PrettyGirls(可愛い少女達)ーレディースバンドの物語ー【学生時代とセミプロ時代】

本庄 太鳳

文字の大きさ
37 / 57

高校入学式

しおりを挟む






元旦も麗奈と葉月は、レッスンをしていた。
後の2人はというと、講師が飲んでしまっていて。
課題を出されて、家で練習だった。
こうして、4人は冬休み中もレッスンに明け暮れていた。
部活も無くなり、レッスン量も多くなり。
同時に腕も、上がっていった。
1月末、4人は高校受験をしていた。
まぁ、前の日もレッスンをしていて。
受験勉強は毎日の2時間と一週間前から5時間だった。
わからないと言う問題も無く、一応全部の回答を書いた。
面接試験では、色々と聞かれた。 
校風と制服と部活動と答えていた麗奈だった。
1日の勉強時間とか練習時間なども聞かれ、活動内容なども聞かれた。
単願なので、落ちれば高校浪人だったが・・・・・・・・

2月中旬に中学に全員の合格通知が届き、みんなでハイタッチして喜んだが。
まだ、受験や合格発表を待ってる人もいるので大げさに喜べなかった。
レッスンは続いていたが、卒業式を迎えてしまっていた。
泣いている女子もいたが、あすか達以外友達もいなく進学も一緒なので麗奈に涙はなかった。
4人は、美羽先生にお別れの挨拶と花束を送り校門を後にしていた。
これから高校まで、色々と揃えるものもあったがレッスンは変わらなかった。
この頃、すでに麗奈の身長は165になっていて。
かなり大きい方だった。
4月の日曜日にレッスンを休んで、制服などの購入を母と行った。
お気に入りの制服を買ってもらい、寸法を合わせって店員は困っていた。

「どうしましょうか?スカート丈がこのウエストだと短いんですけどね。」

「あら、それなら大きいのでいいんじゃないの?」

「まぁ、それでも短いんですよね。多分、お子様の足が長いと思いますよ。」

店員に股下を図られて、店員もビックリしていた。

「そうですね。身体の半分も股下あると特注になっちゃいますね。83センチありますので、どうしましょうか?この学校は丈は膝なんですけどね。今、ちょうどいいのを履くと膝上10センチ弱ですかね?」

「まぁ、ミニでもないからいいでしょう。それに折ったり、直してないのってわかりますものね。」

「そうですね。多分、最初は注意されると思いますけど大丈夫ですね。」

こうして、なんだか母と店員さんが話し合って制服を購入した。
今年のリボンの色は赤だった。
学年で違い2年は青 3年は緑のようだった。
合格の時買ってもらった携帯も着信は1回だけだった。
姉の茉莉子からだった。

「あんた友達いないから、かけてやったよ。それから、出る時。はい田中ですって笑っちゃったけどね。だれにかけてるかなんて、わかってるし。画面みたら登録してあれば名前でてくるでしょ?それなりに対応すればいいのよ。じゃあね。」

そうなんだ、家の電話とは違うんだと教えてもらった。
登録は、家・父・母・茉莉子・あすか・彩香・葉月・吾郎・優・楽器店だけだった。

いよいよ入学式の日が来た。
駅まで歩いて5分。
電車で15分、そこから徒歩で10分だった。 
30分くらいで着いた。 
学生証をもらったら、定期を買おうと母に言われた。
今年は暖かく、桜の蕾も大きく膨らみ花を咲かせているのも多少あった。
中学からセーラーだったので、別に問題はなかった。
入学式も滞りなく終わり、4人は一緒のクラスになると良いねと言い別れた。
みんな、制服が似合っていた。 
相変わらず麗奈は、髪の毛はそのままだったが。
母親同士、初めて出会い。挨拶を交わしていた。
麗奈も、やっと誰の母親かわかった。
よくライブで、顔を見ていたからである。

入学式など、すぐに終わり。
母と家に帰ると着替えて、早めの昼食を済ませると新垣の家に行った。
新垣の家に行くと、からかわれてしまっていた。

「おい、あそこってお嬢様学校だぞ。麗奈達そんなんじゃないのにな。」

「ええ うちは普通ですから。そんなの全く知らなかったですよ。」

「そうそう、麗奈ちゃん。挨拶はごきげんよう かしらね?」

「そうなんですか?知らなかったです。注意します。」

「でもな。どんなお嬢様学校でもイジメってのはあるからな。気をつけなよ、ターゲットになりそうなのは麗奈だからな。香織がいれば安心だけどな。あいつ、男よりも強えし。」

紅茶を飲んで話しをしてると葉月が来て、レッスンが始まっていた。
麗奈のギターも使い込んでいるので、半年に1回はメンテに出すように店長に言われた。
どっちのギターも、ピックアップ交換とペグを全部交換していた。
レスポールに至っては、春休み中に10日預けさせられて同色に塗装をされピックガードも新品になていた。
楽器店に行くと、いつも大量の弦セットとメンテセット・ピックを買い揃えていた。

次の日、中学の時より早めに家をでていた。 
初々しい、新一年生だった。
荷物入れと小さなバッグを持って校門をくぐり抜けていた。
校門の前で、携帯の電源は切ることにしていた。
校門から、校舎の入り口までたくさんのクラブの活動のブースがあり。
色々と、チラシをもらってしまっていた。
掲示板に、クラスが貼り出されていた。
また、麗奈は1人だった。
なぜか、3人は同じクラスで。
中学の時と変わらない状況だった。
下駄箱にはすでに、自分の名前が書いてあり。
履いてきた靴を入れると、上靴を履いて。
自分のクラスに、向かっていた。

