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第三章 巡り会い
87.いまいち
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ミゼアスは足の指で、アデルジェスの胸をなぞった。中央から下へと滑らせていくと、アデルジェスがくすぐったそうに身をよじる。
快楽とは感じていないようだ。そもそも、アデルジェスにとっては指でなぞっても快楽とは捉えられない場所なのだから、仕方がない。
いつもミゼアスが指でなぞってアデルジェスが興奮するのは、熱を含んだミゼアスの表情や声に反応している部分が大きい。
今の冷淡に見下ろされているような形では、興奮しないのだろう。
それならば、とミゼアスは両足でアデルジェスの腰紐をほどく。夜着もはだけさせて、アデルジェスの足の間にある、まだうなだれたままのものにつま先で触れてみた。
「あっ、ちょっ……」
慌てた声がアデルジェスから漏れるが、気にせずミゼアスは両足でそっと包み込む。
優しく足を蠢かせると、刺激に反応はするようだった。
だが、表情は戸惑っているようにしか見えない。
「うーん……ジェス、あまり気持ちよくないかな?」
「あ……うん……ごめん……」
「謝らなくていいよ。興味があっても、実際にやってみたらいまいちだったなんて、よくあることだし。他にジェスがしたいことはない?」
「その……いつもと同じようにミゼアスを可愛がりたいんだけど……いい?」
おそるおそるといったようにアデルジェスが問いかけてくる。
おそらく、自分から言い出したことなのに、いまいちな反応をしてしまったことに気後れしているのだろう。
そのようなことは気にしなくてもよいのに、とミゼアスは微笑んで頷く。
寝台の上で、アデルジェスはミゼアスに覆いかぶさって愛撫を施す。
いつもアデルジェスは優しく、丁寧にミゼアスを可愛がってくれる。しかし今日は常以上に丁寧で、全身をかすめていく指と舌にミゼアスは翻弄される。
「あっ……あぁ……ん……ジェス……」
待ちきれないほど身体は疼いているのに、アデルジェスはなかなか肝心な場所には触れてくれない。
催促するように腰を揺らせば、ようやくかすかな笑い声と共に、香油の香りがふわりと鼻をかすめた。
香油を絡めた指がゆっくりと内部に埋め込まれ、ゆるゆると動かされる。
「ああっ……もっとぉ……」
ミゼアスはねだるが、望みは叶えてもらえない。ゆっくりと、弄るような動きが繰り返される。
「やぁっ……早く欲しいのに……」
涙を浮かべて抗議すると、やっと二本目の指が与えられた。もう、これでも物足りない。
「でも、ミゼアスは焦らされるほうが好きでしょう?」
余裕のある声がからかい混じりに落とされる。胸の尖りを吸い上げられ、ミゼアスはびくりと身体を震わせた。
「んっ……意地悪……」
ミゼアスは拗ねたように睨むが、アデルジェスは意地の悪い笑みで答えただけで、緩慢な愛撫を続ける。硬い指が肌をかすめるたび、じわじわと炙られるような行き場のない熱が身を焦がしていく。
快楽とは感じていないようだ。そもそも、アデルジェスにとっては指でなぞっても快楽とは捉えられない場所なのだから、仕方がない。
いつもミゼアスが指でなぞってアデルジェスが興奮するのは、熱を含んだミゼアスの表情や声に反応している部分が大きい。
今の冷淡に見下ろされているような形では、興奮しないのだろう。
それならば、とミゼアスは両足でアデルジェスの腰紐をほどく。夜着もはだけさせて、アデルジェスの足の間にある、まだうなだれたままのものにつま先で触れてみた。
「あっ、ちょっ……」
慌てた声がアデルジェスから漏れるが、気にせずミゼアスは両足でそっと包み込む。
優しく足を蠢かせると、刺激に反応はするようだった。
だが、表情は戸惑っているようにしか見えない。
「うーん……ジェス、あまり気持ちよくないかな?」
「あ……うん……ごめん……」
「謝らなくていいよ。興味があっても、実際にやってみたらいまいちだったなんて、よくあることだし。他にジェスがしたいことはない?」
「その……いつもと同じようにミゼアスを可愛がりたいんだけど……いい?」
おそるおそるといったようにアデルジェスが問いかけてくる。
おそらく、自分から言い出したことなのに、いまいちな反応をしてしまったことに気後れしているのだろう。
そのようなことは気にしなくてもよいのに、とミゼアスは微笑んで頷く。
寝台の上で、アデルジェスはミゼアスに覆いかぶさって愛撫を施す。
いつもアデルジェスは優しく、丁寧にミゼアスを可愛がってくれる。しかし今日は常以上に丁寧で、全身をかすめていく指と舌にミゼアスは翻弄される。
「あっ……あぁ……ん……ジェス……」
待ちきれないほど身体は疼いているのに、アデルジェスはなかなか肝心な場所には触れてくれない。
催促するように腰を揺らせば、ようやくかすかな笑い声と共に、香油の香りがふわりと鼻をかすめた。
香油を絡めた指がゆっくりと内部に埋め込まれ、ゆるゆると動かされる。
「ああっ……もっとぉ……」
ミゼアスはねだるが、望みは叶えてもらえない。ゆっくりと、弄るような動きが繰り返される。
「やぁっ……早く欲しいのに……」
涙を浮かべて抗議すると、やっと二本目の指が与えられた。もう、これでも物足りない。
「でも、ミゼアスは焦らされるほうが好きでしょう?」
余裕のある声がからかい混じりに落とされる。胸の尖りを吸い上げられ、ミゼアスはびくりと身体を震わせた。
「んっ……意地悪……」
ミゼアスは拗ねたように睨むが、アデルジェスは意地の悪い笑みで答えただけで、緩慢な愛撫を続ける。硬い指が肌をかすめるたび、じわじわと炙られるような行き場のない熱が身を焦がしていく。
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