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高校入学式
しおりを挟む元旦も麗奈と葉月は、レッスンをしていた。
後の2人はというと、講師が飲んでしまっていて。
課題を出されて、家で練習だった。
こうして、4人は冬休み中もレッスンに明け暮れていた。
部活も無くなり、レッスン量も多くなり。
同時に腕も、上がっていった。
1月末、4人は高校受験をしていた。
まぁ、前の日もレッスンをしていて。
受験勉強は毎日の2時間と一週間前から5時間だった。
わからないと言う問題も無く、一応全部の回答を書いた。
面接試験では、色々と聞かれた。
校風と制服と部活動と答えていた麗奈だった。
1日の勉強時間とか練習時間なども聞かれ、活動内容なども聞かれた。
単願なので、落ちれば高校浪人だったが・・・・・・・・
2月中旬に中学に全員の合格通知が届き、みんなでハイタッチして喜んだが。
まだ、受験や合格発表を待ってる人もいるので大げさに喜べなかった。
レッスンは続いていたが、卒業式を迎えてしまっていた。
泣いている女子もいたが、あすか達以外友達もいなく進学も一緒なので麗奈に涙はなかった。
4人は、美羽先生にお別れの挨拶と花束を送り校門を後にしていた。
これから高校まで、色々と揃えるものもあったがレッスンは変わらなかった。
この頃、すでに麗奈の身長は165になっていて。
かなり大きい方だった。
4月の日曜日にレッスンを休んで、制服などの購入を母と行った。
お気に入りの制服を買ってもらい、寸法を合わせって店員は困っていた。
「どうしましょうか?スカート丈がこのウエストだと短いんですけどね。」
「あら、それなら大きいのでいいんじゃないの?」
「まぁ、それでも短いんですよね。多分、お子様の足が長いと思いますよ。」
店員に股下を図られて、店員もビックリしていた。
「そうですね。身体の半分も股下あると特注になっちゃいますね。83センチありますので、どうしましょうか?この学校は丈は膝なんですけどね。今、ちょうどいいのを履くと膝上10センチ弱ですかね?」
「まぁ、ミニでもないからいいでしょう。それに折ったり、直してないのってわかりますものね。」
「そうですね。多分、最初は注意されると思いますけど大丈夫ですね。」
こうして、なんだか母と店員さんが話し合って制服を購入した。
今年のリボンの色は赤だった。
学年で違い2年は青 3年は緑のようだった。
合格の時買ってもらった携帯も着信は1回だけだった。
姉の茉莉子からだった。
「あんた友達いないから、かけてやったよ。それから、出る時。はい田中ですって笑っちゃったけどね。だれにかけてるかなんて、わかってるし。画面みたら登録してあれば名前でてくるでしょ?それなりに対応すればいいのよ。じゃあね。」
そうなんだ、家の電話とは違うんだと教えてもらった。
登録は、家・父・母・茉莉子・あすか・彩香・葉月・吾郎・優・楽器店だけだった。
いよいよ入学式の日が来た。
駅まで歩いて5分。
電車で15分、そこから徒歩で10分だった。
30分くらいで着いた。
学生証をもらったら、定期を買おうと母に言われた。
今年は暖かく、桜の蕾も大きく膨らみ花を咲かせているのも多少あった。
中学からセーラーだったので、別に問題はなかった。
入学式も滞りなく終わり、4人は一緒のクラスになると良いねと言い別れた。
みんな、制服が似合っていた。
相変わらず麗奈は、髪の毛はそのままだったが。
母親同士、初めて出会い。挨拶を交わしていた。
麗奈も、やっと誰の母親かわかった。
よくライブで、顔を見ていたからである。
入学式など、すぐに終わり。
母と家に帰ると着替えて、早めの昼食を済ませると新垣の家に行った。
新垣の家に行くと、からかわれてしまっていた。
「おい、あそこってお嬢様学校だぞ。麗奈達そんなんじゃないのにな。」
「ええ うちは普通ですから。そんなの全く知らなかったですよ。」
「そうそう、麗奈ちゃん。挨拶はごきげんよう かしらね?」
「そうなんですか?知らなかったです。注意します。」
「でもな。どんなお嬢様学校でもイジメってのはあるからな。気をつけなよ、ターゲットになりそうなのは麗奈だからな。香織がいれば安心だけどな。あいつ、男よりも強えし。」
紅茶を飲んで話しをしてると葉月が来て、レッスンが始まっていた。
麗奈のギターも使い込んでいるので、半年に1回はメンテに出すように店長に言われた。
どっちのギターも、ピックアップ交換とペグを全部交換していた。
レスポールに至っては、春休み中に10日預けさせられて同色に塗装をされピックガードも新品になていた。
楽器店に行くと、いつも大量の弦セットとメンテセット・ピックを買い揃えていた。
次の日、中学の時より早めに家をでていた。
初々しい、新一年生だった。
荷物入れと小さなバッグを持って校門をくぐり抜けていた。
校門の前で、携帯の電源は切ることにしていた。
校門から、校舎の入り口までたくさんのクラブの活動のブースがあり。
色々と、チラシをもらってしまっていた。
掲示板に、クラスが貼り出されていた。
また、麗奈は1人だった。
なぜか、3人は同じクラスで。
中学の時と変わらない状況だった。
下駄箱にはすでに、自分の名前が書いてあり。
履いてきた靴を入れると、上靴を履いて。
自分のクラスに、向かっていた。
半分くらいの生徒が、もう教室に入っていて。
