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8.神から与えられたのは、罰と……
既視感ありまくりな玉座の間
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ノアに、ホープスター城の中に案内された私とエディ王子は、問答無用で玉座の間と呼ばれる場所に連れてこられた。
といっても、ここはここで、既視感がありまくる場所。
(ほんとこの世界は何なんだ……どうして私は、違う世界に来てまで、社畜時代を思い出すような場所に連れて来られないといけないんだ……)
玉座の間と言われたら、普通は西洋風の豪華な装飾があり、王や王妃が座る椅子が並べられているイメージを誰もが思い出すだろう。
前世の世界だって、そんな玉座の間を持つ城はたくさんあったのは、テレビ番組で知っている。
それなのに、どうして……。
「あの、ノアさん」
「何かな。ランカさん」
「…………そのムカつく言い回しも本当に気になりますが、あえて今は目を瞑っておいて差し上げます」
「それは嬉しいね。今君に怒られると、面倒な予感しかないんでね」
(いつか人体を司る魔を持つ体から、こいつの魂引きずりだして、えらい目に見せてやりたい)
そんなことを妄想しながらも、私は尋ねた。
「何でここ、前世のオフィスの会議室っぽいんですか?」
「いいではないですか。話しやすいし」
「………………それだけの理由で、こんなデザインにしますか?」
何が奇妙って。
部屋は前世のオフィス。
なのに中にいる人は皆、中世ヨーロッパ風の服装をしているのだ。
どこのコスプレ集団が、次のコミケの相談をレンタルオフィスでしてるんだ?と尋ねた方が、よっぽどリアリティがある。
そして、中心にいるというのが、ホープスターという国の王と王妃で、そのうちの王妃がなんと、エディ王子の母親だというのだ。
(そんな設定、聞いてなかった……)
たぶん何度か繰り返しているが、今更小説と違う内容云々はもうおいておく。
仮にも王子の母親が、隣国の王妃になっているという状況に違和感しかなかった。
それ以上に、私を、今とてつもなく動揺させているものがあるとすると……。
(な、何だ……?この空気感は……)
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前世の世界だって、そんな玉座の間を持つ城はたくさんあったのは、テレビ番組で知っている。
それなのに、どうして……。
「あの、ノアさん」
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「…………そのムカつく言い回しも本当に気になりますが、あえて今は目を瞑っておいて差し上げます」
「それは嬉しいね。今君に怒られると、面倒な予感しかないんでね」
(いつか人体を司る魔を持つ体から、こいつの魂引きずりだして、えらい目に見せてやりたい)
そんなことを妄想しながらも、私は尋ねた。
「何でここ、前世のオフィスの会議室っぽいんですか?」
「いいではないですか。話しやすいし」
「………………それだけの理由で、こんなデザインにしますか?」
何が奇妙って。
部屋は前世のオフィス。
なのに中にいる人は皆、中世ヨーロッパ風の服装をしているのだ。
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