無詠唱? キャンピングカーで大冒険。虐げられた少女を拾った俺は、規格外の力と文明の利器で彼女を全力で救う件

Gaku

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第15章:旅路の温もり

第71話:走る密室と、騒がしい鍋奉行

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旅立ちの朝というものは、どうしてこうも憎らしいほどに美しく晴れ渡るのだろうか。

 街道沿いの並木道は、燃えるような赤と黄色に染まっている。冷たい北風が吹くたびに、枯れ葉がカサカサと乾いた音を立てて舞い上がり、車窓を叩いて流れ去っていく。  その景色を、アリアはガラス越しにぼんやりと眺めていた。

 彼女がいるのは、常識外れの乗り物の中だった。  アリスが開発した魔導キャンピングカー、「クイーン・アリス号」。  外見は巨大な箱馬車のようだが、馬はいない。魔導エンジンが低い駆動音を立てて、その巨体を地面から浮かせたまま滑るように進んでいる。

 そして、その分厚い装甲の内側には、外の世界とは隔絶された「楽園」が存在していた。  走り慣れてきた車内は、ふかふかの絨毯と対面式のソファのおかげで、動く応接室そのものだ。壁には魔導ランプが暖かな光を放ち、外の寒風など嘘のように、魔導空調によって快適な温度に保たれていた。

「……それにしても、まさかエルフの森に着く前に季節が変わるとは思わなかったぜ」

 ソファでくつろぐ瞬(シュン)が、窓の外の紅葉を見ながら苦笑した。

「あら、誰のせいかしら? 『あそこのダンジョン、面白そうな匂いがする!』ってハンドルを無理やり切ったのは」  キッチンで包丁を握るアリスが、ジロリと瞬を睨む。 「アリスだって、『この街の限定スイーツを食べないと死ぬ呪いにかかってるの!』って三日も滞在しただろ!」 「ふん。あれは必要な補給よ。……まあ、あちこちの秘湯を巡ったのは楽しかったけれど」

 本来なら数日で到着する距離を、このパーティは欲望の赴くままに寄り道を重ね、気づけば季節が一つ進んでしまっていたのだ。

「なあゼイク。こんなにのんびりしてて、マジで大丈夫なのか? 王様、『早く返さないと戦争になる』って顔面蒼白だったじゃん」

 これだけ時間をかけていたら、エルフ側が痺れを切らして攻め込んでくるのではないか。もっともな疑問だ。  だが、ゼイクは分厚い本から目を離さずに答えた。

「その点については、アリス嬢が手を打っている」 「手を打った?」 「ええ。エルフの評議会宛に、『**保護した同胞(エルフ)**は瀕死の重傷。人間の都の最先端医療設備にて集中治療中。動かせば命に関わるため、春まで絶対安静』という、公式の偽装報告書を送っておいたわ」

 アリスが野菜を切りながら、悪びれもせずに言った。

「それに、エルフ族は冬の間、魔力を温存するために里の結界を閉じて引きこもる習性があるの。軍隊だって雪解けまでは動けないわ。……つまり、春までは私たちの自由時間(ロスタイム)ってわけ」

「うわぁ……あくどい。王様の命令を無視して、恩まで売る気かよ」 「人聞きが悪いわね。アリアの傷を癒やすためのリハビリ期間よ。心のリハビリも必要でしょ?」

 アリスはウィンクしてみせた。  計算高い商人の彼女が、この旅の遅延を単なる怠慢で済ませるはずがない。すべては計算ずくでの「猶予期間」なのだ。

 おかげでアリアの傷は完全に癒え、少しずつこの奇妙な集団の空気にも馴染み……つつあった、のだが。

 (……やっぱり、賑やかすぎる)

 アリアは小さくため息をつき、ソファの隅で膝を抱えた。  ハイエルフである彼女の故郷、「エルフの森」は広大で、何よりも静寂に満ちていた。数百年を生きる彼らにとって、他者との距離感は「干渉しないこと」がマナーであり、沈黙こそが知性だった。

 しかし、この狭い車内ではどうだ。  息遣い、衣擦れの音、そして遠慮のない話し声が、アリアの鋭敏な耳に直接流れ込んでくる。  以前の彼女なら「不快だ」と切り捨てていただろう。でも今は、その熱量に圧倒され、どう混ざればいいのか分からずに戸惑っていた。

