無詠唱? キャンピングカーで大冒険。虐げられた少女を拾った俺は、規格外の力と文明の利器で彼女を全力で救う件

Gaku

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第14章:エルフの森と銀色の車

第70話:タイヤのない車と、新しい風 〜見えぬ道は、ただ進む背中を追いかけてくる新しい季節である〜

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旅立ちの朝というものは、どうしてこうも憎らしいほどに美しく晴れ渡るのだろうか。

 王都グランドルを包み込んでいた残暑の厳しい熱気は、昨夜の風がどこかへ運び去ってしまったようだった。  空を見上げれば、吸い込まれそうなほど高く、澄み渡った群青色が広がっている。そこに浮かぶ雲は、盛夏のような力強い入道雲ではなく、刷毛(はけ)で掃いたような薄く繊細な筋雲だ。  頬を撫でる風には、微かに冷たく、乾いた秋の気配が混じっている。  庭園の木々の葉が「サワサワ」と軽やかな音を立てて揺れ、早起きの小鳥たちが、新たな季節の到来を祝うようにさえずり交わしている。

 それは、すべての物語が新たな章へと進むのにふさわしい、清々しく、そして少しだけ寂しさを孕んだ朝だった。

 ローゼンバーグ侯爵邸の広大な前庭では、早朝から慌ただしく出発の準備が進められていた。  荷物を運ぶ使用人たちの足音、馬の蹄鉄を打ち直す甲高い金属音。そして――信じられないほど穏やかな時間。

「はい、これでよしっと。……うん、すごく可愛いですよ、アリアさん」

 日陰のベンチで、メイが櫛を手に微笑んでいた。  彼女の前には、エルフの少女アリアが座っている。  かつては棘だらけの薔薇のように人を拒絶していた彼女が、今は大人しく背中を預け、メイに髪を梳かせていた。

「……ありがとう」

 アリアは、メイが編み込んでくれた三つ編みを指先でそっと触れた。  透き通るような金色の髪が、朝日に照らされてキラキラと輝く。

「エルフの髪って、本当に綺麗ですね。まるで上質な絹糸みたい。触っているだけで、指がツルツル滑っちゃいます」

 メイが無邪気に褒めると、アリアは少し気恥ずかしそうに視線を逸らした。

「……あなたの髪も、悪くないわ。……そうね、夜空に浮かぶ月の光みたいで、落ち着く色よ」

 ボソリと呟くような小さな声。  けれど、その耳の先はほんのりと赤く染まっていた。  かつてのような殺意や拒絶はない。そこには、不器用ながらも相手を受け入れようとする、静かで穏やかな空気が流れていた。

 ――だが。  そのあまりにも平和すぎる光景を、幽霊でも見るような目で見つめている大人たちがいた。

「……おい、エリーゼ。私の目はまだ寝ぼけているのか?」

 ゼイクが、荷物を運びながら、呆然と立ち尽くしていた。  彼は何度も目をこすり、自分の頬をつねってみるが、光景は変わらない。

「いいえ、ゼイクさん。私の目にも同じ幻覚が見えていますわ」

 エリーゼもまた、扇子を持つ手が震えていた。

「あの……あの人間嫌いで有名だった誇り高いエルフが、人間(メイ)に髪を触らせて、あんなに穏やかな顔をしているなんて……。天変地異の前触れかしら? それとも、歴史が書き換わる瞬間ですの?」

 数日前までは、「近寄るな」「殺すぞ」と叫び、花瓶を投げつけていた狂犬のような少女だ。  それが今や、借りてきた猫のように大人しくなっている。

「瞬、お前……昨日の今日で、一体何をしたんだ?」  ゼイクが、隣であくびをしている瞬(シュン)に詰め寄る。

「昨晩、殊勝に謝罪したとは思っていたが……ここまで毒気が抜けるものなのか? まさか、あのお説教の後に禁断の精神操作魔法でもかけたのか? それとも、あの串焼きに特殊な薬物でも?」

「失礼なこと言うなよ、石頭」  瞬は心外だと言わんばかりに肩をすくめた。

「俺は何もしてねぇよ。ただ、一緒に飯食って、散歩して、笑っただけだ」

 彼は、木漏れ日の中で会話するアリアとメイを見つめ、ニカっと笑った。

「強いて言うなら……『愛と勇気と、あと美味しいご飯の力』だな!」

「……貴様、そのふざけたセリフを真顔で言える神経が信じられん」  ゼイクは頭を抱えたが、その口元は微かに緩んでいた。  理屈はどうあれ、目の前の光景は「奇跡」と呼ぶにふさわしいハッピーエンドだ。

