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7.呪われしアルストメリー
伽の習慣にムカついてる
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それから、私の脳をうまいこと媒介にしながら、私とアルフィー、そしてエディ王子は次どうするかを話し合った。
正直……エディ王子の目的は、愛するカサブランカを完全に取り戻すこと、ただ1つだけだ。
だから、私が考えているこんな方法は、エディ王子にとってはまどろっこしいと考えるんだろうな、と思った。
けれども、意外にもエディ王子は黙って最後まで聞いてくれた。
しかも、全てを話し終わった後で
「どう?」
と、お伺いを立ててみると
「分かった」
あっさり了承してくれた。
「どうして?」
私が尋ねると、エディ王子は少しの間の後にこう言った。
「俺は……このアルストメリーは腐っていると……ずっと思っていたんだ」
「……え!?」
なかなか、急な告白だ。
今、エディ王子がどんな表情をして話しているのが、見えれば良かったのに。
私に見えているのは、メルキオールと言う人物が、豪快に笑いながら肉をちょうど食べ終わろうとしているところ。
でもエディ王子の声色からは、嘘の要素はなさそうだと思った。
ずっと心に秘めていたものが、どうしようもなく溢れてしまった……そんな声のように思えた。
「俺は……伽の習慣に、何よりもムカついてる」
(お?)
「王家の魔力を使って国の維持?そのために、俺は毎晩、嫌がるカシーにあんな……」
「あんな?」
私は、続きを言おうか言わないか躊躇ってるエディ王子を煽るように、ちょっと合いの手をしてみた。
私の悪い癖だと分かっている、けれども。
「だから、その……」
「その?」
「だから……せっ……」
「せ?」
「カシーと毎晩無理やりセックスさせられるなんて、おかしいだろ!!」
(おおおおお、言ったぞ、この王子!)
あまりにもエディ王子の反応が可愛いもんだから、ちょっと意地悪をしてみたくなった。
「あのさ、私……あなたと2回セックスしてるんだけど」
「違う!俺はカシーと」
「いや、だから私が、カサブランカとして……」
「もういい!分かった!分かったから何も言わないでくれ!!」
「あはは、ごめんて」
そんなエディ王子とのやりとりに、何故私は違和感を感じなかったのだろう。
エディ王子の反応の可愛さで、我を忘れたせいだろうか。
「……ランカ……どう言うことだ……」
「あ……」
(やっ……べぇ……)
この流れ、一体何回目だよ。
今は私の脳内から響くアルフィーの声色が、低い。
「エンディーが何故、伽の儀式をしているのだ?」
(し、しまったぁ……)
目の前にいれば、ちゃんと意識できるのに。
「どう言うことだ、ランカ」
「あー……それはですねぇ……」
「答えろ、ランカ。エンディーは……まさか……」
(き、気づかれたか……!!)
そりゃそうだろう。
小説の中にも書かれているように、王家の人間にしか知られていない、伽の儀式のことをスラスラと言えるだけでも普通おかしい……。
(ん?待てよ)
王家にしか伝わっていないと言う伽の儀式を、どうしてアルフィーが知っている?
正直……エディ王子の目的は、愛するカサブランカを完全に取り戻すこと、ただ1つだけだ。
だから、私が考えているこんな方法は、エディ王子にとってはまどろっこしいと考えるんだろうな、と思った。
けれども、意外にもエディ王子は黙って最後まで聞いてくれた。
しかも、全てを話し終わった後で
「どう?」
と、お伺いを立ててみると
「分かった」
あっさり了承してくれた。
「どうして?」
私が尋ねると、エディ王子は少しの間の後にこう言った。
「俺は……このアルストメリーは腐っていると……ずっと思っていたんだ」
「……え!?」
なかなか、急な告白だ。
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私に見えているのは、メルキオールと言う人物が、豪快に笑いながら肉をちょうど食べ終わろうとしているところ。
でもエディ王子の声色からは、嘘の要素はなさそうだと思った。
ずっと心に秘めていたものが、どうしようもなく溢れてしまった……そんな声のように思えた。
「俺は……伽の習慣に、何よりもムカついてる」
(お?)
「王家の魔力を使って国の維持?そのために、俺は毎晩、嫌がるカシーにあんな……」
「あんな?」
私は、続きを言おうか言わないか躊躇ってるエディ王子を煽るように、ちょっと合いの手をしてみた。
私の悪い癖だと分かっている、けれども。
「だから、その……」
「その?」
「だから……せっ……」
「せ?」
「カシーと毎晩無理やりセックスさせられるなんて、おかしいだろ!!」
(おおおおお、言ったぞ、この王子!)
あまりにもエディ王子の反応が可愛いもんだから、ちょっと意地悪をしてみたくなった。
「あのさ、私……あなたと2回セックスしてるんだけど」
「違う!俺はカシーと」
「いや、だから私が、カサブランカとして……」
「もういい!分かった!分かったから何も言わないでくれ!!」
「あはは、ごめんて」
そんなエディ王子とのやりとりに、何故私は違和感を感じなかったのだろう。
エディ王子の反応の可愛さで、我を忘れたせいだろうか。
「……ランカ……どう言うことだ……」
「あ……」
(やっ……べぇ……)
この流れ、一体何回目だよ。
今は私の脳内から響くアルフィーの声色が、低い。
「エンディーが何故、伽の儀式をしているのだ?」
(し、しまったぁ……)
目の前にいれば、ちゃんと意識できるのに。
「どう言うことだ、ランカ」
「あー……それはですねぇ……」
「答えろ、ランカ。エンディーは……まさか……」
(き、気づかれたか……!!)
そりゃそうだろう。
小説の中にも書かれているように、王家の人間にしか知られていない、伽の儀式のことをスラスラと言えるだけでも普通おかしい……。
(ん?待てよ)
王家にしか伝わっていないと言う伽の儀式を、どうしてアルフィーが知っている?
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