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7.呪われしアルストメリー
今すぐ……カシーから出て行け……!
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「お前は……本当にカシーじゃない……のか?」
「そうそう!うん!」
私は、大袈裟に手振り身振り首振りをした。
頭を思いっきり振りすぎて、車酔いっぽい症状に一瞬なった。
「………………俺のカシーは、そんな下品なことをしない」
(……ん?)
俺のカシーという言葉に、下品というフレーズ。
こんな状況じゃなければ最低2つは突っ込んだが、この際あえてスルーすることにしてやる。
「それに……」
エディ王子はツカツカと早足で私にまた近づいてくると
「っ!?」
首筋にまた、思いっきりキスをしてきた。
「~~~~~~っ!!??」
私が、またもや想定外のエディ王子の行動に手足をジタバタさせていると
「俺のカシーは……もっと可愛らしい反応をしていた……」
(……んんっ!?)
反応という言葉がいちいち生々しい。
30代童貞&喪女では絶対に選ばないチョイス。
16歳で経験を持ってしまうと、こういうことを言ってしまうのかと、関心すらしてしまった。
が。
すぐに、そんな呑気なことを考えている場合じゃなくなった。
「貴様……何者だ……!?」
(ひええええええ!!!!)
エディ王子は、すごい魔力の持ち主。
自然を司る魔人。
そんな人間が、手1つ自由になれば……どうなるか……想像できないはずはなかった。
「今すぐ……カシーから出て行け……!」
無茶苦茶な話の流れで、どうにかカサブランカ以外の人間がカサブランカの体を乗っ取っている事実に気づいてくれた微かな喜びと同時に、ギラギラと、エディ王子の手のひらの上で蠢いている炎の玉が、今にも自分の顔に押し付けられそう……という恐怖に、私は板挟みになっていた。
「そうそう!うん!」
私は、大袈裟に手振り身振り首振りをした。
頭を思いっきり振りすぎて、車酔いっぽい症状に一瞬なった。
「………………俺のカシーは、そんな下品なことをしない」
(……ん?)
俺のカシーという言葉に、下品というフレーズ。
こんな状況じゃなければ最低2つは突っ込んだが、この際あえてスルーすることにしてやる。
「それに……」
エディ王子はツカツカと早足で私にまた近づいてくると
「っ!?」
首筋にまた、思いっきりキスをしてきた。
「~~~~~~っ!!??」
私が、またもや想定外のエディ王子の行動に手足をジタバタさせていると
「俺のカシーは……もっと可愛らしい反応をしていた……」
(……んんっ!?)
反応という言葉がいちいち生々しい。
30代童貞&喪女では絶対に選ばないチョイス。
16歳で経験を持ってしまうと、こういうことを言ってしまうのかと、関心すらしてしまった。
が。
すぐに、そんな呑気なことを考えている場合じゃなくなった。
「貴様……何者だ……!?」
(ひええええええ!!!!)
エディ王子は、すごい魔力の持ち主。
自然を司る魔人。
そんな人間が、手1つ自由になれば……どうなるか……想像できないはずはなかった。
「今すぐ……カシーから出て行け……!」
無茶苦茶な話の流れで、どうにかカサブランカ以外の人間がカサブランカの体を乗っ取っている事実に気づいてくれた微かな喜びと同時に、ギラギラと、エディ王子の手のひらの上で蠢いている炎の玉が、今にも自分の顔に押し付けられそう……という恐怖に、私は板挟みになっていた。
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