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248話、対ファート戦
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「あのー、すみません。分身体ってなんですか?」
未だやる気が無さそうで、どこかぽやっとしたファートが挙手をする。
「ああー……、自我と質量を持った影みたいなもんって言えばいいか?」
「つまり、何をしても大丈夫ですと?」
「そうだな。凄まじい威力の魔法をいくら当てても、本体に危害は及ばねえ」
「はぁ、分かりました。では」
ため息混じりに確認したファートが、棒立ちしたままで、若干色褪せ始めたフローガンズを置いて、先ほどヴェルイン達が戦っていた場所まで歩いていく。
分身体。かつて私も、分身体のウンディーネと戦った事がある。あの時は『天翔ける極光鳥』でトドメを刺したのだが、後から出てきた本体は無傷のままだった。
「よし、完了っと。それじゃあ、行ってきまーす」
「あっ、もう終わったのか」
いきなり報告を上げたフローガンズも、ファートの背中を追っていく。分身体だったウンディーネ同様、見た目に違和感があるな。
フローガンズの場合。蒼白色の肌、群青色の髪の色が一段階薄まった感じだ。なるほど。今度、分身体と本体を見分ける時に、一つの目安として覚えておこう。
「おーい、ファート! いつまでぼーっとしてんのー? そろそろやるよー」
「はぁ、いつでもどうぞ」
両者見合い、戦闘直前でも、良く言うと大変落ち着いていて、悪く言うと危機感を持っていないファートが、気疲れ気味に合意を出す。
「なら、行くぜ。よーし、始め!」
「ほらファート、始まったよ! 攻撃するからね!」
たぶん、フローガンズなりに気を利かせているのだろう。ヴェルイン達にも使用した、挨拶変わりの氷斬撃を繰り出しながら、逐一報告している。
が、ファートは避ける動作を一切見せず。しかし、真正面から飛んで来た氷斬撃は、一つも当たる事無く、ファートの体をすり抜けていった。
「あれ? すり抜けた?」
「我は霊体だぞ? 実体化してなければ、物理攻撃なんざ当たらねえっつーの」
「え、嘘? ……霊体?」
「んで、あんた氷の上位精霊だろ? 氷属性の魔法に、魂まで干渉出来る魔法は存在しねえはずだ」
「一応、あるにはあるんですけどね」
気だるそうに語るファートへ水を差す、ボソッとしたディーネの呟き。
……氷属性の魔法にも、魂を攻撃出来る魔法があるのか。闇属性の魔法にしかないとばかり思っていた。
「……じゃあ、あたしが何やっても勝てないじゃん」
「そういうこった。けど我には、敵を討つ理由がある。ったく、ヴェルインさんを痛めつけやがって。戦う気はねえけど、負ける気もサラサラねえかんな」
覇気や闘志は無いものの、静かに宣戦布告をしたファートが、懐を漁り出す。
そこから引っ張り出したのは、糸に括りつけられた、文字羅列が刻まれた何本もの骨。
遠くて見えづらいけど、骨に刻まれた文字羅列は詠唱か? 更に目を凝らし、何の魔法か探り当てようと試みるも。透明魔法を使ったのか、全ての骨が見えなくなってしまった。
「けど、手の内を明かす訳にもいかねえ。短期決戦だ。さっさとケリを付けるぞ」
「わっ!?」
瞬間。突如として、フローガンズの背後に若草色の魔法陣が出現したかと思いきや。螺旋を描いた烈風が飛び出し、フローガンズの背中に直撃。
なるほど。さっき透明化させた詠唱を刻んだ骨を風魔法で浮かせて、フローガンズの周りに配置し、その骨を媒体にして魔法を使った訳か。
骨に含まれた魔力も、上手く隠しているようで。魔法が放たれる直前まで、骨の居場所が察知出来ない。これは厄介だな。あのフローガンズでさえ、まともに食らってしまうとは。
「油断した! でも、手の内は分かったよ!」
死角からモロに攻撃を受けたけど、特に支障をきたしていなさそうなフローガンズが、自身を中心に全方向への猛烈な吹雪を展開。
見えない何かが周りにあるのであれば、一掃してしまえばいいと。悪くない判断だ。私も、その場から離脱するか、フローガンズと同じ選択を取るだろう。
「懸命な行動だ。けどよ? その吹雪、地中まで届かねえだろ?」
「え───」