半分くらいの生徒が、もう教室に入っていて。
どこに座ればいいのか、迷っていた。

「すいません。席って決まってるんですか?」

「ああ 教壇の上に紙があるから、1枚もってくるといいわよ。」

「あ ありがとうございます」

前に行き、紙を見ると。
指定の席かな? 中学と同じ1番窓際の後ろから3番目だった。
話す相手も無く、もらったチラシを眺めていた。

「ねえ、あなた田中さんよね。どこかクラブに入るの?」

「えっと、今ちょうど廃部になっちゃったので頼んで作るところです。」

「クラブ作るの?勇気あるわね。何部なの?大抵あるわよ。」

「えっと、軽音部です。」

「ああ 昨年度まであったものね。田中さんもなんか演奏できるの?」

「一応、ギターとボーカルやってます。メンバー全員この学校にいますので。」

「へえ、すごいわね。今度聞かせてね。」

「あ そんな下手ですから。」

女性の先生が入ってきて。クラスは静まりかえっていた。

「えっと、これから1年間担任となります。佐藤香織です。よろしくね。担当科目は音楽です。それ以外は聞かなでくださいね。出席を取ります。呼ばれたら返事をして自己紹介してくださいね。」

次々に名前を呼ばれていき、麗奈の順番になった。

「田中麗奈。」

「はい、田中麗奈です。みなさん、よろしくおねがいします。」

「おーい 田中。それだけかよー。私はちょっと、期待してて昨日寝れなかったのにね。あの新垣の愛弟子だろ。田中のライブ映像ももらってるからね。しかし、なんだな。あんな声だすのに、小さい声で話すんだな。まぁ、いいや。後で職員室に来てね。」

教科書とか生徒手帳など、たくさんの荷物をもらった?
実質は買ったのだが。
配布されたと、言えばいいだろう。
香織から色々と、校則を注意されていた。

「田中さん。前に出て。悪い見本ですからね。」

麗奈は前に立たされると、みんなに見られていた。

「まず、髪の毛。こんな長かったら、ちゃんとゴムとかで止める。わかりましたか?」

「そして、スカートは膝まで。折らないこと。直しなさい、田中さん。」

「すいません、サイズがこれしかなくて。すいません。」

香織は制服を捲って、確認していた。 

「まぁ、しょうがないわね。折ってないし、直しもしてないから。後は靴下は白が原則、冬もパンストの着用は禁止ね。だらしない格好はしないように、いつも身だしなみは整えてね。わかりましたか? 田中さん、下がっていいわよ。」

麗奈はなんか1人だけ、浮いている様に思えてきた。
全ての教材と説明が終わり、明日からの時間割が配られた。
私立だけあって、土日は当然休みだったが。
金曜日も、殆ど午前中だった。
金曜日の午後は、部活の時間になっていて。
ここでは部活は、どこかに入らなければならなかった。
やっと、終わり。
みんなも、教室を後にしていた。

「田中さんって、もしかして夏のお祭りに出てたでしょ? 見てたわよ。」

「ありがとうございます。まだまだ、下手なのでいつも怒られてますけど。」

「へえ、あれでも怒られるんだ。教えてもらってるの?」

「一応、毎日教えて頂いています。」

「月謝とか高いだろうね。よく親が許したわね。」

「えっと、月謝は月に5000円ですから。親が出してくれてます。」

「まぁ、また聞きに行くからね。楽しみにしてるよ。」

大荷物を抱えて、帰ろうとしたが職員室に呼ばれてるのに気がついた。
職員室に入り、香織の元に行った。

「先生、お呼びでしょうか?」

「ああ 新垣から話しは聞いてるけど。本当にクラブ作るのか?メンバーは?」

「あ 4人、合格して無事入学しました。」

「そっか、顧問は引き受けてやるけどね。代表者の名前と4人の署名必要だからね。早く、提出しなさいね。」

麗奈は紙を持って職員室を出ると、あすか達を探してやっと見つけた。
事情を話し、代表は満場一致であすかになってもらい。
他のメンバーは、サインをして。
4人で、急いで職員室に向い香織の前で頭を下げて。

「先生、顧問ありがとうございます。よろしくおねがいします」。

「いいよ、去年まで軽音の顧問だったしね。まぁ、今の2年と卒業生で揉めて、辞めちゃって廃部になったから。廃部って言っても、なくなってたわけじゃないから。許可もいらないしね。実質、部員0の日数は2週間ちょいだったからね。明日からやるのかい?」

「はい、できればやりたいです。」

「おお リーダーだね。受け答えは全部リーダー任せの3人だね。ところで、麗奈っていつも、こんなんか?ボソボソ話ししてるし。聞こえないんだよね。」

「ええ すいません。麗奈は、スイッチ入らないと大きな声出ないんですよね。まぁ、練習とかではそこそこ出してますけどね。ライブはその倍以上出してますから。」

「まぁ、いいか。私が担任だしな。って、そう組んじゃったんだけどね。新垣に頼み込まれたからね。あいつ怖いだろ?」

「はい、怖いですけど。香織先生の方が怖いってみんな言ってましたよ。」

「あそこのバンド連中か。昔の音大の仲間だからね。明日、楽器は用意できるのかな?ここでは、軽音の部室あるからね。昔結構活躍してたから、それなりに器材も揃ってるわよ。」

「ドラムは運ぶのには土曜日とかしかできないんですけど。」

「ああ それまでは、放置してあったドラムセット使っていいわよ。土日も学校は解放するからね。覚悟してなさいね。」

4人は職員室を出て、嬉しさと反面あの最後の恐怖で身震いしていた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...