4 / 343
3話、人肌程度とは
しおりを挟む
家の前まで戻って来ると、外からでも捨て子の泣き声が聞こえてきた。やはり相当うるさい。早く泣き止ませないと、魔物や獣が群がって来そうだ。
扉を開けてみれば、そのやかましさが倍増した。より鮮明に耳に入り込んでくる。中に入って扉を閉めると、より一層うるさくなった様な気がした。
「とりあえず粉ミルクを作らねば」
腹が満たないと何をしても泣き止みそうにないので、捨て子をあやす事なく無視をする。
買ってきた物をテーブルに並べるついでに、赤ん坊を育てる順序が記された本に目を通す。
ひとまず粉ミルクを与えないといけないので、それが記された箇所を開く。ざっと流し読みしてみると、下準備から細かく書かれていた。
「器具の煮沸消毒、か」
本の指示通り、煮沸消毒を始める為の準備をする。鉄の大釜を二つ用意し、一つは煮沸消毒用。もう一つは粉ミルクを作る用に分け、水を流し込んでいく。
煮沸消毒用の大釜に器具を全て放り込み、指を鳴らして魔法で炎を灯す。温度は約百二十℃ぐらいにしておけば、問題ないだろう。
その間に粉ミルクを作らないといけないので、念の為に温度を確認する。人肌程度の温度だとは知っていたので、約三十六、七℃だろうと予想するも、本は私の予想を裏切る温度を記していた。
「約四十℃だと? 獣人族ならまだしも、並の人間だと死にかねない温度じゃないか。……獣人族用の本じゃないだろうな?」
本の表紙を確認してみると、人間の赤ん坊の絵が描かれている。なら、間違いない。八十年もの月日が流れたせいで、人肌の温度も変わってしまったのだろうか?
早々に出鼻をくじかれるも、粉ミルク用の大釜にも同じ様に炎を灯す。四十℃ピッタリだと心許ないので、四十二℃程度にしておく。
火加減は感覚で分かる。新薬を開発する際にも、一℃の誤差で薬の効果がまるで変わってしまうので、一番気を付けている所だ。
そう言えば新薬の副作用により、肌で温度を感じ取れなくなってから、七十年以上も経っている。
今まで特に困りはしなかったものの、これから色々と四苦八苦するかもしれない。
いや、そこまで捨て子を育てるつもりはないんだ。余計な考えはやめておこう。どうせ長くない命。半月も持つまい。
水面が落ち着いている大釜を気に掛けつつ、未だに泣いている捨て子に目を向ける。私が見つけてから此の方、一度も泣き止んでいない。
このまま放置していたら、ずっと泣き続けているのだろうか? 誰にもあやされる事なく、未来永劫、死ぬ瞬間まで。
捨て子に近づいて顔を覗いてみた。大粒の涙を流し続けていたせいか、顔はビチャビチャ、元から着ていた服も濡れている。
別に可哀想だとか同情する気は一切ないが、顔を清潔な布で拭き、購入した替えの服に着せ替える事にした。
「動くな、ボタンが外しにくい」
前に留めてある六つのボタンを外そうとするも、捨て子がうねうねと動くせいで、やたらと外しにくい。まだ動く元気があれば、粉ミルクは必要ないんじゃないだろうか。
やっと全てのボタンが外れたので、捨て子の体を風魔法で宙に浮かし、サッと服を脱がす。
そのまま木のカゴに戻し、糞尿をしていないかも確認する為、おしめを取り外した。
「む。お前、女か」
おしめを取り外した事により、やっと性別の判別が出来た。店では適当に言ってしまったが、どうやら当たっていたみたいだ。
糞尿はしていないが、購入した物を使いたかったので、ついでにおしめも変える。この時もうねうねと動いているせいで、それなりに苦戦した。
おしめを変えて、服も変えた。だが一向に泣き止まない。新しい服を汚したくないので、溢れ出てくる涙を、また清潔な布で拭き取る。
「こんなに小さな体から、どれだけの涙が出てくるんだ?」
私が捨て子を拾ってから、既に二時間以上は経過している。そろそろ脱水症状でも起こすかもしれない。捨て子を目で捉えながら、二つの大釜がある所に歩んでいく。
