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262話、約束の再会
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夜空を優雅にたなびく、幻想的な『極光』を眺め続けた後。
心地良い眠気を覚え始めた私達は、一日中付き合ってくれたアイスにお礼を言い、沼地帯へ帰って行った。
浮遊感を覚えるまどろみの中。帰って来て早々、ウィザレナ達が、激しく身震いしながら「寒いっ!」と悲鳴を上げたので、慌ててお風呂を沸かして入れてあげて。
その間に、何かを企んでいるシルフとプネラが、例の件をアルビスに伝え。やや困惑した様子でいたけど、あいつは二つ返事で了承していた。
シルフとプネラ曰く、アルビスが大号泣するほどの出来事が、火山地帯にあるらしいけれども。一体何があるというのだろう。
アルビスもアルビスで、『迫害の地』にある火山地帯には、たぶん初めて行くと言っていたし。私と二人して、あれやこれやと予想して頭を悩ませていた。
そして、私とサニー、アルビスもお風呂に浸かって体を芯から温め。約一時間ほど『極光』を描いているサニーを見ていたけど、眠気に負けて就寝した次の日。
私とアルビスは、『タート』に買い出しへ行くという名目で、家を出発し。林の中で、既に『導きの光風』を召喚して待機していたルシル、分身体のプネラと合流。
そのまま箒から降りるや否や。ニヤニヤしている二人に、「ほら、早く早く」と何の説明も無く背中を強引に押され、『導きの光風』を通り抜けていった。
「それじゃあ、アカシックお姉ちゃん、アルビスお兄ちゃん。行ってらっしゃい!」
「一応『万里眼』でお前らを見張ってるから、何かあったらすぐすっ飛んで行くぜ! んじゃ、あばよ!」
「あ、ああ。ありがと───」
急かす二人へお礼を言い切る前に、『導きの光風』が煌めく粒子と化し、目の前から消え去り。
緩やかに流れる溶岩の川や、黒ずんだ山々しか見えなくなってしまった。
「昨日から、一体なんだっていうんだ?」
「さあな。何かを隠してるのは間違いないが……。ここが、火山地帯か」
呆れ気味に腕を組んだアルビスの言葉に、私も遮蔽物が存在しない景色を見渡してみる。
どこを仰げも、厚い黒雲が覆っている空。絶えず耳に届いてくるのは、灼熱の溶岩が発する重苦しく沸き立つ音。
太陽は有らずとも、そこらかしこに溶岩が流れているので、光源には困らない。ただ、精霊の加護が施された指輪をしていても、少し暑く感じるな。
遠目で見えるのは、影といっても差し支えがないほど焼き焦げた山々。数にして、おおよそ二、三十前後。四、五十年前にここへ着た時よりも、かなり増えていそうだ。
「昨日は極寒の地に居たというのに。まさか今日は、真逆の場所に来るなんてな」
「アルビス、暑くないか?」
「サニーに上げた指輪を借りて填めてるから、問題無い。が、少々暑く感じるな」
「ああ、サニーから借りてたんだな」
流石はアルビス、抜かりない。アルビスの変身魔法は、精度がかなり高く、人間に変身すると黒龍の姿では感じなかった気温をしっかり感じ取れるらしい。
そのせいもあり。以前、私を迎えに来てくれる為に、単独で雪原地帯に降り立った後。猛吹雪に見舞われて凍死しかけたと言っていた。
「お前から貰ったその指輪、効果は折り紙付きだぞ。私もサニーも、すごく助かってるよ」
「そうなのか? 初めて填めたから、効いてるのかいまいち分からん」
「なら、一回取ってみたらどうだ? すぐにそのありがたみが分かるぞ」
「ふむ、なるほど。どれどれ……」
そう私が促すと、アルビスは右手にはめていた白の手袋を外し、薬指に填めていた指輪を取った。
すると、「あっ……」と小さな声を発し、取ったばかりの指輪をすぐ填め直した。
