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足跡
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暖かくなると鳥が沢山飛ぶようになる。
小さい頃の話。
小さな川で、友達数人と遊んでいた時の事。
男の子の1人が
「お~い!こっち見てみろよ!」
呼ぶ声がする。近づくとそこには小さな鳥の足跡が。
「ニワトリかな?段々上の方に行ってるよ!でも、数多くね?」
言われてみたら、数え切れないほどの足跡。
放し飼いで、その辺に逃げているニワトリはせいぜい2、3羽だ。
足2本に対して同じ所をウロウロしたとしても、異常な程の数。
川の底の泥に足跡として残っている。
ニワトリ自体見かけない。
川幅1メートル程の小さな川。水も少ない。
好奇心旺盛な子供たちは、足跡を追いかけて上流に向かって歩き出す。
4人でバラバラに探す。
「あっ!ここにある!ねぇねぇ……これさっきのより大きいよ?」
「えっ?どれどれ?」
バシャバシャと走って皆集まる。
「本当だ~!!おっきい~。」
さっきの足跡の倍は大きい3本線の足跡。
「お前が書いたんじゃないの?」
疑う者も居る。
「違うよ~!棒無いだろ!その辺にもあるんじゃない?探そうぜ!」
3本の足跡 Ψ ←(ちょうどこんな感じの)
鳥なら、2つで1対のはずが大きい跡は近くに見当たらない。
1本足の鳥?
足元をよく見てみんなで探す。
「ないな~。やっぱりお前が書いたんじゃ……?」
「違うって!」
喧嘩になりそうになりながら、必死に新しい足跡を探す。
小さい足跡は、ちょこちょことあちらこちにある。
最初に発見した場所から、10メートル程上流、橋の下でソレを発見する。
「おーい!皆!!こっちこっち!!」
それは、30センチ位の大きさ。
どう考えても、鳥ではない。
30センチの大きさの物とその半分の大きさの物が橋の下で歩き回った様に散りばめられている。
「凄い!!絶対これ鳥じゃないよな!!こんな大きい鳥見たことないもん!」
「そうだね!凄いね!!」
「もっと探そうぜ!行き先探そう!」
「そうだね!アレ見つかるかもだしね!!」
5人の子どもたちは、探検隊気分。
《アレ》はケンムンの事。外で名前を出してはいけないので、徹底していた。
(名前を出したら、向こうの世界に連れて行かれるから。❨たぶん❩)
人が書いたにしては、まっすぐで綺麗な足跡。不気味にさえ思えてくる。
∈ ψ ∧ ∠ ∋ ∨ ψ ∧
色んな方向に、大小様々足跡がある。
(↑みたいなイメージ)
進んだであろう方向に向いている足跡を探し追っていく。
橋を越えて、上流。川幅が狭くなる場所。
竹や木々が多く生え、昼間でも少し暗くなる場所へ向かって歩いた跡がある。
川の上流、山へと進む場所。
「なぁ、……まだ行くの?」
1人が少しビビっている。
「せっかくここまで来たのに?もう少し行こうぜ!」
「……(真剣に探している)」
「う、うん。(ちょっと怖くなってきている)」
「……な、なぁ……戻ろうぜ。なんか……行ったらいけない気がする。」
5人目の男の子は、何かを感じているようだった。
暖かい昼間なのに、冷たい風が吹き抜ける。
皆怖じ気づく。まごまごしていると
「コラッ!危ないだろ!!上(陸)で遊ばんね!ハブが出るどや!!」
地域のおじさんに見つかった!
「やばい!逃げろ!!」
ひゃーっと皆、来た道を戻る。
バシャバシャと走って逃げる。
秘密基地。テトラポットの影に隠れておじさんの様子を見てみる。
おじさんは追いかけて来なかった。
「危なかったな……!」
「うん!」×3
なんとなく、皆足跡を探すのを辞めた。
冷たい風が吹いた瞬間に、皆“ナニ”かを感じたようだった。これ以上踏み込んではイケナイと……。
薄暗い川の先、立ち入っていたら何が起きていたのだろうか?
(あの増えてた1人は何処に行ってしまったのだろう?)
大人になった今、私はあの場所に近づこうとは思わない。
他の皆は気づかなかったようだが、薄暗い川の先に……川幅いっぱいに広がる大きな足跡。
未だに忘れられない光景だ。
小さい頃の話。
小さな川で、友達数人と遊んでいた時の事。
男の子の1人が
「お~い!こっち見てみろよ!」
呼ぶ声がする。近づくとそこには小さな鳥の足跡が。
「ニワトリかな?段々上の方に行ってるよ!でも、数多くね?」
言われてみたら、数え切れないほどの足跡。
放し飼いで、その辺に逃げているニワトリはせいぜい2、3羽だ。
足2本に対して同じ所をウロウロしたとしても、異常な程の数。
川の底の泥に足跡として残っている。
ニワトリ自体見かけない。
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4人でバラバラに探す。
「あっ!ここにある!ねぇねぇ……これさっきのより大きいよ?」
「えっ?どれどれ?」
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「本当だ~!!おっきい~。」
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「お前が書いたんじゃないの?」
疑う者も居る。
「違うよ~!棒無いだろ!その辺にもあるんじゃない?探そうぜ!」
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1本足の鳥?
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「ないな~。やっぱりお前が書いたんじゃ……?」
「違うって!」
喧嘩になりそうになりながら、必死に新しい足跡を探す。
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それは、30センチ位の大きさ。
どう考えても、鳥ではない。
30センチの大きさの物とその半分の大きさの物が橋の下で歩き回った様に散りばめられている。
「凄い!!絶対これ鳥じゃないよな!!こんな大きい鳥見たことないもん!」
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「もっと探そうぜ!行き先探そう!」
「そうだね!アレ見つかるかもだしね!!」
5人の子どもたちは、探検隊気分。
《アレ》はケンムンの事。外で名前を出してはいけないので、徹底していた。
(名前を出したら、向こうの世界に連れて行かれるから。❨たぶん❩)
人が書いたにしては、まっすぐで綺麗な足跡。不気味にさえ思えてくる。
∈ ψ ∧ ∠ ∋ ∨ ψ ∧
色んな方向に、大小様々足跡がある。
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「危なかったな……!」
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