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第一章 旅立ち
13.違った世界
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ミゼアスはアデルジェスと一緒に仲良く宿に戻り、夕食も終えて風呂に入った。
昼間の出来事は少々気に入らなかったが、風呂でさっぱりとしてこれからは二人の甘い時間だ。ミゼアスは上機嫌だった。
風呂から上がったアデルジェスの膝に向かい合わせの形で乗り、話をする。その間、アデルジェスはミゼアスの髪や背中などを撫でてくれるのだ。
ミゼアスはアデルジェスの膝に乗って撫でてもらうのが好きだった。性的な愛撫も好きだが、ただこうして優しく撫でられるのもうっとりする。
「花嫁修業って、何をすればいいんだろう……」
ぼそっとミゼアスは呟く。
「いや……ミゼアスはこれ以上何もしなくていいんじゃないかな……」
アデルジェスがミゼアスの髪を撫でながら答える。
「だって、僕は立派な『およめさん』になりたいんだ。今日の仕事だって、花嫁修業になるってあったから行ったのに、性交関係の技術を磨くのが花嫁修業だなんていうんだよ。僕が身につけたいのはそんなことじゃないんだ」
「うん……そっちの技術はこれ以上いらないと思う……。椅子と駄犬だとか、凄かったよね……」
やや戸惑ったようにアデルジェスが言葉を発する。
帰り道を歩きながら何が起こったのかミゼアスは話したが、お仕置きの詳しい内容についてアデルジェスは聞くことを拒んだ。ミゼアスはふとそのときのことを思い起こし、考え込む。
聞きたくないということは、気に入らないということだろう。もしかして、嫉妬しているのだろうか。
「まさか……きみ、ああいう嗜虐趣味とか被虐趣味があるのかい?」
しばし考えた末、結論が出た。島ではごく普通の交わりしかしていなかったが、実はアデルジェスはもっと違った世界に興味があるのかもしれない。
「はい?」
「……僕、痛めつけるのも痛めつけられるのも好きじゃないけれど……きみがそうしたいっていうのなら、頑張る……!」
ぐっと拳を握り締め、決意を秘めた眼差しでミゼアスはアデルジェスを見る。アデルジェスが望むのなら、どんな苦痛にだって耐えてみせる。いや、アデルジェスが与えてくれるのならば、苦痛すら快楽に変換できるかもしれない。
むしろ、痛めつけるほうがつらいかもしれないだろう。ごく普通にいたぶる程度ならば問題はない。しかし、相手に怪我を負わせるほど激しいこととなると、愛しいアデルジェスを傷つけるなんて考えたくもなかった。
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ミゼアスはアデルジェスの膝に乗って撫でてもらうのが好きだった。性的な愛撫も好きだが、ただこうして優しく撫でられるのもうっとりする。
「花嫁修業って、何をすればいいんだろう……」
ぼそっとミゼアスは呟く。
「いや……ミゼアスはこれ以上何もしなくていいんじゃないかな……」
アデルジェスがミゼアスの髪を撫でながら答える。
「だって、僕は立派な『およめさん』になりたいんだ。今日の仕事だって、花嫁修業になるってあったから行ったのに、性交関係の技術を磨くのが花嫁修業だなんていうんだよ。僕が身につけたいのはそんなことじゃないんだ」
「うん……そっちの技術はこれ以上いらないと思う……。椅子と駄犬だとか、凄かったよね……」
やや戸惑ったようにアデルジェスが言葉を発する。
帰り道を歩きながら何が起こったのかミゼアスは話したが、お仕置きの詳しい内容についてアデルジェスは聞くことを拒んだ。ミゼアスはふとそのときのことを思い起こし、考え込む。
聞きたくないということは、気に入らないということだろう。もしかして、嫉妬しているのだろうか。
「まさか……きみ、ああいう嗜虐趣味とか被虐趣味があるのかい?」
しばし考えた末、結論が出た。島ではごく普通の交わりしかしていなかったが、実はアデルジェスはもっと違った世界に興味があるのかもしれない。
「はい?」
「……僕、痛めつけるのも痛めつけられるのも好きじゃないけれど……きみがそうしたいっていうのなら、頑張る……!」
ぐっと拳を握り締め、決意を秘めた眼差しでミゼアスはアデルジェスを見る。アデルジェスが望むのなら、どんな苦痛にだって耐えてみせる。いや、アデルジェスが与えてくれるのならば、苦痛すら快楽に変換できるかもしれない。
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