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中学2年学園祭1日目
しおりを挟む当日の朝を迎えていた。
少し肌寒いこの季節。
いつもの様に、6時に目覚め。
交換用の弦のセットを、2個用意していた。
朝食を食べていると、茉莉子が話しかけてきた。
「あんたのところ学園祭だよね。確か今日と明日でしょ?今年も張り切るのね。」
「ううん 今年は、体育館の使用が許可でなくて・・・・・・・・・」
「なんででなかったの? あんた悪いことしたんでしょ?」
「してないけどね、夏の祭典を見に来てた教頭が不謹慎だって言い出して、体育館は使わせないって言ったから。」
「変な教頭ね。どうせ麗奈の貧乳見てたんでしょ?どうするの? 今年は。」
「えっとね。そんなのに負けてられないから、器材とか借りて運動場でやるの。だから1日に3ステージよ。」
「へえ、あんたが言い出したの?」
「あすかさんが、怒って言っちゃったのね。でも、学祭のお客さんを全部呼んじゃおうって、みんな張り切ってるわよ。アンプも大きいの借りてるしね。」
「まぁ、やるだけやってみなさいよ。もしかしたら、行けるかもしれないからね。何時が最終なの?」
「15時かしらね。1年が先にやるから、私達は15時30分ちょっと前になると思うわよ。その日最後のステージは多分長くなりそうだけどね。」
「がんばれよ。また、暴れるんじゃないわよ。」
「大丈夫よ、暴れたりしないし。着替えも2着持っていくから。」
「ほら、もう汚す前提じゃないの?」
「違うって、汗ですから。お姉ちゃん、すぐそんな事言うし。」
朝食を食べると、茉莉子に先にシャワーすると言ってシャワーした。
制服に着替えると、出かける準備をして。
「それじゃ、行ってきます。」
「お父さん、なんかあの娘悪いことしたの?お祭りのコンサートもよかったじゃないの?自分の子供じゃなくてもよかったと思うわよ。」
「ああ そうだな。堅い頭なんだろうな。でも、それを自分で乗り越えているから大したもんだけどな。お前、この事を講義したらどうだ?」
「そうね、軽音の母親と少し連絡とってみますわね。」
7時に学校に着くと、急いでギターの弦を2本分張り替えていた。
7時半にみんなゾロゾロと集まりだし、男子はアンプとかドラムを運んでくれていた。
ステージの袖にワンボックスが停まり、彩香が降りて来ていた。
彩香のお父さんは、ミネラルウォーターを4ケース置いていった。
みんなはお礼を言っていた。
彩香のお父さんは、そのまま仕事に出かけていた。
車には、【許可車】と札が掛けられていた。
コードを引いてきて、アンプが鳴るのを確かめていた。
マイクスタンドは、風などで倒れない様に石をおいてあった。
イヤモニの確認も済ませ、いよいよ本番に近づいていた。
「おーい 1年 緊張してるかな? まだだれもいないからね。前座で盛り上げてね。練習だと思ってやってれば大丈夫だからね。見てご覧よ、こんな大人しい麗奈も変身しちゃうから。」
「麗奈先輩は異常ですから、プレッシャーとかないし。」
「あるわよ、昨日も8時間しか寝れなかったもの。」
「そんなに寝たんですか? 十分でしょ。」
「いつもは6時間だけど、練習2時間サボって寝ちゃいましたーーー」
「まぁ、麗奈の場合。演奏して歌って・飛んだり・跳ねたりするから体力1番なのよね。多分、今日も8時間以上寝ちゃうわよ。」
「さて、最後に声出し行こうかしらね。」
あすかの声出しで、今日も13人一体となっていた。
学祭は土日だった。
他校の生徒や休日の大人達も、高校生も来ていた。
1年の時のミキサーは、葉月がやっていた。
もう、立て看板も寄付の箱も設置してあった。
廊下の所々に、ビラも配布してあった。
入り口の掲示板にも、貼ってあった。
10時になり、1年の演奏がスタートし始めていた。
学校内に響き渡る大音量で、スタートしていた。
驚いた生徒と職員は、グラウンドまで見に来ていた。
まだ、お客さんはそれほどでもなかったが。
30人程集まっていた。
4人はステージ衣装に着替えて、ワンボックスから出てきていた。
それぞれチューニングを済ませて、ギターやベースを置いていた。
ギタースタンドは危険なので、今日は避けてテーブルの上に毛布を敷いて乗せていた。
1年の演奏も無事終わり、観客と麗奈達は拍手と歓声を浴びせていた。
5分くらいして麗奈達は、仮ステージに立ち4人で横に並び一例した。
「みなさーーーーーーーーーーーーーーん
学祭きてくれてありがとーーーーーーーーーーーーーーーーー
軽音にようこそーーーーーーーー
今日も楽しんで行きましょうねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いくよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
準備はいいかなーーーーーーーーーーーーーーー
みんな準備はいいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
あすかのスティックの音で演奏は開始されていた。
