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8.神から与えられたのは、罰と……
お前の魔は……心を操れるのか
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「はぁ……はぁ……」
アルフィーは、急いでステラに出された自分の雄をズボンに納めた。
すでに、それはおとなしくなっており、ぶらりと垂れ下がるだけになっていた。
そしてステラは、まるで自分を操って糸が切れたかのように、地面に倒れ、うつ伏せになり……嗚咽を漏らしていた。
「ステラ、そんなにアルフィーの雄を体に入れられなくてガッカリした?」
トラヴィスは、ステラを蔑むような目で見ながら吐き捨てた。
ステラは、首を振っているように見えたけれど、あまりにも小さな動きだったので、アルフィーにはそれがステラの肯定なのか否定なのか、区別がつかなかった。
「アルフィー」
トラヴィスは、今度はアルフィーを呼んだ。
「手伝え」
「……は?」
「いいから手伝えよ、ステラがどうなってもいいのか」
トラヴィスは、体こそ横たわったまま動けてないが、最悪の偶然というべきか……。
そのままの位置でも、トラヴィスはステラの頭に触れられてしまう距離にいた。
アルフィーは、もうトラヴィスの持つ魔の恐ろしさを身にしみて体感していた。
トラヴィスの持つ魔は、人体を操る魔。
それは、決して肉体のことだけではなかった。
「お前の魔は……心を操れるのか」
アルフィーは、トラヴィスにずっと感じていた疑問をぶつけた。
人体の中には脳も含まれている。
脳の神経は、人体そのものだけでなく人格をも司る。
医学の知識としてアルフィーは持っていた。
そしてトラヴィスの魔が、もし人体に関する細胞全てに関係するとしたら、脳……つまり記憶や心すら操ることが可能だ……という恐ろしすぎる仮説が立ってしまうのだ。
もちろん、欲望という、本能ですらも。
「今更気づいたとか、言わないでよ。仮にも知の魔人を名乗るならさ」
「やはりそうか……」
「で?そんなこと言って、今更何が言いたいの?」
トラヴィスは、ステラの頭を掴んだまま、アルフィーを脅してくる。
この頭1つ、自分の手でどうにでも操れる。
そう言いたげな目を、トラヴィスはしていた。
「ステラから手を離せ」
「嫌だね。ステラは身も心も、もう僕のためだけに生きさせるんだ。脳もそうやって細工したしね」
脳の細工。
その意味を深く考えれば考えるほど、悍ましさにアルフィーの体は凍りそうになった。
「とにかく離せ!1度話をしよう!!」
「は?話?この期に及んでさ……アルフィーは本当に間抜けだよね」
トラヴィスはそう言った瞬間、起きあがろうとした。
でも、苦痛に顔を歪める。
「くそっ……まだ回復しない……」
トラヴィスは、与えられた傷が痛むのだろう。
アルフィーは急いでステラの手を掴み、自分の方へと引き寄せようとした。
しかし、ステラへのトラヴィスの執着は凄まじいもので、どんなに痛みに悶えようとも、ステラの頭を決して話そうとしなかった。
「ううっ……」
ステラもまた、苦しげな息を吐く。
「やめろ!ステラを離せ」
「離してたまるか。ようやく手に入れたんだ。これから僕は、ステラに色んなことを教え込まないといけないんだ」
「ふざけるな!!」
アルフィーが、恐らく人生で1番声を荒げた時だった。
トラヴィスはまた、クククと怪しい笑みを浮かべた。
「なんだ!何がおかしい!?」
「あのさ、アルフィー……君が本当に欲しい女は、ステラじゃないだろ?」
「……は?」
トラヴィスがそう言った時、それが聞こえてきた。
「きゃあああああああああ!!」
アルフィーは、すぐに分かった。
それは、アルフィーが最も笑顔を守りたいと思っていたルカの悲鳴であることを。
アルフィーは、急いでステラに出された自分の雄をズボンに納めた。
すでに、それはおとなしくなっており、ぶらりと垂れ下がるだけになっていた。
そしてステラは、まるで自分を操って糸が切れたかのように、地面に倒れ、うつ伏せになり……嗚咽を漏らしていた。
「ステラ、そんなにアルフィーの雄を体に入れられなくてガッカリした?」
トラヴィスは、ステラを蔑むような目で見ながら吐き捨てた。
ステラは、首を振っているように見えたけれど、あまりにも小さな動きだったので、アルフィーにはそれがステラの肯定なのか否定なのか、区別がつかなかった。
「アルフィー」
トラヴィスは、今度はアルフィーを呼んだ。
「手伝え」
「……は?」
「いいから手伝えよ、ステラがどうなってもいいのか」
トラヴィスは、体こそ横たわったまま動けてないが、最悪の偶然というべきか……。
そのままの位置でも、トラヴィスはステラの頭に触れられてしまう距離にいた。
アルフィーは、もうトラヴィスの持つ魔の恐ろしさを身にしみて体感していた。
トラヴィスの持つ魔は、人体を操る魔。
それは、決して肉体のことだけではなかった。
「お前の魔は……心を操れるのか」
アルフィーは、トラヴィスにずっと感じていた疑問をぶつけた。
人体の中には脳も含まれている。
脳の神経は、人体そのものだけでなく人格をも司る。
医学の知識としてアルフィーは持っていた。
そしてトラヴィスの魔が、もし人体に関する細胞全てに関係するとしたら、脳……つまり記憶や心すら操ることが可能だ……という恐ろしすぎる仮説が立ってしまうのだ。
もちろん、欲望という、本能ですらも。
「今更気づいたとか、言わないでよ。仮にも知の魔人を名乗るならさ」
「やはりそうか……」
「で?そんなこと言って、今更何が言いたいの?」
トラヴィスは、ステラの頭を掴んだまま、アルフィーを脅してくる。
この頭1つ、自分の手でどうにでも操れる。
そう言いたげな目を、トラヴィスはしていた。
「ステラから手を離せ」
「嫌だね。ステラは身も心も、もう僕のためだけに生きさせるんだ。脳もそうやって細工したしね」
脳の細工。
その意味を深く考えれば考えるほど、悍ましさにアルフィーの体は凍りそうになった。
「とにかく離せ!1度話をしよう!!」
「は?話?この期に及んでさ……アルフィーは本当に間抜けだよね」
トラヴィスはそう言った瞬間、起きあがろうとした。
でも、苦痛に顔を歪める。
「くそっ……まだ回復しない……」
トラヴィスは、与えられた傷が痛むのだろう。
アルフィーは急いでステラの手を掴み、自分の方へと引き寄せようとした。
しかし、ステラへのトラヴィスの執着は凄まじいもので、どんなに痛みに悶えようとも、ステラの頭を決して話そうとしなかった。
「ううっ……」
ステラもまた、苦しげな息を吐く。
「やめろ!ステラを離せ」
「離してたまるか。ようやく手に入れたんだ。これから僕は、ステラに色んなことを教え込まないといけないんだ」
「ふざけるな!!」
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「なんだ!何がおかしい!?」
「あのさ、アルフィー……君が本当に欲しい女は、ステラじゃないだろ?」
「……は?」
トラヴィスがそう言った時、それが聞こえてきた。
「きゃあああああああああ!!」
アルフィーは、すぐに分かった。
それは、アルフィーが最も笑顔を守りたいと思っていたルカの悲鳴であることを。
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