401 / 455
8.神から与えられたのは、罰と……
本当に知るべきなのはたった1つでいい
しおりを挟む
(色々なことがありすぎて、話飛んでるんだよなぁ……)
特に、アザレアの体に入った経験は、強烈すぎた。
いろんな記憶がぐちゃぐちゃになって……まさに、記憶酔い状態と言っても過言じゃない。……そんな病気があるのかは、知らないけど。
(……あ……そうだ……)
アザレアといえば、記憶の中でカサブランカから受け取っていたではないか。猛毒の水差しを。そして、それをエディ王子に飲ませるように指示を出されていたではないか。
(もしかして、ノアさんが言った、エディ王子に関係があるかもっていうのは、そのこと……?)
何故カサブランカが、エディ王子にそんなことをしたのか。
その理由は、私が持つ脳には、ない。
ちらりとノアさんを見てみると、ニコニコと私の答えを待っている。
そして私は知っている。その笑顔の裏には
「分からないって泣きついて土下座しておねだりしてくれないかな」
と言う心の声が存在することを。
(こ、これは一旦おいておこう……)
ノアさんは、追々何か話すと言っていた。
その時まで待つことにしよう。
そして次に、アルフィーが言っていたことを思い出した。
この体の細胞は、我々のような霊魂を吸着する、他の体とは違う特徴がある。
1度吸着したら、コツをつかまないと魔人でさえ霊魂を剥がすことは難しい。
そんな風に、霊を司る魔人の体の特徴について語っていた。
そして同時にこうも言っていた。
負荷がかかり過ぎている。
もう、ほとんど時間がないかもしれない、と。
「あ」
そして、さらにもう1個大事なことがあったではないか。
魔人に選ばれた体が壊れると、お前らがわざわざ俺を目覚めさせてまでやろうとしていることが、数百年先までできなくなる。
確かに、アルフィーはそう言った。
一体、アルフィーは何のことを言っていたんだ?
彼の記憶の中で、魔人の始まりのことは学んだ。
正直想像よりずっとえぐかった。
事実は小説よりも奇なりとはよくぞ言ったものだ。
そして、そんな事実の波に押されて、肝心な内容を聞きそびれていた可能性が高い。
(まあ、忘れてる可能性も十分あるけど)
私は、ノアさんに、とりあえず覚えている範囲のことは説明した。
「アザレアの体が、特別な体で霊を吸着しやすいけど、なんか、負荷がかかりすぎてて……危ないかも知れなくて……」
(日本語下手かよ自分。子供の方がもっとまともに話がでくるぞ)
「それで確か……」
「アルフィー……あいつは、こう言っただろう?アザレアの体が壊れたら、僕たちがやろうとしていることは数百年先までできなくなるって……」
(また、あいつって言った……)
まだ、スルーはしたい。
時が来たら聞くべきなのかも知れないが、今聞いたら、ようやく思い出してきた重要事項がまた吹っ飛びそうなので、とりあえずできる限りはスルーしておきたい。
「…………その、やろうとしていることってどう言う意味か聞いてもいいんですか?」
色々聞くたびに、情報が抜ける。
それくらい、この魔については情報過多と言っても過言ではない。
まだ解決できていないものもたくさんある。
私は今、何を解決すべきで何を捨てるべきか、その判断すら見誤っている気がしてならない。
そんな私の考えを、ノアさんは見抜いたのだろう。
「全部を理解する必要はない。本当に知るべきなのはたった1つでいい」
「たった、1つ?」
「君に求めているのは、他の魔人がどうなったかでも、アザレアの体があとどれくらいもつのかを知ることじゃない」
(だったら、余計な情報を入れないでほしい)
でも気になるから、後で絶対解決ToDOリスト作ってやる、と私は思った。
特に、アザレアの体に入った経験は、強烈すぎた。
いろんな記憶がぐちゃぐちゃになって……まさに、記憶酔い状態と言っても過言じゃない。……そんな病気があるのかは、知らないけど。
(……あ……そうだ……)
アザレアといえば、記憶の中でカサブランカから受け取っていたではないか。猛毒の水差しを。そして、それをエディ王子に飲ませるように指示を出されていたではないか。
(もしかして、ノアさんが言った、エディ王子に関係があるかもっていうのは、そのこと……?)
何故カサブランカが、エディ王子にそんなことをしたのか。
その理由は、私が持つ脳には、ない。
ちらりとノアさんを見てみると、ニコニコと私の答えを待っている。
そして私は知っている。その笑顔の裏には
「分からないって泣きついて土下座しておねだりしてくれないかな」
と言う心の声が存在することを。
(こ、これは一旦おいておこう……)
ノアさんは、追々何か話すと言っていた。
その時まで待つことにしよう。
そして次に、アルフィーが言っていたことを思い出した。
この体の細胞は、我々のような霊魂を吸着する、他の体とは違う特徴がある。
1度吸着したら、コツをつかまないと魔人でさえ霊魂を剥がすことは難しい。
そんな風に、霊を司る魔人の体の特徴について語っていた。
そして同時にこうも言っていた。
負荷がかかり過ぎている。
もう、ほとんど時間がないかもしれない、と。
「あ」
そして、さらにもう1個大事なことがあったではないか。
魔人に選ばれた体が壊れると、お前らがわざわざ俺を目覚めさせてまでやろうとしていることが、数百年先までできなくなる。
確かに、アルフィーはそう言った。
一体、アルフィーは何のことを言っていたんだ?
彼の記憶の中で、魔人の始まりのことは学んだ。
正直想像よりずっとえぐかった。
事実は小説よりも奇なりとはよくぞ言ったものだ。
そして、そんな事実の波に押されて、肝心な内容を聞きそびれていた可能性が高い。
(まあ、忘れてる可能性も十分あるけど)
私は、ノアさんに、とりあえず覚えている範囲のことは説明した。
「アザレアの体が、特別な体で霊を吸着しやすいけど、なんか、負荷がかかりすぎてて……危ないかも知れなくて……」
(日本語下手かよ自分。子供の方がもっとまともに話がでくるぞ)
「それで確か……」
「アルフィー……あいつは、こう言っただろう?アザレアの体が壊れたら、僕たちがやろうとしていることは数百年先までできなくなるって……」
(また、あいつって言った……)
まだ、スルーはしたい。
時が来たら聞くべきなのかも知れないが、今聞いたら、ようやく思い出してきた重要事項がまた吹っ飛びそうなので、とりあえずできる限りはスルーしておきたい。
「…………その、やろうとしていることってどう言う意味か聞いてもいいんですか?」
色々聞くたびに、情報が抜ける。
それくらい、この魔については情報過多と言っても過言ではない。
まだ解決できていないものもたくさんある。
私は今、何を解決すべきで何を捨てるべきか、その判断すら見誤っている気がしてならない。
そんな私の考えを、ノアさんは見抜いたのだろう。
「全部を理解する必要はない。本当に知るべきなのはたった1つでいい」
「たった、1つ?」
「君に求めているのは、他の魔人がどうなったかでも、アザレアの体があとどれくらいもつのかを知ることじゃない」
(だったら、余計な情報を入れないでほしい)
でも気になるから、後で絶対解決ToDOリスト作ってやる、と私は思った。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる