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中学3年の新年
しおりを挟む次の日は珍しく寝坊をしてしまい、起きたのは7時少し前だった。
シャワーを浴び、慌て朝食を済ませて片付けをして顔を洗ってうがいをしていた。
そのまま部屋に行き、ギターを抱えると。
「いってきまーす」
麗奈は、家を飛び出していった。
部活が無くなってからよく秀一にもであっていたが、いつも彼女と歩いていた。
まぁ、彼女と言ってもいつも違う女子だったのだが。
階段ですれ違い、秀一に挨拶して新垣の家に行った。
今年も、嫌な特訓の季節がやってきた。
まぁ、それで上達はしているのだったが。
4人は目標があるので必死に勉強やレッスンに集中していた。
もう、12月の31日の大晦日。
2人は、リビングに座らされた。
なんだろうと、2人は家顔を見合わせていた。
「お前らがやってきた入ろうとしてる桜花学園の軽音、廃部寸前みたいだぞ。知り合いから聞いてびっくりしたけどな。」
「先生、一昨年調べた時は、少しは人数もいる様な感じでしたけど。」
「去年、次々に部員が辞めて。今年の3年が卒業すると0になるらしいぞ。廃部だな。まぁ、4~5人から同好会としては認められるけどな。顧問には良い奴がいるからそいつになってもらえばいいんだけどな。どうする?他の学校に変えるか?」
「実は制服が可愛いってのもあるから変えないですよ。セーラーで冬は茶色でカラーが白で、茶色のラインが入っているのよね。カラーの右後ろに桜の紋章が小さく入ってるの。夏服は白だけど、カラーは水色なのね。」
「おい、そんなんで決めてんのかよ?」
「あんた遅れてるわよ。今は制服で学校選んだりしてるのよ。それで、いつからそこに行こうと決めてたのかしら?」
「ギター始める時からだから、1年の夏の終わりには決めてました。」
「まぁ、お前たち。今のクラブも自分達で作ったんだろ?それじゃ、いいんじゃないのか。やることは一緒だからな。ただ、高校って吹奏楽部もあるしジャズ部だってあるからな。4人受かってからの話しだな。麗奈が1番危なそうだけど、大丈夫なのか?」
「先生、麗奈ちゃんは優秀ですよ。内申だけでも合格しちゃうもの。1番危ないのは、あすかだけどね。この頃は上位に入ってきてるし。」
「また。あいつか。でも、あいつの顔つきってロッカーぽいよな。」
話しが終わり、レッスンが始められた。
1日は、すぐ会うのに。
「今年はお世話になりました。良いお年をお迎えください。」
2人は、家に帰った。
マンションの前で秀一が女子を話しをしていたので、無言で通り過ぎた。
2人はキスをしてたので、ビックリしてしまった。
大晦日でも、変わらず。
ギターを部屋に置くと、着替えを持って風呂に入っていた。
あれから生理も、周期的ではないが2ヶ月に1回とかに来ていた。
薬の成果か、最初の2回ほど痛みも無く。
生理も、軽い気がした。
母にブラジャーが少しキツイかもしれないと言うと、計ってくれた。
「あら、麗奈。急に成長したわね。もうそれじゃきついわよ。今度はスポーツブラじゃなくて、普通のをするといいかもね。安いのでいいでしょ? 買ってきてあげるわね。」
「お母さん ありがとう。」
夕飯を、1人で済ませて片付けをしていた。
リビングでは、家族が紅白を見ていた。
部屋に戻り、勉強を2時間してから練習を始めていた。
新垣の所に行ってからは、爪にクリアのマニュキュアをしていた。
元旦は例の如く、田中家の朝は遅かった。
多分、みんなで遅くまでTVを見ていたのであろう。
麗奈の日常は変わらず、シャワーを浴びて。
今日は1人で、食パンと目玉焼きで朝食を済ませていた。
毎日、ピルはこの時間に飲んでいた。
7時過ぎに、家を出て。
ギターを背負って、新垣の家に行った。
今年は、優は普通の格好だったので安心した。
「あけましておめでとうございます 今年もよろしくおねがいします」
深々とお辞儀をして、中に入った。
紅茶を出されて、リビングで話しを始めていた。
「ところで、入試っていつなの?」
「ええと、多分1月末だと思います。4人推薦での入学試験なので。発表は、2月の10日までには来ると思います。」
「受験勉強してるの? やってないでしょ?」
「一応、夏くらいから毎日2時間やってるので大丈夫だと思います。」
話しをしていると、葉月も来て挨拶をしリビングで話した。
少しすると、恒例の年越しライブを終えた男性達が続々と入ってきて。
麗奈達は、挨拶をしていた。
「おい、吾郎。お前の愛弟子は少しは聞けるようになったのかよ。俺の弟子の方が凄いぞ。」
「お前に、そんな技量があるわけねえだろうがよ。麗奈。今度俺に恥かかせたらパンツいっちょにしちゃうからな。」
「あんた、それってセクハラよ。訴えられるわよ。もう。麗奈ちゃん可愛そうにね。ロリコン吾郎だから。」
みんなは、笑いながら話していた。
電話をかけて、彩香とあすかも呼び出された。
まぁ、師匠の家に向かってる最中の彼女らは。
携帯で、話しをして新垣家に20分で来た。
「さってと、俺らの演奏でも聞かせてやろうかな?ベース借りようと思ったけど、彩香は左だから却下。チョット待っててくれよ。自分の持ってくるわ。」
「しょうがねえな。あいつ弟子の前でいい気になってるから、俺はギターやるかな。」
ベース担当の男は言い出した。
「じゃ、ギター貸してくれ。チューニングしてあるのか?」
「待っててください。」
