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245話、みんなで雪原地帯へ
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サニーに良い所を見せたいと、アルビスがとんとん拍子に話を進めてしまい。みんなで雪原地帯へ行く事が決定した、次の日。
私とアルビスは、常に極寒が佇む地帯でも快適に過ごせるよう、『タート』へ防寒着を買いに行き。とにかく動きやすい防寒着が欲しいと、アルビスに提案され。私もまだ行った事が無い、裕福層の居住区がある六階層まで直行。
ここまで来ると、ありとあらゆる物価が桁違いに高く。銅貨で購入出来る品物は存在せず、大体が銀貨、金貨のみでしか購入出来なかった。
質が良いのだろうけど。二階層で購入しているような安い調味料でさえ、銅貨で購入出来ないとは。なので私は、品物の値段を見る度に驚いていた。
その私にとって、金銭感覚がすぐに狂ってしまいそうな異次元の場所で、薄くて軽い素材で作られているのにも関わらず、意味が分からないほど抜群に暖かい防寒着を購入。
すごいんだぞ、この防寒着は。中がふわっふわモコッモコで、もはや、着る暖炉や布団と言っても過言じゃないぐらいに暖かい。
これを着ているだけで、冬の外でも普通に寝られるだろう。そう思えてしまうほど暖かいんだ。値段は……、思い出すと眩暈がしてくるので、記憶から消しておいた。
私達の他にも、サニー、ウィザレナ達、ヴェルイン達、ファート、シルフ達の分も購入して帰宅。明日に備えて、早めに就寝した。
そして、更に次の日。ウンディーネがこさえた『水鏡の扉』を通り抜け、目的地である雪原地帯に到着。
黒龍の姿に戻ったアルビスが、早々に飛び立ち。しばらくすると、例のアイスドラゴンとやらを連れて帰って来ては、事情を説明し始めた。
「───という事なんだ。なので、今日一日だけ、余らと同行してくれないか?」
「それは全然構いませんけど……。アルビス様、この人間は?」
「わぁ~っ、すっご~いっ! アイスドラゴンさんだぁーーっ!!」
どこか困り顔のアイスドラゴンが、視線を下へ落とした先。既に興奮が最高潮に達したサニーが居て、その場でぴょんぴょんと飛び跳ねている。
ブラックドラゴンとアイスドラゴンに挟まれた状態でいる、人間のサニーよ。傍から見れば、命を諦めざるを得ない状況だ。
しかし、アルビスが連れて来た野生のアイスドラゴンと相見えても、サニーの魔法壁は展開しておらず。どうやら、敵意と殺意はサニーに向けていなく、ただ本当に困っているだけらしい。
「この子の名は、サニー。余の姪だ」
「アルビス様の、姪? ……めい、メイ、姪ッ!?」
アルビスの説明により、困惑に拍車が掛かり。少しの間を置いて理解が追い付き、巨体に大波を立たせるアイスドラゴン。
「め、姪って……。アルビス様の兄弟様やらが、生んだお子様で……?」
「そうなるな」
「はぁ……。龍ではなく、純粋な人間に見えますが……。これまた可愛いお子様ですね」
「ふっふっふっ。貴様も、そう思うだろう? なんて言ったって、余の姪だからなぁ」
どこか鼻高々なアルビスと相反し。アルビスの姪と分かるや否や、アイスドラゴンは静かにひれ伏していき、サニーの目前に鼻先を近づけた。
これは龍族の頂点に君臨する、アルビスの交流関係によるものなのだろうけど……。すごいな。サニーとアイスドラゴンの主従関係が、ものの数分で決まってしまった。
「サニーです! よろしくお願いしますっ!」
「ああ、自己紹介ですね。俺に名前は無いので、アイスとでもお呼び下さい。今日一日、よろしくお願い致します。皆様方も、よろしくお願いします」
荒々しい蒼白色の龍眼を私達に合わせてきたアイスドラゴンが、頭部を軽く下げた。私達の自己紹介は、割愛しておこう。私の場合、正体が分かったら慄かれてしまうだろうしな。
「あの、アイスさん! あとで絵を描いてもいいですか?」
「絵?」
「はいっ、こういうのです!」
そうお願いをしたサニーが、肩に掛けていた布袋から写生帳を取り出し、アイスドラゴンに見せていく。
