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野花怪異談N⑦巻【完結】
77話「ムラムラムラムラ」
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「1」
ーー八木家ーー
八木家に居候する梅田虫男はイライラしていた。
それは以前、古本屋で見かけて購入した小説をどこかに紛失してしまったから。
取り寄せするにも無名の出版社であり、おまけに現在その会社は存在してなかった。
なので内容も急展開の場で盛り上がる時にその日に限って紛失したから、余計に気になってしょうがなかった。
「先生。お風呂あがりましたよ」
と、呼びかける楓に反応して振り向くと一瞬ドキっとしてしまう。
楓の姿は風呂上がりの水玉模様のパジャマ姿であり虫男好みだったから。
「どうかしましたか?」
「い、いや別に……」
虫男はかなりストレスで溜まっていたからだ。
そして居間で涼んでる楓の妹瑠奈を見てドギマギしてしまう。
「ムッシーどうしたの?」
彼女も高校生でありながら、楓と同じくスタイルもよかった。
虫男は耐え切れずしばらく自分の部屋に籠るがーー、
「あ、あん♡そこそこ♡」
隣室で喘ぎ声する美月に思わず鼻血を出してしまう。
もっとも喘ぎ声は耳かきによるモノであったが虫男にとっては耐え切れないモノだった。
家長であり唯一の父親鮫長は里帰りしており、家にはいない。
今、家にいる男は虫男だけである。
この場で溜まりに溜まったムラムラ感が抑えることは出来なかったのでしばらく治まるまでに家を開けることにした。
「先生、どこかへ出かけるのですか?」
「ああ。いつもの浦見原さんところだ。少し出かける」
「はいはい。なるべく遅くならないようにしてくださいね。お風呂も抜いておきますね」
「ああ」と虫男は足早と出かけた。
「2」
ーー浦見原ミックスジュースバー店ーー
「いらっしゃいませ」
「おう。いつもの頼むわ」
店内は閑散としていた。
「うぃー」
「星ねぇーも来てたのか」
星田星夏の実の姉である星田美冬も来ておりうつぶせで寝ていた。
と、浦見原マスターはサボテンフルーツと青りんごを使ったミックスジュースをお出しした。
「どうぞ」と出されたミックスジュースを虫男はひと口ストローで含む。
そのイライラやムラムラ感がさっぱりして少し和らげるほどの優しい味わいだった。
「な、マスター、たまには怪異談披露してくれないか?」
浦見原マスターはお客と会話する傍ら趣味の怪異談を披露する。ただ彼の怪異談は少々変わっていた。
「そうですね。こんな怪異談はどうでしょうか?とある村に村を作りたい老人がいましたーーそれは」
ーーーーーーー。
わしの名前は村田村尾。72歳。
わしは新しい村を開拓しようとしたが人手不足により出来なかった。
そんな時にムラムラするのだ。
あー、ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラーと。
そのおかげかムラ人達が集まってきて念願の村を開拓することができた。
「3」
村もムラ人達のおかげで村が賑わっていた。しかしわしはまた村が新しく作りたかったからムラムラしていた。
あー、ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラー。こんなもんでいいじゃろ。
わしは念願の新しい村を作ることができた。
「晩年、ムラムラ老人は新しく村を作る時ムラムラしてましたが亡くなる時は彼の作った村は廃村になったそうです」
「はは。マスターの怪異談は変わってますね」
虫男はお代わりのミックスジュースを頼んだ。
「ムーちゃん。私も何だかムラムラしちゃった。今日は一緒に寝ましょう」
「お、おい!?ひっつくなよ?」
「お客さん飲み過ぎですよ」
無論、未成年でも安心して飲めるミックスジュースバーなのでアルコール類は提供されてない。美冬はミックスジュース飲み過ぎでダウンしていた。
この後、美冬の家族が迎えに来て虫男はその間拘束されていた。
ーー八木家ーー
「何か言うことはありませんか?」
「何にもありません!」
楓に虫男は正座させられていた。
夜分遅くに帰宅する時に美冬に言い寄られた時に香水がついており、虫男はタジタジとなっていた。