どこに座ればいいのか、迷っていた。
「すいません。席って決まってるんですか?」
「ああ 教壇の上に紙があるから、1枚もってくるといいわよ。」
「あ ありがとうございます」
前に行き、紙を見ると。
指定の席かな? 中学と同じ1番窓際の後ろから3番目だった。
話す相手も無く、もらったチラシを眺めていた。
「ねえ、あなた田中さんよね。どこかクラブに入るの?」
「えっと、今ちょうど廃部になっちゃったので頼んで作るところです。」
「クラブ作るの?勇気あるわね。何部なの?大抵あるわよ。」
「えっと、軽音部です。」
「ああ 昨年度まであったものね。田中さんもなんか演奏できるの?」
「一応、ギターとボーカルやってます。メンバー全員この学校にいますので。」
「へえ、すごいわね。今度聞かせてね。」
「あ そんな下手ですから。」
女性の先生が入ってきて。クラスは静まりかえっていた。
「えっと、これから1年間担任となります。佐藤香織です。よろしくね。担当科目は音楽です。それ以外は聞かなでくださいね。出席を取ります。呼ばれたら返事をして自己紹介してくださいね。」
次々に名前を呼ばれていき、麗奈の順番になった。
「田中麗奈。」
「はい、田中麗奈です。みなさん、よろしくおねがいします。」
「おーい 田中。それだけかよー。私はちょっと、期待してて昨日寝れなかったのにね。あの新垣の愛弟子だろ。田中のライブ映像ももらってるからね。しかし、なんだな。あんな声だすのに、小さい声で話すんだな。まぁ、いいや。後で職員室に来てね。」
教科書とか生徒手帳など、たくさんの荷物をもらった?
実質は買ったのだが。
配布されたと、言えばいいだろう。
香織から色々と、校則を注意されていた。
「田中さん。前に出て。悪い見本ですからね。」
麗奈は前に立たされると、みんなに見られていた。
「まず、髪の毛。こんな長かったら、ちゃんとゴムとかで止める。わかりましたか?」
「そして、スカートは膝まで。折らないこと。直しなさい、田中さん。」
「すいません、サイズがこれしかなくて。すいません。」
香織は制服を捲って、確認していた。
「まぁ、しょうがないわね。折ってないし、直しもしてないから。後は靴下は白が原則、冬もパンストの着用は禁止ね。だらしない格好はしないように、いつも身だしなみは整えてね。わかりましたか? 田中さん、下がっていいわよ。」
麗奈はなんか1人だけ、浮いている様に思えてきた。
全ての教材と説明が終わり、明日からの時間割が配られた。
私立だけあって、土日は当然休みだったが。
金曜日も、殆ど午前中だった。
金曜日の午後は、部活の時間になっていて。
ここでは部活は、どこかに入らなければならなかった。
やっと、終わり。
みんなも、教室を後にしていた。
「田中さんって、もしかして夏のお祭りに出てたでしょ? 見てたわよ。」
「ありがとうございます。まだまだ、下手なのでいつも怒られてますけど。」
「へえ、あれでも怒られるんだ。教えてもらってるの?」
「一応、毎日教えて頂いています。」
「月謝とか高いだろうね。よく親が許したわね。」
「えっと、月謝は月に5000円ですから。親が出してくれてます。」
「まぁ、また聞きに行くからね。楽しみにしてるよ。」
大荷物を抱えて、帰ろうとしたが職員室に呼ばれてるのに気がついた。
職員室に入り、香織の元に行った。
「先生、お呼びでしょうか?」
「ああ 新垣から話しは聞いてるけど。本当にクラブ作るのか?メンバーは?」
「あ 4人、合格して無事入学しました。」
「そっか、顧問は引き受けてやるけどね。代表者の名前と4人の署名必要だからね。早く、提出しなさいね。」
麗奈は紙を持って職員室を出ると、あすか達を探してやっと見つけた。
事情を話し、代表は満場一致であすかになってもらい。
他のメンバーは、サインをして。
4人で、急いで職員室に向い香織の前で頭を下げて。
「先生、顧問ありがとうございます。よろしくおねがいします」。
「いいよ、去年まで軽音の顧問だったしね。まぁ、今の2年と卒業生で揉めて、辞めちゃって廃部になったから。廃部って言っても、なくなってたわけじゃないから。許可もいらないしね。実質、部員0の日数は2週間ちょいだったからね。明日からやるのかい?」
「はい、できればやりたいです。」
「おお リーダーだね。受け答えは全部リーダー任せの3人だね。ところで、麗奈っていつも、こんなんか?ボソボソ話ししてるし。聞こえないんだよね。」
「ええ すいません。麗奈は、スイッチ入らないと大きな声出ないんですよね。まぁ、練習とかではそこそこ出してますけどね。ライブはその倍以上出してますから。」
「まぁ、いいか。私が担任だしな。って、そう組んじゃったんだけどね。新垣に頼み込まれたからね。あいつ怖いだろ?」
「はい、怖いですけど。香織先生の方が怖いってみんな言ってましたよ。」
「あそこのバンド連中か。昔の音大の仲間だからね。明日、楽器は用意できるのかな?ここでは、軽音の部室あるからね。昔結構活躍してたから、それなりに器材も揃ってるわよ。」
「ドラムは運ぶのには土曜日とかしかできないんですけど。」
「ああ それまでは、放置してあったドラムセット使っていいわよ。土日も学校は解放するからね。覚悟してなさいね。」
4人は職員室を出て、嬉しさと反面あの最後の恐怖で身震いしていた。
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