながら、自分を鼓舞するように言った。
「アルフィーが、いちいちエディ王子に反応しないようにすること……あなたにはそれはできますか?」
それは、私からノアへの挑戦状。
この言葉で、ノアは私が正確にノアの力を理解していると捉えるかもしれないし、全く違う仮説を立てるかもしれない。
どちらにしても、彼にとって今の私の選択はやはり想定外なのだろう。
「くくく」
と喉を鳴らすように笑った後
「やはり、あなたはとても面白いですね」
などと、嬉しくもない賛辞を私に贈った。
それからノアは、さっと真顔になると、アザレアの方に手を伸ばした。
「何を……!!」
「こうするのが、あなたのお望みだったのでしょう」
ノアはそういうと、アザレアの頭を両手で掴んだ。
その瞬間、オーラのような光が、ノアの手からアザレアの頭の中に入っていった。
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