その時はっきりと言わない虫男は楓におしおきされてまたムラムラ感が湧き上がるのを耐えていた。
ムラムラムラムラ 完
ーー八木家ーー
八木家に居候する梅田虫男はイライラしていた。
それは以前、古本屋で見かけて購入した小説をどこかに紛失してしまったから。
取り寄せするにも無名の出版社であり、おまけに現在その会社は存在してなかった。
なので内容も急展開の場で盛り上がる時にその日に限って紛失したから、余計に気になってしょうがなかった。
「先生。お風呂あがりましたよ」
と、呼びかける楓に反応して振り向くと一瞬ドキっとしてしまう。
楓の姿は風呂上がりの水玉模様のパジャマ姿であり虫男好みだったから。
「どうかしましたか?」
「い、いや別に……」
虫男はかなりストレスで溜まっていたからだ。
そして居間で涼んでる楓の妹瑠奈を見てドギマギしてしまう。
「ムッシーどうしたの?」
彼女も高校生でありながら、楓と同じくスタイルもよかった。
虫男は耐え切れずしばらく自分の部屋に籠るがーー、
「あ、あん♡そこそこ♡」
隣室で喘ぎ声する美月に思わず鼻血を出してしまう。
もっとも喘ぎ声は耳かきによるモノであったが虫男にとっては耐え切れないモノだった。
家長であり唯一の父親鮫長は里帰りしており、家にはいない。
今、家にいる男は虫男だけである。
この場で溜まりに溜まったムラムラ感が抑えることは出来なかったのでしばらく治まるまでに家を開けることにした。
「先生、どこかへ出かけるのですか?」
「ああ。いつもの浦見原さんところだ。少し出かける」
「はいはい。なるべく遅くならないようにしてくださいね。お風呂も抜いておきますね」
「ああ」と虫男は足早と出かけた。
「2」
ーー浦見原ミックスジュースバー店ーー
「いらっしゃいませ」
「おう。いつもの頼むわ」
店内は閑散としていた。
「うぃー」
「星ねぇーも来てたのか」
星田星夏の実の姉である星田美冬も来ておりうつぶせで寝ていた。
と、浦見原マスターはサボテンフルーツと青りんごを使ったミックスジュースをお出しした。
「どうぞ」と出されたミックスジュースを虫男はひと口ストローで含む。
そのイライラやムラムラ感がさっぱりして少し和らげるほどの優しい味わいだった。
「な、マスター、たまには怪異談披露してくれないか?」
浦見原マスターはお客と会話する傍ら趣味の怪異談を披露する。ただ彼の怪異談は少々変わっていた。
「そうですね。こんな怪異談はどうでしょうか?とある村に村を作りたい老人がいましたーーそれは」
ーーーーーーー。
わしの名前は村田村尾。72歳。
わしは新しい村を開拓しようとしたが人手不足により出来なかった。
そんな時にムラムラするのだ。
あー、ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラーと。
そのおかげかムラ人達が集まってきて念願の村を開拓することができた。
「3」
村もムラ人達のおかげで村が賑わっていた。しかしわしはまた村が新しく作りたかったからムラムラしていた。
あー、ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラー。こんなもんでいいじゃろ。
わしは念願の新しい村を作ることができた。
「晩年、ムラムラ老人は新しく村を作る時ムラムラしてましたが亡くなる時は彼の作った村は廃村になったそうです」
「はは。マスターの怪異談は変わってますね」
虫男はお代わりのミックスジュースを頼んだ。
「ムーちゃん。私も何だかムラムラしちゃった。今日は一緒に寝ましょう」
「お、おい!?ひっつくなよ?」
「お客さん飲み過ぎですよ」
無論、未成年でも安心して飲めるミックスジュースバーなのでアルコール類は提供されてない。美冬はミックスジュース飲み過ぎでダウンしていた。
この後、美冬の家族が迎えに来て虫男はその間拘束されていた。
ーー八木家ーー
「何か言うことはありませんか?」
「何にもありません!」
楓に虫男は正座させられていた。
夜分遅くに帰宅する時に美冬に言い寄られた時に香水がついており、虫男はタジタジとなっていた。
その時はっきりと言わない虫男は楓におしおきされてまたムラムラ感が湧き上がるのを耐えていた。
ムラムラムラムラ 完
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