「す、すごいな、この指輪。取った瞬間、凄まじい熱気を感じたぞ」
「だろ? 効果はちゃんと出てるけど、その効果を貫通するほど周りが暑過ぎるんだ」
「そのようだな。しかし、昔の貴様は、ここを生身で訪れたんだろ? よく暑さで倒れなかったな」
「私も、つくづく実感してるよ。今では考えられない無茶ばかりしてたからなぁ」
当時の私は、調合薬のせいで暑さや寒さを感じ取れない体になっていたものの。ただ感じ取れていないだけで、損傷自体は蓄積されていたはずだ。
しかも、火山地帯には調合薬に使える貴重な薬草、鉱石、素材が沢山眠っている。なので、目に入った物をどんどん採取していたので、長期に渡り滞在していたっけ。
「気が気じゃなくなるからな、その無茶はもうしないでくれよ?」
「分かってる。今は、お前やサニー達という、大切な人達が居るんだ。心配を掛けるつもりは無いよ」
「そうか、ならいい」
大切な人達の中に、自分も居て嬉しくなったんだろうな。私に合わせている顔が、凛とほくそ笑んでいる。
「でだ。目的地とやらは、あそこの火口付近になるのか?」
話を戻したアルビスが、後ろに向いたので、私も体ごと振り向かせた。
移り変わった、視界の先。見上げるほど高く、火口から溶岩が流れている一際巨大な活火山があった。
「ああ、そうだ。昔来た時より、山が一回り大きくなってるな」
「その時から、未だに活動を続けてると。下手すれば、噴火に巻き込まれてたかもしれないぞ?」
「一応、魔法壁を張って中に入ったけど……。たぶん、噴火に巻き込まれてたら死んでただろうな」
しかも、張った魔法壁は『怨祓いの白乱鏡』じゃない。詠唱を省いた水属性の魔法壁だ。
……これ、自殺行為となんら変わらないぞ? 昔の私は、一体何を考えて行動していたんだ? もはや、自分でも分からないな。
「不死鳥のくちばしを使った調合薬を飲み、一回死んでも生き返る状況だったとはいえ……。まるで意味が無いな」
「今は不老不死になってるけど、あの中で死に戻りを繰り返ししそうだな」
「ま、正に生き地獄だな……。よし、アカシック。こうしよう」
どこか決心したような声を発したアルビスが、人差し指を立てた。
「余が黒龍の姿に戻り、結晶体を採取して来るから、貴様はここで待機しててくれ」
「黒龍に戻るって……。中は、灼熱の暑さだぞ? お前は大丈夫なのか?」
「元の姿なら、溶岩なんぞ温い露天風呂に成り下がる。歌いながら遊泳だって出来る───」
『わざわざ、てめえが行く必要なんてねえぞ? アルビス』
「むっ……!?」
「だ、誰だ!? いや、今の声は……」
アルビスの説明を遮り、いきなり頭の中から響いてきた『伝心』に、一旦は慌てて身構えるも。声の主に目星を付けたアルビスが、警戒を解いて立ち呆けた。
今の声、私も一度だけ聞いた事がある。たった一度だけど、鮮明に覚えている。あれは、時の穢れに侵された『メリューゼさん』を、アルビスが召喚した『冥府の門』に取り込んだ後……。
「はぁーっはっはっはっはっはっ!!」
記憶を遡っている最中。豪快な高笑いと共に、目の前に突如、うねりを上げる業火の竜巻が地面から巻き起こり、思わず腕で顔を塞ぐ私。
「ま、間違いない……。あの声は、あの声は……!」
指輪の効果を更に貫通する熱量が、だんだん下がってきたので、顔を覆い塞いでいた腕を下げていく。
恐る恐る覗いた先。私達を見下す形で、二人の人物が空中に浮いていた。
右側に居る男は、人間に近い見た目をしているが、明らかに人間じゃない。一枚布で隠した腰部分以外を露にさせた肌は褐色で、けたたましい炎を彷彿とさせる紅蓮色の長髪。
額から、後ろへ流れていく様に生えた禍々しい二本の角。表情は、血に飢えて威嚇をした猛獣そのもの。
その人成らざる者から放たれている独特な魔力は、間違いなく精霊の物だ。
そして、左側で腕を組んでいる女性は───。