「おーいアリス! まだかよ! 俺の胃袋が限界突破しそうだぞ!」 「うるさいわね瞬! 今、火加減を調整してるのよ! このコンロ、魔力効率が良すぎてすぐ沸騰しちゃうんだから!」

 キッチンの方では、瞬とアリスがギャーギャーと言い争っている。  今日の夕食は、アリスの提案で「鍋」になったらしい。  テーブルの中央には、魔導コンロの上に巨大な土鍋が鎮座し、グツグツと白湯(パイタン)スープが煮えたぎっている。

「瞬、座って待っていろ。行儀が悪いぞ」

 ソファの対面に座っているゼイクが、本を閉じて苦言を呈する。揺れる車内でも彼の姿勢は定規で測ったように直角で、見ているだけで肩が凝りそうだ。

「ゼイクさん、それよりこの野菜の切り方を見てください。繊維を断ち切ることで、消化吸収率を高めていますの」

 エリーゼが、山盛りの野菜が入ったボウルを得意げに掲げている。  メイは、そんな彼らの間を甲斐甲斐しく動き回り、取り皿やカトラリーを並べている。

 カオスだ。効率も静寂もない。  (……まだ、慣れないわね)  アリアは少しだけ頭痛を覚えた。  食事とは、これほどまでに疲れるものだったか? 奪い合い、叫び合い、文句を言い合う。  先日、彼らに対して心を開いたつもりだったが、この奔流のようなエネルギーの中に飛び込むには、まだ少し勇気が足りない気がする。

「はい、お待たせ! 特製闇鍋の完成よ!」

 アリスが鍋の蓋を取ると、ボワッと白い湯気が立ち上り、車内に味噌とニンニクの暴力的な香りが充満した。  瞬間、空気が変わった。  全員の目が、獣のようにギラついたのだ。

「っしゃあ! 肉だ! 俺の肉だ!」

 瞬が、箸を構えて身を乗り出す。その箸先が狙うのは、スープの中で踊る霜降り肉。

「待て瞬! 貴様の作法はなっていない!」

 ガシャン!  金属音が響いた。ゼイクが、持っていたお玉(レードル)で瞬の箸をガードしたのだ。  騎士の鉄壁防御(パリィ)が、こんなところで発揮されている。

「まずは根菜からだ! 硬いものから沈め、出汁を吸わせる。それが鍋の流儀(メソッド)だ!」 「知るかよ! 肉は煮すぎると固くなるんだよ! 救出するのが勇者の務めだ!」 「甘いわね、二人とも」

 アリスが優雅に指を鳴らす。  シュンッ。  空間魔法が発動し、ゼイクが守り、瞬が狙っていた肉が忽然と消えた。次の瞬間、アリスの小皿の上に湯気を立てて移動していた。

「早い者勝ちよ。いただきまーす」 「貴様ァァァ! 魔力操作の無駄遣いだ!」 「汚ねぇぞアリス! 俺の霜降りが!」 「栄養バランスが偏っていますわ!」

 そこへ、エリーゼが無慈悲な追撃を行う。彼女は「ビタミン強化」と称して、謎の緑色の葉野菜(苦味成分が強い薬草)を大量に鍋へ投入した。  白かったスープが、見る見るうちに毒々しい緑色に染まっていく。

「うわぁぁぁ! 俺の白湯が! 沼になった!」 「エリーゼ、それは入れすぎだ! 味覚の破壊工作か!?」

 阿鼻叫喚。  車内は密室だ。逃げ場はない。湯気で窓が曇り、外の景色さえ見えなくなる。

 アリアはそっと立ち上がった。  嫌いなわけではない。ただ、今の私には少し刺激が強すぎる。自分の部屋(ベッドスペース)に戻って、静かに水を飲んで休もう。  そう思って、背を向けた時だった。

 クイッ。

 服の裾を、小さく引かれた。  見下ろすと、メイが立っていた。  白いアイガード――食事の時でさえ外さないそれをつけたまま、彼女は少し心配そうに眉を下げている。

「……アリアさん」

 メイの手には、小さな取り皿があった。

「これ……一番美味しいところ、確保しました」

 差し出された皿の中には、味が染み込んだ大根と、ほろほろに煮崩れた肉、そしてエリーゼが入れた謎の草が、彩りよく盛られていた。  湯気が、アリアの顔にかかる。

 (……変な子)  アリアは内心で首を傾げた。  湯気が目に染みるはずなのに。食べるのにも邪魔だろうに。  なぜ彼女は、こんな時でも頑なに目隠しをしているのだろう? 怪我でもしているのか、それともファッションなのか。  だが、その口元は優しく微笑んでいて、拒絶することを躊躇わせる。