終始腑抜けたファートの言葉を最後に、地面から噴出した高圧縮で鋭利な十文字の風の刃が、フローガンズの股下から頭にかけて音も無く通り抜けていき。
数秒の間を置いた後。四等分に裂かれた体の一部が、ズルリと落ち。足元から徐々に水色の粒子と化し、姿を消していった。
やり口が、完全に暗殺のそれだ。初手で辺りに注意を引き、警戒が薄く攻撃が届かない地中に骨を潜り込ませ、一撃必殺の魔法を確実に当てるとはな。
ファートのちゃんとした戦いは、今日初めて見たけれども。死霊使いの本領を発揮する前に、上位精霊を倒してしまうか。
先の戦いは、本体に危害が及ぶ危険性が無く、自分の戦法を落ち着いて繰り広げられるファートのみに許された戦い方だ。
肉体を持つ私にとって、参考には出来ない。けど、詠唱を刻んだ物を媒体にして、かつ透明魔法で隠し、背後や死角から魔法を放つ戦法は、私も難なく真似が出来る。
そう、真似だけだ。相手を死に至らしめる事までは、流石に出来ない。だからこそ、ファートも事前に確認を取ったのだろうけれども。
「へぇ~。ファートって、風魔法の使い手なのか」
初めて見るファートの戦いに、野菜汁を飲み干したルシルが言う。
「しかも、風魔法に関しては私よりも手練れだ。砂漠にある住処の神殿を探す目印として、途方にもなく巨大な砂塵の壁を生成したり、それをずっと維持したりしてるぞ」
「怠惰が極まってんな。けど、強えには変わりねえ。下手したら、アカシック。お前も食われるかもしんねえぞ?」
「私も、ファート本体に決定打を与えられる手段が無いからな。普通に戦ったら、まず勝てない。勝てるとしたら、アルビスだけだろうな」
アルビスのみが使える、不老不死の肉体を消滅させて、残った魂をも捕縛可能な『冥府の門』。私が知っているファートの倒し方は、その門を召喚するしかない。
「ヴェルインさーん! 敵は取っておきましたよーー!!」
ただ敵を取る為だけに戦い、今日一番に張った声で勝利報告を上げたファートが、ヴェルインに向かい大きく手を振り出した。
本当、嬉しそうにしているな。声が嬉々と弾んでいるし、表情もニッコニコだ。
「おおー、あんがとよー」
秘薬を飲んで全快し、干し肉を食べていたヴェルインが、右前足を緩く振り返す。
「不燃焼ぅ~……」
「うおっ!?」
突然、私のすぐ横からフローガンズの声が聞こえてので、顔をそちら側に向けてみれば。雪原に顔を埋め、突っ伏しているフローガンズ本体が居た。
「お、お疲れフローガンズ……。どうだった? ファートとの闘いは」
「どうもこうもだよぉ~……。油断はしてなかったけど、あんなの避けようが無いじゃ~ん……」
「はっはっはっ。今の戦いは、対精霊戦のみで想定出来る内容だったからな。しかも、魔力は察知出来ず、完全な無音ときたもんだ。あれは、俺も手を焼きそうだぜ」
フローガンズは決して悪くないと、先の戦いを振り返るルシル。普通なら魔法陣は、術者の前に展開される。特定の位置や、狙った場所に展開させるのは、一部の召喚魔法を除いてまず不可能。
だからこそ、詠唱を刻んだ物を媒体にさせて、適当な場所に設置して魔法を発動させる戦い方は、高確率で虚を衝けるし、初手で決定打も与えられる。
そして、手の内が分かったとしても、透明化の魔法を使われているせいで、どこから魔法が飛んで来るのかすら予想がつかない。
更に、その中には一撃必殺級の魔法も織り交ぜてある。それが常に死角から飛んで来るんだ。集中なんて出来なくなるし、少なからず恐怖心だって芽生えてくるだろう。
おまけに、本体は攻撃が通らないときた。もう、成す術無しだ。生き延びる為には、一心不乱になって逃げ出すしかない。
「フローガンズ殿。次は私達とだが、戦う気力は残っているか?」
「すごくあるっ! やろうやろう!」
中堅ウィザレナの問いに、飛び跳ねながら答えるフローガンズ。……心がすっかり折れていたのに、切り替えの早さが尋常じゃないな。
「そうか。なら、早速やろう」
「うんっ! でも、ちょっと待ってて。今、分身体を作るからさ」
「分かった。じゃあ、レナ。私達は先に移動して、体を温めておこう」
「そうだね!」
さて。次は、私と戦い方が似ているウィザレナ達の出番だ。超広範囲、超高火力、初速も凄まじく、詠唱無しで連発が可能な月属性の魔法よ。