 そこへ、キースたちが大きなバスケットを抱えてやってきた。 「おーい、アリアちゃん! 朝採れのベリーがたくさんあったから、道中のおやつに持っていきな!」 「……キース。ありがとう。……あなたって見た目は怖いけど、意外とマメなのね」 「ぐっ……! ほ、褒め言葉として受け取っておくぜ!」

 かつての盗賊と、誇り高きエルフが、ぎこちなくも言葉を交わしている。  ほんの数週間前には想像もできなかった光景。  瞬が撒いた種は、予想以上に早く、そして小さな芽を出していた。

 ***

 その時、屋敷の門が開き、一台の馬車が入ってきた。  王家の紋章が入った、金箔と漆塗りの豪奢な馬車だ。  御者がうやうやしく降りてきて、一礼する。

「瞬様、皆様。国王陛下より、エルフの里までの旅路のために、王家秘蔵の最高級馬車をご用意いたしました」

 確かに見た目は立派だ。  彫刻が施された窓枠、ベルベットのカーテン。いかにも「VIPを乗せます」という威圧感がある。  だが、瞬はそれを見て、微妙な顔をした。

「うーん……立派だけどさ。これ、サスペンション(バネ)ついてる?」 「は? さすぺん……?」 「いや、だから、揺れを吸収するやつ。これだと、ガタガタ道で尻が割れるんじゃね?」

 御者は言葉に詰まる。この世界の馬車に、そんな高度な機能はない。豪華であればあるほど重くなり、乗り心地は最悪になるのが常識だ。

 そこへ、屋敷の中からアリスが現れた。  彼女は、深紅のドレスの裾を翻し、王家の馬車を一瞥すると、冷ややかに鼻で笑った。

「はっ。……産業廃棄物ね」

「さ、産業廃棄物ッ!?」  御者が泡を吹いて倒れそうになる。

「あんな重たくて、揺れて、空調もない前時代的な箱に、私の大切な仲間を詰め込むつもり? 拷問器具か何かかしら?」

 アリスは扇子で馬車を指し示し、シッシッと払う仕草をした。

「下げなさい。そんな粗大ゴミ、美観を損ねるわ」

「し、しかしアリス様! これ以外に、長旅に耐えうる乗り物など……」

「あるに決まってるでしょ?」

 アリスは不敵に微笑み、パチンと指を鳴らした。

「開け、第一格納庫(ガレージ)!」

 ズズズズズ……!!  重低音と共に、屋敷の横にある巨大な倉庫の扉が開いた。  中から、朝日に照らされて、銀色の巨体がゆっくりとせり出してくる。

 全員の目が点になった。  御者は腰を抜かし、ゼイクは口を開けたまま剣を取り落とした。

 そこに現れたのは、この世界の常識を根本から覆す「鉄の塊」だった。

 流線型のフォルム。  鏡のように磨き上げられた銀色のボディ。  大きさは大型バスほどもあるが、馬が繋がれる場所(シャフト)がない。  そして何より――。

「タイヤが……ない?」  瞬が呟く。

 そう、その巨大な車体は、地面から数十センチほど浮遊していたのだ。  車輪の代わりにあるのは、車体の下部から発せられる青白い光の膜だけ。

「ジャジャーン! これぞローゼンバーグ家の技術の結晶!」

 アリスが仁王立ちで、その鉄の塊を紹介する。

「全地形対応型・浮遊式魔導キャンピングカー! その名も『クイーン・アリス号』よ!」

 シーン……。  あまりの衝撃に、鳥のさえずりさえ止まった気がした。

「……う、うおおおおおおおおっ!!!」

 最初に反応したのは、やはり瞬だった。  彼は子供のように目を輝かせ、ダッシュで車体に駆け寄った。

「すげぇ! マジかよアリス! キャンピングカーじゃん! しかもホバークラフト仕様!?」 「ふふん、驚いた? この世界、道が悪いからタイヤだとパンクするでしょ? だから重力反発術式を組み込んで、浮かせちゃったのよ」

 アリスが得意げに説明する。

「内装も完璧よ。リビング、システムキッチン、水洗トイレ、シャワー完備! ベッドは最高級羽毛布団! 動力は半永久機関の魔導炉だから、燃料補給も不要! どう、完璧でしょ?」

 瞬は、車体を撫で回し、頬ずりせんばかりの勢いだ。 「神だ……お前は神だアリス! これで野宿生活ともおさらばだ!」

 一方、この世界の住人たちの反応は、理解の範疇を超えてショートしていた。

「……こ、これは、家か?」  ゼイクが、恐る恐る浮いている車体の下に手を差し入れる。 「なぜ浮いている? 車輪がないのに、どうやって進むんだ? 推進力は? 慣性の法則は? ……説明しろ、私の理解が追いつかん!」