「……私は、いいわ」  アリアは少し困ったように言った。 「お腹は空いていないし……それに、あの中に入っていく勇気はないもの」

「食べてみてください」  メイは、珍しく頑固だった。 「瞬が言ってました。ご飯は、みんなで食べたほうが味がするって。……私、アリアさんにも、この『味』を知ってほしいんです」

 味?  アリアは瞬たちを見た。まだギャーギャーと肉を奪い合っている。  以前なら「野蛮だ」と思った光景。でも今は、それがどこか……眩しく見える。

 断りきれず、アリアは皿を受け取った。  ソファの端に座り直し、おぼつかない手つきで箸を持つ。  大根を口に運ぶ。

 ――じゅわっ。

 噛んだ瞬間、熱い出汁が口いっぱいに広がった。  肉の脂の甘み。野菜の旨味。そして薬草のほろ苦さ。  それらが複雑に絡み合い、舌の上で解けていく。

 美味しい。  胃袋が温まり、その熱が血液に乗って指先まで巡っていくようだ。

 ふと顔を上げると、瞬と目が合った。  彼は口の周りを緑色のスープで汚しながら、ニカっと笑った。

「んぐっ……。どうよ、アリア? 悪くないだろ?」

「……どうして?」  アリアは不思議そうに問いかけた。 「どうして、あなたたちは……たかが栄養補給で、そんなに必死になって、笑っていられるの? もっと静かに食べたほうが効率的でしょう?」

 瞬はきょとんとして、それから箸で鍋を指した。

「効率なんて、犬に食わせろよ」

「は?」

「一人で食う飯は、ただの燃料補給だ。味がしねぇ。でもな……」

 彼は、鍋をつつく仲間たちを見渡した。  肉を奪い合って喧嘩するゼイクとアリス。薬草の効果を解説するエリーゼ。  そして、口元だけでふふふ、と笑いながらお代わりをよそうメイ。

「こうやって、みんなで同じ鍋をつついて、文句言い合って食う飯には、『出汁』が出るんだよ」

「出汁?」

「そう。誰かの『美味い』って声とか、『熱い』って悲鳴とか。そういう感情(スパイス)が全部混ざって、料理の味になるんだ。……一人じゃ絶対に味わえない、最高の味だろ?」

 アリアは、手元の皿を見つめた。  この一杯には、彼らの騒がしい時間が溶け込んでいる。  自分と他者は別々の存在だと思っていた。けれど、この「クイーン・アリス号」という狭い箱の中では、境界線が曖昧になる。  同じ空気を吸い、同じ鍋を囲み、同じ揺れを感じている。

 この温かさは、スープの温度だけじゃない。  彼らとの「繋がり」が生み出す熱なのだ。

 アリアの胸の奥で、小さなさざ波が立った。  圧倒されていた騒々しさが、今は心地よいリズムのように感じられる。

「……変な味」

 アリアは呟いて、もう一口食べた。

「効率が悪くて、騒がしくて……とても、人間臭い味だわ」

 その言葉に、メイがパァっと顔を輝かせた。 「おかわり、ありますよ!」

「……そうね。このお肉だけなら、もらってあげてもいいわ」

 アリアが少しだけ照れくさそうに言うと、車内にどっと笑いが起きた。  アリスが「素直じゃないわねぇ」と笑い、ゼイクが「私の分が減るではないか」と嘆き、瞬が「早い者勝ちだ!」と箸を伸ばす。

 外では、冬の気配を含んだ風が吹いている。  けれど、この走る密室の中には、世界で一番温かい「カオス」があった。

 アリアは、窓ガラスに映る自分の顔を見た。  そこに映っていたのは、いつもの冷徹なエルフではなく、少しだけ口元を緩めた、ただの少女の顔だった。

 (……悪くないかもね)

 彼女は心の中でそう呟き、賑やかな鍋戦争へと、不器用な箸を伸ばした。
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