が、大体は直線的で正直な軌道を描いてしまうので、避けるのが上手いフローガンズに、どこまで通じるのか見物だな。
未だやる気が無さそうで、どこかぽやっとしたファートが挙手をする。
「ああー……、自我と質量を持った影みたいなもんって言えばいいか?」
「つまり、何をしても大丈夫ですと?」
「そうだな。凄まじい威力の魔法をいくら当てても、本体に危害は及ばねえ」
「はぁ、分かりました。では」
ため息混じりに確認したファートが、棒立ちしたままで、若干色褪せ始めたフローガンズを置いて、先ほどヴェルイン達が戦っていた場所まで歩いていく。
分身体。かつて私も、分身体のウンディーネと戦った事がある。あの時は『天翔ける極光鳥』でトドメを刺したのだが、後から出てきた本体は無傷のままだった。
「よし、完了っと。それじゃあ、行ってきまーす」
「あっ、もう終わったのか」
いきなり報告を上げたフローガンズも、ファートの背中を追っていく。分身体だったウンディーネ同様、見た目に違和感があるな。
フローガンズの場合。蒼白色の肌、群青色の髪の色が一段階薄まった感じだ。なるほど。今度、分身体と本体を見分ける時に、一つの目安として覚えておこう。
「おーい、ファート! いつまでぼーっとしてんのー? そろそろやるよー」
「はぁ、いつでもどうぞ」
両者見合い、戦闘直前でも、良く言うと大変落ち着いていて、悪く言うと危機感を持っていないファートが、気疲れ気味に合意を出す。
「なら、行くぜ。よーし、始め!」
「ほらファート、始まったよ! 攻撃するからね!」
たぶん、フローガンズなりに気を利かせているのだろう。ヴェルイン達にも使用した、挨拶変わりの氷斬撃を繰り出しながら、逐一報告している。
が、ファートは避ける動作を一切見せず。しかし、真正面から飛んで来た氷斬撃は、一つも当たる事無く、ファートの体をすり抜けていった。
「あれ? すり抜けた?」
「我は霊体だぞ? 実体化してなければ、物理攻撃なんざ当たらねえっつーの」
「え、嘘? ……霊体?」
「んで、あんた氷の上位精霊だろ? 氷属性の魔法に、魂まで干渉出来る魔法は存在しねえはずだ」
「一応、あるにはあるんですけどね」
気だるそうに語るファートへ水を差す、ボソッとしたディーネの呟き。
……氷属性の魔法にも、魂を攻撃出来る魔法があるのか。闇属性の魔法にしかないとばかり思っていた。
「……じゃあ、あたしが何やっても勝てないじゃん」
「そういうこった。けど我には、敵を討つ理由がある。ったく、ヴェルインさんを痛めつけやがって。戦う気はねえけど、負ける気もサラサラねえかんな」
覇気や闘志は無いものの、静かに宣戦布告をしたファートが、懐を漁り出す。
そこから引っ張り出したのは、糸に括りつけられた、文字羅列が刻まれた何本もの骨。
遠くて見えづらいけど、骨に刻まれた文字羅列は詠唱か? 更に目を凝らし、何の魔法か探り当てようと試みるも。透明魔法を使ったのか、全ての骨が見えなくなってしまった。
「けど、手の内を明かす訳にもいかねえ。短期決戦だ。さっさとケリを付けるぞ」
「わっ!?」
瞬間。突如として、フローガンズの背後に若草色の魔法陣が出現したかと思いきや。螺旋を描いた烈風が飛び出し、フローガンズの背中に直撃。
なるほど。さっき透明化させた詠唱を刻んだ骨を風魔法で浮かせて、フローガンズの周りに配置し、その骨を媒体にして魔法を使った訳か。
骨に含まれた魔力も、上手く隠しているようで。魔法が放たれる直前まで、骨の居場所が察知出来ない。これは厄介だな。あのフローガンズでさえ、まともに食らってしまうとは。
「油断した! でも、手の内は分かったよ!」
死角からモロに攻撃を受けたけど、特に支障をきたしていなさそうなフローガンズが、自身を中心に全方向への猛烈な吹雪を展開。
見えない何かが周りにあるのであれば、一掃してしまえばいいと。悪くない判断だ。私も、その場から離脱するか、フローガンズと同じ選択を取るだろう。
「懸命な行動だ。けどよ? その吹雪、地中まで届かねえだろ?」
「え───」
終始腑抜けたファートの言葉を最後に、地面から噴出した高圧縮で鋭利な十文字の風の刃が、フローガンズの股下から頭にかけて音も無く通り抜けていき。
数秒の間を置いた後。四等分に裂かれた体の一部が、ズルリと落ち。足元から徐々に水色の粒子と化し、姿を消していった。