「やっぱり、『ベルラザ』だ……!」
嬉々と震えたアルビスの涙声に応えるように、『ベルラザ』さんが口角を雄々しく上げた。
「よう、アルビス。約束の再会、果たしに来たぜ!」
心地良い眠気を覚え始めた私達は、一日中付き合ってくれたアイスにお礼を言い、沼地帯へ帰って行った。
浮遊感を覚えるまどろみの中。帰って来て早々、ウィザレナ達が、激しく身震いしながら「寒いっ!」と悲鳴を上げたので、慌ててお風呂を沸かして入れてあげて。
その間に、何かを企んでいるシルフとプネラが、例の件をアルビスに伝え。やや困惑した様子でいたけど、あいつは二つ返事で了承していた。
シルフとプネラ曰く、アルビスが大号泣するほどの出来事が、火山地帯にあるらしいけれども。一体何があるというのだろう。
アルビスもアルビスで、『迫害の地』にある火山地帯には、たぶん初めて行くと言っていたし。私と二人して、あれやこれやと予想して頭を悩ませていた。
そして、私とサニー、アルビスもお風呂に浸かって体を芯から温め。約一時間ほど『極光』を描いているサニーを見ていたけど、眠気に負けて就寝した次の日。
私とアルビスは、『タート』に買い出しへ行くという名目で、家を出発し。林の中で、既に『導きの光風』を召喚して待機していたルシル、分身体のプネラと合流。
そのまま箒から降りるや否や。ニヤニヤしている二人に、「ほら、早く早く」と何の説明も無く背中を強引に押され、『導きの光風』を通り抜けていった。
「それじゃあ、アカシックお姉ちゃん、アルビスお兄ちゃん。行ってらっしゃい!」
「一応『万里眼』でお前らを見張ってるから、何かあったらすぐすっ飛んで行くぜ! んじゃ、あばよ!」
「あ、ああ。ありがと───」
急かす二人へお礼を言い切る前に、『導きの光風』が煌めく粒子と化し、目の前から消え去り。
緩やかに流れる溶岩の川や、黒ずんだ山々しか見えなくなってしまった。
「昨日から、一体なんだっていうんだ?」
「さあな。何かを隠してるのは間違いないが……。ここが、火山地帯か」
呆れ気味に腕を組んだアルビスの言葉に、私も遮蔽物が存在しない景色を見渡してみる。
どこを仰げも、厚い黒雲が覆っている空。絶えず耳に届いてくるのは、灼熱の溶岩が発する重苦しく沸き立つ音。
太陽は有らずとも、そこらかしこに溶岩が流れているので、光源には困らない。ただ、精霊の加護が施された指輪をしていても、少し暑く感じるな。
遠目で見えるのは、影といっても差し支えがないほど焼き焦げた山々。数にして、おおよそ二、三十前後。四、五十年前にここへ着た時よりも、かなり増えていそうだ。
「昨日は極寒の地に居たというのに。まさか今日は、真逆の場所に来るなんてな」
「アルビス、暑くないか?」
「サニーに上げた指輪を借りて填めてるから、問題無い。が、少々暑く感じるな」
「ああ、サニーから借りてたんだな」
流石はアルビス、抜かりない。アルビスの変身魔法は、精度がかなり高く、人間に変身すると黒龍の姿では感じなかった気温をしっかり感じ取れるらしい。
そのせいもあり。以前、私を迎えに来てくれる為に、単独で雪原地帯に降り立った後。猛吹雪に見舞われて凍死しかけたと言っていた。
「お前から貰ったその指輪、効果は折り紙付きだぞ。私もサニーも、すごく助かってるよ」
「そうなのか? 初めて填めたから、効いてるのかいまいち分からん」
「なら、一回取ってみたらどうだ? すぐにそのありがたみが分かるぞ」
「ふむ、なるほど。どれどれ……」
そう私が促すと、アルビスは右手にはめていた白の手袋を外し、薬指に填めていた指輪を取った。
すると、「あっ……」と小さな声を発し、取ったばかりの指輪をすぐ填め直した。
「す、すごいな、この指輪。取った瞬間、凄まじい熱気を感じたぞ」
「だろ? 効果はちゃんと出てるけど、その効果を貫通するほど周りが暑過ぎるんだ」
