地球人が脳内で分泌する物質について 三年一組 たかひらだいき

仮説と検証

仮説

これはまだ私の仮説に過ぎないが、地球人も我々と同じように、大きく分けて四つの『D』、『S』、『E』、『O』を必要としているのではないだろうか？
何故なら、同じような見た目をしているし、生活様式や行動パターンもよく似ているからだ。
違う点としては、それを脳内で分泌することができるか、できないかの違いである。一見、脳内で分泌できる方が優れているように感じられるが、そのことによって生じる弊害も考えられる。
それは、脳内という目で確認できない場所で分泌させることによって起こりうる弊害で、自分が今、何をどれぐらい分泌させているのかを目視で確認することができないので、バランスが取りにくいということである。
この物質を摂取するにあたって重要な点は、バランスである。過剰摂取は依存症を併発するし、足りなかったりすると様々な心的・身体的障害が発症する恐れがある。
特に『D』の過剰摂取は最悪で、例えば過剰摂取で目的を果たした場合、更に高い目標を超えたい衝動を抑えられなくなってしまう。それが続くとやがて壁にぶち当たる。超えられない壁を前に、今度は大きなストレスが発生する。壁を越えないとストレスからは脱却できないが、物理的にそれは不可能。そうなるとずっとそのストレスに晒されているような状態になってしまう。
そのような状態に陥ってしまった者は、そのストレスを周囲に撒き散らし、酷い時には暴れ出し、最悪、誰かの命を奪い取る。あるいは自分自身にそのストレスをぶつけることで、自分自身の生涯の幕を閉じるようになる。
このような困った、迷惑なことにならないように、私の星では管理が徹底しているし、目に見える形で摂取しているので、管理がしやすい。
果たしてこの星で、その管理はどのように行われているのだろうか？

取り敢えず、仮説の検証から入ろうと思う。