【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

桜葉詩織

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8.神から与えられたのは、罰と……

あのとき以上の快楽を、今私は求めている

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「どうしたの?そんなところに突っ立って」

私が聞いても、エディ王子は無言だった。

「……何?」

私は、さっきの今なので、イライラを抑えるのが難しい状態だった。
なので、ドアを開けたくせに突っ立ったままのエディ王子に、思いっきり枕をぶつけてやった。
前世時代は殴りつけすぎて、綿がぺしゃんこになっていた懐かしい枕。
でも、この枕はそれと似ていてやっぱり違う。
こんなにふっくらもしてないし、エディ王子の顔面にうまく当たった時に、ぽふっといい感じに跳ねたりはしないから。

「ねえ……エディ王子?今私、あなたに枕ぶつけてやったんだけど」
「…………そうだな……」
「………王族に対する不敬罪だーとか、言わないの?」
「言わない」

即答された。

「へえ…………言わないんだ…………?」

この時の私は、前世と今合わせて、きっと最も性格が悪かった。

「ていうかさ、ノアさんに魔を使わせないように手縛っててくれたじゃん。なんで今、それしてないの?」
「あいつは今、俺の母親のところにいる」
「あなたの母親のところにいるから、何だって言うの?」

私は、くそ重たくて仕方がない体を無理やり起こして、エディ王子に近づいた。
もう少しで、唇が触れそうな距離まで近づいてやった。
エディ王子の心臓の音が、嫌でも伝わってくる。
ちらと下を見ると、あそこが膨れているのもすぐ分かった。

(顔と体はカサブランカだもんな……)

中身は違っても、結局見た目が好みであれば男なんて簡単に勃ってしまう。
こっちがどんな思いをしているかもしらないで。

「ねえ、あなたの母親のところにノアがいて、あなたの母親には一体何ができるの?」

エディ王子と母親の設定なんて、私には知ったこっちゃない。
ただ、アルストメリーからこのホープスターにきて、認めたくないけど……弟でもある王の妻として今君臨している。
そして、弟を庇った。
私と弟の間に、何があったかも知らないで。

「ムカつく……」
「ランカ?」
「あなたのお母さんってさ……誰かれ構わず股開くような女なんでしょう?」
「……なんだと?」

自分で、自分で言った言葉に驚いた。
こんな汚い言葉が、自分の口から出るなんて……。

「どんな経緯でアルストメリーから出ていったか知らないけど、その後別の男の王妃になってるなんて……どう考えても淫乱がするようなことじゃない」

そんなことないって、本心ではわかってる。
でも、そんな簡単じゃないのだ。
人の心というのは、理性が恨みや憎しみで汚染されてしまえば、あっという間に自分にとって都合のいい悲劇的なストーリーに支配されていく。
弟をたぶらかしたのはエディ王子の母親だ。
そう考えることが、私の心の救いになるのだと……誰かが囁いている。
私かもしれないし……もしかするとそれは……。

(でも、今そんなことはどうでもいい)

そう。どうでもいいのだ。
このむしゃくしゃを、目の前にいる元凶の1人にぶつけたいだけ。

「もしかして、今頃ノアを体で繋ぎ止めているんじゃないの?こうやって……ね……!」

私は、放心状態のエディ王子をそのまま引っ張って、床に押し倒した。
エディ王子の体は、すでに準備ができているようだった。
私がいるこの肉体は、エディ王子を受け入れたくて疼いている。

「お前、何をする気だ」
「何って、決まってるでしょう」

私は、自分が身に纏っていた、さほど自分の趣味なんかじゃない服を全部脱ぎ捨てた。
そして、カサブランカという極上の鎧の肉体を、彼女を愛してやまないエディ王子の前に曝け出してやる。

「ストレス発散、付き合いなさいよ」
「お、俺はそんなつもりできたわけじゃ……」
「今話なんて、する気ないから。どうしても私と会話したいっていうなら、この体じゃない……私をエディ王子の技術で気持ちよくしなさいよ」

私とエディ王子との最初の出会い……伽とそれ以上の快楽を、私は今心から望んでいた。

(そういえば、前世の同僚が言ってたな……セックスはストレス発散になるって……)

「で、できるわけないだろ……!」

エディ王子は目を逸らせた。
それが、余計に悲しく、そして悔しい。

「自分の体が危険なときはあっさり受け入れるのに、私が必要なときは聞いてくれないってわけ?」
「ら、ランカ……?」
「どいつもこいつも……人のことばっか利用してんじゃないわよ……」

セックスも、弟への憎しみも。
そして前世への未練も。
全部、私の根幹であり、誰にも触れられて欲しくないパンドラの箱だ。
何故私は、その箱をあっさりと他人によってこじ開けられなくてはいけないのか。

「ランカ……泣いてるのか……」

エディ王子が目を見開いたままそう言ってくれたおかげで、自分の感情が怒りではなく悲しみであることに気づいた。
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