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8.神から与えられたのは、罰と……
嫌味な男の恋模様
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「あら、トラヴィス様?」
「や、やあ……」
ん?と、アルフィーはトラヴィスの挙動に違和感を覚えた。
トラヴィスは、ステラに近づきつつも、目線をなかなか合わせようとしない。
かと思えば、ちらと、ステラを見ては、ステラと目が合いそうになる瞬間にぷいっと顔を背けた。
一体、この男は何をしたいんだ……と、いつもとは違う意味で、アルフィーはトラヴィスを観察したくなった。
「どうしましたの?トラヴィス様?」
「あーそのぉ…………」
トラヴィスの視線は、相変わらず宙に浮いたまま。
アルフィーは、トラヴィスの視線の先に何があるのかを確認した。
「いい……天気だと、思わない?」
残念ながら、灰色の雲が空を占めている。
それどころか雨雲すら遠くの方にうっすら見えるほど。
ステラも、じっとトラヴィスの視線に合わせて空を見ると
「ええ、いい感じに雲が多い天気ですわ」
とトラヴィスを明らかにフォローするような発言をした。
なるほど、こういうところか、とアルフィーが思っていると、ステラがアルフィーを見てにっこりと微笑んできた。
それからすぐ、トラヴィスに思いっきり睨まれたので
「お、俺……近くで薪でもとってくるから」
アルフィーは2人からそっと離れてみることにした。
心なしか、アルフィーの発言によって、トラヴィスの表情が無駄に華やいだようにすらアルフィーは思った。
あまりにも気になって仕方がないので、こそっと、木の影に隠れて、アルフィーは2人の様子を観察してみた。
「トラヴィス様は、どうしてこちらにいらっしゃったの?」
「それは……その……」
「確か、今日はメルキオール様のお手伝いだったのでは?」
「あんな奴……僕が手伝わなくても、勝手に1人でやれるさ」
それは違いない、とアルフィーは頷いた。
「あらまあ。信頼しているんですのね。羨ましいですわ」
「そ、そんなことより……ステラ…………さん…………」
さん!?さんだと!?
アルフィーは自分の耳が信じられなかった。
唯我独尊を地で行くようなトラヴィスなので、アルフィーを始め他のメンバーは名前の呼び捨て。
もしくは、下手すれば名前すら呼ばずに「おい」「お前」「それ」と言うのがトラヴィスという人間だった。
それが、ステラに対してはどうか。
「川に、入りたい……の?」
「そうなのです!」
「そしたら……その……」
なんだ、おい、そのもじもじする仕草は……と、アルフィーは思った。
「そのぉ…………」
「その……なんですの?」
おい、さっさと本題を言え、ステラが戸惑っているぞ……と、アルフィーは本気で思った。
「だから、そのぉ……」
何だ、このキャラの変わり方は、とアルフィーは考えて……ふと気づいてしまった。
まさか……と思いながら、もう少しアルフィーは自分の仮説が正しいかどうかを確認するために、2人の様子を伺っていた。
「あ、足……を……出して……」
「足、ですの?」
「そう!足!」
ステラのいいところは、ここで何故そんなことをするのか、ということを言わないところだろう。
「はい、わかりました」
と、ステラが素直にトラヴィスに足を差し出すと、トラヴィスがそっとステラの足に触れて、軽く撫でる。
トラヴィスの顔は、トマトのように赤くなっていて……。
「もう、入っていいから、川に」
そう言い残して、トラヴィスはものすごい勢いで走り去っていった。
トラヴィスは、この一連の流れで気づいてしまった。
トラヴィスは、恋をしている。ステラに。
間違いない。
その証拠に、トラヴィスは走りながらステラに触れた手を見ながら、顔を真っ赤にしたかと思うと、手をぶんぶん振り回したり、かと思えば大事に撫でたりと……とても忙しない様子だった。
「あの、アルフィー様……?」
アルフィーが戻ると、早速ステラは聞いてきた。
「トラヴィス様は、一体何をしたかったのでしょうか?」
アルフィーは、空気が読める男だ。
例え、どんなに、トラヴィスが、アルフィーにとっていけすかない奴だったとしても、ここでトラヴィスの代わりに正解を言うのは違うと思ったので
「気まぐれだろう」
