PrettyGirls(可愛い少女たち)ーレディースバンドの物語ー【プロ編Ⅱ】

本庄 太鳳

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鬼怒川温泉

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翌朝は目覚ましで起きると、みんなに電話してから着替えてエントランスまで降りた。
4人はこの日も、いつもの様に走っていた。
枯れ葉が舞い落ちる、まだ薄暗い公園の中を4人は汗を流していた。
4人はニコニコとしながら、走っていた。
部屋に帰るとシャワーを浴びて、着替えて1階に降りていた。
麗奈は今どきのお洒落をして、小さなバッグと旅行かばんを持っていた。
4人はソファーでくつろいでいた。

「麗奈は優さんの着せ替え人形だよね。可愛いわよ。」

「服とかわからないので全部お任せなんですよ。ありがとうございます。」

「麗奈もストッキング履くんだね。余計脚が細く見えてカッコいいわよ。」

「ストッキングもサイズがないんですよね。だから、ガーターベルトなんですよ。」

「脚が長いってのも、不便だよね。私達は普通でよかったわ。」

「ところで、誰が前に乗るのかな?」

「なんか、お父さんが車とか部屋は全部決めるって言ってました。」

「じゃ、麗奈はお父さんとお母さんと一緒だね。でも、どこの温泉なのかな?もしかしたら、お台場の温泉だったりしてね。いいけどさ。」

「そうね、麗奈の初温泉だものね。メンバーとお母さんと一緒に入れるものね。」

「中1の頃だったら嫌でしたけどね。今なら恥ずかしいけど、多少は。」

「そうだよね。AAカップだったものね。貧乳ってからかわれてたしね。」

「まぁ事実だったので、あまり気にしてなかったですけどね。」

4人が話しをしていると、純也と洋子が2台の乗用車をマンションの前に乗り付けていた。
吾郎達も降りてきて、4人は朝の挨拶をした。

「ちょっと、時間が無いから朝食は車にサンドイッチと飲み物を用意してあるから、食べてくださいね。洋子さんの車には、あすか・葉月・彩香が乗ってください。それじゃ、出発しますよ。」

3人は、クスクスと笑っていた。
後部座席に、優と座り。
吾郎は、助手席に座っていた。

「お腹空いているでしょ?サンドイッチ食べるわよね?」

「はい お腹ペコペコですよ。いつも、朝食の時間ですから。あまり量とか食べれないんですけどね、3食はちゃんと食べているので。」

「どれでも、好きなの食べなさいね。」

「お父さんは食べないんですか?二日酔いですか?」

「余ったのでいいよ。麗奈達から食べなさい。」

「じゃ、1個食べるから。お父さんと純也さんで先に食べてくださいね。残しておいてよ。お母さんもどうぞ。」

優は1つ取ると麗奈も取り、助手席の吾郎に渡していた。
麗奈はゆっくり食べると、用意されてたレモンティーを飲んでいた。

「お母さん、結婚した兄弟いるでしょ?」

「ええ 先日だったわよね。確か、茉莉子さんと幸平さんだったかしら。」

「あの二組、結婚式お金かからなかったからって。新婚旅行ハワイなんですって。ビックリしちゃうわよ。」

「あら、今は普通なのよ。でも、それも麗奈の曲があったからでしょ?」

「なんかCMとかやると、色々してもらって申し訳ないですよね。」

「だって、あそこの会社では麗奈をモデルだなんてできないもの。普通は、こっちが断っているのよ。モデルでも、麗奈はファッションショーしか出てないでしょ?後は麗奈の時間が減っちゃうから、全部断っているのよ。」

「お母さん、お仕事来てるなら大丈夫ですよ。ライブとかメンバーに迷惑かからなければ、やっていきますよ。だって、やれば会社儲かるでしょ?私はお父さんからギター教えてもらったり、凛さんからボイトレのレッスンする時間最低あればいいので。それまで無くなっちゃうと、ちょっと困るけど・・・・・・・・」