ケースからギターを取り出し、チューニングして渡していた。
「まじかよ、こん中でそんな芸当出来るのはお嬢ちゃんくらいだぜ。」
「多分、ペグがゆるいので途中でチューニングしながら演奏しないといけないですけど、すいません。」
「おい、店長。直せよ。お前の仕事がろうがよ。」
「わかった わかった また、2本持っておいで調整とかしてあげるからね。」
「ありがとうございます」
「麗奈。もう一本持ってこいよ。ダッシュでな。」
麗奈はストラトを取りに走って戻り、部屋に入り嵐のように出ていった。
息を切らして戻ってきて、ギターをチューニングして渡した。
「しかし、1年でこんなの2本も買うかよ。 中学生だろ? お洒落しないのか?」
「あら、だって麗奈は携帯も持ってないものね。」
「ええ 必要ないのでいらないですね。高校になったら親が買ってくれるって言いましたけど。」
2本のエレキの中からストラトを選び、スタジオに5人と優は消えていった。
麗奈達は、4人でガラス越しに見ていた。
いつ聞いても、心地よいサウンドだった。
優の歌も、素晴らしく。
優は今日はシンセもやりながら、歌っていた。
4人が聞き惚れてる間に5曲など、アッという間に演奏が終わっていた。
こちらがわに、優が入ってきて。
「ほら、交代だよ。演奏してね。去年とは違うってところを見せてあげなさいね。」
4人はスタジオに入り、みんなが見守る中演奏を始めていた。
麗奈達も演奏を終えて、スタジオから出てきた。
リビングにみんな戻ると、男達は。
「まだまだだなぁー イマイチ響いてこないんだよな。なんかこの足りないんだよな。」
「ああ 完成度としてはある程度いってるけどな。なんだろうな。」
「店長のドラムか?」
「バカ言うなよ。上手くなってるぜ。最初は聞けたもんじゃなかったからな。」
「じゃ、ベースか?」
「あのベースはいいぜ。俺の腕を信用しろよな。」
「やっぱり吾郎のギターだな。しょうがないお嬢ちゃんやらせるわけにいかないから、吾郎のパンツいっちょの裸踊りでいいぜ。」
「麗奈。お前、又俺に恥かかせやがって。お前だけあっちで練習してろ。」
麗奈は、ギターを持ってスタジオに入っていった。
「まぁ、あいつのギターってスタジオだと大人しいんだよな。ライブ、見たことあるか?無茶苦茶だけど、感動するぜ。ライブだと、人が変わるからな。ありゃ、二重人格だな。」
「あれか?ハンドルを持つと人が変わる。麗奈をステージに上げると変貌するってか?」
「こいつらメンバーも、相当苦労してるものな。1人で、アドリブで弾きだしたりして。この頃じゃ、やっと合わせられる様になってきたけどな。11月の学祭じゃ、もう狂っててドラムしか叩いてなかったしな。」
「そうだな、上手くなるにはスタジオでは正確に音を刻まないとな。って今も正確なんだけどな。物足りないんだよな。なんとかしろよ。吾郎。」
「まぁ、ここで毎日絞られて。家でも3時間練習してりゃ、あれだけ弾けるのは当たり前だからな。壁だよな。お前ら後の3人は壁にも辿り着いてないんだぜ。」
「まぁ、ギターが目立ってるからこんな話しになるのかもしれないよな。あの娘泣いてないか?」
「ああ 心配ないよ。いつものことだからな。でも、帰り道はよく泣いて帰ってるけどな。これが面白いんだけどな。」
「お前って、相変わらず鬼だな。可愛いとすぐムキになって練習させて。」
「まぁ、こいつら見つけてきたのは俺だからな。桜花学園にはもっと鬼がいるぜ。」
「誰だよ、お前より鬼いないだろうが。」
「香織だよ。あの佐藤香織がいるんだぜ。今、軽音が廃部寸前だからあいつに頼んだけどな。あの香織はとにかく鬼だわ。」
「まじかよ 香織が桜花にいるのかよ。」
「おれも、電話してビックリしたけどな。あいつはなんでも卒なく熟すからな。どんな楽器もできるし。麗奈と同じ絶対音感も持ってるしな。」
「お前ら4人可愛そうにな。学校で香織にしごかれて。帰ってくれば吾郎にしごかれて。自殺するぜ。」
あすか達3人は、話しを聞いてて怖くなってきた。
優が、恒例の御節と酒とジュースを用意してくれた。
「おい、1人足りなくないか? あいつ忘れられてるぞ。」
その頃、麗奈は飽きてきて。
速弾きとか色々なテクニックで、弾き始めていた。
呼びに行った優は、みんなを集めてその様子を覗かせていた。
「あちゃ、完全に自分の世界に入っちゃってるし、これって吾郎が教えたのか?」
「いいや 自分でコピーして覚えたみたいだけどな。まだまだだな。雑だな。」
「そりゃ、お前からすればだよ。普通にセミプロでもこれくらいだぜ。」
「今のセミプロってそんなに程度低いのか?」
「お前が凄すぎたんだろうがよ。自分基準だから可愛そうによ。」
「まぁ、でてくるまで放っておくか。止めたら可愛そうだわ。」
みんながリビングで御節を食べ始め、1時間すると麗奈は出てきた。
汗ビッショリで、ヘトヘトになっていた。
「休憩していいですか。疲れました。」
「おい、いつものやったのかよ。まさか速弾きの練習なんてしてなかったよな?」
「練習は終わりました。ちょっとだけ、しちゃいました。」
「おまえ 速弾き禁止な。変な癖ついてるって言ってんだろうが。」
「すいませんでした。もう、やりません。」
みんなは、ちょっとといいつつ。
麗奈が、1時間半も速弾の練習をしてたのを知っていて笑っていた。
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