「へぇ、お上手ですね。お、アルビス様も描かれているんですね。……ん? この人間は?」
「ああ、それはだな」
一枚の絵を目にし、不思議そうな声を出したアイスドラゴンに、アルビスが反応を示し。いきなり変身魔法を使い、龍から執事服を着た人間の姿に変身した。
「変身魔法で姿を変えた余だ」
「あ、この絵もアルビス様なのですね。人間に変身したお姿も、また凛々しいご容姿で。……なるほど。俺も描かれたら、この中に入るのか」
たぶん、アルビスの絵を見て興味を持ったんだろうな。アイスドラゴンの声が、やや嬉しそうに弾んでいる。
「ではサニー様、後ほどお願いします」
「わあっ、ありがとうございます!」
「なるべく、アルビス様の絵の近くに、俺を描いて下さると嬉しいです」
「アルビスさんの近くにですね、わかりました!」
眩しい笑顔でサニーが了承すると、アイスドラゴンは小声で「やった」と呟いた。これで完全に、アイスドラゴンはサニーに懐いただろう。
一応あいつは、野生の龍だというのに。新たな龍と出会う度に、分け隔てなく仲良くなっていくな。
「それでそれで、アイスさん! ここって、どんな場所なんですか?」
「そういえば、観光目的でお越しいただいたんですよね。えと、そう、ですね。……あの、アルビス様。俺、どう言えば分からないので、代わりにしてもらっても、よろしいでしょうか?」
「なるほど。了解した」
「申し訳ございません、ありがとうございます」
「いや、気にしなくていい。こちらこそありがとう」
アイスに非は無いと労ったアルビスが、顎に手を添えて「ふむ、そうだな……」と言いつつ、等しく銀世界に染まった景色を見渡していく。
「名前の由来通り、ここは雪原地帯。傾斜が緩やかな大地の上に、幾星霜にも渡り降り積もった雪に覆われた場所だ」
「じゃあ、この下はずっと雪になってるんですか?」
「ああ、そうだ。そして、太陽が出てる時間は、沼地帯に比べると比較的短く、夜の方が長い。もう少しで昼になるが、ここではすぐ日が傾き、今よりも更に冷え込んでいく」
「へぇ~、夜の方が長いんですね。なら、アルビスさん! 夜になったら『極光』って見れますか?」
「極光? ああ、あれか」
極光。確か、絵本を読んでいる時、たまに出てきていたな。寒い地方のみで拝める、大自然の魔法と謳われた現象だったはず。
満点の星空で優雅にたなびく、巨大な虹色の布らしき物体。私も少し興味を持っていた現象だから、是非見てみたい。
「『アルシェライ領』なら、毎晩現れていたが……。アイスよ、ここで極光は見れるのか?」
「……すみません、アルビス様。きょっこうって、なんでしょう?」
「夜になると空に現れる、虹色の布みたいな物だ」
「ああ! あれ、きょっこうっていうんですね。はい、あちらこちらで見れますよ」
どうやら、夜になると大量に現れるらしい。よかった、見られるんだ。ならば、夜になるまで滞在しよう。
「分かった。だそうだ、サニー。いっぱい見れるぞ」
「ほんとですか!? やったーっ!」
「よかったですね、サニー様。空が分厚い雲に覆われても、アルビス様が居れば問題ないでしょう」
「そうだな。猛吹雪共々、纏めてブレスで一掃してやろう」
ここの気候は特に変わりやすく、猛吹雪により視界が悪くなり、数m先も見えなくなってしまう時があるものの。どうやら、その心配は無いらしい。
「なあ、レナ。どうやら夜になると、すごい物が見れるらしいぞ! 楽しみだな!」
「そうだね! ねえ、ウィザレナ。まっさらな所で寝っ転がってみようよ!」
「ここが雪原地帯か。お前と初めて会ったのも、こんな場所だったよなぁ」
「そうね。豪雪地帯出身だから、懐かしさを覚える光景だわ」
私と同じく、極光を楽しみにし出したウィザレナとレナが、駆け出しては大の字で寝っ転がり。ヴェルインとカッシェさんも、しみじみと会話を始めていく。カッシェさん、豪雪地帯出身だったのか。
それにしても、アイスドラゴンのお陰か。魔物の姿が一つも見えなければ、敵意及び殺意も一切感じない。沼地帯や花畑地帯同様、平和な空気に満ちている。
