PrettyGirls(可愛い少女達)ーレディースバンドの物語ー【学生時代とセミプロ時代】

本庄 太鳳

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決戦前夜

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葉月は、一旦家に帰った。 
麗奈は、そのまま新垣の家に行った。
15時半過ぎに、到着するとチャイムを鳴らし入っていった。

「こんにちわ 先生。」

「お ヘタッピーが来たか。演奏はイマイチだったな。」

正月のメンバーで、店長を除いた4人がリビングにいた。

「吾郎は辛口なんだよ。おまえよお、あんだけの演奏なんて高校生じゃ、あんまりいないぜ。」

「あんまりだろ? 上がいるんだよな? もっと、上目指さないとな。ほら、ボイトレからやってこいよ。優、見てやってくれよ。」

「ちょっと、お水頂けますか?先生。」

断ってから、キッチンでコップで水を飲んでいた。 
そして、スタジオに入った。

「おい、俺達感謝されちゃったよな。香織の奴、恥ずかしそうに挨拶してたけどな。あれは、笑えたわ。」

「ビデオ撮ってないのか?あいつの弱点見つけたな。」

「今回は香織がミキサーやってたから、なんとかサマになってたけどな。」

「前は素人だったから、音がアンバランスでな。それでも、自分達で調節して演奏してたけどな。」

「吾郎、お前。あいつらのライブ何回見てんだ?」

「10か11回かな? 数えてないけどな。今日も全部のブーストの客引っ張っちゃったからな。あの中学のは最低だな。客0だし。メインのセミプロって、ありゃ。素人だろうが。そりゃ、持って行かれちゃうわ。」

「そうだな、あの3組じゃ飛び抜けたしな。感動できるんだよな。明日は、どうなってんだ?」

「さぁな、夏祭で3年続けてのトリは無いからな。まぁ、高校のトリくらいだろうかな。しかし、その後のバンドは可愛そうだよな。あんな後に歌うんだからな。」

「ああ おれでも、ごめんだね。あんだけ盛り上げちゃってるとな。それ以上ってできないものな。」

「お前ら、情けないな。俺のソロでギャフンって言わせてやるけどな。」

「おうおう、出たよ 吾郎節。」

そんな中、葉月がチャイムを鳴らして入ってきた。

「葉月ちゃん、ご苦労さん。麗奈の子守大変だろ?」

「いいえ ステージの麗奈は面白いですから楽しいですよ。」

「そうかそうか。そりゃ、よかったな。ところで、明日は何時演奏なんだ?」

「えっと、確か19時だったと思いますよ。去年と一緒ですね。」

「おい、マジカ! それって、凄いことなんだぜ。夏祭で、3回連続トリは無かったからな。連続でなくても、いないだろう。トリ3回はな。」

「そうなんですか?麗奈とか、みんな平気な顔してましたけどね。」

「麗奈は、異常なんだよ。ありゃ、特別だね。奇人・変人・超人だからな。」

「そうですね。去年かしら、トリの前に3時間程熟睡してましたよ。」

「あはははは いい度胸だな。俺のレッスンの後には泣いて帰るくせに。」

麗奈は、ボイトレを終わり優と一緒にスタジオから出てきていた。

「おい、ボイトレ終わったのか?」

「はい、終わりました。なんか今日は優さんきつかったですよ。」

「愛のムチ。ビシ  バシ  なんちゃってね。」

「今日、ミスった所わかるか?麗奈。」

「わからなかったです。すいません。」

「ちゃんと、自分のミスくらいわかれよな。チョーキングの長さ・トレモロの入れ方・ビブラート・ハンマリング・後はアコースティックで音が悪かった。ドラムと合ってない箇所も3箇所。いっぱいだよ。ほら、あっちの小さい方で練習してこいよ」

「あ はい」

優と葉月はスタジオに入り、麗奈は1人で入って行った。

「まぁな、言うことは一理あるわな。でも、アコースティックやり始めて半月も経ってないんだろ? それで、エレキと同じ様に弾けってのは、無理だぜ。」

「あいつの左手はほぼ完璧に近づいているからな。ただ、ムラがあるんだよな。良い時と悪い時のムラがな。右手は全くダメだね。俺の足元にも及ばないしな。左手中級・右手は初心者だな。」