3曲終わる頃には、大勢の生徒や他校の生徒までもがグランドに来ていた。
パワフルなドラムと、軽やかなシンセの音・ベースも低音を響かせていた。
麗奈は最初からストラトを使っていて、キュイーン キュイーンと音を奏でていた。
いつものように、間奏ではソロを惜しげもなく披露していた。
間奏からメロに入るのは、もうこの4人では阿吽の呼吸だった。
「たのしんでますかーーーーーーーーーーーーーー
今日一日 楽しんでくださいねーーーーーーーーーーーーーーーーーー
公演は、3部ありますので、是非暇なときは聞きにきてくださいねーーーーーーーーーーーー
そうそう、こんな広い会場なのでアンプの容量が足りなくて貧乏人はリースしましたーーーーーー
もし、よろしければ10円でもいいので寄付してくださいねーーーーーーーーーーーーーーーーーー
歌がよかったらですよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダメだったら、結構ですのでねーーーーー
次の歌行きます 【ハートブレイク】」
次々と演奏とマイクパフォーマンスで、グランドには大勢の人で埋め尽くされていた。
体育館とか校内はガラガラの状態になっていた。
「じゃ、このステージラストの曲になります 聞いたことあるかしらーーーーーーーーーーーーー
では、午前の部最後の曲です 【Sky Blu】 よろしくーーーーーーーー」
4オクターブの綺麗な曲で、みんなを魅了していた。レスポールの音とベースの音がしっかりと噛み合っていた。
拍手と歓声の中、無事1部を終了していた。
「次の公演は12時半になります。みなさんよろしくねーーーーーーーー
今日は聞いてくれてありがとうーーーーーーーーーーーーーーー
メンバー一同、部員一同感謝してまーーーーーーーす。」
13人は、横一列に並んで手を繋いでお辞儀をして感謝していた。
前代未聞の不祥事だと、教頭はカンカンだった。
校内と体育館はガラガラで、運動場にほとんど集まってるなんて信じられなかった。
あの生徒に騙されたと、教頭は恨んでいた。
13人は、急いで昼食の弁当を食べていた。
麗奈と彩香は、ギターとかベースをメンテしていた。
あすかも、ドラムを磨いていた。
葉月はシンセを拭くと、カバーをかけていた。
空き時間は1時間なので、交代で着替えたりトイレに行っていた。
その間も、1年に。
「あそこちょっとドラムテンポ悪かったわよ。イヤモニつけてるでしょ?もっと、正確にリズムを刻んでね。ベースも遅れてたわよ。ボーカル、音程少し外したわね。ギターのチューニングちゃんと合わせてね。キーボーはよかったわよ。」
まぁ、最初のステージでは上出来だと麗奈は思っていた。
「麗奈。あんた気がついたことある?」
「えっと、ちょっとバラバラだったわよ。チューニングしてあげるから、持ってきて。」
ギター2本をチューニングしていた。ベースもチューニングした。
「簡単でしょ? これで揃うはずよ、鳴らしてみてね。」
3本は見違える音を出していた。
「やっぱり麗奈先輩異常だわ。チューナー使わないでこれだなんて。」
「あら、人を怪獣みたいに言わないでね。だれでもできるでしょ?」
「麗奈。できるのあんたくらいだわよ。私らは無理だから。」
「だって、チューナーあげちゃったもの 律子に。演奏してても途中で直してるわよ。見てた? 大体不快な音だったら違うから直さないといけないのね。」
「お前ら1年よかったな。麗奈が大人しくなかったら、ボロカスだぞ。私の10倍は言われてるわね。次のステージ頑張ってね。」
12時半のステージがスタートし始めていた。
先程の人も、新たな人も集まってきていた。 もう、グランドでの軽音の噂は校内に広まっていた。
校内で営業してる喫茶店やその他の部活も、人が入らないので閉めて見に来ていた。
散々貧乳扱いしてた、クラスの男子も見に来ていた。
1年の演奏が、終了した。
先程よりもよかったが、まだまだ言う所は山ほどあった。
麗奈達がステージに立つと、クラスの男子から。
「貧乳がんばれよー また、写メ撮ってやっから」
「待受にしてあるぜ。貧乳写メ」
やりずらかったが、気を取り直して始めようとするとその男子は揉めていた。
「おい、真剣にやってるのにヤジ飛ばすなら、あっちいけよ。」
「俺はずっと、ファンだぜ。去年の学祭から4人のファンだからな。」
「えーーーーーと、揉め事はやめましょうねーーーーーーーーーーーーー
良いですよーーーーーーーーーーー
気にしてないし、事実だからーーーーーーーーーーーー
でも、歌はちゃんと聞いてくれるとうれしいでーーーーーーーーーーーーーーーす
それじゃ、始めるわよ みんなあの歌 ソロから行くわよ
【My Friends】 聴いてください」
これは、麗奈が作詞して葉月の作曲であって。実は最後に回したかった。
4オクターブ半の歌だったから。 ちょっと、最初からはきつかった。
長いブレスの無いフレーズもあり、でも、しっとりしてて好きだった。
途中でギターをぶら下げて、マイクを持って感情移入して、涙を流しながら歌っていた。
「えへへ 仲直りできたかしら?