と、アルフィーも自分で言ってすぐに気づくくらいの、とんちんかんな回答をしてしまった。
「や、やあ……」
ん?と、アルフィーはトラヴィスの挙動に違和感を覚えた。
トラヴィスは、ステラに近づきつつも、目線をなかなか合わせようとしない。
かと思えば、ちらと、ステラを見ては、ステラと目が合いそうになる瞬間にぷいっと顔を背けた。
一体、この男は何をしたいんだ……と、いつもとは違う意味で、アルフィーはトラヴィスを観察したくなった。
「どうしましたの?トラヴィス様?」
「あーそのぉ…………」
トラヴィスの視線は、相変わらず宙に浮いたまま。
アルフィーは、トラヴィスの視線の先に何があるのかを確認した。
「いい……天気だと、思わない?」
残念ながら、灰色の雲が空を占めている。
それどころか雨雲すら遠くの方にうっすら見えるほど。
ステラも、じっとトラヴィスの視線に合わせて空を見ると
「ええ、いい感じに雲が多い天気ですわ」
とトラヴィスを明らかにフォローするような発言をした。
なるほど、こういうところか、とアルフィーが思っていると、ステラがアルフィーを見てにっこりと微笑んできた。
それからすぐ、トラヴィスに思いっきり睨まれたので
「お、俺……近くで薪でもとってくるから」
アルフィーは2人からそっと離れてみることにした。
心なしか、アルフィーの発言によって、トラヴィスの表情が無駄に華やいだようにすらアルフィーは思った。
あまりにも気になって仕方がないので、こそっと、木の影に隠れて、アルフィーは2人の様子を観察してみた。
「トラヴィス様は、どうしてこちらにいらっしゃったの?」
「それは……その……」
「確か、今日はメルキオール様のお手伝いだったのでは?」
「あんな奴……僕が手伝わなくても、勝手に1人でやれるさ」
それは違いない、とアルフィーは頷いた。
「あらまあ。信頼しているんですのね。羨ましいですわ」
「そ、そんなことより……ステラ…………さん…………」
さん!?さんだと!?
アルフィーは自分の耳が信じられなかった。
唯我独尊を地で行くようなトラヴィスなので、アルフィーを始め他のメンバーは名前の呼び捨て。
もしくは、下手すれば名前すら呼ばずに「おい」「お前」「それ」と言うのがトラヴィスという人間だった。
それが、ステラに対してはどうか。
「川に、入りたい……の?」
「そうなのです!」
「そしたら……その……」
なんだ、おい、そのもじもじする仕草は……と、アルフィーは思った。
「そのぉ…………」
「その……なんですの?」
おい、さっさと本題を言え、ステラが戸惑っているぞ……と、アルフィーは本気で思った。
「だから、そのぉ……」
何だ、このキャラの変わり方は、とアルフィーは考えて……ふと気づいてしまった。
まさか……と思いながら、もう少しアルフィーは自分の仮説が正しいかどうかを確認するために、2人の様子を伺っていた。
「あ、足……を……出して……」
「足、ですの?」
「そう!足!」
ステラのいいところは、ここで何故そんなことをするのか、ということを言わないところだろう。
「はい、わかりました」
と、ステラが素直にトラヴィスに足を差し出すと、トラヴィスがそっとステラの足に触れて、軽く撫でる。
トラヴィスの顔は、トマトのように赤くなっていて……。
「もう、入っていいから、川に」
そう言い残して、トラヴィスはものすごい勢いで走り去っていった。
トラヴィスは、この一連の流れで気づいてしまった。
トラヴィスは、恋をしている。ステラに。
間違いない。
その証拠に、トラヴィスは走りながらステラに触れた手を見ながら、顔を真っ赤にしたかと思うと、手をぶんぶん振り回したり、かと思えば大事に撫でたりと……とても忙しない様子だった。
「あの、アルフィー様……?」
アルフィーが戻ると、早速ステラは聞いてきた。
「トラヴィス様は、一体何をしたかったのでしょうか?」
アルフィーは、空気が読める男だ。
例え、どんなに、トラヴィスが、アルフィーにとっていけすかない奴だったとしても、ここでトラヴィスの代わりに正解を言うのは違うと思ったので
「気まぐれだろう」
と、アルフィーも自分で言ってすぐに気づくくらいの、とんちんかんな回答をしてしまった。
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