【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

桜葉詩織

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7.呪われしアルストメリー

さすが、知の魔人

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「それは……」

と言いながら、アルフィーは少し考え込む。
それからすぐ、もう1回私……というか、カサブランカの全身を何度も繰り返し眺めて、ハッと何かに気づいた様子だった。
それからもう1度、アルフィーは私の目を見た。

「体の中に入っている人格が違う、という意味で……合ってるか?」

そうしてアルフィーは、私の目の奥に言い聞かせるように、ゆっくりと、重々しく話しかけてくる。
私は、その言い回しと視線で、完全に伝わったことを察した。

瞬間記憶能力とか、前世の世界ではさぞ神童としてちやほやされただろう。
そんな能力の、ほんの小さな欠片でもあれば、自分の前世はもうちょっと苦労知らずだったんじゃないかと、羨ましくもある。

(って、また私余計なことを……!大事なのは、そこじゃない!)

人の能力を羨んだとて、今私が直面している現実は何も変わりはしない。
私は、脳汁が目から溢れ出るのではないかと錯覚する程、もう1度思考を巡らせる。
そんな知の魔人を、自分に完全なる味方につけるために、次、どんな言葉を言えばいいのか。

「さすが、知の魔人……と呼ばれるだけのことはありますね」

まずは、相手の懐に入るために、相手が最も自信があるものを褒める。
本当は、すぐにわかる情報より、細かく見ていないと分からないようなスキルや言動が特に有効だ。
だが、私がアルフィーと関わり、彼とちゃんと1対1で話したのは、これが最初だ。
そんな状況で細かく褒めようとしたところで、所詮当てずっぽう。
むしろ下手に発言して、大ファールレベルで間違ったら、一気に信頼関係の架け橋が根元からガラガラと崩れる。
そんな危険な綱渡りをするくらいなら、見えるところの中から、相手のプライドをくすぐるものを探し当てるのが、鉄則だろう。
そういうわけで、私が選んだのが、知の魔人というワードだった。

「まあ…………それは当然だろう」

特に感情が乗った言い回しではなかったが、間違いでもなかったようだ。
わざとらしく咳払いまで入れてくるくらいだから、知の魔人である自分のことを、アルフィーは少なからず誇りには思っているのが伝わってくる。
ここまでも、想定内だった。
想定内であることが、ありがたかった。
今は、想定外に耐えられる体力は残っていないから。

(さて、この次は……)

次に私が考えなくてはいけないのは、私の正体をどこまで打ち明けるか。
このアルストメリーが存在しない、別の世界からやってきたというべきか否か。
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