「そのようだな。しかし、昔の貴様は、ここを生身で訪れたんだろ? よく暑さで倒れなかったな」
「私も、つくづく実感してるよ。今では考えられない無茶ばかりしてたからなぁ」
当時の私は、調合薬のせいで暑さや寒さを感じ取れない体になっていたものの。ただ感じ取れていないだけで、損傷自体は蓄積されていたはずだ。
しかも、火山地帯には調合薬に使える貴重な薬草、鉱石、素材が沢山眠っている。なので、目に入った物をどんどん採取していたので、長期に渡り滞在していたっけ。
「気が気じゃなくなるからな、その無茶はもうしないでくれよ?」
「分かってる。今は、お前やサニー達という、大切な人達が居るんだ。心配を掛けるつもりは無いよ」
「そうか、ならいい」
大切な人達の中に、自分も居て嬉しくなったんだろうな。私に合わせている顔が、凛とほくそ笑んでいる。
「でだ。目的地とやらは、あそこの火口付近になるのか?」
話を戻したアルビスが、後ろに向いたので、私も体ごと振り向かせた。
移り変わった、視界の先。見上げるほど高く、火口から溶岩が流れている一際巨大な活火山があった。
「ああ、そうだ。昔来た時より、山が一回り大きくなってるな」
「その時から、未だに活動を続けてると。下手すれば、噴火に巻き込まれてたかもしれないぞ?」
「一応、魔法壁を張って中に入ったけど……。たぶん、噴火に巻き込まれてたら死んでただろうな」
しかも、張った魔法壁は『怨祓いの白乱鏡』じゃない。詠唱を省いた水属性の魔法壁だ。
……これ、自殺行為となんら変わらないぞ? 昔の私は、一体何を考えて行動していたんだ? もはや、自分でも分からないな。
「不死鳥のくちばしを使った調合薬を飲み、一回死んでも生き返る状況だったとはいえ……。まるで意味が無いな」
「今は不老不死になってるけど、あの中で死に戻りを繰り返ししそうだな」
「ま、正に生き地獄だな……。よし、アカシック。こうしよう」
どこか決心したような声を発したアルビスが、人差し指を立てた。
「余が黒龍の姿に戻り、結晶体を採取して来るから、貴様はここで待機しててくれ」
「黒龍に戻るって……。中は、灼熱の暑さだぞ? お前は大丈夫なのか?」
「元の姿なら、溶岩なんぞ温い露天風呂に成り下がる。歌いながら遊泳だって出来る───」
『わざわざ、てめえが行く必要なんてねえぞ? アルビス』
「むっ……!?」
「だ、誰だ!? いや、今の声は……」
アルビスの説明を遮り、いきなり頭の中から響いてきた『伝心』に、一旦は慌てて身構えるも。声の主に目星を付けたアルビスが、警戒を解いて立ち呆けた。
今の声、私も一度だけ聞いた事がある。たった一度だけど、鮮明に覚えている。あれは、時の穢れに侵された『メリューゼさん』を、アルビスが召喚した『冥府の門』に取り込んだ後……。
「はぁーっはっはっはっはっはっ!!」
記憶を遡っている最中。豪快な高笑いと共に、目の前に突如、うねりを上げる業火の竜巻が地面から巻き起こり、思わず腕で顔を塞ぐ私。
「ま、間違いない……。あの声は、あの声は……!」
指輪の効果を更に貫通する熱量が、だんだん下がってきたので、顔を覆い塞いでいた腕を下げていく。
恐る恐る覗いた先。私達を見下す形で、二人の人物が空中に浮いていた。
右側に居る男は、人間に近い見た目をしているが、明らかに人間じゃない。一枚布で隠した腰部分以外を露にさせた肌は褐色で、けたたましい炎を彷彿とさせる紅蓮色の長髪。
額から、後ろへ流れていく様に生えた禍々しい二本の角。表情は、血に飢えて威嚇をした猛獣そのもの。
その人成らざる者から放たれている独特な魔力は、間違いなく精霊の物だ。
そして、左側で腕を組んでいる女性は───。
「やっぱり、『ベルラザ』だ……!」
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