無詠唱? キャンピングカーで大冒険。虐げられた少女を拾った俺は、規格外の力と文明の利器で彼女を全力で救う件

Gaku

文字の大きさ
22 / 105
第5章:未完成の地図

第22話:夏の雷雨と、崩れた「なんとかなる」〜「奇跡」とは、「確率論が生んだ最悪の計算ミス」である〜

しおりを挟む
季節は巡る。残酷なほど正確なリズムで。

あの柔らかかった春の陽気は、いつの間にか熱と湿気を孕んだ怪物へと変貌していた。
夏。それも、爽やかな青空の夏ではない。
盆地特有の、空気が澱み、肌にまとわりつくような不快な夏だった。

空は低く垂れ込め、鉛色の雲が山肌を押し潰すように覆っている。
風は止まっていた。世界全体が、巨大な濡れた毛布で包まれたかのように息苦しい。
草むらの虫たちも、これから起こる何かを恐れるように鳴き声を潜め、代わりに聞こえるのは、遠くの山脈から響く、腹の底に響くような低い雷鳴だけだった。

空気からは、腐敗した水と、焦げたオゾンの匂いがした。
嵐が来る。

辺境の村へと続く泥道を、整然と行軍する一団があった。
騎士養成学校の最終実地訓練部隊。
その先頭を歩くのは、まだ少年の面影を残すゼイクと、その相棒のリリアだった。

「あーあ、ベタベタする。私の髪、湿気で爆発しちゃってライオンみたいになってない?」
「安心しろ。いつもの三割増し程度だ」
「ひどっ! 乙女になんてことを!」

リリアが頬を膨らませるが、ゼイクは前を見据えたまま表情を崩さなかった。
手元の地図とコンパスを確認し、空を見上げる。

「天候が悪化している。予定より五分早めてポイントに到達するぞ」
「へいへい、隊長殿は心配性だなぁ」

ゼイクはこの時、絶対的な自信を持っていた。
この任務は「魔獣の掃討」という名目だが、実際には新人研修を兼ねた小規模なものだ。
事前の調査は完璧だった。
敵の数、三体。種類は「マッド・ボア(泥猪)」。動きは遅く、知能も低い。
地形は川沿いの平地。増水の懸念はあるが、上流の水門情報を確認済みだ。放水予定はない。
万が一のための撤退ルートも、A、B、Cの三つを用意している。

ゼイクの頭の中で、未来は精巧な時計のように正確に動いていた。
想定外などありえない。
この任務を完璧にこなし、自分たちは首席で卒業する。
それが既定路線だった。

「ねえゼイク。この任務が終わったらさ、冷たーい果物の氷菓子食べに行こうよ」
「……課題のレポートが終わってからな」
「うわ、出た石頭。たまには『いいよ、行こうぜ!』って言えないの?」
「言わない。俺たちは遊びに来てるんじゃない」

そう言いながらも、ゼイクの口元はわずかに緩んでいた。
リリアの言う通りだ。これだけの準備をしたのだ。少しぐらい、肩の力を抜いてもバチは当たらないだろう。
春に彼女と語った「未完成の地図」の続きを、この夏が終わったらまた描けばいい。
そんな、淡い油断が、彼の心の隙間に忍び込んでいた。

***

戦闘は、あまりにも順調に始まった。
村外れの湿地帯。泥の中から現れた魔獣たちを、ゼイクの指示通りに部隊が包囲する。

「一番隊、左翼へ展開! 二番隊は牽制射撃!」
「了解!」

ゼイクの指示は的確で、無駄がなかった。
リリアが風のように戦場を駆け抜け、敵の注意を引きつける。その隙に、ゼイクが計算し尽くされた一撃を叩き込む。
まるでダンスだ。
二人の呼吸は完璧に合い、魔獣たちは次々と泥へと還っていく。

「楽勝じゃん! ゼイクの作戦通りだね!」
リリアが剣を振るい、泥を払いながら振り返った。
その笑顔を見た瞬間、ゼイクは確信した。
ああ、俺のやり方は正しい。
論理と計算、そして信頼できる仲間がいれば、世界はコントロールできるのだ。

