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キャンディー星のポコちゃん
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キャンディー星のポコちゃんは、学者になるために日夜勉強に励んでいました。
キャンディー星の文明はかなり発展していて、衣食住に困ることはありませんでした。でも、不思議とあまり幸福を感じることのできない星でした。ポコちゃんは、その理由が気になり、調べてみることにしました。これは、論文のテーマとしてもピッタリでした。
過去を遡ってみると、自分たちの先祖達が行なってきたおぞましい、身の毛もよだつ残虐行為を目の当たりにすることになりました。
近代では、精神虐待、リンチ、侵略戦争や拷問の数々…。中でも、足の先っちょから少しずつ切り刻んでいき、頭の先まで身体の全部を切り刻んで粉みじんにしまうという拷問は、想像するだけで頭がクラクラしました。
もっと昔に遡ると、今では存在しない動植物の数々が存在していたことが分かりました。何故、今その動植物たちが存在しないのかというと、それは、自分たちの先祖が、欲望の赴くままにその動植物たちを狩りとって絶滅させてしまったからでした。その中には、自分たちソックリのキャンディーたちもいました。少しの見た目の違いから、先祖達は、相手を『別』と分けて捉えることで、共存するよりも侵略、搾取、虐殺、根絶やしを楽しんだのでした。
自分たちの文明の基礎が、このようなやり方で構築されてきたことを、ポコちゃんは残念に思いました。
ポコちゃんは、この星に足りないものは漠然と『愛』だと思っていました。でも、この過去の事実を知った今、愛だなんだと言えません。何故なら、過去の過ちの責任を、自分たちは果たしていないからです。そして、その責任は、どのようにして償っていいのかも分かりませんでした。
更に、致命的なことに、この大昔に様々な動植物を絶滅させてしまったことが、今のキャンディー星の、あまり幸福を感じることができない理由に、繋がっていました。
その動植物たちが絶滅することで、ある原子が形成されなくなってしまったことが、学者志望のポコちゃんには分かりました。それはキャンディーに幸福感を与えてくれるものでした。
それを失うということは、言わば、基礎の欠陥でした。
自分たちの手で基礎を欠陥させておいて、その上からどんどん新しいものを積み上げていった結果が今の現状だったのです。
ポコちゃんは、この事実を論文にまとめ上げました。このために自分は生まれてきたのだと、使命感に奮い立ち、寝る間も惜しんで、力の限りを尽くして、時には泣きながら…
そして、この論文を提出して間もなく、ポコちゃんは謎の変死を遂げました。
遺体は無惨にも、足の先から頭の先まで少しずつ切り刻んで粉みじんにされ、原型をとどめていませんでした。
キャンディー星の文明はかなり発展していて、衣食住に困ることはありませんでした。でも、不思議とあまり幸福を感じることのできない星でした。ポコちゃんは、その理由が気になり、調べてみることにしました。これは、論文のテーマとしてもピッタリでした。
過去を遡ってみると、自分たちの先祖達が行なってきたおぞましい、身の毛もよだつ残虐行為を目の当たりにすることになりました。
近代では、精神虐待、リンチ、侵略戦争や拷問の数々…。中でも、足の先っちょから少しずつ切り刻んでいき、頭の先まで身体の全部を切り刻んで粉みじんにしまうという拷問は、想像するだけで頭がクラクラしました。
もっと昔に遡ると、今では存在しない動植物の数々が存在していたことが分かりました。何故、今その動植物たちが存在しないのかというと、それは、自分たちの先祖が、欲望の赴くままにその動植物たちを狩りとって絶滅させてしまったからでした。その中には、自分たちソックリのキャンディーたちもいました。少しの見た目の違いから、先祖達は、相手を『別』と分けて捉えることで、共存するよりも侵略、搾取、虐殺、根絶やしを楽しんだのでした。
自分たちの文明の基礎が、このようなやり方で構築されてきたことを、ポコちゃんは残念に思いました。
ポコちゃんは、この星に足りないものは漠然と『愛』だと思っていました。でも、この過去の事実を知った今、愛だなんだと言えません。何故なら、過去の過ちの責任を、自分たちは果たしていないからです。そして、その責任は、どのようにして償っていいのかも分かりませんでした。
更に、致命的なことに、この大昔に様々な動植物を絶滅させてしまったことが、今のキャンディー星の、あまり幸福を感じることができない理由に、繋がっていました。
その動植物たちが絶滅することで、ある原子が形成されなくなってしまったことが、学者志望のポコちゃんには分かりました。それはキャンディーに幸福感を与えてくれるものでした。
それを失うということは、言わば、基礎の欠陥でした。
自分たちの手で基礎を欠陥させておいて、その上からどんどん新しいものを積み上げていった結果が今の現状だったのです。
ポコちゃんは、この事実を論文にまとめ上げました。このために自分は生まれてきたのだと、使命感に奮い立ち、寝る間も惜しんで、力の限りを尽くして、時には泣きながら…
そして、この論文を提出して間もなく、ポコちゃんは謎の変死を遂げました。
遺体は無惨にも、足の先から頭の先まで少しずつ切り刻んで粉みじんにされ、原型をとどめていませんでした。
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