僕はおよめさん!

四葉 翠花

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第一章 旅立ち

03.満たされた夜

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 長い、長い口づけを交わした。
 薄布一枚しか纏っていなかったミゼアスはあっさりと脱がされる。脱がそうとするアデルジェスの指が触れると、それだけで震えそうな歓喜が走った。
 優しく寝台に押し倒されると、快楽の予感に達してしまいそうなほどの酩酊感を覚える。

「あぁ……」

 期待に上擦った声が漏れた。
 首筋に口づけながら優しく愛撫の手を這わせるアデルジェス。触れられた箇所が熱を持ち、体内で炎がうねっているかのように身体が疼く。
 こんなことは、白花だった頃にはなかった。病気の後遺症で不感症になる前だって、これほどの快楽を感じたことはなかった。

 常にミゼアスは相手を翻弄してきた。たとえ受身になっているように見せかけても、主導権はミゼアスのものだったのだ。
 それが今、アデルジェスに組み敷かれることを悦んでいる。白花として培った手管を使う余裕などない。もっと貪り、全て奪いつくしてほしい。

「あっ……あぁん……」

 アデルジェスの指が秘所に入ってきた。香油に濡れた指で内部をかき回されると、快楽に身体が震える。

「凄い……熱くて、とろとろしている。そんなに欲しいの?」

 ミゼアスを見つめるアデルジェスの瞳には欲望の色がある。声も熱を帯びていた。

「欲しい……! ジェスが欲しいの……ああっ……」

 ミゼアスの言葉に、ご褒美だとでもいうように指が増やされる。二本の指が中で蠢き、濡れた音が響く。

「俺もミゼアスが欲しい……ずっと我慢していたんだ……」

 熱っぽく囁きながら、アデルジェスはやや性急な動きで内部を押し広げようとする。さほど間をおかず、三本目の指が埋め込まれた。

「やぁ……ああっ……ん……」

 少し苦しくはあったが、それよりも快楽のほうが強い。より深い快楽を求め、腰をくねらせる。

「自分から腰を揺らして……いやらしいね。気持ちいい?」

 からかうようにアデルジェスが尋ねてくる。

「いいっ……気持ち、いい……もっとぉ……」

 ミゼアスがねだると、アデルジェスはその願いを叶えた。ぐちゃぐちゃにかき回され、ミゼアスの口からは甘い喘ぎが漏れ続ける。

「……これだけほぐれたら、もう大丈夫だよね。俺も我慢できない。挿れていい?」

「んっ……挿れて……早く……ああっ!」

 ミゼアスが言い終わる前に、アデルジェスは侵入してきた。貫かれる快楽に全身がとろけそうになる。
 アデルジェスはミゼアスの両膝を抱え、肩に押し付けるように身体を折り曲げさせた。身体の柔らかいミゼアスにとっては、この体勢も苦にはならない。ただ深く交わることによる快楽だけが強くなる。

「あぁっ……深い……ひっ……あっ、ああっ!」

 何度も深く貫かれ、ミゼアスはただわきあがる快楽に呑まれることしかできなかった。
 とめどもなく口からは嬌声が漏れ続け、何を口走ったのかもよくわからない。
 体内に白濁が注ぎ込まれた後も、夢中で口づけをねだり、内部を締め付けて更なる行為を要求した。
 ミゼアスも何度達したかわからない。二人で数日間の飢えを満たすように交わり、快楽を貪り続けた。
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