だが。
世界は、ゼイクのノートの余白になど収まらない「理不尽」を隠し持っていた。

ゴロゴロ……という雷鳴が、突然、耳をつんざくような破裂音に変わった。
空が割れたかと思うほどの激しい閃光。
それと同時に、視界が白く染まるほどの豪雨が叩きつけてきた。

雨ではない。滝だ。
地面の土があっという間に泥流となり、足首を掴む。

「総員、撤退! ルートBへ移動せよ!」
ゼイクは即座に叫んだ。
この雨量は計算外だが、想定の範囲内だ。川の水位が上がる前に高台へ逃げればいい。

その時だった。

「……ママ! ママーッ!」

雨音の向こうから、幼い子供の泣き声が聞こえた。
ゼイクが視線を走らせる。
撤退ルートとは逆方向。増水し始めた川の中州に取り残された、小さな影。
逃げ遅れた村の子供か。

ゼイクの思考回路が、瞬時にリスクを計算する。
『今からあそこへ向かえば、部隊の撤退が遅れる』
『地盤が緩んでいる。二次災害の確率は八十パーセント以上』
『規律に従うなら、部隊の安全を最優先すべきだ』

彼の理性は「見捨てろ」と告げていた。
一人の子供のために、小隊全員を危険に晒すわけにはいかない。それが指揮官としての「正しさ」だ。

だが、彼の足は動かなかった。
春の日、リリアが言った言葉が脳裏をよぎる。
――『教科書には、失恋したオークの動きなんて書いてないでしょ?』
そう、教科書には、目の前で子供が泣いている時の「正解」なんて書いていない。

「ゼイク!」
横でリリアが叫んだ。彼女はもう、走り出しそうな姿勢をとっている。
「助けなきゃ! 今ならまだ間に合う!」
「だが、この雨だ! 地盤が持たない!」
「そんなの関係ないよ! あの子が泣いてるんだよ!?」

リリアの瞳は、琥珀色の火花を散らして燃えていた。
彼女は論理を見ていない。命を見ている。

「ゼイク! あなたの計算なんて、たまには間違っててよ! 『なんとかなる』って言ってよ!」

その言葉が、ゼイクの心のトリガーを引いた。
そうだ。俺はずっと、型にはまった生き方をしてきた。
でも、リリアとなら。この最高の相棒となら。
確率や論理を超えた奇跡を起こせるんじゃないか。
それが「英雄」への第一歩なんじゃないか。

ゼイクは、生涯でただ一度だけ、自分の計算を捨てた。

「……ああ、わかった。行くぞ、リリア!」
「うん!」

ゼイクは部隊に待機を命じると、リリアと共に泥濘(ぬかるみ)の中へ飛び出した。
泥が重い。雨が痛い。
けれど、心は不思議と軽かった。
正しいことをしている。その高揚感が、彼の判断力を鈍らせていた。

中州にたどり着き、リリアが子供を抱き上げる。
「よし、確保! 帰るよゼイク!」
「ああ、急げ!」

全てが上手くいくはずだった。
ドラマのクライマックスのように、間一髪で助け出し、みんなで笑い合う。
そんな未来を疑わなかった。

その瞬間。
山の方から、地鳴りのような音が響いた。

「え?」

ゼイクが顔を上げた時、そこにあったのは「川」ではなかった。
黒い壁だ。
上流で発生した土石流が、木々をなぎ倒し、猛獣のような咆哮を上げて迫ってきていた。
計算外。
上流の堤防が決壊したのだ。
そんな情報はなかった。いや、自然は人間に情報など提供しない。ただ、在るがままに振る舞うだけだ。