二つ共指定した温度まで上がった様なので、指を鳴らして炎を消した。煮沸消毒した器具を魔法で浮かせて冷ましつつ、粉ミルクを作る作業に入る。
その前に、正確な粉の量が知りたかったので、再び本に目を戻した。
「四杯から八杯程度……。やけに曖昧な量だな」
本に記されたあやふやな指示に従い、冷めてきた器具を清潔な布で水気を取り、粉状の乳を四杯入れる。
そして、約四十℃まで下がったであろうお湯を三分の二まで注ぎ、蓋をした。
「振って粉を溶かし、更にお湯を足し、粉ミルクの温度を確認してから飲ます、か」
当たり前の事しか記されていないが、最後の温度確認だけはどうにもならない。新薬の副作用のせいで、肌で温度を感じ取れなくなってしまったから。
ここだけは仕方ない。やや熱いか、温い物を飲ませるしかないようだ。多少の誤差なら問題ないはず。
粉が完全に溶け切った事を目で確認し、更にお湯を注ぎ足し、蓋を閉めれば粉ミルクの完成だ。さっさと飲ませて泣き止ませよう。
「飯だ、飲め」
粉ミルクが入った容器を捨て子の前に持ってくるも、反応するどころか泣き止む気配すら見せない。
無暗やたらと口の中に突っ込むのもどうかと思い、口の中に一滴だけ粉ミルクを垂らした。
「ふぇ……」
「飲め」
粉ミルクに気が付いて泣き止んだ捨て子が、早く寄こせと言わんばかりに、粉ミルクが入った容器に両手を差し伸べてきた。
口元まで飲み口を近づけると、両手で容器を掴み、必死に飲み始めた。やはり腹が減っていたのか、ものすごい勢いだ。
「一気に飲むな、むせるぞ」
一旦容器を離そうとするも、捨て子は絶対に離さない意思を見せつけ、逆に容器を引っ張ってくる。相当飢えていたのだろう。
容器を離すのは諦め、捨て子がミルクを飲んでいる様を見続ける。結局、飲む勢いを維持したまま、二分も経たないで飲み干してしまった。
捨て子がやっと容器から手を離すと、私は空になった容器に目を移す。
「全部飲んだか。次はどうすればいいんだ?」
空の容器をテーブルに置き、本を覗いてみる。項目には『ゲップをさせる』と記されていて、背中を下から上に軽く摩り、空気を吐かせるとまであった。
「ゲップ……。手間がかか―――」
「けぷ」
「む?」
ボヤいてる途中、背後から聞き慣れない音が聞こえてきた。後ろを振り向いてみるも、泣き止んだ捨て子しかいない。まさか、捨て子がゲップをしたのだろうか?
「いま、ゲップしたのか?」
「けぷ」
捨て子にゲップで返答されてしまった。癇に障るが、私の手を煩わせなかっただけでもよしとしよう。後は、容器を全て洗えば終わりだ。
念の為、もう一度だけ煮沸消毒しておこう。そう決めて、使った容器を全て水洗いする。
また魔法で炎を灯した大釜に容器を放り込んだ後、捨て子の元へと近づいていく。
顔を覗いてみると、腹が満たされて満足したのか、捨て子はスヤスヤと眠りに就いていた。
今までずっと泣いていたんだ。疲れも溜まっていたのか、口をだらしなく開けている。
「ようやく静かになったか。そのまま寝てろ」
疲労の篭ったため息を漏らす私。こいつのせいで、今日一日がやたら長く感じてしまった。今は夕暮れ時、朝まで起きないだろう。
確か人間は、朝、昼、夜、この時間帯に飯を食べるはず。七十年以上も飲み食いをしていなかったから、記憶は曖昧だが。
当然、赤ん坊もそうだろう。三食あげれば充分。そう思いつつ、赤ん坊を育てる順序が記された本を読んでみると、思わず目を疑う文章が記されていた。
「さ、三時間に一度、粉ミルクか母乳を与える、だと……?」
完全に予想外だった。そんなに間隔が短いと、ロクに新薬、新しい魔法の開発に手を掛けられない。
今日は厄日じゃない。とんでもない疫病神を拾ってしまった、あまりにも最悪な日だ。
捨て子にゆっくりと目を送ると、捨て子は安心し切った表情で眠っていて、また「けぷ」とゲップをした。