唯一警戒するとならば、雪中からの奇襲ぐらいなもの。しかし、足元から振動を感じないので、今は潜んでいる魔物は居なさそうだ。
これなら、落ち着いて滞在が出来るだろう。特にやる事は無いし、私はウンディーネ達と一緒にサニーを見守っていようかな。
私とアルビスは、常に極寒が佇む地帯でも快適に過ごせるよう、『タート』へ防寒着を買いに行き。とにかく動きやすい防寒着が欲しいと、アルビスに提案され。私もまだ行った事が無い、裕福層の居住区がある六階層まで直行。
ここまで来ると、ありとあらゆる物価が桁違いに高く。銅貨で購入出来る品物は存在せず、大体が銀貨、金貨のみでしか購入出来なかった。
質が良いのだろうけど。二階層で購入しているような安い調味料でさえ、銅貨で購入出来ないとは。なので私は、品物の値段を見る度に驚いていた。
その私にとって、金銭感覚がすぐに狂ってしまいそうな異次元の場所で、薄くて軽い素材で作られているのにも関わらず、意味が分からないほど抜群に暖かい防寒着を購入。
すごいんだぞ、この防寒着は。中がふわっふわモコッモコで、もはや、着る暖炉や布団と言っても過言じゃないぐらいに暖かい。
これを着ているだけで、冬の外でも普通に寝られるだろう。そう思えてしまうほど暖かいんだ。値段は……、思い出すと眩暈がしてくるので、記憶から消しておいた。
私達の他にも、サニー、ウィザレナ達、ヴェルイン達、ファート、シルフ達の分も購入して帰宅。明日に備えて、早めに就寝した。
そして、更に次の日。ウンディーネがこさえた『水鏡の扉』を通り抜け、目的地である雪原地帯に到着。
黒龍の姿に戻ったアルビスが、早々に飛び立ち。しばらくすると、例のアイスドラゴンとやらを連れて帰って来ては、事情を説明し始めた。
「───という事なんだ。なので、今日一日だけ、余らと同行してくれないか?」
「それは全然構いませんけど……。アルビス様、この人間は?」
「わぁ~っ、すっご~いっ! アイスドラゴンさんだぁーーっ!!」
どこか困り顔のアイスドラゴンが、視線を下へ落とした先。既に興奮が最高潮に達したサニーが居て、その場でぴょんぴょんと飛び跳ねている。
ブラックドラゴンとアイスドラゴンに挟まれた状態でいる、人間のサニーよ。傍から見れば、命を諦めざるを得ない状況だ。
しかし、アルビスが連れて来た野生のアイスドラゴンと相見えても、サニーの魔法壁は展開しておらず。どうやら、敵意と殺意はサニーに向けていなく、ただ本当に困っているだけらしい。
「この子の名は、サニー。余の姪だ」
「アルビス様の、姪? ……めい、メイ、姪ッ!?」
アルビスの説明により、困惑に拍車が掛かり。少しの間を置いて理解が追い付き、巨体に大波を立たせるアイスドラゴン。
「め、姪って……。アルビス様の兄弟様やらが、生んだお子様で……?」
「そうなるな」
「はぁ……。龍ではなく、純粋な人間に見えますが……。これまた可愛いお子様ですね」
「ふっふっふっ。貴様も、そう思うだろう? なんて言ったって、余の姪だからなぁ」
どこか鼻高々なアルビスと相反し。アルビスの姪と分かるや否や、アイスドラゴンは静かにひれ伏していき、サニーの目前に鼻先を近づけた。
これは龍族の頂点に君臨する、アルビスの交流関係によるものなのだろうけど……。すごいな。サニーとアイスドラゴンの主従関係が、ものの数分で決まってしまった。
「サニーです! よろしくお願いしますっ!」
「ああ、自己紹介ですね。俺に名前は無いので、アイスとでもお呼び下さい。今日一日、よろしくお願い致します。皆様方も、よろしくお願いします」
荒々しい蒼白色の龍眼を私達に合わせてきたアイスドラゴンが、頭部を軽く下げた。私達の自己紹介は、割愛しておこう。私の場合、正体が分かったら慄かれてしまうだろうしな。
「あの、アイスさん! あとで絵を描いてもいいですか?」
「絵?」
「はいっ、こういうのです!」
そうお願いをしたサニーが、肩に掛けていた布袋から写生帳を取り出し、アイスドラゴンに見せていく。
「へぇ、お上手ですね。お、アルビス様も描かれているんですね。……ん? この人間は?」
「ああ、それはだな」