「じゃ、雑誌とかもいいのね?スケジュールがハードになる時もあるわよ。」

「メンバーに迷惑かけなければいいです。まだ、新人なのでお仕事断るなんて勿体ないですから。もっと、会社大きくするんでしょ?」

「そうね。麗奈達次第かしらね。でも、あまり露出の多いのは断るわよ。」

「それは、恥ずかしいですから。それだけは、断ってくださいね。本業は違うので。」

優と話しをしていると、前の2人は食べ終えサンドイッチが回ってきた。

「お父さん、1/3しか残ってないし。食べすぎよ。」

「しょうがないだろ。腹減ってたんだから、ついつい食べたら残りが少なくなっちゃったよ。いいだろ?そんなに食べれないんだから。」

「冗談ですー これでも、いっぱいですよ。お母さんたくさん食べるかもしれないけど。」

「そんな私、大食家じゃないわよ。麗奈よりは食べるけどね。頂きましょうね。」

2人は笑いながら話しをして、食べ終わるとSAに到着した。
バッグとゴミを持って、麗奈はメンバーの方に駆け寄っていた。

「どうだったの。楽しかった?」

「最悪よ。お父さんと純也さんが2/3サンドイッチ食べちゃって。まぁ、お腹いっぱいになったけどね。」

「そっか、よかったね。ここって埼玉かな?お台場じゃなかったね。おトイレ行きましょうか?」

麗奈は途中でゴミを捨てると、3人の後を追いかけてトイレに行っていた。
純也はなにも聞かされていないので、不思議で洋子に話しをしていた。
洋子も唖然として、どうしたんだろうと思っていた。
トイレから、優と麗奈は手を繋いで車まで帰ってきて乗り込んでいた。
吾郎と純也が乗り込むと、再び車は動き出していた。

「お前ら、ばかに仲がいいな。俺だけ除け者かよ。」

「だって、お父さん怖いもの。」

「あら、貴方。怖いって言われちゃってるわよ。」

「まぁ、しょうがないか。弟子に甘くしてたら付けあげるしな。」

「お母さん、昔からお父さんってこんなだったの?すっごいギターは上手いのに、鬼になるのよね。」

「うるさかったわよ。あんた達ダメ出しされてるけどね。昔はもっとだったからね。お父さんの実家は凄い大金持ちなんだからね。だからギターコレクターなのよ。」

「お父さん、お父さんはギターって何歳から始めたの?」

「忘れたなー 小1くらいかな。独学だぜ。」

「最初のギターってなんだったの?」

「今でも取ってあるよ。安い1000円くらいの中古のクラッシクギターだからな。クラッシクギターってかなり難しいから。まぁ、今の麗奈なら弾けるけどな。」

「そうなんだ。私、吹部辞めてから博和さんのお店で最初のギター見てとっても綺麗だったから中1の夏から2個掛け持ちでバイトしてたら両親に毎日怒られたけど。朝8時に家を出て、夜11時に帰ってたから。」

「そりゃ、怒るだろうよ。この頃は物騒だからな。女の子が一人歩きしてたら痴漢とか、もっとひどい事される時もあるからな。」

「そうなんだ。まぁ、魅力ないから1回も出会ったことないけどねー」

「そりゃ、あの頃貧乳でおっぱいも無かったから、男と間違われてたんだろうよ。」

「うわ、ひどい。お母さん、なんか言ってよ。」

「ダメよ。世間にはお父さんみたいなロリコン親父もいるんですから。」

「だれがロリコンなんだよ。そんな趣味ねえしよ。」

「あら。中学の時から、麗奈を見る目は異常だったわよ。」

「バーカ やっと見つけたと、思ったんだよ。」

車は話しをしているうちに、栃木県に入っていた。
そろそろ昼食の時間だった。

「お父さん、昼食はどこにするの?」

「まぁ、夜が豪勢だからな。なんでもいいだろう。なにが食べたいのかな?」

「美味しい餃子かな。並んで食べるのやってみたいの。」

「そんな店あったかな?ちょっと優、調べてくれよ。」

優は色々と調べていた。

「並んでかは、わからないけどね。美味しい餃子のお店だったらあったわよ。でも、ちょっと汚そうよ。外見だけどね。」

「いいですよ。ずっと前ね、北海道に行った時かな。ファミレス飽きちゃって、大衆食堂へみんなで入ったの。そこでわからなくて、お客さんに聞いてね。前のを取ってくるって言われて食べたのよ。鯖の味噌煮と漬物とお新香と小鉢と味噌汁とご飯で、なんと600円だったの。とっても美味しかったわよ。スタッフにも、知らせてあげたの。」

