PrettyGirls(可愛い少女達)ーレディースバンドの物語ー【学生時代とセミプロ時代】

本庄 太鳳

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情け無用のオーディション

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やっと、放課後になり。
部活の時間になっていた。
9月なので、そろそろみんなのバンドの出来をチェックしようとあすかが言い出していた。
2バンドあり、それぞれ2曲づつ演奏をさせた。
もちろん、ボーカル入りで。

男子だけのバンドは、ドラムとベースはそこそこだった。
キーボードとギターというかボーカルが、ひどかった。
女子だけのバンドは、ドラムに力強さが掛けていた。
そこそこなのは、キーボードとボーカルだった。
この時期、男子は声変わりしてるので。
歌は、ちょっと苦手であるに違いなかった。

8名を集めて、どうするか決める様に言った。
後、2ヶ月でこのままのメンバーでやってダメなら学祭に参加しないか。
それとも、こちらで選んだメンバーで学祭にここからスタートするか8人で決めるように言っていた。
結論は、1週間後に聞くと言った。 
酷な話しだったが、今の演奏では出せなかった。
ここまで、5ヶ月。
麗奈達が、学祭まで2ヶ月で準備した腕よりもかなり低かった。

律子も5人で演奏して、何十回とダメ出しを食らっていた。
あすかが、特に厳しかった。

「あれから、悔しい思いしたと思うけど。進歩してないわよ。このままじゃ、また、学祭も裏方に回っちゃうわよ。」

「いいえ がんばりますので よろしくおねがいします。」

律子は口だけだったので、進歩はなかった。
4人での帰宅中に、葉月が口を開いた。

「もし、一週間後も、律子があの調子だったら、どっかのバンドに入れましょうか?あのメンツよりは、まともな腕してますからね。でも、あれくらいなら麗奈とかだったら1ヶ月だったでしょ?」

「あ はい そうですね それくらいであれくらいにはなりましたね。」

「私達は、私達で曲作りとか練習をもっとやらないといけないわね。上手い人なんてたくさんいますからね。上はいっぱい、下は少ないですからね。」

「ええ、葉月さんの言う通りですね。私も夏休みは練習を殆どしてなかったので、バイトしてたから。」

「また、バイトなの? 金の猛者ね。」

「もう、違いますよ。色々といるから、学校のアンプとこの間のアンプとかだと、比較にならなかったでしょ?アンプとかも買いたいし。」

「だよね。小会場よりも、メインステージのは迫力あったものね。あれってどこの?」

「Marshallだったと思いますよ。多分ね。有名ですからね。ロックならMarshallが良いと聞いてますけどね。今後の事を考えると、スタックアンプが良いと思うのよね。あのアンプヘッドとキャビネットのスピーカー部分が切り離されたものね。会場の広さとかによって、下のキャビネット増やせるでしょ?」

「わかるわかる、あんまり大きな目いっぱいの音量だと音割れするものね。」

麗奈も普通の生活に戻り、練習を毎日6時間はしていた。もちろん、勉強も1時間くらいしていた・・・・・・・。まぁ、学校でちゃんと聞いてれば、問題はなかった。
この頃は、土日も8時間くらいにして。
勉強を2時間と、残りの時間は作詞と作曲に費やしていた。

あれから一週間が経ち、再び1年に聞いていた。
まぁ、あすかがほとんど話していて。
麗奈は、聞いてるだけだった。

「先週話したけど、みんなで結論を出したのかしら?」

「どっちも、捨てがたいと思ってます。今のメンバーでやりたいとも、思うし。かと言って、学祭に出られないのも嫌なので。」

「だから、考えなさいって言ったのよ。どうせ、どっちか一組しか出れないし。半分は裏方に回ってもらうのよ。一緒のことよ。今の貴方達の演奏だと、だれも出れないわよ。私達が1ヶ月で熟したところまで。やっと、4月から5ヶ月ちょっとでたどり着いたんですからね。私達も、同好会にするのに必死で練習したもの。毎日8時間とかね。」

「先輩が選ぶとしたら、どんなメンバーになるんですか? それからじゃ、ダメですか?」

「だって、先に言ったら落選した人に悪いでしょ?もし、貴女が落選したら意見変わるでしょ? 違うかしらね?麗奈と葉月も仲が良かったわけじゃないのよ。音楽で仲間になったんだからね。私達は吹部にいて、麗奈が先に嫌気刺して抜けてから、口聞いてなかったけどね。麗奈のやりたいことに同調して、みんな参加したのよ。」

「わかりました。出たいので、発表してください。」

「じゃ、もう一回演奏してみてね。それで最終的に決めるわね。どっちにも律子入ってあげてね。できるわよね。」

「はい、できます。」

5人構成でサウンドが鳴り響き、律子1人加わっていい感じになっていた。
両方のグループの演奏を聞いて、4人は拍手していた。

「出られなくても、これからがんばってくださいね。色々と演奏の機会はありますから、努力してくださいね。この一週間で随分上手くなりましたよ。葉月さん発表してね。」

Aは男子で、Bは女子だった。

「ドラムA  ベースA  キーボーB  ギター&ボーカルB そして、律子の5人編成です。これから、このメンバーで練習してくださいね。レパートリーはあるのかしら?」


「えっと、オリジナルとかはできないです。すいません。」

「ああ 気にしなくていいわよ。好きな楽曲を2~3個練習してね。後の残念ながら不合格だった人も、クリスマスイベントありますから。それまでに腕を磨いて、その時は演奏出来るようになってくださいね。」
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