一枚の絵を目にし、不思議そうな声を出したアイスドラゴンに、アルビスが反応を示し。いきなり変身魔法を使い、龍から執事服を着た人間の姿に変身した。
「変身魔法で姿を変えた余だ」
「あ、この絵もアルビス様なのですね。人間に変身したお姿も、また凛々しいご容姿で。……なるほど。俺も描かれたら、この中に入るのか」
たぶん、アルビスの絵を見て興味を持ったんだろうな。アイスドラゴンの声が、やや嬉しそうに弾んでいる。
「ではサニー様、後ほどお願いします」
「わあっ、ありがとうございます!」
「なるべく、アルビス様の絵の近くに、俺を描いて下さると嬉しいです」
「アルビスさんの近くにですね、わかりました!」
眩しい笑顔でサニーが了承すると、アイスドラゴンは小声で「やった」と呟いた。これで完全に、アイスドラゴンはサニーに懐いただろう。
一応あいつは、野生の龍だというのに。新たな龍と出会う度に、分け隔てなく仲良くなっていくな。
「それでそれで、アイスさん! ここって、どんな場所なんですか?」
「そういえば、観光目的でお越しいただいたんですよね。えと、そう、ですね。……あの、アルビス様。俺、どう言えば分からないので、代わりにしてもらっても、よろしいでしょうか?」
「なるほど。了解した」
「申し訳ございません、ありがとうございます」
「いや、気にしなくていい。こちらこそありがとう」
アイスに非は無いと労ったアルビスが、顎に手を添えて「ふむ、そうだな……」と言いつつ、等しく銀世界に染まった景色を見渡していく。
「名前の由来通り、ここは雪原地帯。傾斜が緩やかな大地の上に、幾星霜にも渡り降り積もった雪に覆われた場所だ」
「じゃあ、この下はずっと雪になってるんですか?」
「ああ、そうだ。そして、太陽が出てる時間は、沼地帯に比べると比較的短く、夜の方が長い。もう少しで昼になるが、ここではすぐ日が傾き、今よりも更に冷え込んでいく」
「へぇ~、夜の方が長いんですね。なら、アルビスさん! 夜になったら『極光』って見れますか?」
「極光? ああ、あれか」
極光。確か、絵本を読んでいる時、たまに出てきていたな。寒い地方のみで拝める、大自然の魔法と謳われた現象だったはず。
満点の星空で優雅にたなびく、巨大な虹色の布らしき物体。私も少し興味を持っていた現象だから、是非見てみたい。
「『アルシェライ領』なら、毎晩現れていたが……。アイスよ、ここで極光は見れるのか?」
「……すみません、アルビス様。きょっこうって、なんでしょう?」
「夜になると空に現れる、虹色の布みたいな物だ」
「ああ! あれ、きょっこうっていうんですね。はい、あちらこちらで見れますよ」
どうやら、夜になると大量に現れるらしい。よかった、見られるんだ。ならば、夜になるまで滞在しよう。
「分かった。だそうだ、サニー。いっぱい見れるぞ」
「ほんとですか!? やったーっ!」
「よかったですね、サニー様。空が分厚い雲に覆われても、アルビス様が居れば問題ないでしょう」
「そうだな。猛吹雪共々、纏めてブレスで一掃してやろう」
ここの気候は特に変わりやすく、猛吹雪により視界が悪くなり、数m先も見えなくなってしまう時があるものの。どうやら、その心配は無いらしい。
「なあ、レナ。どうやら夜になると、すごい物が見れるらしいぞ! 楽しみだな!」
「そうだね! ねえ、ウィザレナ。まっさらな所で寝っ転がってみようよ!」
「ここが雪原地帯か。お前と初めて会ったのも、こんな場所だったよなぁ」
「そうね。豪雪地帯出身だから、懐かしさを覚える光景だわ」
私と同じく、極光を楽しみにし出したウィザレナとレナが、駆け出しては大の字で寝っ転がり。ヴェルインとカッシェさんも、しみじみと会話を始めていく。カッシェさん、豪雪地帯出身だったのか。
それにしても、アイスドラゴンのお陰か。魔物の姿が一つも見えなければ、敵意及び殺意も一切感じない。沼地帯や花畑地帯同様、平和な空気に満ちている。
唯一警戒するとならば、雪中からの奇襲ぐらいなもの。しかし、足元から振動を感じないので、今は潜んでいる魔物は居なさそうだ。
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