「そうね これからツアーなんかもファミレスだけじゃ、何ヶ月もじゃ飽きちゃうものね。気が付かなかったわよね。食事も考えるわよね。」

「えっと、高いのいらないですよ。普段食べてる様なのが1番だから。昔、お母さんがいつも作ってくれてたでしょ?あれが1番いいのよね。」

「じゃ、美味しい大衆食堂の近くのホテルに今度からしましょうね。」

「やったー ありがとう お母さん。」

8人は少し、古ぼけた中華料理屋の前に車で来ていた。
みんな降りて、6人はそれでも行列ができてる列に並んでいた。

「なに食べるの?」

「私がね。行列ができるくらい美味しい餃子食べたいって我儘言ったら連れてきてくれたの。」

「そっか、こんなのいいよね。ラーメンあるしね。野菜炒めだって。麻婆豆腐もあるでしょうしね。」

「そうなんだ、知らなかったわ。」

店の前に20人くらいならんでいる中に、麗奈達もいた。
通る人達にはすぐ見つかってしまい、4人は頭を下げたり手を振っていた。

「うわー REIやASUKAやHAZUKI・AYAも全員集合して並んでるわよ。」

「えっと、写真撮っていいですか?」

「お母さん、いいよね?」

「いいわよ ファンと一緒に取ればいいじゃないの。」

4人は写真を撮りたいと言う人には、快くみんなで写メを撮っていた。
店の外が騒がしいので店主が出てきて、ビックリしていた。

「あ 待たせちゃ悪いので、先にどうぞ。」

「いいえ 順番ですから、前の人に申し訳ないので待ちますから。気にしないでくださいね。」

その間も、4人は写真を撮っては握手をしていた。
やっと、順番になり店内に入った。
ニコニコしながら、2つのテーブルに別れて注文をしていた。
麗奈は餃子と小さなスープと小盛りのご飯を注文した。
テーブルには、青椒肉絲・麻婆豆腐・五目炒め・餃子・かに玉などがあった。

「ほら、中華だから、好きなのを少しづつ食べるといいんだぜ。お前の餃子も貰うからな。」

「1個は、残してくださいよ。お父さん。」

どれも美味しかった、麗奈達のテーブルの皿はすっかり空になっていた。

「あー お腹いっぱいだわ。色々あるんですね。」

「夕飯は、もっと凄いからな。腰抜かすなよ。」

8人は、店を後にしていた。 
メンバーは、店主にお礼を言いお辞儀をしてから出ていた。

車に乗ると、再び家族3人で会話をし始めていた。
当然、からかわれているのは麗奈だったが。
日光東照宮に車は着き、駐車所から8人は歩いていた。

「すっごいわね。教科書とかでは見てたけど、やっぱり実物は違うわよね。なんか歴史感じますものね。」

「そうそう、この澄んだ空気もいいわよね。こんな大きな木もあって。」

8人は、久しぶりの休日を楽しんでいた。
そんな中でも、麗奈は頭にちらほらと詩とかが浮かんできていた。

「あ ちょっと売店寄っていいですか?すぐなので。」

「あ 私もなんか買おっと いいですよね 吾郎さん。」

「早くしろよ。」

麗奈は普通のノートでよかったがそんなものは無く、少しオシャレな観光土産のA4ノートとボールペンを買って店からでてきた。

「あら、なにを買ったの?」

「えっと、ノートとボールペンです。ちょっと割高でしたけど。書き留めたいことあったので。無駄遣いでしたよね。」

「いいんじゃないのかしら?そのフレーズが何万 何十万になるかもしれなんですからね。決して無駄じゃないわよ。」

吾郎はメンバーを待っていて、純也と麗奈・優は先に駐車場に歩いていた。
麗奈は優と手を繋ぎ、優の肩に頭を傾けて乗せていた。

「お母さん、このまま宿に行くんですか?」

「今日は、そうですね。夕飯は7時だから、その前に1回お風呂に入りたいわね。」

「じゃ、宿に着いて少ししたら。早めにみんなと走りますね。違う場所を走るって気持ちいいですよね。」

「景色が違うから、最高でしょうね。」

「昔ね、メンバーが雨とか夜遅くなったら走れないって言うから。エントランスに3台ルームランナー置いて貰いましょうって言ったらね、激怒されましたよ。絶対走らなきゃならなくなっちゃうってね。でも、今はみんな走っていますけどね。みんな起きれないので起こしてますけど。」