「3年やってて、吾郎からすりゃ初心者かよ。こりゃ、吾郎に殺されるな。」

「まぁ、香織がアコースティック持たせようとしたのもわかるんだよな。アンプじゃないだろ?自分で演奏でなんとかしないといけないからな。それに右手の技法にはアコースティックはいいんだよな。」

「あれで、フィンガーでも出来るようになれば大したもんだな。」

「左手は、訓練して素早く動ける様になってるけどな。右手の手首が、まだ堅いんだよな。」

「おい、吾郎。あれで堅いのかよ。結構動いてたぜ。」

「まだまだだな、あの10倍かな?」

「手首折れるか、腱鞘炎になるぞ。あははは」

「まぁ、まだ壁1個乗り越えただけだからな。まだまだ先は長いよ。」

男達が話しをしている中、優と葉月が出てきた。

「あれ、麗奈ちゃんは?」

「多分、まだ弾いてるよ。どうせ、明日は夜なんだろ?」

「もう、止めてこないと。」

優は麗奈の元に入っていき、練習を止めていた。  
もう、9時を回っていた。

「明日は、何時集合なんだ?  午後だろ?」

「ええと、後輩の演奏があるので8時集合です。」

「そうなのか。早く帰ってゆっくり寝ろよ。麗奈。風呂で体操しとけよ。」

「はい、それでは失礼します。みなさん、おやすみなさい」

麗奈は家に電話をかけて、迎えに来てもらっていた。  
外で、待ったのだが。
葉月は運転手が、8時半から待っていてそのまま帰宅していた。

「吾郎、なんだ風呂場でラジオ体操か?」

「バーカ 手首の運動だよ。風呂入ると柔らかくなるからな。体操させてるんだよ。もう、かれこれ2年くらいかな。」

「お 虎の穴 教授!」

母が迎えにくると、一緒に帰っていった。
帰ると、父と母と姉がご飯を食べずに待っていた。
急いで、部屋にギターを置き手を洗ってダイニングに行った。
今日は、ハンバーグだった。
野菜サラダもあって、スープもありご馳走だった。
ご飯を食べながら、みんなは話し始めていた。

「今日、凄かったわね。高校生のブースであんなに人集まったの初めてなんじゃないの。」

「えっと、めぐり合わせが良かったって言ってました。中学は、私の知り合いですけど、聞けって感じの演奏なので、去年も5人でした。メインは、セミプロでも、ちょっとランクが低かった人みたいだったと聞きました。」

「新垣さんが言ってたのか?」

「はい、そうです。」

「明日も、今日と同じ時間でいいんだよね?」

「えっと、明日は19時です。」

「って、麗奈。やるわね。お母さん、メインのトリよ。今までメインのトリ2回やった人いないって聞いてたけど。3年連続だものね。凄いわ。友達に自慢の電話しなくっちゃ。」

「お姉ちゃん、あまり言わないでよ。いつ、歌っても演奏しても、いいんだから。」

「今日も、家族で見てたしね。明日も、見に行くわよ。我が家の恒例行事だものね。」

「お盆は、麗奈で潰れちゃうけどな。うちの娘がこんなだなんてな。」

4人は、ご飯を食べ終わっていた。

「お母さん、明日ね。7時に家でるから。」

「あら、夜なんでしょ?19時って言ったわよね?」

「うん、中学の後輩が出るから応援にみんなで行くの。お昼は、買ってたべるわね。」

「ええ がんばりなさいね。お風呂入っちゃいなさい。疲れたでしょうから。」

麗奈は、着替えを持って風呂に入り。
身体と頭を洗って、ゆっくり湯船に浸かっていた。
お湯の中で手を組んで、もう何年も続けてる手首の運動を組んで浸かってる間ずっとしていた。
風呂から出ると、もう10時半を過ぎていた。
勉強だけ1時間して、11時半に就寝していた。
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