「リリアッ!!」

ゼイクが手を伸ばす。
リリアまでの距離、わずか数メートル。
普段なら一瞬で届く距離が、永遠のように遠い。

リリアは迫りくる黒い波を見て、瞬時に悟ったようだった。
三人は助からない。

彼女は、迷わなかった。
腕の中の子供を、全力でゼイクの方へ放り投げた。

「キャッチして! ゼイク!」

ゼイクは反射的に子供を受け止めた。
その反動で、体が後ろへよろめく。
その一瞬の隙に、黒い壁がリリアを飲み込んだ。

「リリア!!」

轟音。
世界を揺るがす衝撃。
泥と水と岩塊の奔流が、さっきまで彼女が立っていた場所を削り取っていく。

ゼイクの目の前で、リリアの姿が消えた。
琥珀色の瞳も、跳ねた赤茶色の髪も、勝ち気な笑顔も。
全てが、圧倒的な「暴力」によって塗り潰された。

泥流の中で、彼女が一瞬だけ水面に顔を出したように見えた。
彼女は何かを叫んでいた。
助けて、ではない。痛い、でもない。

――逃げて。

口の動きだけで、そう読み取れた。
次の瞬間、巨大な流木が彼女の頭上から叩きつけられた。

「あ……ああ……」

ゼイクの喉から、空気だけの音が漏れた。
視界の端で、赤いものが流れていくのが見えた。
リリアがいつも髪に結んでいた、赤いリボン。
それが泥水に揉まれ、まるで血のように鮮やかに一瞬だけ浮かび上がり、そして沈んでいった。

雨は止まない。
むしろ勢いを増し、ゼイクの頬を叩き続ける。
腕の中には、大声で泣き叫ぶ子供の温もりがある。
助けたかった命はある。
だが、その代償として失ったものの重さが、ゼイクの膝を泥の中へと折らせた。

「う、あああ……ああああああああッ!!」

雷鳴よりも凄まじい絶叫が、雨音を引き裂いた。

なぜだ。
なぜ俺は、あの時「計算」を捨てた?
なぜ「なんとかなる」なんて甘い夢を見た?
俺がもっと冷徹に、もっと機械的に判断していれば。
少なくともリリアは死ななかった。
この子供を見捨てることになっても、俺の半身は失われなかった。

俺が殺したんだ。
俺の「人間らしい迷い」が、俺の「柔軟さ」が、彼女を殺したんだ。

泥まみれの手で地面を殴りつける。
爪が剥がれ、血が滲んでも痛みなど感じなかった。
胸の中に開いた風穴から、冷たい風が吹き込み、心臓を凍らせていく感覚だけがあった。

世界はカオスだ。
一秒先すら予測できない、悪意と理不尽に満ちた地獄だ。
そんな世界で生き残るためには、もう二度と、心なんて動かしてはいけない。
予測不可能な「感情」など、ただのバグだ。
完璧な計算と、鉄の規律だけが、この残酷な世界から身を守る唯一の盾なのだ。

雨は降り続く。
泥水は、リリアの痕跡をすべて洗い流し、ただ無機質な茶色の地面だけを残していた。

その日。
一人の少年が死に、一人の「鉄の騎士」が生まれた。
彼は心に鍵をかけ、その鍵を泥の底へと沈めた。
二度と、誰も傷つかないように。
二度と、自分自身が壊れてしまわないように。

灰色の雨空の下、ゼイクはただ一人、震える体で立ち尽くしていた。
その背中には、もう誰も触れることができないほどの、分厚く冷たい「見えない鎧」が纏わりついていた。

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので

eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」 勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。 しかし、勇者たちは気づいていなかった。 彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。 アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。 一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。 そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……? 一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。 「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」 これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。

散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。 それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。 するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。 それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき… 遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。 ……とまぁ、ここまでは良くある話。 僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき… 遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。 「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」 それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。 なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…? 2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。 皆様お陰です、有り難う御座います。

追放された鍛冶師、異世界で最強の神器を作ってしまう ~国を捨てたら聖女と龍姫と精霊王に囲まれた件~

えりぽん
ファンタジー
王国唯一の鍛冶師である青年カイルは、嫉妬深い貴族により「無能」と断じられ、王都を追放される。しかし、辺境で出会った美しい聖女と契約したことで、彼の鍛冶の才が神話級であることが判明!作る武器すべてが神器となり、魔物どころか国すら震える存在に。本人はただ「役立つものを作りたい」だけなのに――いつの間にか聖女、龍姫、精霊王に慕われる無自覚最強伝説が始まる。ざまぁとスカッと展開、上昇ハーレムファンタジー!