「毎日、麗奈が起こしているの?」

「起こさないと、いつまでも寝てますよ。私はどんな時でも、5時に起きちゃいますけどね。1回徹夜続いた時はあすかに起こされましたけど、9時半過ぎでしたね。」

「麗奈の仕事は、みんなの5倍だから仕方ないわよ。作詞・作曲・編曲・リード・ボーカルでしょ?あの時は、間に合わないと思ってたわよ。」

「そうですね。1日目で出来なかった時は、キツイと思いましたけど。私のパーツの部分で調節しましたから。」

みんな揃うと、車は走り出し一路鬼怒川温泉の一流宿に到着していた。
トランクから荷物を降ろしロビーに入ると、大勢の中居さんに出迎えらた。
部屋は、吾郎と純也  優と麗奈 彩香とあすか 葉月と洋子だった。
ロビーで7時前に風呂に入らなければいけないみたなのでと、5時から走る事にして別れた。
各自荷物を持ってもらい、客室に案内された。
広い和室が2部屋と窓のところにテーブルとソファーが向かい合って2脚あった。

「お母さん、5時から走るので、6時には戻ってきますから。それからお風呂でいいですか?」

「そうね 6時まで、私はゆっくりしてるわよ。小さめの宴会場で8人で食事ですからね。色々な娯楽施設もあると思いますよ。中居さんとかフロントで聞くといいわよ。」

麗奈は着替えると、靴を履き替えてロビーまで降りていた。
ゆっくりソファーにすわっていると、やはり気が付かれて頭を下げていた。

「REIさんですよね。サインいいですか?」

「あ メンバーが来るまででしたら時間あるのでいいですよ。」

麗奈は何人もにサインをして、握手をしていた。
メンバーが降りてくると、申し訳無さそうにお辞儀をしてホテルから出ていった。

「麗奈 取り囲まれちゃってたわね。サインしたの?」

「減るものでもないし、みんなを待ってる間だけって言ってサインしてました。」

「私なんて洋子さんと同室だよ。なに話していいのかわからなし。」

「洋子さん、良い人だから、どんなお話しもするわよ。」

「まぁ、いいわよねー 麗奈はお母さんと一緒だからー」

「もう、あんまりからかわないでくださいよ。仕事になれば社長さんなんですから、そこは変わらないですよ。そうそう、夕飯は小宴会場で8人で食べるみたいですよ。」

「楽しみだねー どんなご馳走かな? ハンバーグとスープとエビフライとかかな?」

4人は1時間走るとホテルまで戻り、お風呂に行くと言って別れた。
麗奈は部屋に戻ると、浴衣と着替えの下着とタオルを持って優と一緒に大浴場に行った。

「お母さん、やっぱり隠して入るの?」

「そうね。小さなタオルで胸から垂らせば隠れるでしょ?湯船に入れちゃダメだからね。」

「はい わかりました。」

麗奈は裸になると、言われた様にタオルで隠して入っていった。
大勢の女性が、麗奈を見てビックリしていた。
優に誘導されて、洗い場に来ていた。

「まず、腰掛けをお湯で洗ってね。他の人使った後だからね。後は普通でいいわよ。」

あすかたちも入ってきて、6人で身体を洗っていた。

「ほら、麗奈背中洗ってあげるよ。その後、私の洗ってね。」

あすかは、麗奈の背中を流していた。   
葉月は、優の背中を流していた。
彩香は、洋子の背中を流していたのだった。
みんな交代で背中を流し合って笑っていた。
髪の毛も洗い、そのまま湯船に入ろうとすると、優に手を引かれていた。

「湯船に髪の毛を浸けちゃダメなのよ。麗奈のも持ってきたから、後ろを向いて。」

優は麗奈の髪の毛を、髪留めで束ねていた。 
優も束ねていた。

「お母さん、タオルはどこに?」

「湯船の縁に置いとけばいいんじゃないの?みんなそうしてるでしょ?」

「あ そうですね。ありがとうございます。」

麗奈達は、4人に遅れて湯船に入ってきていた。
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