θ(テータ)ポリス 淫妄浮遊都市

くろ

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θポリスの禁止事項に抵触してしまった永田

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美和子は気に入ってくれただろうか、『船が転覆したような絶頂』を。
この感想を聞きたくて彼女が帰ってくるのを我慢汁を滴らせながら待っていたが、この日、美和子がオフィスへと戻ってくることは無かった。
どうやら彼女は早退してしまったようだ。ざまあみろ。また出勤して来たらいたぶってやる。


帰りの電車で俺は、少し『θポリス』を使って遊んでみることにした。車内で楽しそうに会話をしている女二人のうちのどちらかがターゲットだ。会話を聞いていると片方が「さくら」と言う名前らしいことが分かった。
『小説のタイトル』には「さくら」と入力。下の名前だけでいけるかどうか分からないが、まあ試しだ。
『内容紹介』身長150前後、体重45前後、顔は小動物を思わせるロリ顔。服装は学生服。現在さくらは電車の中で友達とおしゃべり中。と記載した。
いよいよ本文を入力する。

ーーーーー

さくらは唐突にクリトリスに『(;´Д`)ノθヴイィィィン』。
止まらない!全然止まってくれない!まるで『止まらない電車に、絶頂の波を引きずり出されている』かのようだ!
さくらは電車の床に絶頂の潮をまき散らしてしまった!。

ーーーーー

これでよし。『保存して公開』をタップする。せいぜい大勢の見る前で潮を吹いて恥を晒すがいい…

しかし、さくらの動向には変化は見られず、相変わらず楽しそうにしゃべっていた。

(下の名前だけじゃあやっぱり駄目なのか?)

アプリを確認しようとスマホに視線を移すと、そのタイミングでちょうどメールが届いた。θポリスからのメールだったので、気になってそちらを先に確認した。



=====

永田様

平素はθポリスのご愛顧、誠に有難うございます。

ご投稿されていた作品内におきまして、
利用規約第13条2項に抵触する部分を確認いたしました。
▽▽▽
13. 禁止事項について
[2] 法律・条例・その他当社が定めるガイドラインに反するような、わいせつ、暴力的、児童ポルノ又は児童虐待に相当する表現行為。
△△△

つきましては、該当する投稿作品の取り下げを実施いたしましたことをご報告申し上げます。

今後同様の案件を繰り返されました場合は、
投稿インセンティブの凍結や強制退会等のより厳しい対応を行わせていただきますのでご注意ください。

よろしくお願いいたします。

=====


どういうことなのか分からず、アプリを確認してみると、投稿したはずのさくらの小説が消えていた。
思い当たることと言えば禁止事項にある『児童ポルノ』というワード。恐らく、さくらが未成年だったということか?確かに制服姿だし、未成年だったのかもしれない。しかし、もしかしたら下の名前だけだったからというのも関係しているかもしれない。
繰り返せば強制退会のリスクがある。今後は未成年の疑いのある人物や、名前がはっきり分からない人物に関しては、このアプリの使用を避けることにしよう…
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