「魔力消費効率が異常ですわ……」  エリーゼが、車体後部の動力炉(エンジン)らしき部分を凝視して冷や汗を流している。 「この質量の物体を常時浮遊させるなんて、国一つ分の魔力が必要ですのよ? まさか、ドラゴンの心臓でも埋め込んでますの?」

 メイとアリアに至っては、未知の巨大生物を見るような目で震えていた。 「こ、これに乗るんですか……? 食べられませんか……?」 「人間って……私が思っていた以上に、とんでもない種族ね……」

 アリスは、呆れるゼイクたちを無視して、瞬とハイタッチを交わした。

「さあ、乗って! エルフの森まで、優雅で快適なドライブの始まりよ!」

 ***

 ドアがプシューという音と共に開き、一行は『クイーン・アリス号』に乗り込んだ。  中は、外見以上に広かった。  広々としたリビングのような座席スペース。冷えたジュースが入った冷蔵庫。ふかふかのカーペット。  まるで、走る五つ星ホテルだ。

「……快適すぎる」  ゼイクが、革張りのシートに深々と沈み込み、脱力した。 「王家の馬車が産業廃棄物と呼ばれた理由がわかった気がする……。これが文明の格差か……」

 全員が席につき、アリスが運転席(コックピット)に座る。  彼女が魔力キーを差し込むと、ヴォン……という低い駆動音が響き、車体がさらに少し浮き上がった。

 出発の時。  アリアが、窓の外を見つめた。  流れる王都の街並み。  石造りの家々、市場の賑わい、そして遠ざかる王城。

 かつて、地下牢に繋がれ、憎悪の対象でしかなかった人間の街。  けれど今、彼女の瞳に映るのは、憎しみではなかった。  屋台の串焼きの味。大道芸人の炎。そして、不器用な優しさをくれた人々の笑顔。

「……ありがとう」

 アリアは、窓ガラスに手を当てて、小さく呟いた。  誰に言うでもなく。この街で出会った、すべての「温かいもの」への感謝を込めて。

「行くぞ、アリア。お前の家に送ってやる」

 瞬が、隣の席から声をかけた。  アリアは振り返り、瞬を見た。  黒い髪、黒い瞳。  相変わらず能天気で、デリカシーがなくて、でも誰よりも頼もしい「変な人間」。

「……ええ」

 アリアは微笑んだ。  それは、昨日のような涙混じりではない、少しだけ緊張の解けた、穏やかな笑顔だった。

「少しだけ……楽しみになってきたわ。あなたたちとの旅が」

 アリスがレバーを倒す。  Gがかかる。  魔導カーは音もなく滑り出し、一気に加速した。  風を切って、草原を疾走していく。  馬車とは比較にならないスピード。景色が飛ぶように後ろへと流れていく。

「うわあああ! 速い! 速すぎますわ!」  エリーゼが悲鳴を上げる。 「おいアリス! スピード違反だぞ!」  ゼイクが叫ぶ。 「きゃははは! すごーい! 空を飛んでるみたい!」  メイがはしゃぐ。

 瞬は、窓を開けた。  ゴオォォッ!  と凄まじい風が吹き込んでくる。  秋の匂いを含んだ、新しい季節の風。  それは、停滞していた運命が、轟音を立てて動き出した音だった。

「道がないぞ! アリス、この先は荒野だ!」  ゼイクが前方を指差して警告する。  街道が途切れ、岩だらけの荒地が広がっている。普通の馬車なら立ち往生する場所だ。

 だが、瞬は笑った。  風に髪を乱されながら、大声で叫んだ。

「関係ねぇよ!」

 彼は、彼方に見える地平線を指差した。

「道なんて、最初からあるわけじゃねぇ! 俺たちが走った後ろにできるのが道だ!」

 タイヤがない? だからどうした。  浮いていれば、道なき道も進める。  障害物があれば、飛び越えればいい。  常識や前例なんていう古臭いタイヤは、このパーティには必要ないのだ。

「タイヤがなくたって、前に進めりゃそれでいいんだよ! 常識なんて、置き去りにしてこうぜ!」

「了解! ぶっ飛ばすわよ!」  アリスがアクセルを踏み込む。

 銀色の流星が、荒野を駆ける。  種族の壁を超え、常識を超え、彼らは進んでいく。  その先には、気難しいエルフたちが待つ森があり、さらにその先には、世界を揺るがす大きな運命が待っているだろう。

 だが、今の彼らなら。  この凸凹で、騒がしくて、最強の仲間たちとなら。  どんな悪路だって、きっと笑いながらドライブできるはずだ。

 空の青さが、彼らの前途を祝福するように、どこまでも高く輝いていた。  最強のパーティの、新たな旅が始まった。
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