ボクの小説日記3

野花まり♂

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6話目「ダンジョンセイバー」

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 17XX年10月31日

 カズヤの拳が相手を綺麗に見事決まりはいる。
 屈強な肉体の漢の客たちのエール酒を飲んでいたビンが落ちて割れて古い木のテーブルが倒れた相手に埋まるようにこれも割れた。

「カズヤ!?落ち着いて」

    ここは戦士達(セイバー)が集まる酒場である。
 ここで彼カズヤが相手の男性客1人が心ない一言を耳にして激怒にいたった。
 ボクはカズヤを必死になだめる。
 客たちのヤジを飛んでいてもカズヤは右手の拳はグーににぎったままだ。

「もう一度言ってみろ!今なんと言ったかそのうす汚い小さなヒルのような口を開けてみろ!!」

 カズヤはどうやら興奮してるようだ。
 そしてテーブル席に倒れていた男性客はゆっくりと起き上がり、カズヤに向かい言い放った。

「ああ!!言ってやるさ。かわいそうなセイバーにもなれない欠陥人形はダンジョンに潜らず大人しく街の中で野菜作りやお遊戯ごっこでもしな!」

 欠陥人形とは、ボクらの対しての差別用語だ。
 カズヤはその言葉を聞いて歯ぎしりさせながらさらに言い放った男性客と殴り合いに発展するので周辺にいたボク含む客たちは彼らの喧嘩を必死に止める。なぜならセイバー同士の争いはギルドの取り決めによりご法度で禁止されてるからね。

「お前たちが俺たちの事を欠陥人形を呼ぼうがなんとも思わない!!しかし、俺たちの事を見てかわいそうな欠陥人形だと?どこがかわいそうなんだ!!俺たちはその場の暮らしで一生懸命お互い助け合いながら生きてる!こいつをみろ!」

 そしてカズヤは半魚人した男性を指をさして言った。

「こいつの後ろには死んだ母親の霊が取り憑いて頭痛がしたりいつも足を引っ張ろうとする。その理由は彼をダンジョンを潜らないのをとめて欲しいからだ。しかし、彼はそんな母親の気持ちをくみ取り、いつも仲間たちに対して慎重に準備をおこたらないよう装備品や食料など常にチェックしてダンジョンに潜っている。そして次に彼女は~」

 カズヤはこいつもあいつもと指をさして彼らの生い立ちを順よく説明して語る。
 カズヤの迫力ある熱弁に対して客たちは気まずそうにする。
 そう、ダンジョンに潜るなら彼らを軽蔑してはいけないし差別をしてはいけない。どのみち危険はつきものだから生い立ちなどは関係ない下手したら命の危険がつきものだから。
 そしてカズヤがいつも口をそろえていう台詞がある。それは、

「俺たちはセイバーだろ?ダンジョンに潜るために全ての人々を導く救済者だ。俺たちは欠陥人形かもしれないがダンジョンに潜る救済者でもあり戦士だ!生い立ちに経歴クソも関係あるか!!俺たちは常に普通の人と同じ窯のパンと野菜スープを食べてクソして雑魚寝するその日暮らしだ。そしてそれすらできない者達を救済していくのが俺たちだろ?そしてもう2度と俺たち見てかわいそうだとか同情するな!お互い助け合う仲間なんだから」

 客たちはカズヤの言葉に真摯に受け止めていた。その喧嘩相手でもある。
 そんなボクはカズヤと組んでダンジョンに潜り、彼らを救済していくのだ。
 ……そう。ボクもいつか救済されることを待っているよカズヤ。
 客たちは仕切り直しに酒を飲むのを再開した。

 ダンジョンセイバー   おわり


 このままカウントダウンページ進むとボクのネタバレ解説が始まるよ♪


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 ネタバレ解説   
 ここで言う欠陥人形とは悪霊に取り憑かれた人たちの事を言う。ダンジョンに潜る際には悪霊たちがたくさんいるので下手したら取り憑かれる。ボクも死んでおりそんな悪霊の1人かもしれない。
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