扉を開けてみれば、そのやかましさが倍増した。より鮮明に耳に入り込んでくる。中に入って扉を閉めると、より一層うるさくなった様な気がした。
「とりあえず粉ミルクを作らねば」
腹が満たないと何をしても泣き止みそうにないので、捨て子をあやす事なく無視をする。
買ってきた物をテーブルに並べるついでに、赤ん坊を育てる順序が記された本に目を通す。
ひとまず粉ミルクを与えないといけないので、それが記された箇所を開く。ざっと流し読みしてみると、下準備から細かく書かれていた。
「器具の煮沸消毒、か」
本の指示通り、煮沸消毒を始める為の準備をする。鉄の大釜を二つ用意し、一つは煮沸消毒用。もう一つは粉ミルクを作る用に分け、水を流し込んでいく。
煮沸消毒用の大釜に器具を全て放り込み、指を鳴らして魔法で炎を灯す。温度は約百二十℃ぐらいにしておけば、問題ないだろう。
その間に粉ミルクを作らないといけないので、念の為に温度を確認する。人肌程度の温度だとは知っていたので、約三十六、七℃だろうと予想するも、本は私の予想を裏切る温度を記していた。
「約四十℃だと? 獣人族ならまだしも、並の人間だと死にかねない温度じゃないか。……獣人族用の本じゃないだろうな?」
本の表紙を確認してみると、人間の赤ん坊の絵が描かれている。なら、間違いない。八十年もの月日が流れたせいで、人肌の温度も変わってしまったのだろうか?
早々に出鼻をくじかれるも、粉ミルク用の大釜にも同じ様に炎を灯す。四十℃ピッタリだと心許ないので、四十二℃程度にしておく。
火加減は感覚で分かる。新薬を開発する際にも、一℃の誤差で薬の効果がまるで変わってしまうので、一番気を付けている所だ。
そう言えば新薬の副作用により、肌で温度を感じ取れなくなってから、七十年以上も経っている。
今まで特に困りはしなかったものの、これから色々と四苦八苦するかもしれない。
いや、そこまで捨て子を育てるつもりはないんだ。余計な考えはやめておこう。どうせ長くない命。半月も持つまい。
水面が落ち着いている大釜を気に掛けつつ、未だに泣いている捨て子に目を向ける。私が見つけてから此の方、一度も泣き止んでいない。
このまま放置していたら、ずっと泣き続けているのだろうか? 誰にもあやされる事なく、未来永劫、死ぬ瞬間まで。
捨て子に近づいて顔を覗いてみた。大粒の涙を流し続けていたせいか、顔はビチャビチャ、元から着ていた服も濡れている。
別に可哀想だとか同情する気は一切ないが、顔を清潔な布で拭き、購入した替えの服に着せ替える事にした。
「動くな、ボタンが外しにくい」
前に留めてある六つのボタンを外そうとするも、捨て子がうねうねと動くせいで、やたらと外しにくい。まだ動く元気があれば、粉ミルクは必要ないんじゃないだろうか。
やっと全てのボタンが外れたので、捨て子の体を風魔法で宙に浮かし、サッと服を脱がす。
そのまま木のカゴに戻し、糞尿をしていないかも確認する為、おしめを取り外した。
「む。お前、女か」
おしめを取り外した事により、やっと性別の判別が出来た。店では適当に言ってしまったが、どうやら当たっていたみたいだ。
糞尿はしていないが、購入した物を使いたかったので、ついでにおしめも変える。この時もうねうねと動いているせいで、それなりに苦戦した。
おしめを変えて、服も変えた。だが一向に泣き止まない。新しい服を汚したくないので、溢れ出てくる涙を、また清潔な布で拭き取る。
「こんなに小さな体から、どれだけの涙が出てくるんだ?」
私が捨て子を拾ってから、既に二時間以上は経過している。そろそろ脱水症状でも起こすかもしれない。捨て子を目で捉えながら、二つの大釜がある所に歩んでいく。
二つ共指定した温度まで上がった様なので、指を鳴らして炎を消した。煮沸消毒した器具を魔法で浮かせて冷ましつつ、粉ミルクを作る作業に入る。