やり口が、完全に暗殺のそれだ。初手で辺りに注意を引き、警戒が薄く攻撃が届かない地中に骨を潜り込ませ、一撃必殺の魔法を確実に当てるとはな。
ファートのちゃんとした戦いは、今日初めて見たけれども。死霊使いの本領を発揮する前に、上位精霊を倒してしまうか。
先の戦いは、本体に危害が及ぶ危険性が無く、自分の戦法を落ち着いて繰り広げられるファートのみに許された戦い方だ。
肉体を持つ私にとって、参考には出来ない。けど、詠唱を刻んだ物を媒体にして、かつ透明魔法で隠し、背後や死角から魔法を放つ戦法は、私も難なく真似が出来る。
そう、真似だけだ。相手を死に至らしめる事までは、流石に出来ない。だからこそ、ファートも事前に確認を取ったのだろうけれども。
「へぇ~。ファートって、風魔法の使い手なのか」
初めて見るファートの戦いに、野菜汁を飲み干したルシルが言う。
「しかも、風魔法に関しては私よりも手練れだ。砂漠にある住処の神殿を探す目印として、途方にもなく巨大な砂塵の壁を生成したり、それをずっと維持したりしてるぞ」
「怠惰が極まってんな。けど、強えには変わりねえ。下手したら、アカシック。お前も食われるかもしんねえぞ?」
「私も、ファート本体に決定打を与えられる手段が無いからな。普通に戦ったら、まず勝てない。勝てるとしたら、アルビスだけだろうな」
アルビスのみが使える、不老不死の肉体を消滅させて、残った魂をも捕縛可能な『冥府の門』。私が知っているファートの倒し方は、その門を召喚するしかない。
「ヴェルインさーん! 敵は取っておきましたよーー!!」
ただ敵を取る為だけに戦い、今日一番に張った声で勝利報告を上げたファートが、ヴェルインに向かい大きく手を振り出した。
本当、嬉しそうにしているな。声が嬉々と弾んでいるし、表情もニッコニコだ。
「おおー、あんがとよー」
秘薬を飲んで全快し、干し肉を食べていたヴェルインが、右前足を緩く振り返す。
「不燃焼ぅ~……」
「うおっ!?」
突然、私のすぐ横からフローガンズの声が聞こえてので、顔をそちら側に向けてみれば。雪原に顔を埋め、突っ伏しているフローガンズ本体が居た。
「お、お疲れフローガンズ……。どうだった? ファートとの闘いは」
「どうもこうもだよぉ~……。油断はしてなかったけど、あんなの避けようが無いじゃ~ん……」
「はっはっはっ。今の戦いは、対精霊戦のみで想定出来る内容だったからな。しかも、魔力は察知出来ず、完全な無音ときたもんだ。あれは、俺も手を焼きそうだぜ」
フローガンズは決して悪くないと、先の戦いを振り返るルシル。普通なら魔法陣は、術者の前に展開される。特定の位置や、狙った場所に展開させるのは、一部の召喚魔法を除いてまず不可能。
だからこそ、詠唱を刻んだ物を媒体にさせて、適当な場所に設置して魔法を発動させる戦い方は、高確率で虚を衝けるし、初手で決定打も与えられる。
そして、手の内が分かったとしても、透明化の魔法を使われているせいで、どこから魔法が飛んで来るのかすら予想がつかない。
更に、その中には一撃必殺級の魔法も織り交ぜてある。それが常に死角から飛んで来るんだ。集中なんて出来なくなるし、少なからず恐怖心だって芽生えてくるだろう。
おまけに、本体は攻撃が通らないときた。もう、成す術無しだ。生き延びる為には、一心不乱になって逃げ出すしかない。
「フローガンズ殿。次は私達とだが、戦う気力は残っているか?」
「すごくあるっ! やろうやろう!」
中堅ウィザレナの問いに、飛び跳ねながら答えるフローガンズ。……心がすっかり折れていたのに、切り替えの早さが尋常じゃないな。
「そうか。なら、早速やろう」
「うんっ! でも、ちょっと待ってて。今、分身体を作るからさ」
「分かった。じゃあ、レナ。私達は先に移動して、体を温めておこう」
「そうだね!」
さて。次は、私と戦い方が似ているウィザレナ達の出番だ。超広範囲、超高火力、初速も凄まじく、詠唱無しで連発が可能な月属性の魔法よ。
が、大体は直線的で正直な軌道を描いてしまうので、避けるのが上手いフローガンズに、どこまで通じるのか見物だな。
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