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第一章 旅立ち
04.決意
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「ジェス……僕だけ見ていて……他の奴を見ちゃ、嫌だよ……」
安らかな気だるさに包まれながら、ミゼアスはアデルジェスに擦り寄って甘える。
「え……? それは……無理だと思う」
しかしアデルジェスの返答は、ミゼアスを甘い夢心地の天上から引きずりおろした。奈落に突き落とされ、目の前が真っ暗になる。
「……ど……どうして?」
目に涙が浮かんでくるのを感じながら、ミゼアスは震える声でどうにかそれだけを発した。アデルジェスはミゼアスを『およめさん』にしてくれたのではなかっただろうか。単に、いっときの気まぐれにすぎないとでもいうのだろうか。
「だって……人里離れた場所にでも行かないと、どうしたって人が目に入ってくるし……。ずっと目を閉じていたら、ミゼアスだって見られないし……」
申し訳なさそうにアデルジェスは答える。
奈落の底だったミゼアスの気分は、また違う世界に向かっていく。心には荒涼とした大地が広がり、乾いた風が吹きすさぶかのようだった。
「……あのね、言葉そのままに受け取らないでもらえるかな。浮気するなってことだよ」
胸の内に浮かぶいろいろと残念な思いを無理やり押し込め、ミゼアスはため息混じりの声を漏らす。
「あ……そういうことか……ごめん……。はい、浮気はしません。俺にはミゼアスだけです」
やや怯えたようにアデルジェスは宣言した。まずいことをしてしまったという自覚はあるらしく、機嫌を取るようにミゼアスの髪を撫でてくる。
「……もう」
すっかり呆れてしまったが、それでもアデルジェスがミゼアスを大切に想ってくれていることは間違いないようだ。優しく髪を撫でる手が心地よく、ささくれだったミゼアスの心も徐々に穏やかさを取り戻していく。
ただ、やはりアデルジェスは危なっかしい。
ミゼアスは立派な『およめさん』となり、アデルジェスをしっかり躾けていこうと決意を新たにした。
安らかな気だるさに包まれながら、ミゼアスはアデルジェスに擦り寄って甘える。
「え……? それは……無理だと思う」
しかしアデルジェスの返答は、ミゼアスを甘い夢心地の天上から引きずりおろした。奈落に突き落とされ、目の前が真っ暗になる。
「……ど……どうして?」
目に涙が浮かんでくるのを感じながら、ミゼアスは震える声でどうにかそれだけを発した。アデルジェスはミゼアスを『およめさん』にしてくれたのではなかっただろうか。単に、いっときの気まぐれにすぎないとでもいうのだろうか。
「だって……人里離れた場所にでも行かないと、どうしたって人が目に入ってくるし……。ずっと目を閉じていたら、ミゼアスだって見られないし……」
申し訳なさそうにアデルジェスは答える。
奈落の底だったミゼアスの気分は、また違う世界に向かっていく。心には荒涼とした大地が広がり、乾いた風が吹きすさぶかのようだった。
「……あのね、言葉そのままに受け取らないでもらえるかな。浮気するなってことだよ」
胸の内に浮かぶいろいろと残念な思いを無理やり押し込め、ミゼアスはため息混じりの声を漏らす。
「あ……そういうことか……ごめん……。はい、浮気はしません。俺にはミゼアスだけです」
やや怯えたようにアデルジェスは宣言した。まずいことをしてしまったという自覚はあるらしく、機嫌を取るようにミゼアスの髪を撫でてくる。
「……もう」
すっかり呆れてしまったが、それでもアデルジェスがミゼアスを大切に想ってくれていることは間違いないようだ。優しく髪を撫でる手が心地よく、ささくれだったミゼアスの心も徐々に穏やかさを取り戻していく。
ただ、やはりアデルジェスは危なっかしい。
ミゼアスは立派な『およめさん』となり、アデルジェスをしっかり躾けていこうと決意を新たにした。
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