その前に、正確な粉の量が知りたかったので、再び本に目を戻した。
「四杯から八杯程度……。やけに曖昧な量だな」
本に記されたあやふやな指示に従い、冷めてきた器具を清潔な布で水気を取り、粉状の乳を四杯入れる。
そして、約四十℃まで下がったであろうお湯を三分の二まで注ぎ、蓋をした。
「振って粉を溶かし、更にお湯を足し、粉ミルクの温度を確認してから飲ます、か」
当たり前の事しか記されていないが、最後の温度確認だけはどうにもならない。新薬の副作用のせいで、肌で温度を感じ取れなくなってしまったから。
ここだけは仕方ない。やや熱いか、温い物を飲ませるしかないようだ。多少の誤差なら問題ないはず。
粉が完全に溶け切った事を目で確認し、更にお湯を注ぎ足し、蓋を閉めれば粉ミルクの完成だ。さっさと飲ませて泣き止ませよう。
「飯だ、飲め」
粉ミルクが入った容器を捨て子の前に持ってくるも、反応するどころか泣き止む気配すら見せない。
無暗やたらと口の中に突っ込むのもどうかと思い、口の中に一滴だけ粉ミルクを垂らした。
「ふぇ……」
「飲め」
粉ミルクに気が付いて泣き止んだ捨て子が、早く寄こせと言わんばかりに、粉ミルクが入った容器に両手を差し伸べてきた。
口元まで飲み口を近づけると、両手で容器を掴み、必死に飲み始めた。やはり腹が減っていたのか、ものすごい勢いだ。
「一気に飲むな、むせるぞ」
一旦容器を離そうとするも、捨て子は絶対に離さない意思を見せつけ、逆に容器を引っ張ってくる。相当飢えていたのだろう。
容器を離すのは諦め、捨て子がミルクを飲んでいる様を見続ける。結局、飲む勢いを維持したまま、二分も経たないで飲み干してしまった。
捨て子がやっと容器から手を離すと、私は空になった容器に目を移す。
「全部飲んだか。次はどうすればいいんだ?」
空の容器をテーブルに置き、本を覗いてみる。項目には『ゲップをさせる』と記されていて、背中を下から上に軽く摩り、空気を吐かせるとまであった。
「ゲップ……。手間がかか―――」
「けぷ」
「む?」
ボヤいてる途中、背後から聞き慣れない音が聞こえてきた。後ろを振り向いてみるも、泣き止んだ捨て子しかいない。まさか、捨て子がゲップをしたのだろうか?
「いま、ゲップしたのか?」
「けぷ」
捨て子にゲップで返答されてしまった。癇に障るが、私の手を煩わせなかっただけでもよしとしよう。後は、容器を全て洗えば終わりだ。
念の為、もう一度だけ煮沸消毒しておこう。そう決めて、使った容器を全て水洗いする。
また魔法で炎を灯した大釜に容器を放り込んだ後、捨て子の元へと近づいていく。
顔を覗いてみると、腹が満たされて満足したのか、捨て子はスヤスヤと眠りに就いていた。
今までずっと泣いていたんだ。疲れも溜まっていたのか、口をだらしなく開けている。
「ようやく静かになったか。そのまま寝てろ」
疲労の篭ったため息を漏らす私。こいつのせいで、今日一日がやたら長く感じてしまった。今は夕暮れ時、朝まで起きないだろう。
確か人間は、朝、昼、夜、この時間帯に飯を食べるはず。七十年以上も飲み食いをしていなかったから、記憶は曖昧だが。
当然、赤ん坊もそうだろう。三食あげれば充分。そう思いつつ、赤ん坊を育てる順序が記された本を読んでみると、思わず目を疑う文章が記されていた。
「さ、三時間に一度、粉ミルクか母乳を与える、だと……?」
完全に予想外だった。そんなに間隔が短いと、ロクに新薬、新しい魔法の開発に手を掛けられない。
今日は厄日じゃない。とんでもない疫病神を拾ってしまった、あまりにも最悪な日だ。
捨て子にゆっくりと目を送ると、捨て子は安心し切った表情で眠っていて、また「けぷ」とゲップをした。
11
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる