【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

桜葉詩織

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8.神から与えられたのは、罰と……

疑惑の聖女に関する3つの仮説

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私にとって、プルメリアは小説のヒロインでもあり、聖女。
だから、人の傷を治すという力は聖女あるあるのネタとして当たり前のように受け取ってしまった。
けれども実際、その力をプルメリアが持つというのには、矛盾がある能力だということを知ってしまった。


プルメリアは神を司る魔人。
これは、神の声を聞くだけの存在。
逆に言えば、それ以外は何もできないのが、正しい能力。

そして、私が勝手に聖女の能力だと思い込んでいた癒しの力こそが、今私たちの中での最大の論点となっている人体を司る魔人のものだった。

何故、神の声しか聞けないプルメリアに癒しの力が使えたのか。
その仮説は、いくつかある。
まず1つ目に、プルメリアの体を現代の人体を司る魔人、ノアによって改造されたということ。
癒しの魔がどういうメカニズムで発動しているかはわからないが、これはファンタジーを語るのと同じ妄想レベルまで考えてもいいのであれば、魔の発動が人体の構造になんらか
関係していたとしたら、人体の魔人によって操作され、特定の魔が発動できるようになっても不思議ではないのでは?
こっちの方が、現実味がなかったとしても、希望としては上だ。

問題は残り2つの仮説。
まず1つ目は、プルメリアが神を司る魔人ではなく、本来は人体を司る魔人であるということ。
そしてノアはプルメリアの影武者として名乗っているだけで、本来彼こそが神を司る魔人であるということだ。
この説を推奨すると、今度はノアの方に矛盾が生じる。
私は、ノアに体を触れられた結果、カサブランカの魔を軽く暴走させた実績がある。
あれこそ、人体を司る魔がノアであったという証明にもなる。
ただその証明も確実ではないのかもしれないというのは、アルフィーに見せてもらった過去からも推測はできてしまう。
カサブランカの肉体そのものが特別で、ノアが神の魔の力によって、カサブランカの魔を増幅させる方法を聞き、それを実践しただけ……という可能性も、生まれてしまった。

そしてもう1つの仮説。
これこそが厄介になるかもしれない。
もともと1つの魔に対して、魔人は同じ世代で1人だと勝手に私は思い込んでいた。
けれども、なんらかの方法で、同じ時代に2つの魔人が存在することも場合によってはあるのではないか、と考えるようになった。
例えば、異世界ネタでよくあるタイムスリップ。
もしも、トラヴィスが時間と空間を司る魔人の力でこの時代に来ていたとして。
そのトラヴィスが自分の能力で顔を変えて、ノアもしくはプルメリアとして生きていたとしたらどうだろう。


どれもこれもが、やはり妄想の域を出ない仮説レベル。
けれどたった1つだけ共通している点。
それは、プルメリアがなんらかの理由で人体を司る魔の一部を使えてしまうということ。これだけはどの仮説が正解だとしても、もしくは全てが間違いだとしても紛れもない真実だろう。


そしてプルメリアは、その事実を本来の味方であるはずの私たちに徹底して隠す。
その理由が分からない以上、プルメリアにこれ以上心を開くのは危険だと、私は判断した。
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