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ゆう
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件

fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。 実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。 追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。 そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。 これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。

ゲームの悪役貴族に転生した俺、断罪されて処刑される未来を回避するため死ぬ気で努力したら、いつの間にか“救国の聖人”と呼ばれてたんだが

夏見ナイ
ファンタジー
過労死した俺が転生したのは、大好きな乙女ゲームの悪役貴族アレン。待つのはヒロインたちからの断罪と処刑エンド!?冗談じゃない! 絶対に生き延びて平穏な老後を送るため、俺はゲーム知識を総動員して破滅フラグ回避に奔走する。領地を改革し、民を救い、来るべき災厄に備えて血の滲むような努力を重ねた。 ただ死にたくない一心だったのに、その行動はなぜか周囲に「深謀遠慮の聖人」と勘違いされ、評価はうなぎ登り。 おまけに、俺を断罪するはずの聖女や王女、天才魔導師といったヒロインたちが「運命の人だわ!」「結婚してください!」と次々に迫ってきて……!? これは、破滅を回避したいだけの悪役貴族が、いつの間にか国を救う英雄に祭り上げられ、ヒロインたちに溺愛される勘違い救国ファンタジー!

魔力ゼロの落ちこぼれ貴族、神々のエラーメッセージが読めるようになる~「神罰」のシステム権限で学園無双しつつ、本人だけはただのデバッグ作業だと

蒼月よる
ファンタジー
魔法(ナノマシン干渉)が使えず、名門アルマンド家の恥晒しとされた三男アッシュ。 実技試験に落ちて旧図書棟の掃除をさせられていた彼は、謎の遺物(管理デバイス)に触れたことで、世界の最高管理者権限(デバッガー権限)を手に入れてしまう。 「魔法」とは環境中の魔素を操作する事象。そして「神の奇跡」とは環境管理AIの気まぐれであるこの世界において。 アッシュの目には、相手の放つ魔法が単なる『不正なプロセスのエラーログ』として映り、頭の中で『YES(強制終了パッチ)』を選択するだけで完全に消去できるようになったのだ! 一切の詠唱も魔力発生も伴わずに、同級生の最大魔法をフッと消し去り、暴走する巨大魔物をワンボタンで光の粒子に還元するアッシュ。 本人はただ「うるさい警告文が出たからOKを押してデバッグ(人助け)しているだけ」のつもりなのだが……。 これは、エラーログを消しているだけの落ちこぼれ少年が、王都の至高魔法学園で「神の奇跡を下す聖者」として盛大に勘違いされながら成り上がっていく、痛快無双ファンタジー! この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。 ・世界観・設定の管理補助 ・プロット段階の壁打ち ・作者による執筆後の校正

最強すぎて無職になりましたが、隣国の姫が勝手に嫁入りしてきました

eringi
ファンタジー
平凡なサラリーマン・佐藤亮は、満員電車で謎の光に包まれ異世界へ転移する。神様から「世界最強の力」を授かったはずが、本人はただの無職ニートとしか思っていない。冒険者ギルドで雑用を請け負う日々。そんな亮の周囲に、冷徹な騎士姫、天才魔導士、元盗賊の少女、竜人族の戦士など個性豊かな美少女たちが自然と集まってくる。一方、彼を「ただの運のいい凡人」と侮る貴族や悪徳商人たちは次々と痛快なざまぁ展開に。亮は「俺なんて大したことないのに」と呟きながら、気づけば国を揺るがす陰謀を解決し、世界を救うことに――。無自覚最強主人公による、爽快ハーレムファンタジー開幕!

処理中です...