こんな時に最高の曲ですよーーーーーーーーーーーーーー
友達っていいですよねーーーーーーーーーーーーーーー
いつも大人しいからあまりいないですけど。
ここにいるメンバーと部員が今は友達でーーーーーーーーーーーーーーす
次、いきまーーーーーーーーーーーーーーす 【ハートブレイク】」
最初はちょっとした騒動もあったが無事解決をして、2部を終了した。
「ちょっと、最初にあの曲はきつかったけど。あれしかなかったから、ごめんなさい。」
「ああ いいよ。慣れてるしね。あたしらは、どこまでも麗奈の味方で友達だからね。」
今日最後のステージを残すだけになっていた。
休憩中に着替えたり、トイレに行ったりして。
1年のチューニングを、していた。
最後のステージも終わり、アンコールも5曲やって幕を閉じていた。
2日目は、雨で。
器材はレンタルなので、返しに彩香の父に頼んで乗せてもらい返してきた。
料金は半額の5万だった。
4人で1万2500円ずつ出し合って、払った。
まぁ、雨だから後は楽しもうと思って学校に向かっていた。
学校では、暴動が起こっていた。
理由は、麗奈達のコンサートが中止になったからだった。
遠路から訪れたお客さんも、怒っていた。
葉月はそんな中、前に出てみんなに説明していた。
「雨天で、公演が出来なくてすいませんでした。私達も悔しいですけど。学校から体育館の許可が降りてないので、グランドしか使えなかったので、すいません。」
「去年はやったじゃないか。みんなお前達目当てで学祭来てんだぜ。」
「すいません。夏の祭典でメインスタジオで演奏したので、学校から批判を浴びて、中学生らしくないと言われて、今回はこの様になってしまいました。」
「夏も見たけどよかったじゃないか? どこがいけないんだよ。歌か?演奏か?」
「服装とか、あそこに立ってるのも不謹慎だと言われたので。申し訳ありません。」
「おいおい、 あんな服装中学生ならだれでもしてるだろうが。全員、それじゃ学祭参加できないよな。」
「まぁ、この場は謝りますので、許してください。」
生徒達と他校の生徒・高校生や父兄などは、一斉に職員室に駆け込んでいた。
「あの演奏のどこがいけないの?」
「服装が不謹慎なら、みんな処罰されるでしょうが。」
「みんな感動してて、あの娘らの音楽聞きにわざわざ来てるんんだからね。」
「演奏させないなら、このまま帰りますよ。意味無いのでね。」
教頭と校長は、頭を抱えていた。
後残ってるのは、ロクに練習もしてない吹部の演奏と演劇と合唱とダンスだった。
古くからある部活だが、どこも週一の部活以外活動はしてなかった。
「じゃ、みなさんはどうすれば納得するのかな?」
「もちろん、体育館で、もう11時だから、予定通り公演をしてもらわないとね。」
「しかし、他の部活もあるしね、吹部と演劇とダンスと合唱が午後には予定されてるから。」
「じゃ、みんなで手分けして。自分達がやるか聞く方がいいか聴いてみたらどうか?教頭先生。」
「わかった、じゃ聞いてよければ公演してもいいことにしよう。」
「ってか、あんな祭りのメインステージでトリ取ってるなんて、凄いことだぜ。学校としても誇りに思えるのに、どうして潰そうとするのかわからないわよね。」
ゾロゾロと生徒が戻ってきて、他の部の承諾を得た様だった。
軽音のみんなは顔を見合わせていた。
1人だけ葉月は笑っていた。
予期してた、出来事だったのだろう。
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